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2018年5月23日 (水)

紙のカーネーション

 ちょうど10日前の5月13日は「母の日」だった。

 1970年代、「母の日」のひと月くらい前になると、小学校では「紙製のカーネーション」の募集があった。子どもがお小遣いで“疑似カーネーション”を買い、母の日に贈るという趣旨だ。記憶は定かではないが、ひとつ80円とか70円とか、そんな金額だったと思う。購入するのは自由だったが、幼心に違和感を感じることが二つあった。

 ひとつはお金の出所だ。当時、決まったお小遣いをもらっている子どもはいたが、うちにはお小遣いという仕組みがなかった。必要な時に必要な額を申告してもらっていた。それだから、そのカーネーションも「母の日のカーネーションを買うからお金ちょうだい」と言って、母からもらっていた。母は自分で自分のカーネーションを買っていたことになる。

 もうひとつの違和感は、疑似カーネーションには赤と白、2種類があったことだった。その選択基準は「母親には赤、父親には白」だった。母の日に父親…。つまり何らかの理由で「母親がいない子どもは白を購入する」という意味だった。

 現代の感覚では考えられない。わずか40年前の慣習は、下劣で野蛮。まるで原始人並みだ。感傷的な意味で「昔は良かった」ということはある。しかし、多くの場面で、「昔の方が良かった」などということはほとんどないといっていい。

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