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2018年8月21日 (火)

ヒールジャパン 世界から冷笑される国 3

 夏の高校野球甲子園大会が閉幕した。今年は100回目の記念大会で例年以上に「盛り上げられた」側面がある。おそらく主催者なり後援者なりが、広告代理店などに払う企画宣伝料等の類はこれまでとは違う水準だろう。

 高校野球を「メディアのコンテンツ」と考えた場合、その経済的価値は計り知れない。今年の大会は16日で55試合が組まれている。甲子園大会の放映権料がいくらなのか(あるいは無料なのかもしれない)わからないし、時間帯や曜日、人気チーム、有力な都道府県の代表か否かによって価値は異なるだろう。単純な試算をしてみる。

 1試合1千万円と仮定。55試合で5億5千万円。夏休み16日間放送して1日あたり34百万円は安すぎる。1試合は2時間。1時間あたり1千万として11億円。このあたりが下限。これ以上の経済的価値を持っている。

 実際、このような金銭は動いていないだろうが、それを取り巻く大人たちの世界では試算した額の数倍の金が合法的に動いている。何度も記してきたとおり、「高校野球は産業」だからだ。

 しかし、選手への「出演(出場)料」は支払われないし、最優秀選手という制度や賞金もない。監督や優勝校への賞金もない。産業化・経済化した輪の中の大人たち(あるいは関連企業)にはお金が落ちるのに、完全な主役であるはずの選手・監督・高校にお金は落ちない。

 「そんなものは高校野球に関わる者は誰も求めていない」と批判されるだろうか。

 近年、そして今年、日本社会のメッキが徐々に剥がれ落ち、メッキされた本体の腐食が進み、あるいは、放置されている状況が次々と明らかにされている。

 自分には「高校野球という産業」が、「メッキされた世界」であるように思えてならない。

 【追記】決勝戦が終わった途端、スポーツジャーナリストたちは「選手の肘や肩への負担」を問題視する記事を書き始めた。実際は数日前に書かれており、メディアはこのタイミングでリリースする。これらの批判もまた、予定調和だ。運営日程などには踏み込むが、高校野球そのものには切り込まない。

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