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2018年4月

2018年4月30日 (月)

ていたらく

20180501 4月も終わり。新社会人や転入してきた社員を迎えた職場は新鮮な空気感に包まれる一方で、4月は戦力ダウンの時期でもある。業務に精通したベテランが抜け、その穴を新社会人や新たな業務に携わる人が埋めるということが少なくない。

 自分は部下に対する姿勢として、昔、あるインタビュー記事で読んだある人物の言葉を信条にしている。それは「自分が持っている全てを教える。出し惜しみはしない。なぜなら、若者がそこに辿り着く時、自分はそこにはいないから」という言葉だ。

 2018年。朝鮮半島の歴史が変わろうとしている。北朝鮮はこれまで何度も世界を欺いてきた国だから、まだまだ信用できないが、賭けにしては大仕掛け過ぎる。そう考えると今回は信じても良さそうな気がする。もう1度世界を欺く気でいるなら、賭けに負けた時に待っているのは破滅だろう。独裁者一人の命だけで済めばいいが“手負いの虎”は必死の反撃を試みる。

 「国際情勢が大きな転換点を迎えている時に日本の国会は空転している」。そのことについて批判の声も大きくなっている。しかし、朝鮮半島の和平交渉と日本の政治の混乱、“体たらく”は何ら関係がない。一流、二流という表現は好きではないが、一流国が一流の政治をしていればこんなことにはならなかった。「日本が持っている全てを教える。出し惜しみはしない。なぜなら、韓国や北朝鮮がそこに辿り着く時、日本はそこにはいないから」。そこにいないどころか、追い抜かれてしまうのではないか。

 空転を続ける日本の国会。この「国会空転」は異常事態なのだろうか?

 新聞やメディアの論調はおおまかに2つある。ひとつは「国会空転の責任は与党にある」とする立場。もうひとつは「国会審議を拒否している野党を批判」する立場。前者は、疑惑や不祥事の真相解明と政治責任の明確化を求める野党にゼロ回答で応じた「与党の責任を問う声」であり、後者は、審議するのが筋とする「野党の責任を問う声」だ。

 ある日の経済紙社説は「国家的な課題と不祥事への対応を切り分けて論議していく必要が与野党にある」と指摘。これは一見、冷静な指摘であるように思える。「与野党が協力して難局に立ち向かえ」ということだろう。しかし、それでは取り分があまりにも安倍に分があり過ぎないだろうか。「安倍1強(独裁)」が招いた混乱の責任は、「安倍・与党、そして国民」が負うべきだろう。

 国家的な課題というのはこの国会で審議される法案のこと。働き方改革や規制改革法案。成人年齢の18歳への引き下げや相続制度の見直し、受動喫煙対策の強化。環太平洋経済連携協定(TPP)の承認案。いずれも安倍政権が重要視する政策の関連法案だ。①自身と ②自身の親族 ③自身の内閣 ④自身の行政府 ⑤自身の政党 これらの『疑惑と不祥事が何の結末を見ないままに、自身の政策だけが可決されていくこと』こそが「異常事態」ではないのか。

 「安倍1強」政治への批判は、そのままブーメランとなって国民に突き刺さる。それを許したのは与党でも野党でもなく国民にある。

 国会を空転させたのは国民。安倍を信任したツケが回っている。清算が先だろう。

2018年4月29日 (日)

スペシャルウィーク死す

 4月29日 第157回 天皇賞・春はレインボーライン(父ステイゴールド)が勝利。ステイゴールド産駒は最近5年で3勝(6年で4勝)。しかし、レインボーラインはゴール後に故障を発症。最悪の事態とならなければ良いが。

 自分にはアイドル・ホースが2頭いる。1頭は“新潟デビューの3冠馬”オルフェーヴル(父ステイゴールド)。もう1頭がスペシャルウィーク(父サンデーサイレンス)。

 1999年5月2日 第119回 天皇賞・春 を勝ったスペシャルウィークが一昨日、亡くなった。23歳だった。スペシャルウィークは1998年のダービー馬で武豊騎手にダービージョッキーの称号を与えた名馬。種牡馬としてもGⅠを6勝したブエナビスタや2014年の菊花賞馬トーホウジャッカルなどを輩出した。牡馬の活躍馬に恵まれず、ダービー馬を送れなかったのが残念だった。

 スペシャルウィークへの思いは以前記したことがある。

  http://kasa.air-nifty.com/blog/2017/02/post-102f.html

  http://kasa.air-nifty.com/blog/2017/02/post-ad68.html

 競馬歴は30年になる。前半15年間のアイドル・ホースがスペシャルウィーク。後半15年間ではオルフェーヴル。今後、自分にとってアイドルと呼べる馬に出会えるだろうか。もし出会えるとしたら、彼らの血を継いだ子孫であれば想いはより一層強くなる。

2018年4月28日 (土)

漆の実のみのる国

20180425 江戸時代中期・米沢藩の財政改革を成し遂げた上杉鷹山の生涯を描いた作品。本作品は1997年に刊行された藤沢周平氏の最後の長編小説。

 今日、記したいのは小説の内容ではなく「本の構造」のこと。今からほぼ20年前に刊行されたこの本は「本来の本の姿」をしていると思うから。

 まず、この本は函に入っている。函の装画は喜多川歌麿の「画本虫撰」(国立国会図書館所蔵)と高級感がある。

 函から本を出すと、本はグラシン紙という半透明の紙に包まれている。製本は上製本という造り。表紙は布地(クロス)素材が芯紙に貼られ耐久性が高く長期保存に適したつくりになっている。表紙は本の中身よりも3mm程度大きく仕上げるチリと呼ばれる仕様になっている。また、前後に見返しがある。綴じ方は無線綴じ(アジロ綴じ)で背は角背。表紙と背の間に溝がつけられ見開き時の収まりが良いように仕上げられている。

 本には天、地、小口(こぐち)、のど、喉布(のどぬの)、はなぎれ、表紙、折り返し、角(かど)、見返し、扉、標題紙、ジャケット、帯紙、チリ、背、折り込み、折れ込み、白ページ、平(ひら)、背文字、前書、後書、前付(まえづけ)など多くの技法が用いられている。

2018年4月27日 (金)

組織的でない不正などあるのだろうか

 4月27日 大手自動車メーカーによる新車出荷前に行う燃費・排ガスデータの改ざん問題で当該自動車メーカーが調査報告書を国交省に提出した。検査データは群馬県の工場で検査員を統括する班長の指示で書き換えが行われた「組織的な行為」であったと認定した。

 組織において組織的でない不正などあるのだろうか。「班長の指示」は組織で脈々と引き継がれて来た指示だったはず。逃げ切った者たちは何食わぬ顔、知らん顔、したり顔。

2018年4月26日 (木)

芸能界の犯罪率

 犯罪率(一定期間に発生した犯罪件数を人口で割ったもの)の統計がある。都道府県単位でみると犯罪率が最も高いのは大阪府。大阪府はこの統計において不動の1位を保持している。犯罪率が最も低いのは秋田県。こちらは年によって変動するが、東北・北陸・山陰の犯罪率が低い傾向にある。

 男性アイドルグループのメンバーの一人が強制わいせつ容疑で書類送検された。所属事務所は彼を無期限の謹慎処分にすると発表した。アイドルとはいっても、彼は46歳で子どもが2人いる。離婚歴もある。立派な大人だ。彼はアルコールに起因する入院歴を公表し、「酔っていたこと」を原因のひとつとしていたが、これは恥の上塗りだろう。

 彼は謝罪会見で罪の一部を酒にかずけた。酒を良き友とした者は酒に癒され、助けられたことが数え切れないほどあったはず。彼は“酒という親友”を売ったのだ。人類の歴史の中で「酒が悪かったこと」は一度もない。あるのは「酒に飲まれたバカ」が無数にいたことだ。彼自身の心の闇が公になったと言っていい。

 それにしても男性アイドルの芸能事務所、関西発祥の大手芸能事務所に所属する芸能人の謝罪会見が定期的に行われている。これらの事務所単位の犯罪率は冒頭に記した大阪府の犯罪発生率と比較してどの程度の率になるだろう。芸能人を使う側のメディア、利用するスポンサーは謝罪会見や、その後追い番組で視聴率を稼ぐだけでなく、その実態を検証すべきだろう。

 記者会見した彼は謝罪会見の中で「またグループのメンバーとして活動したい」という趣旨の発言をしていた。これは一般社会の常識から大きく乖離した感覚だ。彼が生きてきた芸能界という壺の中の蜜は、一度味わったら忘れられないものなのだろう。

  http://kasa.air-nifty.com/blog/2018/02/post-4.html

2018年4月25日 (水)

変節

 それまでの主義主張を変えることを変節という。どちらかといえば節操がないという意味を含んだ負のイメージを持つ言葉だ。「彼は変節した」と非難の意味で使われることが多い。

 彼は考え方を「転換した」と言えば、それは柔軟に思考した結果という意味が込められる。「転向」になると思想的な意味に受け取られ、使う方が気をつけなければならない言葉になる。

 いずれにしても、人は生きていく場面で考え方を変更することを余儀なくされることがある。世の中は決して変える人、変えない人という2つに1つで収まる世界ではない。変えなくて良い人、変えなくてはならない人がいて、変化を強いられる人、変化を強いる人もいる。どの人が良いとか悪いということもない。

 ただ、考え方を変えた人にありがちなのが、「古巣」を攻撃する人が多い傾向があることだ。今は考え方が変化し、たとえ180度変わったとしても、当時はそう考える理由があったはずだ。その立場まで執拗に攻撃するのは大人げなく、悪趣味だ。

 それは「あの頃の自分」を攻撃しているのと何ら変わらないのだから。

2018年4月24日 (火)

やすだ瓦ロード

201804202201804201

 阿賀野市は旧・北蒲原郡の東南に位置した安田町、水原町、京ヶ瀬村、笹神村が合併して市に移行した。そのうち安田町は安田アイランド(現 サントピアワールド)、ヤスダヨーグルトと、それぞれ町名を付した象徴を持っていた。しかし、本来、安田町を象徴するものは「安田瓦」だった。

 安田は「日本の三大瓦の産地」で、愛知県三州、兵庫県淡路、島根県石州に次ぐ瓦の生産量があるという。安田瓦は東日本トップの生産量を誇り、「雪に強い瓦」として知られている。

 旧安田町地内にある「やすだ瓦ロード」。国道49号線沿いの入口看板に沿って進むと瓦や鬼瓦の製造工場が並ぶ場所がある。中でも煉瓦煙突は町のランドマークになっている。割れた瓦が野ざらしになっている風景は決して見苦しいものではなく、どこか芸術の町の雰囲気がある。他にも様々な方法で瓦を利用した町並みを見ることができる。瓦のオブジェを楽しみながら散策していると、そこは中国や台湾の田舎町にいるようなちょっとした異国情緒を感じることができる。

 やすだ瓦ロード 阿賀野市保田7372(安田瓦協同組合周辺)

2018年4月23日 (月)

拉麺えぼし(新潟市江南区)

20180420 味噌拉麺(800円)。甘みのある濃厚味噌。炒め野菜の香ばしさが旨味を増幅させる。2種類のチャーシュー。餃子も美味しそうだった。味噌にマッチする「チーズごはん」を推奨していたが、初老には厳しい。店構えや雰囲気などはどちらかといえば地味。丁寧にしっかりと仕事をしているラーメン店という印象。

 拉麺 えぼし 新潟市江南区早苗2-527-1(山下の家具 亀田店駐車場地内) ℡025-250-5345 営業時間:11時~21時(15時~18時休憩) 定休日:火曜

2018年4月22日 (日)

権力は腐敗する

 「権力は腐敗する。絶対的権力は絶対に腐敗する」

 イギリスの政治家、思想家であるアクトン卿(ジョン・アクトン 1834年-1902年)の言葉。イギリスが最も繁栄した時代にこの思想家の箴言は一体誰に向けられた言葉だったのか。

 19世紀から20世紀初頭は歴史上イギリスの隆盛期。ヴィクトリア女王は1837年に当時18歳で即位し、1901年まで在位した。アクトン卿が生きた時代と一致する。独裁者の台頭にはまだ早い時期。「なるほど。ヴィクトリア女王に向けられた言葉か」と考えたのも束の間、アクトン卿が警鐘を鳴らしたのはローマ法王ピウス9世に対してであることがわかった。

 ピウス9世は「教皇は無謬(=誤りがない)である」と宣言し、アクトン卿はこの根拠とされた「教皇無謬説」について「法王に絶対的権力を与えるもの」として厳しく批判した。

 アクトン卿が親友の大司教に宛てた手紙の中に“Power tends to corrupt, and absolute power corrupts absolutely.”の言葉があったという。アクトン卿の箴言は「絶対的権力や長期化した権力は、必ず権力の濫用や権力の維持のため腐敗する危険性がある」と警告している。権力者への自制心と権力によって縛られる者への警戒感を同時に警告する人類史に残る歴史的な格言だ。

 アクトン卿は偉大で不滅的な格言をもうひとつ残している。

 “Great men are almost always bad men.” 偉人は常に悪人である

2018年4月21日 (土)

だるまや女池店(新潟市)

20180419 写真は「だるまらーめん 中盛り」(680円)。味・量・価格などのバランスに優れた、新潟を代表するラーメンのひとつ。

 「だるまやグループ」は県外資本の手に渡ってしまったが、だるまや、ちゃーしゅーや武蔵、万人家、吉相…名だたるラーメン店を成功に導いたA社長はお元気だろうか。人を惹きつける魅力を持った人物だった。

 「平成の新潟経済人」を挙げるとすれば、ベスト3の中に入る偉人だ。

 だるまや 女池店 新潟市中央区女池神明1-1608-1 ℡025-283-7803 営業時間:11時~21時半(日・祝21時) 定休日:なし

2018年4月20日 (金)

汚れた雑巾 など

20180421 最近、身近に起こったことがいくつかある。それら全てが根っこで繋がっているような気がするので記す。

 ①汚れた雑巾  毎日毎日、机の上を拭き続けている人がいる。おそらくもう何年も続いている習慣だ。1日の仕事を気持ちよくスタートさせるための好ましい習慣ではある。しかし、毎日手に取る雑巾はひどく汚れている。これまで何年もの間、机上のホコリを拭き取ってきた雑巾は灰色に変色している。その変色は汚れと呼ぶのではなく、疵(キズ)と呼んだ方が相応しい。「名誉の負傷」。

 ②捨てられる銀行  ブックオフで「捨てられる銀行」という新書を買った。2年前、2016年の発売当時はかなり売れた本。銀行は完全崩壊とまでは行かないものの、溶け始めた巨大な氷壁は自身の塊(かたまり)を維持することができないだろう。氷壁は、一見すると頑強な岩のように見える。しかし、実態は水が固まっているだけに過ぎない。溶け出した氷は意外なほど早くその姿を消すものだ。

 ③車検専門店  妻の軽自動車の車検費用が15万円。もちろん多くの部品交換があったのは事実。車検専門店というビジネスが浸透し始めてから20年ほど経つ。車検専門店というビジネスモデルがどういうニーズから産まれてきたのか車検専門店は忘れている。

 ④怒鳴る社長  商談の場面で怒鳴る社長に遭遇した。ビジネスの席上て声を荒げる社長が「まだ」いることに驚いた。

 どんな立場であれ、個人が「あたりまえ」と考えていることが、世の中とは遥か遠く離れていることがある。「あたりまえの船」に乗っている人は、その船の位置を測ることができない。大切なのは「悪いのは方向を見失った船だ」と考えないことだろう。この国では、たいていの組織が好ましくない方向に向けて舵を切っている。

 組織の責任ではなく、個人が「自分自身の位置」を確認することを怠ると、あたりまえの船を全速力で漕いでいるのが、その人自身であるということになりかねない。

2018年4月19日 (木)

ラーメン食堂あしょろ(長岡市)

20180414 ラーメンを湯切りする職人の黒いTシャツの背中には「一麺入魂」の白抜き文字。「あしょろ」はラーメン潤グループの店。数日前に食べた「市松」とは180度異なるラーメン。グループの底力を感じる。

 食べたのは「みそちゃーしゅーめん」(940円)。にんにくが利いた濃厚ドロドロの味噌スープに中太ストレート麺。具材はチャーシュー、ネギ、わかめ。少量のキャベツともやしも入っている。山椒の程良い香りと辛味が効いている。この味は常習性(あるいは中毒性)がある。もう一度食べたくなるラーメン。

 ラーメンには小ライス(とはいっても普通に茶碗1杯分)をつけることができる。大盛りのシステムはわからなかった。食券制ではない。店内のテーブルはゆったりめに配置されていて、カウンターを入れても30席に満たない。20人程度で満席になる。「技郎」、「2代目技郎」というラーメンをオーダーする人が多かった。次回はそれを。ラーメン食堂と名乗っており、定食類もある。次の次はそれを。ある種のラーメンの到達点のような店。

 ラーメン食堂あしょろ 長岡市南七日町50-2 ℡0258-46-0039 営業時間:11時~23時 定休日:なし

2018年4月18日 (水)

焼肉じゅうじゅう(長岡市)

20180415 先週末に弟夫妻と食事。長岡で焼肉といえば「スタミナ苑」(長岡市大山)と並んでこの「焼肉じゅうじゅう」の名が上がる。この2店は経営者が兄妹というのも有名な話。

 スタミナ苑の方は何回か行っているが、こちらには初めて。その程度だから焼肉店を語るほどの知識やスキルはない。口コミサイトやブログにいくらでも情報が載っているので細かい話は省略。

 和牛の「上」シリーズはカルビ、ロース、ハラミ、タン…いずれも素晴らしく、これ以上は望む必要がない。仮に「もっと旨い焼肉店があるよ」と言われても「いや、私はここで充分です」と答える。

 店内は比較的ゆったりとした造り。小上がり席が手前に3卓、奥に2卓。あとはカウンター席。休日・休前日などは要予約。予算は大人一人5千円程度か。餃子とラーメンも旨いと聞いたので餃子をいただいた。ラーメンは次回の楽しみに。

 焼肉じゅうじゅう 長岡市要町1-10-34 ℡0258-36-0501 営業時間:11時半~22時(昼休憩14時~17時) 定休日:月曜

2018年4月17日 (火)

大越健介氏を新潟県知事に

 無所属。「原発再稼働慎重・農政やや保守・その他の施策は自民党寄り」で構わない。

 “みっともない県政”は終わりにしよう。

 現在、大越氏は56歳。3期12年務めて68歳。

 この人しかいない。

2018年4月16日 (月)

2018年 桜花賞・皐月賞

 2018年の競馬クラシック初戦。桜花賞と皐月賞が終わった。

 4月8日 桜花賞はアーモンドアイ(父ロードカナロア)が4戦4勝・無敗の牝馬・ラッキーライラック(父オルフェーヴル)を並ぶ間もなく差し切った。1番人気に推されたラッキーライラックにとって唯一、勝負づけが済んでいなかった馬がアーモンドアイだった。 勝ちタイムは桜花賞のレコードタイム。歴史に名を残す牝馬になりそうだ。

 4月15日 皐月賞は4戦4勝・無敗の大本命だったダノンプレミアムが出走を回避。勝ったのは7番人気のエポカドーロ(父オルフェーヴル)。稍重の馬場をものともせず鮮やかに抜け出した。

 馬券は堅い決着が予想された桜花賞をパス。満を持して皐月賞に臨んだ。上位人気馬は一長一短があり、人気ほどの信頼性はないと見て、共同通信杯の勝ち馬・オウケンムーンを軸に6番人気タイムフライヤー、9番人気サンリヴァルなどに流した。「ダノンプレミアムと勝負づけが済んでいない馬」という検討をしたのだが、実はこの馬券は“新潟デビュー馬”の馬券。何度も何十回もやられている悪魔の馬券だ。また今年も返り討ちにあった。桜花賞の1着、2着は新潟デビューだし、皐月賞でもサンリヴァルが2着した。いつの日か来るであろう新潟デビュー馬による的中馬券を求めて、長い長い旅は続く。

 それにしても7→9→8番人気で決まった皐月賞上位馬の種牡馬は父オルフェーヴル→父キングカメハメハ→父スクリーンヒーローと一見、順当であるものの、ノーザンファーム(社台グループ)の生産馬は4着以下に敗れた。その意味では今年の皐月賞は競馬の醍醐味を堪能することができるレースだった。

【追記】netkeiba.comによると、上位3着を6番人気以下の馬が独占した皐月賞はサニーブライアンが勝った1997年(11→10→12番人気)に続き、78回の歴史上2度目だという。

2018年4月15日 (日)

不思議の国のアキラ

20180413 今週月曜日(4月9日)、日本サッカー協会は、サッカー日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督を解任し、協会の技術委員長である西野朗(あきら)氏を後任に充てると発表した。ワールドカップ・ロシア大会までおよそ2ヶ月という時期での監督交代劇だった。

 1週間のあいだ、様々なメディアで電撃解任の裏側をリポートする報道が溢れていた。多くの指摘がされているように解任の理由はひとつであるはずはないのだが、どの理由を取ってみても「監督だけに」責任を負わせる理由には不足している。

 2015年にハリルホジッチ氏を監督に招聘したのは、前会長時代。監督は就任時の技術委員長を重用し、チーム作りを進めた。サッカー協会は2016年に新体制になり、技術委員長も交代した経緯がある。日本代表の有力選手たちは戦術を含めて監督に不信感を募らせていたという。解任の最大の理由が「コミュニケーション不足・信頼関係不足」と報じられているとおり、監督は選手や協会と、時間を共にすればするほど対立・孤立していったという。本来、その溝を埋める役割を担っているのが技術委員長ではないのか。後任監督に就任した西野氏本人も「解任を覚悟していた」と会見で述べている。

 監督をサポートできなかった技術委員長や協会にこそ、主たる責任があったのではないか。責務を果たせなかった人物が後任監督の席に収まるというのは、つくづく不思議な国だと思う。サッカー界はワールドカップを頂点として、各国のプロリーグがビジネスとして成功させている世界。それならば、その大会に合わせた組織運営を行った方が理にかなっている。任期を4年とし、ワールドカップに向けた道筋の中での人事刷新は最小限にとどめるべきで、仮に方向転換が決断されるなら、この時期ではなかったはずだ。

 まずは世界標準の体制構築こそが最優先課題。監督解任が選手たちの結束を強くするという観測もあるが、果たしてそんな結束力が通用するのだろうか。彼らが挑むのは部活動ではなく、ワールドカップだ。

 大会後、海外の有力監督に次の日本代表監督のなり手はいるのだろうか。

2018年4月14日 (土)

市松(新潟市)

20180409 正式名は「鶏と煮干しの中華そば 市松」。オープンから1年ほど経っている模様。「ラーメン潤」グループの店。

 以前はコンビニがあった場所。その店舗を活かした店は外観だけでなく内装も清潔感に溢れている。券売機の大きなボタンが割り当てられているのが煮干し醤油、鶏塩、背脂煮干し、鶏白湯の4つ。順に600円、700円、750円、800円。食べたのは煮干し醤油。濃厚な煮干しだしのスープに、麺は中太の平打ち麺。そこに刻みたまねぎ、シナチク、チャーシューが乗っている。完全なオープンキッチンは手抜きを許さず、1杯1杯丁寧に仕上げている姿が目に入る。テーブルにはあらかじめ3種類の薬味(自家製ラー油・ハーブしょうが・ゆず唐辛子)が備えられており、「薬味は後半に使うよう」但し書きされている。煮干し醤油を堪能した後、薬味を入れると、それが味を一変させる。濃厚だった煮干しの風味が後退し、ゆず唐辛子の上品な香りと辛味がラーメンの後味を爽やかなものにする。平打ち麺のツルツルとした食感は好き嫌いがあるかもしれない。

 鶏と煮干しの中華そば 市松 新潟市中央区幸西2-1-5 ℡025-385-6557 営業時間:11時~23時 定休日:無休

2018年4月13日 (金)

荒川ラーメン魂 あしら(旧荒川町)

20180406 昨夏、長岡に開店した「角中うどん」。先日もうどんを食べに行き、そこで特徴的な鶏の唐揚げを食べた。

 その角中うどん店のルーツがこの「あしら」。急な仕事でこちらへ来たので寄ってみた。お昼時で店内は満員。お待ちの客も10人以上いたが、15分程度で小上がりの席へ案内された。食べたのは「味噌ラーメン大盛り」(630円)。この店も大盛り無料。無料~30円程度で大盛りにするのが現在の流行だ。確か、角中うどんも3玉まで無料だった。

 スープは超濃厚。自家製麺は中太~太麺でわずかに縮れている。食べ応えがあるのは量だけの理由ではない。200円違う「特製味噌ラーメン」をオーダーする人が多いので店員に確認してみると「(味噌ラーメンと)スープと麺は同じ」とのこと。料金の差はトッピングされている具材の差。特製には種類の違うチャーシューが使われているようだ。餃子も旨いとの口コミも多い。こちらへ来た際は何度か通わなくてはならない。なお、店内ポスターに載っていた「鶏の唐揚げ」だけは、長岡市でも宮内の角中うどんで食べることができる。「あしら」も長岡市に出店すれば、かなりの支持を得ると思う。スーツ姿の自分に前掛けを気遣ってくれた店員に感謝。あれがなければワイシャツはたいへんなことになっていた。

 荒川らーめん魂 あしら 村上市切田1217-6 ℡0254-62-2291 営業時間:10時~24時 定休日:無休

2018年4月12日 (木)

大黒亭(三条市)

201804051 先輩と「ソウルフードとしてのラーメン店」の話になり、先輩のソウルフード・ラーメン店である「大黒亭 松谷小路店」へ。

 写真は「中華そば」(580円)。名前に偽りなし。最近はこういう中華そばを出す店が少なくなった。ラーメンと言えばこの中華そばのことを言った。

 前回、この店を訪れたのは25年近く前。その時は、まだご当地ラーメンなどと騒がれる前の三条名物「カレーそば」を食べた。あの頃の味の記憶はもうない。店の場所も道の反対側に移動していた。当然、店舗の雰囲気も変わった。確かここの親父さんは料理人が被る白い和帽子と白い前掛けをしていたはずだ。

 大黒亭は市街地に3店舗あり、この店が松谷小路店というのは初めて知った。八幡神社の前にある店が本店で、飲み屋街の入口にあるのが居島店。八幡神社の盛大なお祭りに圧倒され、本寺小路はバブルの賑わいを残していた。確かに先輩のソウルフードであるのだが、三条は自分にとっても最初の赴任地。自分にとってもソウルフードになりつつある。

 大黒亭松屋小路店 三条市本町3-7-14 ℡0256-32-2728 営業時間:11時半~20時 定休日:水曜

 大黒亭本店 三条市本町6-1-3 ℡0256-32-0809 営業時間:11時~19時半 昼休憩13時半~17時 定休日:火曜

 大黒亭居島店 三条市居島2-26 ℡0256-32-0603 営業時間:11時半~18時半 定休日:木曜

2018年4月11日 (水)

にぼしまじん(村上市)

201804082 「喜びラーメン 小太喜屋」とはなぜか相性が悪い。初めて訪れた時は平日の昼だった。かなりの行列で断念した。2度目は定休日だった。3度目はスープがなくなったため営業終了していた。今回は4度目。無情にも店頭と駐車場に「都合により春まで休業します」という貼り紙があった。

 小太喜屋の姉妹店「にぼしまじん」があることを思い出し、そちらへ回った。店はイオン村上店(村上PLAZAフードコート)にあるのでわかりやすい。フードコートといっても小規模で、ほとんどの客が「にぼしまじん」の客。食券№は106。呼ばれているのは№85。20人ほどがラーメンを待っている。平日昼ということや土地柄もあって、客層はサラリーマン、子ども連れのママ、高齢者など。

 食べたのは「背脂しょうゆ 岩のり」(880円)。最近、多い「大盛無料」だったが、自重して普通盛りに。味は人気店であることや小太喜屋の姉妹店(プロデュースという呼び方をしている)であり、間違いない味。記す必要もない。看板メニューが煮干し醤油の「まじんしょうゆ」だから、醤油ラーメンが王道のようではあるが、来店客のオーダーはひとつに偏ることがなく、みそ、辛みそ、塩、ゴマ、それにチャーシュー、コーン、わかめ等が様々に組み合わされたメニューがまんべんなく注文されていた。写真撮影を失念したが、かなりの人気店であり、写真が掲載されたブログも多数ある。厨房に小太喜屋の奥様がいたらしく、客が小太喜屋の再開時期を尋ねていた。奥様は「4月末頃」と答えていたが…。フードコートにあるというのは少々興醒めかもしれないが、土地柄、様々な意味でフードコートに店を構えるメリットがあることに気づかされる。

 にぼしまじん 村上市仲間町200 村上PLAZA1階フードコート(イオン村上店) ℡0254-50-1129 営業時間:10時~20時 定休日:無休

 【参考】 喜びラーメン 小太喜屋 村上市塩町6-28 ℡0254-52-2542 営業時間:11時~15時 定休日:水曜・日曜・祝日(不定休あり)

2018年4月10日 (火)

土俵と女性

201804081 京都府舞鶴市で開催された大相撲巡業で、挨拶に立った市長が土俵上で倒れた。市長を救命しようとした複数の女性に対し「女性は土俵から下りてください」という場内アナウンスがあった。人命救助という緊急事態であっても「女人禁制」の伝統に縛られた相撲協会に対し批判の声が寄せられた。

 兵庫県宝塚市で開催された大相撲巡業で、挨拶に立った女性市長が「土俵上は女人禁制」とされているため土俵下から挨拶した。「伝統を守りながらも、変えるべきものは変えていくべきではないか」と訴えた。更に「女性の総理大臣が現れた時、土俵にのぼってはいけないのか」と疑問を投げかけた。会場からは拍手が起こった。

 問題は2つある。

 ①差別でなく体質  救命のための咄嗟の行動で女性が土俵に上がるのは当然だろう。あの状態で心臓マッサージを始めた女性は、おそらく医師か看護士か、いずれにしても医療従事者と思われる。土俵に上がったのは女性だが、それは医療従事者として。何ら伝統を踏みにじるものではない。単に相撲協会の教育不足なのだが、この団体の古い体質はあらゆる出来事に対処できていない。

 ②差別でなく伝統  一方で「女人禁制は女性差別」とか「時代に合わない」とする報道や論調があることには驚いてしまう。ヒステリックな社会。「土俵上に女性が上がれないこと」が女性を傷つけているのだろうか。もし市長が傷ついたというのなら、次回から男性であっても土俵下から挨拶すればいい。挨拶は“正常事態”に行われる。女性市長は昨年行われた巡業の際にこの主張を表明しなかったのはなぜだろう?

 伝統とは変えないこと。そのままであることこそが伝統なのだ。伝統とは「変革する勇気」よりも「踏襲する勇気」を指す。「女人禁制」の伝統には宗教的な一面がある。「女人禁制は時代に合わない」という論調はヒステリックで浅はかなように思う。

 女性は土俵上に上がらないという伝統は重んじるべきだと思う。そして相撲協会には女性が上がらないと(入らないと)、改革は難しいだろう。

2018年4月 9日 (月)

追憶 / The Way We Were

The_way_we_were_2■追憶(The Way We Were) 1973年アメリカ 

 この映画には5つの美しさがある。物語、映像、主演、主題歌、そして題名。

 物語は美しいラブストーリー。

 映像は時には絵画、時にはドキュメンタリーフィルムのよう。

 主演のバーブラ・ストライサンド(Barbra Streisand 1942年4月24日-)は誰も真似することができない個性を持っている。彼女だけが持つ個性的な美。この映画でロバート・レッドフォードは彼女の引き立て役に過ぎない。

 主題歌は本業は歌手であるバーブラが歌う「The Way We Were」。

 題名は「私たちのやり方」という直訳が「追憶」と意訳されている。日本で追憶という言葉を使う場合、「昔や過去の出来事や故人などを懐かしく思い出すこと」という言葉本来の意味よりも、映画「追憶」そのものを指すことが多いのではないか。

 映画は「もっと若い頃に観ていれば」とか「なぜもっと早く観なかったのか」ということがよく起こる。この「追憶」と自分が出会う年齢は、少し遅過ぎたかもしれないが、早すぎるよりも良かった。心の中を暖かすぎず冷たすぎない風が吹き抜けたのは、自分がこの映画を鑑賞する適正年齢だったからだろう。

 物語、映像、主演、主題歌、そして題名。5つの美が奇跡的に重なり合ったから、静かで激しく、穏やかで強い映画が生まれたのだと思う。

「The Way We Were」

 思い出が心の片隅を照らす 遠い日の思い出は霧がかった水彩画のよう 二人で過ごした日々

 散らばった写真には忘れてきた微笑と 見つめ合う二人が写っている 先の見えない二人が

 あんなに純粋にはしゃいでいたことは本当のことなの? それとも時が全てを書き換えてしまったの?

 ねえ私たちもう一度やり直すことが出来る? ねえできると思う?

 思い出は今も美しく輝いている 思い出すには辛すぎるもの 忘れないのはもっと辛い

 いつでも思い出せる あの頃の二人を あの頃の二人を

2018年4月 8日 (日)

麺や ようか(小千谷市)

20180317 今日が8日(ようか)だからではないが、「ようか」について。

 小千谷市の国道117号線、小千谷インターチェンジに近い地区はラーメン激戦区。車で5分走る間に10軒近いラーメン店が営業している。それも老舗・人気店・チェーン店・新興勢力等、バラエティに富んでいる。

 「麺や ようか」はガラスを多用した現代風の建物。使いやすい駐車場も整備されている。店員もよく教育されている。

 写真は「鶏塩ラーメン大盛り」(760円)。2種類の鳥チャーシューが丁寧に仕込まれ、スープ、麺とのバランスもいい。おそらくどのラーメンを食べても、一切ハズレはないだろう。しかし、他店を寄せ付けない看板メニューがある店に足が向く。器用さだけが印象に残ってしまった。

 麺や ようか 小千谷市若葉1-114(国道117号) ℡0258-83-0816 営業時間:11時~平日21時、土日22時(平日15時~17時昼休憩) 定休日:火曜

2018年4月 7日 (土)

2018年 桜

 例年よりも1週間ほど早く開花した桜が満開を迎えている。この週末はお花見日和になるはずが、天気に恵まれなかった。

 写真は先週訪れた東京・石神井池のほとり。近隣は密集した住宅地であるものの、池を囲む通りは見たこともないような御殿が並ぶ超高級住宅地だった。

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2018年4月 6日 (金)

教育の成果

 ここ数年、東京大学の学生を出演させるテレビ番組をよく目にする。東京大学に合格する学力を持つ彼らが、合格水準まで努力したことは、年齢に関係なく称えるべきことなのだが、彼らは世の中では何ら事を成していない。彼らは出演しているのではなく、出演させられている。就職試験で企業が行っているとされる“学歴フィルター”と同じことが、テレビ制作の現場でも行われている。視聴率という利益を求めるメディアの作り手たちによって“東大フィルター”がかけられている。

 「東大生が選ぶ 日本の偉人天才ベストテン」を見ていて辟易とした。ベスト3は 3位 葛飾北斎 2位 織田信長 1位 南方熊楠 だった。

 葛飾北斎はゴッホなど海外の画家にも影響を与えた天才画家。織田信長は戦で初めて鉄砲を使い、楽市楽座では税をなくして経済発展させた天才型の武将。南方熊楠は多数の言語を操ったとされ、彼の論文は科学誌「ネイチャー」に50以上が掲載された。また粘菌の新種を70以上も発見した天才中の天才。つまり、東大生は天才が好き。教科書で習った天才が好き。もちろん自己の肯定とか憧れという面があると思うが、最大の要因は現在行われている教育の成果だと思う。

 もうひとつ違和感を持った場面があった。1位の人物が発表される前「その人物は医師である」とヒントが出された。タレントらは口々に「野口英世?」と発した後、1位の南方が発表されると収録スタジオは笑いに包まれた。もちろんこれは野口に対する笑いではなく、南方を知らなかったタレントらに対する笑い声であるのだが、自分は南方よりも断然、野口が偉人だと思う。野口は黄熱病の研究中にその病原体に自らも罹患し、現在のアフリカ・ガーナで死去(51歳)した。

 葛飾北斎と南方熊楠は奇人としても伝わる(奇人はダメと言っている訳ではなく)。織田信長は虐殺者の側面を持っている(というよりも正面が虐殺者で経済政策は側面だと思うがどうか)。

 少なくとも3人が紙幣の肖像になることはないだろう。

2018年4月 5日 (木)

PICTO(見附市)

20180401 見附市は商店街の活性化策と創業支援策が充実しているのだろう。先週末、新町商店街に焼きたてパンとカフェの店 PICTO(ピクト) がオープンした。

 店のサインボード(写真)にはBoulangerie(ブーランジェリー)、Sandwicherie(サンドウィッチリー)と記されている。レジ脇に置かれたショップカードにはPatisserie(パティスリー)、Viennoiserie(ヴィエノワズリー)の文字もある。

 ブーランジェリーは「職人が小麦を選び、小麦粉をこね、パンを焼き、その場で売る店」のこと。フランスでは一種の称号にあたる。サンドウィッチリーというのは聞いたことがないが、おそらく「食材を選定し、アレンジし、その場で売る店」という意味なんだろう。店名の PICTO というのは Pictogram = 絵文字・視認記号の意味だろうか。

 寂れた商店街の“PICTO”になり、長い時間、市民と顧客に愛される店になるといい。

 PICTO(ピクト) 見附市新町1-17-25 ℡0258-86-8924 営業時間:8時~18時 定休日:水曜

2018年4月 4日 (水)

沼田駅(群馬県)

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 群馬県沼田市は関越自動車道や国道17号線で何度となく通過していたから、以前から特徴的な都市というのは体感していた。

 町を通る利根川と片品川が作った大規模な河岸段丘を形成する場所に町がある。市の中心部は河岸段丘の上に位置し、JR上越線や国道17号は河岸段丘の下に位置する。

 沼田駅の2・3番線ホームに古い客車を模した待合室があった。木の香りが漂い、緑色の椅子は1等客車のようでモケットの生地が心地よい。暖色の照明に照らされた待合室は「時間旅行の入口」のよう。

2018年4月 3日 (火)

生誕90年記念 藤沢周平展

 4月1日まで練馬区の石神井公園にある「ふるさと文化館」で開催されていた「生誕90年記念 藤沢周平展」と、そこから500㍍離れた「石神井松の風文化公園 管理棟」で開かれていた「生誕90年記念 藤沢周平と練馬展」を滑り込みで観覧してきた。

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 「生誕90年記念展」は鶴岡市の藤沢周平記念館やCSの時代劇専門チャンネルとの共同展といった趣。記念館で見学したことのあるパネルを目にした。藤沢氏の作品から抜粋され展示された数々の名文は、美しく、優しく、時には鋭利だったり重厚だったりする。美術品や工芸品と比較しても何ら遜色なく、藤沢氏が描く世界に引き込まれた。

 「藤沢周平と練馬展」は小規模ながら手作り感のある展覧会だった。開催概要に「練馬区とのつながりに焦点をしぼり、写真や作家の日常を物語る資料を展示」とあるように、藤沢氏が療養した病院の見取り図や大泉学園町での散歩コースが描かれる等、個人の暮らしぶりに踏み込んだ内容だった。

 昨年末、平成29年12月29日に和子夫人亡くなられたという掲示があった。作家・藤沢周平の作家活動を支えたモチベーションは娘だったかもしれないが、人間・小菅留治の暮らしを支えたのは、和子夫人だったことは間違いない。

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 藤沢氏は一貫して西武池袋線沿線に住んだ。今では美しい街並みを持つ高級住宅街であるが「どこか田舎の雰囲気を残しているところ」が気に入っていたという。自分も住むなら練馬区か板橋区あたりがいいと思う。それは故郷へ帰るには都合がいい場所だからだ。藤沢氏は山形・鶴岡、自分は新潟・長岡という違いはあるものの、故郷に続く道路や電車がそこを通っていることは田舎者にとってかなりは重要なことのように思う。きっと藤沢氏にもそんな思いがあったのではないか。

2018年4月 2日 (月)

49歳の地図

 新年度。自分の環境にも転機と変化が訪れた。

 日本は民主主義・資本主義・自由主義・平和主義・立憲主義…これらの原理原則を持つ国。もうひとつ「会社主義」の国でもある。その中身は2つある。

 ひとつは制度上の仕組み。納税、社会保険、年金、その他の事務を企業に代行させ国の行政が運営されている。もうひとつは我々の精神構造。旧い日本では新卒採用で就職した後、定年までその会社に勤務するのが当たり前だった。現在では終身雇用は崩壊したが、キャリアアップを伴う転職はごく僅か。日本では離職すると再就職が難しい構造になっている。

 雇用というセーフティーネットは会社員(会社に所属している状態)であれば担保され、そこから離脱した者は、その理由の善悪を問わず雇用のセーフティーネットは担保されない。

 雇用政策は企業に属した会社人に対してはある程度行き届く。しかし、離脱者へのそれはほとんど機能していない。勤労は国民の三大義務のひとつなのだが、他の二つの義務である納税や教育に比べると、その体制の脆弱さが際立っている。会社を通じて行う諸施策を“上半身”だとすれば、個人に向けて行う諸施策は“下半身”。その下半身はハリボテだ。

 49歳の地図は色褪せている。それでも地図が地図であることの価値は、現在地と方向、どこに何があるかを示すこと。

2018年4月 1日 (日)

GIVE & TAKE

 組織心理学者 アダム・グラント氏は全米トップのビジネススクール「ペンシルベニア大学ウォートン校」の史上最年少終身教授。彼の著書「 GIVE & TAKE 与える人こそ成功する時代 」 (2014年 三笠書房)

 (本の紹介文から抜粋) 「組織はギバー(人に惜しみなく与える人)、テイカー(真っ先に自分の利益を優先させる人)、マッチャー(損得のバランスを考える人)から成る。他者志向の発想とコミュニケーションが仕事の成功をもたらす。リーダーシップ、営業、交渉、事業の立ち上げ、昇進…あらゆるシーンでこの考え方が役に立つだろう」。

■訪問先企業ではどこもパラノイア(疑心暗鬼)がはびこっている。パラノイアの発生元は「テイカー」(奪う人)。テイカーとは他人とのやり取りにおいて利己的な人。「何をしてもらおうかという意識の人」。反対が「ギバー」(与える人)。他人とやり取りするときの意識が「何をしてあげようかという意識の人」。誰もが「与える時」と 「奪う時」があり、「大体の人を大体においてどう扱うか」という標準がその人のスタイル。大多数の人は「ギブ」と「テイク」の間、つまり「何かしてくれたら私も何かしてあげる」人(マッチャー)を言う。

■会社組織の何千人もの人々を観察し、エンジニアたちに生産性を測ってもらい、医学生の成績表を見たり営業マンの売上を調べるとそれぞれの職業において最低の成績を出したのはギバーだった。仕事が一番遅かったエンジニアは「見返り以上の頼まれごと」をこなしていた人だった。他人がすべき仕事で手一杯になり、自分の仕事が終わらなかったのだ。

■医学部で最も成績が悪かったのは次のような文に共感度が最も高い学生だった。「人のために何かしてあげたい」

■営業で最も売上が低かったのはギバー指数が非常に高い営業マンだった。連絡を取って聞いてみたところ営業マンはこう答えた。「顧客が大切なのでうちの粗悪商品は売りたくない」。

■ギバーはしばしば自己を犠牲にしてしまう一方で組織に改善を起こす人でもある。

■測定可能なあらゆる指標(利益率、顧客満足度、従業員定着率等)は「与える」行為のチームで助け合い、知識を共有し、面倒を見合う頻度が高い組織ほど優れ、営業費の削減にもつながっていた。

■1人のテイカーがいると、1人のギバーがもたらす好影響の2倍から3倍の 悪影響が生じる。効果的な採用やチーム作りにおいてはギバーを登用することではなくテイカーを排除すること。

■ギバーが活躍する環境を作るために最も大事なことは「誰をチームに迎えるかをよく考えて決めること」。当初、生産的な与え合いの文化を築きたければギバーを揃えればいいのだと考えるが、意外にもそれは間違い。1人のテイカーがいると、1人のギバーがもたらす好影響の2倍から3倍の悪影響が生じることがわかった。効果的な採用活動やチーム作りにおいて大切なのはギバーを登用することではなく、【テイカーを排除すること】。

■ギブやテイクは内的な動機という性質が強くその人の価値観や他人に対する意図が表れる。人当たりの悪いギバーは組織で最も過小評価されている。誰も聞きたくないが誰もが聞く必要のある批判的な意見を敢えて言う人。そんな人々をもっと評価するべき。早々と見限るべきではない。

■私たちが忘れがちなもう1種類が致命的な「人当たりのいいテイカー」。いわゆる詐欺師タイプ。表向きはいい顔をするが、裏ではひどい仕打ちをする人はレストランの従業員やタクシーの運転手への接し方を見ていればよくわかる。

■組織からテイカーを駆逐し、安心して周りに助けを求められる環境を整えること。人の力になりつつも自分自身の目標を野心的に追求してもいい文化を作ること。

■「成功とは何か」という考え方も変えられる。「競争を勝ち抜くことよりも、貢献そのものの方が大切なのだ」と。

 今日は「エイプリルフール」だ。しかし、自分はこの本に書かれていることとアダム・グラント教授を信じたい。

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