2018.02 ニューシネマパラダイス
ニュー・シネマ・パラダイス(Nuovo Cinema Paradiso) 1989年イタリア・フランス
トトと呼ばれる少年・サルヴァトーレと映写技師・アルフレードの物語。師と弟子、父と子、兄と弟のように、アルフレードはトトの生き方の羅針盤となった。
30年振りに観た映画と、その音楽に取り憑かれている。2時間と少しの劇場公開バージョンの他に、3時間に迫るオリジナルバージョンがあることを知り、Amazonで購入した。3時間のオリジナルバージョンはエレナとの恋のエピソードなどが描かれ、より人間臭く、深みがある。いくつかのエピソードがカットされた劇場公開バージョンは上品な印象になる。オリジナル版に比べ劇場版が劣るということはないが、わかりにくかったいくつかの伏線が描かれたオリジナル版の方が物語を堪能できる。劇場版でトトが成功した映画監督であることがわかるのは物語の最終盤だ。
映画の中には40本を超える実在の映画シーンが使われている。映画の最後、“アルフレードの遺品”を観る、約3分30秒のラストシーンは圧巻。これ以上のラストシーンを知らない。エンニオ・モリコーネの音楽が、耳の奥でずっと鳴っている。
https://www.youtube.com/watch?v=qMgTCtSxOHE
https://www.youtube.com/watch?v=hLe9gTKQ4LU