2018.09 ヒールジャパン
今年の夏は「平成」最後の夏だった。猛暑だったという理由だけではなく、居心地の悪い、後味の悪い時間だった。
1990年にリリースされた浜田省吾のCD「誰がために鐘は鳴る」。その中の10曲目に「詩人の鐘」が入っている。28年前のこの歌の歌詞のとおり、この国の在り方について“警鐘”という鐘が鳴っている。鳴り続けている。
「詩人の鐘」
銀行と土地ブローカーに生涯を捧げるような悪夢のようなこの国の
飽食とエゴに満ちた豊さの裏側で痩せ細る南の大地
未来へのシュミレーション破滅を示す時
鐘が鳴ってる 約束の地に打ち上げられた罪を知る者に
鐘が鳴ってる 聖者のように魂の声を聞く者に 闇を裂いて閃いてる 1999
タブーだらけの自由の中で葬られてゆく孤立した叫び声
自浄出来ぬシステムに真実はねじ曲げられ 幻想だけ煽られてく
プラスティック・インフォメーション メディアを満たす時
鐘が鳴ってる 非武装の地を争うことなく追われる者に
鐘が鳴ってる 天使のように愛しい人を導く者に 見守るように遠く深く 1999
蒼ざめたイルミネーション孤独を照らす時
鐘が鳴ってる 欲望の地で誇りと理想に生きる者に
鐘が鳴ってる 詩人のように傷ついた心いたわる者に 輝いてる清く強く 1999
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