2つの新銀行誕生
2021年1月1日 新潟県に2つの新銀行が誕生した。
ひとつは新潟市に本社を置き、地方銀行として最古の歴史を持つ第四銀行(だいしぎんこう)と、長岡市に本社を置き、県内2位の北越銀行(ほくえつぎんこう)が経営統合して誕生した第四北越銀行。
既にFG(金融持株会社)として経営統合されているが、傘下銀行を統合して新銀行となった。
ここからは事実誤認のおそれがあるが、「実質的に」もうひとつの新銀行が新潟県に誕生した。大光銀行(たいこうぎんこう)だ。
大光銀行は統合した2つの地方銀行とは異なり、第二地銀だ。金融機関が乱立する新潟県には、新潟中央銀行という第二地銀もあった(つまり、地銀・第二地銀計4行が存在した)が、バブル期の過剰な不動産向け融資が不良債権化し、1999年に経営破綻した。
形式的・実質的に第四北越銀行が誕生したことで、実質的に新たな大光銀行が誕生した。「対抗銀行」として。
これまで同行は、県内3番目の銀行という立場が続いたが、役割や存在意義が大きく変化し、増大したといえる。
圧倒的シェアを持つ地銀の対抗銀行として。長岡市に本社を置く地銀として。第四北越に弾かれた(あるいはそこから「名誉ある撤退」を選択した)中小・零細企業の受け皿として。
天の邪鬼で判官びいきな自分は、大光銀行 ≒ 対抗銀行 を応援しない訳にはいかないと思っている。
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