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2018年2月24日 (土)

Late for the Sky

20180220 映画「タクシードライバー(Taxi Driver 1976年アメリカ)」を観ていると、ジャクソン・ブラウンの「Late for the Sky」が流れて来た。

 「タクシードライバー」は監督マーティン・スコセッシ、主演ロバート・デ・ニーロのゴールデンコンビによる「アメリカン・ニューシネマ」の名作。

 主人公トラビスが強盗犯を殺した後、部屋でテレビを観るシーンで「Late for the Sky」がおよそ100秒間流れる。

 Awake again, I can't pretend, and I know I'm alone  And close to the end of the feeling we've known  How long have I been sleeping  How long have I been driftin alone through the night  How long have I been running for that morning flight  Through the whispered promises and the changing light  Of the bed where we both lie  Late for the sky 

 また目が冴えてきた もう偽ることはできない 自分の孤独を思い知る  僕らがわかりあえていた想いも終わろうとしている  どれくらい眠っていたのだろう  どれくらい独りで夜を彷徨ったのだろう  どれくらい別れの朝を決意しようとしただろう  夜通し話し合った約束で変わったのは外の明かりだけ  僕らが横たわる偽りのベッドで  明け方の空に間に合わないままに 

 映画の外観は、どこか退廃的で倦怠感のあるサクソフォンの音が全編に渡って流れ、全てのシーンの1カット1カットは1970年代のアメリカ社会を撮したポスターのような映画。その内観は当時のアメリカ社会の陰を色濃く反映し、ベトナム戦争、元軍人、不眠症、薬、銃、暗殺未遂、ポルノ、少女売春などがマーティン・スコセッシ流のリアルな暴力描写とともに描かれる。

 現代は息苦しく、息詰まるような利益至上主義。その裏で支配層は着々と、既得権益を積み上げている。貧富の差の拡大。利己主義の蔓延。矛盾だらけの現実を前に、善良な倫理観を保ち続けるのは困難に近い。理解されない「こころ」、寛容されない「気持ち」は、自分を責め、苦悩することで何度も収縮を繰り返す。しかし、それには限界がある。

 映画「タクシードライバー」の時代と現代にはとても共通点が多いように思う。

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