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2018年6月11日 (月)

銃と手荷物、規制と検査

 6月9日 東海道線新幹線車内で男女3人が刃物で襲われ、そのうち男性(38)が死亡した。凶器は車内に平然と持ち込まれた「ナタ」と「ナイフ」だった。容疑者(22)は精神的な疾患を持つ人物で、昨年「措置入院」が見送られていた。死亡した男性は2人の女性を助けようとして犠牲になったとみられ、被害者には数十カ所の傷があった。

 識者は新幹線の過密ダイヤと待機・待避場所がないことをあげ、飛行機に搭乗する際のように手荷物検査の時間をかけられない現状から、改札機に凶器となる刃物や爆発物等の危険物を検知するセンサーの開発が必要だと指摘している。

 この構図が遅々として進まないアメリカの銃規制と酷似している。「銃と手荷物」、「規制と検査」の違いがあるだけだ。

    http://kasa.air-nifty.com/blog/2017/10/post-c8e0.html

 銃規制が進まないアメリカの社会を擁護する気はサラサラないが、日本で手荷物検査導入が具体化しない社会の方が未成熟な印象を受ける。アメリカの「銃と自由」は表裏一体のような関係にある。一方、日本の手荷物検査を阻むものは何だろう。それは、「利益」であり、利便性や効率性などだ。

 多少の安全性を犠牲にしても銃を手放さないアメリカの社会があり、多少の安全性を犠牲にしても利益や効率を手放さない日本の社会がある。

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