土曜の夜の映画館
映画「マチネの終わりに」を観た。この公開されたばかりの映画を観に行ったのには、それなりの理由があった。
小説「マチネの終わりに」を読んだのは、ちょうど3年前、2016年の今頃だ。証券会社のストラジストが、自身のブログで紹介していた。そこで読んだ“推薦文”のような文章がきっかけだった。
それなりに良いストーリーだと思ったが、ベストセラーになる過程で、多くの著名人が書評を書いていた。「究極の」とか「珠玉の」とか「史上最高の」とか。これらの言葉の後には「ラブストーリー」と続く。こうなってくると、自分の“ヘソ曲がり根性”が顔を出す。
映画を観て、いくつかのことを感じたが、この映画自体に関することではなかった。
1.同学年の俳優・福山雅治について。
若い頃は、この人のヒット曲をカラオケで歌ったこともあった。その後、俳優や写真家など、マルチな才能を発揮しているようだったが、彼の音楽や演技に触れることはなかった。今回、この映画で彼を観て思ったことは「彼は努力の人」ということ。顔や才能には微塵も嫉妬しないが「努力を継続できる人」であることに敬意の気持ちが芽生えた。
2.ひとつ年下の女優・石田ゆり子について。
彼女の美しさや可愛らしさは述べるまでもない。しかし、彼女の容姿が実年齢と乖離しているかというと、そんなことはないと思う。彼女の魅力は「年齢を重ねたからこその可憐さ」を持っていることだろう。彼女は多くのアドバイスを受け入れ、受け取れる「素直な耳と素直な心」を持っているのだろう。
3.映画「マチネの終わりに」について。
この映画はギタリスト・薪野聡史のマネージャー役・三谷早苗を演じた女優・桜井ユキのものだった。
土曜の夜の映画館がとても賑わっていたことに驚き、戸惑った。19時からの上映開始の時よりも、21時のロビーの方が、数倍、混んでいた。逃げるように映画館を出たのは、土曜の夜におじさん一人で恋愛映画を観ていたことを、ロビーの人たちに知られたくなかったからだ。
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