ネットリテラシー
インターネット上にはあることないことが話題に上り、フェイクニュースの類も絶えない。冷静さを欠いたヒステリックな書き込みのほとんどは、自らは姿を現さず、その言葉は闇から放たれる。
しかし、そんな過剰な意見にも、同意を意味する数万の「いいね」がカウントされている。その数は同意しない数の100倍だ。もちろん、すべての書き込みやコメントに100倍差がつくわけではない。逆に常に拮抗するわけではない。
生まれた時からパソコンがあり、インターネットに触れ、物心ついた時からスマートフォンがあり、インターネットを利用した買い物、ゲーム、コミニュケーション・ツールに馴染んだ世代が社会を構成している。
「ネットリテラシー」は「インターネット・リテラシー」の省略で和製英語。リテラシー(literacy)は読み書きの能力のこと。昔(大昔?)は、“読み・書き・そろばん”がリテラシーだったとすれば、これに外国語とパソコン、そしてネットリテラシーが加わったものが現代の“読み・書き・そろばん”という時代だろう。
しかし、日常生活でインターネットを何気なく使っているだけでは、それらを会得していくのは難しい。つまり、家庭では難しいだろう。その能力の不足は、思わぬ形で、自らを被害者や加害者にすることがある。社会が、大人達が“悪いお手本”になってはいけない。
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