時代の節目
時代はゆっくりと、ゆっくりと入れ替わる。普段なにげない日常の中では時間が時計通りに経過する。
時代はいつの間にか変わっている。時代は場面転換する舞台が、時の裏側に用意されていたかのように変わる。長い時間の中では、滴る水の一滴一滴が、石に穴を開ける。
MLBで投打二刀流の日本人が活躍し、NBAのドラフトで日本人が指名を受けた。100㍍を10秒を切って走る日本人が2人いる。
時代は変わったのだ。
今日は「板門店」で「アメリカ大統領」が「北朝鮮労働党委員長」と「会談」した。また、日本がIWC(国際捕鯨委員会)を脱退した。
時代の場面転換には時間を要するが、今日のように節目となる日が必ずある。滴る水が石に穴を開ける瞬間があるように。
時代はゆっくり、しかし、確実に入れ替わる。
それは同時に登場人物が入れ替わることであり、それまでの秩序が入れ替わることでもある。
北朝鮮労働党委員長は、数十年の後、「平和の象徴」として生涯を終えるかもしれない。歴史の評価も変わるだろう。
IWCからの脱退も、単に「クジラを捕獲する取り決め」から脱退しただけなのだろうか。得体は知れないが、「もっと大きな、もっと重要な何かから、この国が抜け出した」ことにならないか。