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2018年10月21日 (日)

消費税のこと

 2019年10月の消費税率引き上げ時に実施する税負担感の緩和策が検討されている。キャッシュレス決済時にポイントを還元する、商品券を配布する、現金を給付する等々の施策が検討されている。

 1989年4月に導入された消費税は当初、税率は3%だった。1997年4月に5%、2014年4月に8%にそれぞれ引き上げられ、2019年10月から10%になる(予定)。

 1989年は平成元年だから、30年をかけて税率10%とするのは、税制の導入速度からすれば遅々としたものかもしれないが、長い年月をかけて定着させたのは日本的で良かったと思う。バブル経済崩壊の後始末から、「結果的に30年かかった」というのが実態だが。

 消費税の導入前は主に贅沢品や嗜好品に物品税が課せられていた。あの頃、劇的に変わったのが洋酒の値段だった。それまで高級と言われていた洋酒だったが、実は価格のほとんどが税金だった。当時は贈り物としてもよく見かけたが、現在ではお遣い物としての価値はかなり下がった。

 「消費税の引き上げ」には、ずっと賛成だった。消費税の本質は2つあって、ひとつは税体系を世界標準に近づけること(税に占める間接税割合の適正化)。もうひとつは消費税収によって、国民福祉の負担をカバーすること。いずれも正論だからだ。

 消費税が10%で打ち止めとはならないだろうが、延期・先送りしたからといって、いいことは何もない。平成時代は消費税の時代として改元され、2019年は「シャウプ勧告」から70年。「節目の年」であることに間違いない。

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