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2019年12月31日 (火)

畳の部屋を土足で歩いた男

 日産自動車の資金を不正に還流させたとして、会社法違反(特別背任)などで逮捕、起訴され、保釈中だった日産自動車前会長カルロス・ゴーン氏が、何らかの手段で日本を出国し、国籍のあるレバノンに入国したとフィナンシャルタイムズなどが報じた。

 東京地裁はゴーン氏の海外渡航禁止を保釈の条件としていた。海外渡航について弁護団は関知していないという。

 この事態を受け、保釈制度を含めた日本の司法制度の不備と検察等の連携不徹底などに非難の声が上がっている。当然、「最強・最高」といわれる弁護団への批判の声も聞こえる。しかし、そこに本質はない。

 カルロス・ゴーンという人物・人格に、遵法意識というものが絶望的にないことが本質だろう。

 日本では彼を崇めた時期があった。彼がやったという経営改革「日産リバイバルプラン」と、その成果・評価についても、日本人は再検証しなくてはならない。

 当時、彼が犠牲にしたもの。

 今回、彼が省みなかったもの。

 そこには確かな共通点がある。

 「彼は目的のためには手段を選ばない」。

 彼は日本という畳の国を、高級な革靴を脱ぐことなく、金銀財宝を持って走り去った。

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