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2018年12月

2018年12月30日 (日)

1234から1324

 人間のタイプには様々な類型がある。あまりに低レベルの分類で恥ずかしい気持ちがあるが、わかりやすいので4つのタイプを例示してみる。

 タイプ1  仕事の能力が高く、人間的な魅力がある人(成績が良くて、性格も良い)

 タイプ2  仕事の能力が高く、人間的な魅力が低い人(成績が良いが、性格が悪い)

 タイプ3  仕事の能力は相対的に低く、人間的な魅力がある人(成績が悪いが、性格は良い)

 タイプ4  仕事の能力は相対的に低く、人間的な魅力が低い人(成績が悪く、性格も良い)

 これまでの社会ではタイプ1、次にタイプ2、タイプ3、タイプ4の順に、特に会社や学校で評価されてきた。

 これからの社会ではタイプ1、次にタイプ3、タイプ2、タイプ4の順に評価されるのではないか。

 かなり確信的にそう思っている。

2018年12月29日 (土)

リフォーム

 お洒落をすることや流行にはかなり疎い。しかし、そこに興味があるなしに関わらず、最低限のマナーはあると思うので、多少は気を配る。

 スーツ、スラックス、ワイシャツ、ネクタイ、靴、ベルト、ハンカチ…。男が公(おおやけ)の場面で身につけるものはこのくらい。衣類は特に毎年毎年の流行はあるが、気にしたことはない。それでも仮に「5年放って置いた」とすれば、たいへんなことになる。

 少し古くなったスラックスをリフォームに出している。この夏に夏物を2本。先月、今月と冬物を2本。

 リフォームの内容は「幅詰め(はばつめ)」。幅詰めは膝を頂点に三角形状に生地を切り取る。その際、デザインを損なわないように膝から下の2ヶ所を切り取り、それぞれを縫製する。左右で4ヶ所。その仕事の跡はどこにも見えないほど鮮やかだ。

 繊維産業が発達した町で育った自分にとって、裁縫や洋裁は身近なものだった。何十台もミシンが並ぶ工場が近所にあったし、ミシンを鮮やかに操る女性を何人も見てきた。

 少し古い形のスラックスが、再生される喜び。その喜びの中には、熟練された技術(裁縫・洋裁の世界ではたいしたことではないのかもしれないが)、見事な仕事に対する敬意の気持ちが入っている。

 「次はどのスーツを再生しようか」と考えている。

2018年12月28日 (金)

歯の打撲

 先日、不注意で転倒した。濡れた路面、滑りやすい靴、原因はいくつかあるが、自分の不注意に尽きる。転倒する姿はマンガやドラマで見かける大げさな演技のようだったと思う。

 打撲や擦り傷程度で済んだので良かったが、唯一、奥歯に残る違和感が気になっていた。

 調べてみると ①歯は交通事故、転倒、人や物との衝突、けんかなどで打撲症状があること。 ②歯が浮いたような「挺出感(ていしゅつかん)」が続くことがあること。 ③その場合、1週間ほど安静を保つことで自然に治癒すること。を知った。

 転んで得たものは、歯に打撲症状があることと挺出感という言葉だ。

2018年12月27日 (木)

長い時間

 今日は今シーズン初めて、本格的な雪が降った。

 仕事で車に人を乗せ、往復4時間運転した。雪道の運転は楽しいものではないが、それ以上に助手席に乗った人との会話(とは言っても、ただ一方的に向こうが話しているだけだったが)が苦痛を極めた。

 同乗者にはいくつか同情すべき点があり、情状酌量の余地はある。今日が初対面だったこと、先方がサービス業の営業担当だということ。しかし、長い忍苦の時間となった大方の責任は彼にある。

 今回のような状況下で、自分への戒めの意味で記しておきたいことは、「無言・沈黙を恐れない」ということだ。

2018年12月26日 (水)

写真のタイトル

20181225 「黄昏時」 「雨上がり」 「踏切」 「線路」 「貨物列車」 「棄てられた自転車」 「テールランプ」

2018年12月25日 (火)

立花登青春手控え3 2

 藤沢周平氏の「獄医 立花登手控え」を原作とするNHKBSプレミアム時代劇「立花登青春手控え3」が完結。全7回と短いシリーズだったが、第6話「影の男」などが心に残る。

 但し、“ 人を知らずして医はその技を揮(ふる)えず 心を知らずしてその道を歩めず ”のコピーはいささか誇大広告気味か。

 立花登の「医術」によって救われたエピソードは僅か。彼の「柔術」によって不器用に生きる多くの人々が救われた。

2018年12月24日 (月)

クリスマス

 2007年の秋に政権を放り投げた安倍首相が、民主党政権に代わって第2次安倍政権を誕生させたのが2012年12月26日だった。明後日でちょうど6年になる。

 2018年下期に入って日経平均株価は10月2日の24,448円(取引時間中)を高値として、連休前の週末に20,006円(同)の安値をつけた。下落幅は▲4,442円、下落率は▲18%。

 ニューヨークダウ平均株価は10月3日の26,951㌦(取引時間中)を高値として、同じ週末に22,396㌦(同)の安値をつけた。下落幅は▲4,555㌦、下落率▲17%。 

 アベノミクスは一巡した。ちょうど循環が終わった。多少、手遅れではあるが、経済的な面、特に働かずして得た“あぶく銭”については、その泡が消えないうちに自己防衛すべき。もちろん、国や政治が後追いするような、「生活改革を志向する一部の成長業種と企業」に対する投資は含まない。

 今年のクリスマスに鳴る鐘は「警鐘」。 「警鐘」というクリスマスプレゼント。

2018年12月23日 (日)

不穏な空気

 天皇誕生日。陛下は在位中で最後の誕生日となる23日を前に、自身の生涯と自身の御代「平成」を振り返られた。

 多くの叡智と思慮に満ちた言葉の数々。その中で次の一文が名言であり金言。

 「我が国の戦後の平和と繁栄が、多くの犠牲と国民のたゆみない努力によって築かれたものであることを忘れず、戦後生まれの人々にもこのことを正しく伝えていくことが大切であると思ってきました。平成が戦争のない時代として終わろうとしていることに、心から安堵しています」

 一方、週末に報じられたニュースの中には不穏な空気が漂っている。

 ①「国連予算の分担率で、日本はこれまで30年以上に渡ってアメリカに次ぐ2位の予算を負担してきたが、次年度から中国に抜かれ3位に後退する」という事実。これに対し、「日本の経済力の相対的低下と、世界第2位の経済力を持つ中国の成長を印象付けた」という報道。

 ②「政府はクジラ資源の管理を担うIWC(国際捕鯨委員会)から脱退する方針を固めた」という事実。これに対し、「日本の国際機関からの脱退は異例。国際社会から協調軽視との批判を浴びることは必至」という報道。

 ③「政府は韓国海軍の駆逐艦が海上自衛隊の哨戒機に対して火器管制用レーダーを照射(ロックオン)したことに対し、韓国に抗議した」という事実。

 「アジアとの共生」、「世界との協調」は天皇陛下の“遺言”と受け取ったのだが。

2018年12月22日 (土)

2018年 有馬記念

20181222 リピーターレースである有馬記念。今年、その資格を持つのはシュヴァルグラン(父ハーツクライ)だが、6歳馬の彼にとって強い3歳・4歳世代の台頭を封じるのは至難の業だろう。外枠も厳しい。

 「来年リピートする馬の1回目」という逆算と、最も好きな馬であるブラストワンピース(父ハービンジャー)に期待。しかし、この馬は上がり3ハロン最速でも届かない可能性がある。

 やはり、レイデオロ(父キングカメハメハ)は外せない。C.ルメール騎手は“年度代表騎手”だろう。キセキ(父ルーラーシップ)も凄い馬だが、天皇賞・秋、ジャパンカップのレースレコードを演出した彼に、余力が残っているかどうか。この馬も外枠。ミッキーロケット(父キングカメハメハ)は宝塚記念を勝っており、無印は危険。

 今年の有馬記念はもう1頭、是非オジュウチョウサン(父ステイゴールド)を買いたいと思っていたのだが。枠順抽選会で武豊ジョッキーが1枠1番を引き当てたシーンがあまりに劇的過ぎた。平地GⅠ歴戦の馬たちを退けるのは難儀だ。内枠+M・デムーロ騎手のモズカッチャン(父ハービンジャー)の評価を上げる。内枠からもう1頭。マカヒキ(父ディープインパクト)とサトノダイヤモンド(父ディープインパクト)に挟まれたパフォーマプロミス(父ステイゴールド)を。

 ◎レイデオロ ○ブラストワンピース ▲モズカッチャン △ミッキーロケット △パフォーマプロミス

【12/23 追記】平成最後の有馬記念(第63回)は唯一の3歳馬 ブラストワンピースが馬場の真ん中を力強く抜け出し快勝。2着レイデオロ、3着シュヴァルグラン。「内枠有利」のレースにはならなかったが、「3歳馬が強いレース」、「リピーターレース」の傾向はそのままだった。障害王者・オジュウチョウサンは9着。一昨年のダービー馬に先着しているのだから、充分過ぎるほど力は示した。

2018年12月21日 (金)

ボディブローのように

 あるニュースのインタビューで不幸な境遇にいる彼は「ボディブローのように効いてきた」と答えていた。その言葉を聞いて、少し醒めたような気になった。

 ボクシングのパンチの種類にボディブローというのがある。パンチの種類には他にもストレートやアッパー、ジャブ、フックなどがあるが、腹部を打つボディブローだけが、様々な場面で「例え」として使われる。その使われ方というのが「ボディブローのように」。

 一撃で倒したり、倒されることは少ないが、ジワジワと打撃を与え(あるいは受け)、徐々に悪い方向に向かうことを比喩的に表現する時に慣用句的に使われる。

 しかし、「ボディブロー」が「ジワジワと効いてくる」というのは、なぜだろう。彼や、その慣用句を使う人たちはボクシングの経験者だろうか。あるいは経験者でなくとも、ストリートファイトや仲間とのイザコザでケンカの経験があるからだろうか。本当にボディブローはジワジワと効いてくるのだろうか。

 「徐々に追いつめられて」、「少しずつ予期せぬ方向へ」など、その方がわかりやすく、かつ、胸に迫る言葉がたくさんある。

 取って付けたような表現は、人の心を冷めさせる。

2018年12月20日 (木)

鉄の音(長岡市)

20181217 月曜の午後。半円の虹がかかった。

 今週は忘年会。近年、大手通でシャッターを閉めていた店舗が次々と飲食店になっている。「鉄の音」(てつのね)もそんな飲食店のひとつ。

 悪くない店だが、料理を愉しむという雰囲気はない。仲間でわいわい酒を酌み交わす店。地元民なら誰もが知るファストフード店が経営母体だとか。飲食メニューの中に中途半端に粉ものを織り交ぜるのではなく、いっそのこと、それらのもので酒を飲ませたらどうか。焼きそば、お好み焼き、締めはソフトクリームでいい。それが看板メニューなのだから。

 長岡大手通酒場 鉄の音 長岡市大手通2-2-12 ℡050-3314-1301 営業時間:17時~24時 定休日:日曜・年末年始

2018年12月19日 (水)

秋葉原

 秋葉原という街を初めて訪れた。学生の頃から「家電の街」だったが、当時から現在まで、縁もなく用もなかった。

 バブル期以降は“オタク文化”の発信地として、独特・特殊な街というイメージを背負った。やがて秋葉原は日本のメインストリームから外れたサブカルチャー文化の発信地としての地位を築いた。近年、AKIHABARAは、その文化を体験しようとする外国人旅行客が多数訪れる観光地になった。同時に急速にオフィス街化が進んでいる。

 初めて訪れた秋葉原の街は、整然としていて、抱いていたイメージとは正反対だった。思い切って秋葉原の文化に触れる施設にも入ってみた。ここもイメージとかけ離れた良質のサービスを提供していた。

 家電、アニメ、アイドル…。いつまでもサブカルチャーではない。文化にも新陳代謝が必要だ。

2018年12月18日 (火)

高田公園(上越市)

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 桜で有名な高田公園。中でも有名な夜桜は日本三大夜桜のひとつに数えられる。「高田城百万人観桜会」と名付けられているとおり、期間中は花見客でごった返す。

  この公園を訪れると、いつも同じことを考える。それは、藤沢周平氏の影響で度々訪れる「鶴岡市(山形県)に似ているなぁ」と思うこと。

 上越市は1971年に高田市と直江津市が合併した都市。当時の人口(概数)は、高田市が75千人、直江津市が45千人。平成の大合併を経て、上越市の人口は192千人。山形県鶴岡市は現在125千人、同酒田市は102千人。仮に両市を合併した“庄内市”は227千人になる。

 高田市と鶴岡市は城下町。直江津市と酒田市は北前船の寄港地で商業都市、あるいは港を持つ漁師町という点でも似ている。こうした都市の特性や規模が似ていることに加えて、高田公園と鶴岡公園がとてもよく似ている。

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2018年12月17日 (月)

プラカード、署名、演説

 3月と12月の平均気温を比較すると、12月の方が若干高い。先週の雪は街角から消え、穏やかに晴れた日曜の午後、市庁舎前の街頭が賑やかだった。

 賑やかだった理由は動員された人たちがいたから。ひとつは政党。のぼりを片手に署名活動。もうひとつは宗教団体。チラシを配りながら勧誘活動。

 2つのグループでは若い女性の姿が目立った。プラカード、のぼり、チラシ、署名活動、そして演説。2つのグループは似たようなやり方で似たようなことを言っている。

 政党の署名活動の方は大人数で攻めてくるが、ひとりひとりの圧力は弱い。一方、宗教の方は、数人なのに懸命さや必死さは伝わってくる。しかし、演説の内容は終末論と末法思想。

 その光景は、型の整わないピースで構成された「パズル」を組み立てるような感覚に映った。

2018年12月16日 (日)

繋がらないバトン

 この冬の間に閉店することが公表されている「イトーヨーカドー丸大長岡店」へ。ひとつひとつのフロアを眺め、歩いた。多少、センチメンタルな気分で帰ってきた。

 同店の開店は1988年。満30歳は“平成の世”30年間と符合する。時代の変わり目、節目としてはいい区切り考えられ、潮時とも言える。

【長岡市の大規模店の変遷・盛衰】(平成以降) 1988年 イトーヨーカドー丸大長岡店開店 1989年 ジャスコ長岡店開店 1995年 長崎屋長岡店閉店 1997年 イチムラ百貨店閉店/丸専デパート閉店 2000年 プライス(丸大)閉店 2005年 ダイエー長岡店閉店 2007年 リバーサイド千秋開店 2010年 大和長岡店閉店 2019年 イトーヨーカドー丸大長岡店閉店

 閉店理由には様々な見方がある。売上低迷、他店との競合、小売業態の環境変化。車社会になったことによる利便性欠如等々。しかし、そのどれもが本質ではないと思う。

 地方のどこの中小都市の駅前ビルが、デパートとして成功し、成立しているだろう。人口減少。少子化。インターネットを介した商取引の増大。中央資本への富の集中。

 これまでの世の中には、地方にもバトンの受け手がいた。しかし、これからの世の中にはバトンの受け手がいない。

 「バトンが繋がらない社会」では営みが止まる。

2018年12月15日 (土)

手帳のこと 2018

20181215 手帳を買う時期が来た。去年も手帳について長々と記した。

 去年は手帳の購入を躊躇した結果、思い切って100円ショップのものにした。元々、手帳でスケジュール管理していないし、必要最低限の機能に絞れば、それで充分に足りたと思っている。しかし、多少の不便もあって、結局、もう一冊を併用する形になった。

 「手帳産業や業界が縮小傾向にあることは想像に難くない」と、去年書いたが、その真逆に「大人気の手帳がある」と見聞きして、2019年用はそれを購入した。

 丁寧な造り。配慮された設計。気の利いた付属物。パラパラとめくっただけで、その性能に驚かされる。使用中の100円手帳と比較すれば、品質の差はあきらかだった。しかし、その高揚感は長く続かなかった。

 手帳の半分、およそ70ページを占める方眼メモに、俺は一体何を書くだろう。フォントサイズが6か5の路線図は老眼で使えない。経本のようなサイズや触感は「ありがたみ」があり、とても雑に扱えない。手帳は身近なツール。使いやすさ重視、相性重視。これでは手帳に使われてしまう。

 そう考えると、一昨年まで使っていた手帳メーカーのものが、自分に合っていたことに気づかされる。以下は昨年のブログから引用。

 「何年もの間、手帳は決まったものを使っていた。購入したその日のうちに裏表紙をめくった頁に氏名などを記入する。その手帳にはアドレス帳が別冊に挟み込まれていて、そのアドレス帳は買ったその日に処分する。これは年に1度の決まり事だった。今年もその決まり事を受け継いで、過去の手帳に積み重ねることも価値あることかもしれない」

2018年12月14日 (金)

辺野古

 辺野古。なかなか「へのこ」とは読めなかったはずだが、今では大多数の日本人がこの地名を知っている。

 14日、在日アメリカ軍普天間飛行場を沖縄県名護市辺野古へ移設するため、政府が建設地となる海への土砂投入を開始した。

 安倍政権によって数々の生煮え案件が強権的に執行されることに、日本人は慣れてしまった。インターネットで多数の支持「いいね」を受けている代表的なコメントを抜粋・引用してみる。

 ①米軍基地は国民の要請で配置されているわけではない。敗戦により民主主義の防波堤になっているに過ぎない。それ故に沖縄が中国に侵略されていない。中国に乗っ取られたら、観光資源の海は汚染され、沖縄で商売できなくなる。沖縄の税金で建設されているわけではない。基地負担に対する補助金も国民の血税が投入されている。無駄にするわけにいくもんか。

 ②安倍氏の地元・山口県には岩国基地、菅氏の地元・神奈川県には横須賀基地や厚木基地がある。米軍基地の負担は何も沖縄だけが背負っている訳じゃない。沖縄だけが犠牲者ヅラしないで欲しい。

 ③沖縄の人達の気持ちは察します。鳩山政権時に希望を見せられ裏切られた形。責任が取れない国家運営する能力がない政党が政権を取ると問題を修復するのが大変です。

 ④自然破壊が反対の理由であれば那覇空港の新滑走路建設にも同様の熱量をもって反対すべきではないか。地政学的観点からも沖縄から基地を無くすことは不可能でしょう。沖縄の負担を軽減して分散することは必要でしょうけど。

 ⑤民意が反対ならば、国からの振興費を断ってからでないと違うように思います。反対だけど金をくれ?って矛盾を感じます。県民投票で賛成多数になったら知事はそれに従うのですか?

 ⑥沖縄県が国地方係争処理委員会の設置と審査の申出をしているようですが、設置要件に及ばない蓋然性が高い。時間と税の無駄使いをしているならば、国の特別補助金を受け入れ、県民の社会福祉・地域振興に行政の矛先を向けた方が沖縄県のためになるのではないのでしょうか。沖縄は地政学的に基地設置せざるを得ない現状に間違いはなく、沖縄の統治をするものがどこであれ安全保障において基地設置を免れることはない。

 これらのコメントは、いずれも「暴論」なのに、ネット記事閲覧者の大多数から支持を受けている。

 このように「沖縄」は何度も埋め立てられる。「沖縄」は戦場であり続ける。

 自国民の多数派が沖縄の味方ではないという現実。

 「辺野古」の地名は知っていても、辺野古が沖縄のどこなのか、指をさせる日本人は少ないだろう。

2018年12月13日 (木)

分水嶺

20181213 人に迷惑をかけないこと。弱い者いじめをしないこと。困っている人を助けること。老人を労ること。

 親に教わったことはそのくらいだ。

 物事をどの方向から捉えるようになるか。その分岐点は10歳になる前にはやってくる。

 雨や大気中、地中の水分が分水嶺によって流れ出す方向が決まっていくように、人がどのように生きていくことになるかの分水嶺がある。

2018年12月12日 (水)

安全パイ

 テレビタレントやテレビ番組について、あれこれ記しても意味がないのだが、彼の味方が少ないようなので…。

 多数の漫才師などがネタを披露する番組で、米軍基地や性的少数者(LGBT)、朝鮮学校、原子力発電の問題などについて、社会風刺を交えた漫才をした芸人コンビがいた。彼らはおよそ6分半の間、ほぼ時事問題ばかりの漫才を披露した。

 会場にいた観覧者や、おそらく視聴者も、爆笑とか大笑いしたとはいえないが、とても良かったと思う。これだけ多様性が叫ばれている社会で、笑いにも多様性があるべき。彼らの漫才は、今はまだ「苦笑い」にとどまったが、それでかまわない。

 漫才師に限らず、テレビタレントや映画俳優などが社会を風刺することも「あり」だ。過去の芸能史を辿れば、それなりに社会風刺があったと思われるが、少なくとも現在はゼロに等しい(もちろん一部例外的な芸人もいる)。

 現在は、勲章をもらったり、権力者と食事する大物芸人が幅を利かせている。勲章は向こう側が「あげるよ」と言ってくるもの。食事も向こう側から誘ってくる。代金を割り勘したからいいってものではない。こちら側から「勲章くれよ」、こちら側から「総理大臣、メシ行こうよ」というのは通じないはず。つまり、彼らは「安全パイ」なのだ。

 そのことに気づき、狭い獣道(けものみち)を歩き始めた芸人がいることを、とても微笑ましく思っている。

2018年12月11日 (火)

酒場の匂い

 年末に向けた仕事の峠はこの辺りか。まだ3週ある。奥に峠があるだろう。

 厄介な残業を終えて、外に出ると気温は思った以上に下がっていた。コートのボタンを急いで留め、帰り道には駅ビルの中を通るルートを選択した。わずかに遠回りになるが、こちらにはずっと屋根がある。

 ショッピング街のシャッターが降りる頃、駅に向かって歩く人の頬はほのかに赤い。そして、すれ違い様にアルコールの臭いがする。

 思いがけず酒場の扉が開き、そこから独特の生暖かい空気が噴き出す。その生暖かい空気が凍てついた道を歩く者を誘う。

 厨房から聞こえる音。熱燗から立ち上る微かに香る気体。鍋から小鉢に盛り変えられた煮込みが放つ湯気。人々の動作、賑やかな会話。笑顔と愚痴。それらすべてが酒場の匂い。

2018年12月10日 (月)

闇の歯車

 CS放送「時代劇専門チャンネル」の開局20周年記念として藤沢周平原作が映像化されている。第3弾にして最後の番組が「闇の歯車」。

 藤沢作品の中で「闇の歯車」は異色と評されることが多い。「闇の歯車はサスペンス」というのが定説。確かに物語をジャンル分けすればそういうことになるが、藤沢氏の長編は「雲奔る」、「義民が駆ける」、そして「闇の歯車」と続く。藤沢氏がその後、大作家の道を歩んだ(時代小説家として。御本人は偉ぶる素振りもない)ことを顧(かえり)みれば、初期の作品といえる。

 刊行当時、既に直木賞作家だった藤沢氏に対して失礼だが、ある意味“試行錯誤” あるいは “目先を変える”という意味合いがあったのではないかと愚推する。藤沢氏がハードボイルドでも、淡い恋愛小説でも、“ジャンルを問わずこなしたであろう”ことは、氏のファンなら衆目一致するところだろう。

 今回製作される映像はテレビ放送の前に大都市の映画館で限定上映されるという。没後20年以上を経て、「藤沢作品の集客力」が試されているような気になる。佐之助を演じるのは瑛太、伊兵衛は橋爪功。CSでの放送は2019年2月9日。BS放送、つまり自分が視聴するのは来年の今頃だろうか。

2018年12月 9日 (日)

春成百日 冬成一日

20181209 冬から春になるまでは100日かかる。

 冬になるには1日で足りる。

2018年12月 8日 (土)

少子高齢化

 日本の社会構造を一変させる「歴史的政策転換」と言われる改正出入国管理法が、今朝、未明の参院で可決成立した。

 現在の、または将来の国の政策や制度を検討する時、そのほとんどが「少子高齢化」に行き着く。そこに帰結するのは当然なのだが、科学的分析、統計的分析は数十年前から言われていたこと。この国は国民主権の国。将来を見据えた選択をしてこなかった「国民」の責任は重い。

 それにしても「少子高齢化」に責任を転嫁し、責任を依存するのは、これまで後手後手の対策しか実行されなかったこと以上に恥ずかしい姿だ。

 最近、2017年9月のウェブページに記したことを自画自賛している。

    http://kasa.air-nifty.com/blog/20170901.html

  1 遷都(首都移転)  2 資産課税(富裕税)  3 宗教法人課税

 骨太などという言葉は使い古されているが、「大鉈(おおなた)」というのはこのような“ショック療法的施策”だと思う。社会的なショック療法は庶民にばかり施(ほどこ)され、その後遺症に苦しまされるが、この3つの施策は既得権益層に効く。

 姑息な政権による姑息な施策ばかりが、“強行採決だらけ”という手段で採決されていく。この時代の選択が将来に禍根を残すように思う。

2018年12月 7日 (金)

閉塞冬成

 二十四節気の「大雪(たいせつ)」  七十二侯の「閉塞(そらさむく)冬と成る」

 冬型の気圧配置が強まる影響で、北日本・日本海側で大雪や暴風となる予報が出ている。

 暦(こよみ)は予知機能を持っている。冬が来ることがわかり、雪が降ることがわかる。

2018年12月 6日 (木)

競馬を愛する人々

 今年の有馬記念(12月23日)ファン投票の結果が発表された。ファン投票の得票上位10頭には有馬記念への優先出走権が与えられる。

 1位はレイデオロ(2017 ダービー、2018 天皇賞・秋)、2位はアーモンドアイ(2018 牝馬3冠馬、2018 ジャパンカップ)。これに続く3位にオジュウチョウサン(2016~2018 障害GⅠ5勝)が選出された。上位3頭だけが10万票を超え、得票数でオジュウチョウサンは3強を形成した。

 このようなことは競馬では度々起こる。

 オジュウチョウサン(父ステイゴールド)は障害競走の絶対王者。しかし、平地では1000万条件勝ちの実績しかない。彼は有馬記念の前日に行われる中山大障害(1着賞金6600万円)に出走すれば、勝つ確率が高い。少なくとも有馬記念を勝利する確率よりはかなり高い。それでも、彼のオーナーや厩舎は彼を有馬記念に出走させる。もちろん、競馬はギャンブルなので “胴元” = JRA の思惑もあるだろう。

 競馬を愛する人々の多くは「夢や浪漫を抱く人々」で構成されている。だからファン投票で票を投じる。実際に馬券を買う。出走頭数にもよるが、上位人気に推されても何ら不思議ではない。

 最近10年間の有馬記念でオジュウチョウサンの父、ステイゴールドの産駒は4勝している。彼は有馬記念が行われる中山競馬場で実施された障害GⅠを5連勝している。これらのことを競馬ファンは知っている。そして、「奇跡的な出来事が少なからず起こるのが競馬」だということを競馬ファンは知っている。そして、「ギャンブラーは自ら穴を掘り、その穴に落ちるような特性がある」ことも、競馬ファンは知っている。

 競馬を愛する人々はロマンチスト。憎めない、愛すべき人々。

2018年12月 5日 (水)

加害者としての被害者

 大相撲の力士・貴ノ岩が付け人の力士に暴行したことが明らかになった。貴ノ岩は昨年、横綱(当時)日馬富士から暴行を受けた被害者だった。

 相撲界に残る暴力体質、体罰の慣習は、これまで度重なる事件で白日のもとに晒されてきた。相撲界の悪しき伝統に加え、彼らモンゴル人の国民性やモンゴル出身力士のコミュニティがそういったものに寛容(日常的)である可能性もある。

 才能に恵まれた力士が、その能力を発揮できないままで、引退したり、怪我に苦しんだり、頓挫することは、モンゴル人力士に支えられている相撲界にとって損失以外のなにものでもない。

 これ以上、「被害者を出さない」ということはもちろん、「加害者という被害者を出さない」ためにも、相撲協会に課せられた責任は大きい。

2018年12月 4日 (火)

罪刑法定主義

 師走としては記録的な暖かさを記録した今日、お昼のワイドショーでは各局が「東名あおり事故」の裁判員裁判を取り上げていた。

 東名あおり事故 … 2017年6月、神奈川県の東名高速道路上で、あおり運転で停車させた車に大型トラックが追突。停車させられた車から降り、路上にいた夫婦を死なせたとして、26歳の男が危険運転致死傷罪などに問われている。

 ワイドショーの司会を務めるテレビタレントは被害者や遺族側に立ち、被告を厳罰に処すべきと世論を誘導している。世論もそちら側になびいている。

 「罪刑法定主義」 どのような行為が犯罪であるか、その犯罪に対してどのような刑が科せられるかは、あらかじめ法律によって定められることを要するとする原則。これには4つの派生原則 ① 慣習刑法の排除 ② 遡及処罰の禁止 ③ 絶対的不定期刑の禁止 ④ 類推解釈の禁止 がある。

 被告には厳罰を望む。しかし、それは「予め定められた法律の範囲内」で。

 感情で刑罰が決められる世の中は、恐ろしい世の中だ。

 被告は刑務所ではなく、実社会で罪を償うという道がある。そう考える理由は、被告にとってむしろその方が厳罰だと思うからだ。

2018年12月 3日 (月)

炭坑夫とジャーナリスト

 ロシアではジャーナリストの殺害が日常的に起こる。

 国際的な非営利団体「ジャーナリスト保護委員会」(Committee to Protect Journalists:CPJ)によれば、1992年以降、ロシアでは58人のジャーナリストが殺害されている。

 ロシアの新聞記者がインタビューで「炭坑夫が炭坑に入るように、警察官がパトロールに出掛けるように、我々は取材活動を行う」と語っていた。

 彼は炭坑夫と警察官に例えた真意は「ジャーナリストは、炭坑夫や警察官と同じように、その職を全うしようと思えば、命の危険が伴う職業だ」という矜持だ。

 日本の記者やジャーナリストは、新聞社やテレビ会社、メディアの社員という意識の他に「命を賭した仕事である」という認識を持つ人はどのくらいいるだろうか。自称“ジャーナリスト”が大半だろう。

2018年12月 2日 (日)

皇嗣の見識

 秋篠宮文仁親王(以下、親王)が53歳の誕生日を前にした記者会見(22日)の内容が公開され、皇室行事・大嘗祭(だいじょうさい)について、「宗教色が強いものを国費で賄うことが適当かどうか」と述べ、公費で賄うとする政府見解と異なる考えであることを示された。

 大嘗祭は、一世に一回の儀式で、新天皇が世の中の安寧と五穀豊穣を祈る儀式。前回、大嘗祭が行われ、公費支出された際にも「政教分離に反する」という批判が一部にあった。

 親王は来年5月に皇嗣(こうし)となる方。その方が「内廷費(皇室の私費)で賄うべきではないか」と、政府方針に疑義を呈したことが「異例だ」と報道されている。この会見で親王は、自身の家族の婚姻に関する報道についても真摯に穏やかに現状認識を示されていた。

 高いバランス感覚を持った、極めて優れた人物なのだと感心し、感嘆した。

 諸外国との皇室外交等で培われた国際感覚。官舎住まいだった后(きさき)を選ばれた庶民感覚。そして、考え方を異にする者たちへの“市民感覚”。

 今回の発言は異例でもなんでもなく、皇嗣の見識に、政府もマスコミも追いついていないだけだろう。

2018年12月 1日 (土)

朝まで生テレビ

 昨日の深夜に放送された「朝まで生テレビ」の録画を見終わった。それこそ学生の頃は、本当に朝まで見ていた。もう30年近く前になる。

 今回のテーマは「激論!外国人労働者問題と日本の未来」。このテーマは「30年前と一緒だな」と思っていたら、番組HPにそのことが記されていた。

 「朝まで生テレビ」では、1990年の入管法改正を前に「激論!開国 or 鎖国 どうする外国人労働者」(1989年10月)を放送しました。あれから約30年。果たして何がどう変わったのでしょうか。改めて、人口減少の実態、外国人労働者を受入れ、共生している自治体の実状を含め、外国人労働者問題と日本の将来について徹底討論する」(抜粋)

 つけ加えるなら「激論!外国人急増!ドーするニッポン」(1992年1月)の記憶も残っている。

 在日外国人は約264万人(法務省)。これは都道府県人口13位の京都府の人口よりも多い。外国人労働者は約128万人(厚労省)。これは同じく31位の青森県の人口を凌ぐ。長岡のような田舎でも、外国人労働者を見かけることが珍しくなくなった。

 外国人労働者の受入れや処遇、そして外国人の移民問題の本質は、日本の少子高齢・人口減少の問題。彼ら、彼女らの力を借りなければ、この国は生き延びて行くことはできず、国が成り立たない。

 政府が入国管理法の改正を急ぐ大きな理由が、経済界・産業界との“バーター取引”であることは容易に想像がつく。

    http://kasa.air-nifty.com/blog/2016/06/post-feb3.html

    http://kasa.air-nifty.com/blog/2018/11/post-06f8.html

    http://kasa.air-nifty.com/blog/2018/11/2-c9e3.html

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