FAIR -公平と公正-
明日は憲法記念日。だからという訳ではないが、「公平と公正について」。
公平とは … 偏ることなく、すべてを同等に扱うこと。主観を交えないこと。
公正とは … 公平で偏っていないこと。
公正の説明で公平が出てきてしまう。自分なりの解釈はこうだ。
「公平とは実現不可能なこと。公正とは実現可能なこと。」
一律に同等などということはない。偏らないなどということはない。だから公平は諦めている。一方、公正は実現可能だと信じている。公正は「決まっていることに拠る」からだ。
歴史上、多くの独裁者は政敵を投獄してきた。それは力を持った者が「自分で決めてきた」からだ。現代の社会から投獄が消えたかといえば、そうではない。サラリーマンの世界では未だ投獄が存在する。左遷、異動転勤、配置転換、業務の負荷、業務の閑散化、閑職、退職、出向、休養、パワハラ…。
人や社会は公正に向けた歩みを止めてはならない。憲法はあるが、実現されていない。ルールはあっても守られていない。
憲法を変えようとする動きがある。誰が得をして誰が損をするだろう。投獄されたり戦地に赴くことになるのは誰で、どんな層の子どもたちだろう。「決まっていること」の根幹。それが憲法だ。
« 日本再興のカギを握る「ソニーのDNA」 | トップページ | 北海道旅行 Ⅰ »
「西向きの窓辺」カテゴリの記事
- 雪の重さを知る者は(2022.11.18)
- 彼は「戦後レジーム」を抜け出せなかった(2022.08.13)
- 内橋克人氏の訃報(2021.09.01)
- 良心の踏み絵(2021.07.03)