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2019年1月14日 (月)

2019年 正月の楽しみ

 正月の楽しみのひとつが「古い映画」を観ること。正月の深夜は古い映画が放送されていたものだったが、近年は若い芸人や地方局が製作した番組などが放送されていて、減少傾向にある。

■ロング・グッドバイ(The Long Goodbye) 1973年アメリカ

 架空の人物で世界で有名な「探偵」といえばシャーロック・ホームズ、エルキュール・ポワロ。フィリップ・マーロウは、それらに次ぐ存在だろうか。レイモンド・チャンドラーのハードボイルド小説を原作とする映画。原作と映画では登場人物は同じでも、ストーリーが省かれたり、作り替えられたりしているようだ。1970年代のアメリカ映画の映像はいつもかっこいい。いくつかのアレンジで流れる「The Long Goodbye」の曲も同様。原作はもちろん、この映画にも影響を受けた文化人は多い。ラストシーン。ジェームズ・スペンサーならば、それが例え映画であっても、裏切った友人を殺さなかっただろう。金田一耕助ならば、頭を掻いて終わっただろう。

■ストレンジャー・ザン・パラダイス(Stranger Than Paradise) 1984年アメリカ

 モノクロの映画で奇怪な音楽が流れる。人生の歯車は多くの場合、ぎこちなく回る。しかし、それが噛み合って、うまく回ることもある。そうだからといって、みんなが幸せになるとは限らない。ほとんどのことは「それほど大きな意味はないのだ」と、気楽になれる。

■ストリート・オブ・ファイヤー(Streets of Fire) 1984年アメリカ

 この作品が1984年のアメリカ映画だったせいで、ずっと抱いていた勝手な先入観があった。ずっとブルース・スプリングスティーンの「闇に吠える街」(Darkness on the Edge of Town)に入っている「ストリート・オブ・ファイヤー」が主題歌だと思い込んでいた。映画の冒頭、「ロックンロールの夢物語」とテロップが現れ、全編のバックにロックミュージックが流れる。物語や時代背景などアメリカ人の心には刺さるのかもしれないが…。

■ボディガード(The Bodyguard) 1992年アメリカ

 映画「用心棒」、刀、そしてサムライと、バブル期の日本が影響力を持っていたことを表すような場面が登場する。若い頃、この映画を最も好きな映画だと話していた時期があった。「男が女性を、愛した女性を守る」というのは、映画に限らず、最も根元的なテーマ。“レイチェル・マロン”がプライベートジェットから駆け降りるラストシーンで「オールウェイズ・ラヴ・ユー」(I Will Always Love You)が流れる。この曲はホイットニー・ヒューストン最大のヒット曲で、「カントリーソングをリメイクしたもの」であることを知った。圧倒的な歌唱力で世界を魅了した歌姫は、もうこの世にいない。ケビン・コスナーはホイットニー・ヒューストンの葬儀で17分間の弔辞を読んだという。若い頃、この映画を最も好きな映画だと話していたことを誇りに思う。

■ディパーテッド(The Departed) 2006年アメリカ

 第79回アカデミー賞作品賞。マーティン・スコセッシ監督初のオスカー受賞作になった。「インファナル・アフェア」(Infernal Affairs 2002年 香港)のリメイクで、日本でも映像化(ダブルフェイス 2012年)された。ラストシーンまで息が抜けない。

■蝉しぐれ 2005年

 原作は藤沢周平氏の代表作「蝉しぐれ」。丹念に作り込むことができた分、出来はドラマ版(2003年)の方がいい。しかし、映画は監督・黒土三男氏の執念の作品。「藤沢氏と蝉しぐれ」への崇敬の念が、映画を美しいものにしている。ドラマ版の主役二人はこの役を足掛かりにし、映画の方は仕事として出演している、美しすぎる二人だった。何度か記しているとおり、ドラマ版で牧助左衛門を演じた勝野洋の演技は素晴らしい。

■必死剣 鳥刺し 2010年

 原作は藤沢周平氏「隠し剣孤影抄」の短編「必死剣鳥刺し」。この小説の主人公は死を覚悟して生きる者。主演の豊川悦司にはオーラが漂っていて、生命力に満ち溢れている。それが仇となって前半は戸惑う。しかし、ラスト10分。壮絶な殺陣のシーンで、その生命力が活きる。

■アゲイン 28年目の甲子園 2015年日本

 「マスターズ甲子園」を題材に親子世代間の葛藤と融和を描いた映画。父親世代を演じた有名な俳優陣は食傷気味なキャスト。対して子供世代の俳優陣は次世代を背負う実力派が出演していたことに驚くほど。浜田省吾が主題歌に応じたのは野球、高校野球へのリスペクト(自身が高校球児だった)だろう。「マスターズ」世代への淡く切ない応援歌。

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