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2018年3月 7日 (水)

映画の入口

 映画館で上映開始時間に合わせて座席に着いても、実際の映画は5分以上経ってから始まる。予告編、映画鑑賞上の注意、映画会社のオープニングなどがあってようやく本編に入る。

 映画自体のオープニングが長いものがある。3つの例をあげる。

①歴史的背景の理解が必要な映画  映画に描かれる時代背景を理解した上で鑑賞するのと、無知なまま鑑賞するのとでは映画の深みに格段の差が出る。説明が必要な映画。

②ブツ切りのオープニング  物語の伏線が描かれ、ストーリーが徐々に進み出しているのに、シーンをブツ切りにして、主役、準主役、原作、脚本、撮影、監督、題名を表示する映画がある。予告編から含め、前置きでもう10分経っている。

③奇妙な演出  その時点では主人公なのか、ストーリーテラーの役割を果たす人物かわからないが、その彼は観客に向かって話しかけてくる。同時に物語の中でもセリフを言っている。そして、また観客に話しかけてくる。

 こういう②、③のような手法をとる監督にとって、映画は「作る物」なんだろうと思う。そういう監督は「映画に魅せられている」のではなく、「映画を撮っている自分に魅せられている」。映画は「見せ物」だ。スムースに、一刻も早く映画の世界へと導くことが見せ物として優れている。観覧者にとって映画は「誰が撮ったか」はほとんど重要ではない。

 もちろん、映画監督という職業を例にとった一般論として記している。全ての職業人は気をつけなければならない。

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