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2018年8月 6日 (月)

悪党狩り 2

 1980年に放送された時代劇「悪党狩り」を見ている。藤沢周平氏の「神谷玄次郎捕物控 霧の果て」(当時のタイトルは「出合茶屋」)を原作とするテレビ時代劇。

    http://kasa.air-nifty.com/blog/2018/07/post-14d9.html

 第14話には小林繁次郎という役名で当時、阪神タイガースのエースだった小林繁氏が出演している。江川卓氏とのトレード(「江川事件」)から2年目のシーズンオフ。友情出演というクレジットがついている。エンディング曲は、もんた&ブラザーズの「ばぁにんぐ」。1980年という時代を色濃く投影している。

 この時代劇はほぼダブル主演。物語のクライマックスで2人の剣客が、同心と医者という自身の職責を抛(なげう)って「悪党狩り」を行う。そこで2人は決めゼリフを言う。

 尾上菊五郎(1942-)演ずる北町奉行所 定町廻り同心同心・神谷玄次郎

  「悪党狩りよ。てめぇらのような悪党は生かしておくわけにはいかねぇんだ。地獄の道中手形を渡してやるからありがたく頂戴しな」

 鶴田浩二(1924-1987)演ずる町医者・新村出

  「私は医者だ。人の命を助けるのが仕事。だが、おまえたちは人間ではない。だから死んでもらう」

 毎回、非業の死をとげるのは1人か2人だが、悪党は10人か20人がバッサバッサと「狩られて」しまう。悪事を企むのは権力に眼が眩んだ悪代官か出世欲にかられた小役人。金の亡者となった政商や裏社会の頭領。それらから命令を受けた庶民や下っ端が日々の暮らしのために悪事を働く。

 昨日、今日の新聞にもそれと同じニュースが報道されている。明日も、明後日も、来年も変わらないだろう。

 現代の「悪党狩り」が必要だ。

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