ファインモーション
平野部では初雪になった。「雪の妖精」という美しい名を持つ強い牝馬がいた。自分にとっての最強牝馬はスノーフェアリーだと記した。
http://kasa.air-nifty.com/blog/2017/10/post-ba84.html
最近10年を振り返れば、ウオッカ、ダイワスカーレット、ブエナビスタ、ジェンティルドンナ、ショウナンパンドラ、マリアライト…牡牝混合の古馬GⅠを勝つ牝馬が珍しくない。
強さの比較はできないが、衝撃度という点で、ヒシアマゾン、エアグルーヴ、ファインモーションの3頭が印象に残っている。
ヒシアマゾン(父Theatrical)の走りは狂気的に映った。フローレンス・グリフィス・ジョイナー(アメリカ陸上選手 1988年ソウルオリンピック金メダリスト 女子100㍍世界記録保持者)が走る姿に重なった。次元が違った。
エアグルーヴ(父トニービン)は1997年秋の3戦が忘れられない。天皇賞1着→ジャパンカップ2着→有馬記念3着。天皇賞で並み居る牡馬を退け、ジャパンカップではピルサドスキー(その年のアイルランド・チャンピオンステークスとイギリスのチャンピオンステークスの覇者)の2着だった。世界に肉薄した。
ファインモーション(父Danehill)は外国産馬。馬名に偽りのない、躍動感溢れるフォームが印象的だった。兄が前述のピルサドスキーで、繁殖用として購入されたデインヒル産駒の輸入牝馬だった。しかし、引退後のファインモーションは受胎不可能な体質であることが判明し、当初の購買目的を果たすことはできなかった。
今日はGⅠマイルチャンピオンシップ。ファインモーションは2003年が2番人気で2着、引退レースとなった2004年が2番人気で9着。勝った馬は両年ともに日本競馬の5指に入る名マイラー・デュランダル(父サンデーサイレンス)だった。デュランダルとファインモーションの配合馬を見たかった。
人知を超えた領域がある 人生に必要な知恵はすべて競馬場で学んだ
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