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2018年6月17日 (日)

映像の世紀 独裁者 3人の狂気

 NHK BS 「映像の世紀プレミアム 9 独裁者 3人の“狂気”」を観た。

 「20世紀の世界を恐怖に陥れた3人の独裁者の素顔を描く。ファシズムを生み出し、ローマ帝国の復活を掲げて愛国心を煽ったムッソリーニの元には、全国からラブレターが殺到した。そのムッソリーニにあこがれて独裁政権を築いたヒトラーは他人を信じられず、忠実な青少年団ヒトラーユーゲントの育成と愛犬ブロンディの調教に力を注いだ。そして、ヒトラーと4000万人の犠牲者を出す独ソ戦を繰り広げたソビエトのスターリンは、実の息子が敵軍の捕虜となっても見捨てる冷酷な男だった。独裁者たちは「天使の顔」をして国民の前に現れ、やがて国民を弾圧する「悪魔の顔」をむき出しにした。3人の独裁者たちの“狂気”を描く」 (以上、番組案内から引用) 

 感想は「映像だから真実であるということはない」。

 映像は編集される。字幕は翻訳・意訳される。つまり、映像番組は意図された方向へと導かれる。

 20世紀を“代表”する3人の独裁者。その後の世界に独裁者が続いたことは番組の終盤で触れられた。ファシズムを理解し、憎悪し、人類にとって負の歴史を繰り返さないというメッセージはあった。しかし、その独裁体制は我々の身近にもあった。そのことには1㍉も触れられていない。それは記録番組として未完成だし、ジャーナリズムとしては空振り、歴史としては改竄(かいざん)に近い。

 今年は2018年。1945年に太平洋戦争・第二次世界大戦が終結してから73年が経過した。仮に歴史を1年に1%ずつ塗り替えようとしたら、今年で73%の歴史を塗り替えることが可能だ。もちろん、単純なたし算のような訳にはいかないが、このような映像や記録というのは後世に遺るもの。その意味で、歴史学者100人よりも、映像や記録の作り手1人の方が担う役割が大きいように思う。

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