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2018年1月 6日 (土)

正月の楽しみ 3

 正月の数少ない楽しみのひとつが「古い映画」を観ること。テレビに「与えられた映画」。今日は大晦日から正月に放送されたもの。

■ニュー・シネマ・パラダイス(Nuovo Cinema Paradiso) 1989年イタリア・フランス

 トトと呼ばれる少年・サルヴァトーレと映写技師・アルフレードの物語。師と弟子、父と子、兄と弟のように、アルフレードはトトの生き方の羅針盤となった。映画の中には40本を超える実在の映画シーンが使われている。そして、バックに流れるエンニオ・モリコーネの音楽(「愛のテーマ」、「ニュー・シネマ・パラダイス」等)と併せ、「映画に感謝する映画」。

 大学生の頃、「TV Bros.(テレビブロス)」という雑誌(サブカル誌)を読んでいた。当時、この雑誌にしては珍しく、この映画を賞賛していたことを思い出した。この映画は少数座席の単一映画館で記録的な興業成績を収めた。自分が見た映画の中でベスト3のうちの1本。

■生きる 1952年日本

 高校1年生の時、担任の先生が授業を削って、この映画の上映会を開いてくれた。いい映画だとは思ったが、正直、先生の力の入れよう程には、心に響かなかった。

 あの時、先生は30歳くらいだった。自分たちは16歳。今の自分が、16歳の高校生に「生きる」を見せるかと自問してみる。おそらく見せないと思う。では、自分の心に残っている何かを見せるかと考えた時、映画を見せたり、小説を薦めたりするだろうか。それもしないような気がする。与える側の「性分」が大きく関係しているように思う。彼は30歳で先生だった。映画であれ小説であれ、“押しつけること”に違いはない。感情の熱を、押しつけてもいいし、手渡ししてもいい。しかし、それがどのくらいの温度で人に伝わるかは別の問題だ。

 思春期で、感受性も強い高校1年生の上映会は、とてもいいタイミングだったはず。先生が持つ熱量も高く、作品も素晴らしい。それでも、心に突き刺さることはなかった。あの頃の自分には何か刺さるものがあったはずだが、劇的な何かに出会うことはなかった。「何を、誰から、いつのタイミングで、どうやって受け取るか」。それは運に頼る面が多いように思う。もちろん、個人の資質もある。

 映画「生きる」は、人生の晩年にこそ響き、刺さるのではないか。誤解を恐れず言えば「後悔し、悔恨するための映画」。生きる希望は湧いてこない。この映画を若者が受け入れ、咀嚼し、教訓とするだろうか。そうなると量や数が優先される。映画の量、小説の数、音楽、友人、部活、アルバイト、ガールフレンド…。

 多様な光を浴びることで、若者は心の舵を切るキッカケにする。あの頃、クラスにいた40名と先生が授業を担当していたクラスの計100名ほどが「生きる」を鑑賞した。その影響を受けた若者が何人かいたのかもしれない。

■菊次郎の夏 1999年日本

 ロードムービー。夏の映画。“父と子”の物語。ビートたけしは芸人。北野武は芸術人。流行の「二刀流」。

■蜩ノ記 2013年日本

 原作者の葉室麟氏は昨年12月23日に亡くなられたばかり。直木賞受賞後も地方在住(福岡県久留米市)のままだった。

■太秦ライムライト 2014年日本

  「5万回斬られた男」福本清三主演。香美山清一(役名)的な存在が、一体、日本中に何万人いるだろう。古き良き時代へのレクイエム。

■君の名は。 2016年日本

 日本歴代4位の興行収入(250億円)を記録したアニメ映画。

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