春秋山伏記の宿場町
湯殿山は山岳信仰の修験者や山伏の霊山。湯殿山神社を参拝するため、六十里越街道(国道112号旧道)を進んでいると、田麦俣集落で立派な藁葺きの民家を見つけた。それは「旧遠藤家住宅」田麦俣多層民家と呼ばれる、文化的価値の高い建築形式を持つ建物だった。
田麦俣集落は街道の入口にあった旧朝日村から3里の場所にあり、湯殿山まで3里の位置にある。街道は古くから神社への参拝道として、集落はその宿場町として栄えたようだ。
期せずして、この場所で「藤沢周平 その作品とゆかりの地」の案内板に出会った。六十里越街道は「春秋山伏記」の舞台になった。
鶴岡市は「藤沢周平 その作品とゆかりの地」という案内板を25カ所に設置している(2017.11.1現在)。小説では地名や寺社仏閣の名前は実在の名称で登場することもあれば、名前を変えて描かれる場合もある。
旧遠藤家住宅(多層民家) 山形県鶴岡市田麦俣七ツ滝139 国道112号(月山花笠ライン)から旧道(六十里越街道)へ
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