善意の矢
糸魚川大火から明日で1年。
http://kasa.air-nifty.com/blog/2016/12/abematvabemanew.html
12/10 糸魚川市で昨年起きた大火災からの復興に努力する市民の姿を描いたミュージカルが上演された。地元青年会議所のメンバーが尽力し、クラウドファンディングで募った資金も活用した。
不幸な災害ではあったが、この火災では「不幸中の幸い」ということがいくつかあった。まず、死者が出なかったこと。火災で初めて「被災者生活再建支援法」が適用されたこと。被災建物や瓦礫の撤去費用は市が負担し、見舞金の給付も行われたこと。
糸魚川は「だし風」の一種である「焼山おろし」や「じもん風」等と呼ばれる強い南風が吹く地域。この強い南風に煽られ、この地で起こる火災は、度々、大火災になる。過去200年だけでも4400棟に迫る数の家屋がこの地で焼失している。
1806年大町大火 306棟 1814年七間町大火 508棟 1816年横町大火 744棟 1826年浜町大火 600棟 1834年横町大火 458棟 1873年浦本大火 300棟 1904年新屋町大火 459棟 1911年浜町大火 503棟 1932年横町大火 368棟 2016年糸魚川大火 147棟
糸魚川は「焼山おろし」が吹く土地柄。そのことは、これまでも、これからも変わらない。「類焼を防ぐ町造りをすること」。それこそが復興であり、糸魚川市民に課せられた使命であり、責任でもある。
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