市議会の乳児
11月22日 九州地方の市議会で、女性市議(42)が生後7カ月の長男を抱いて議場に入場したため開会が遅延するなど混乱した。議場には議員・職員以外の入場は禁じられていた。女性市議は「子育て中の女性も活躍できる市議会であってほしかった」と説明した。これについて市議会はルール違反を問題視する一方、子育て世代の議員のための環境整備について議論を進めるとした。
「一石を投じた」、「働く母親の声を代弁した」と称賛する声もあるようだ。賛否両論ある。
「独身税」の時と似ている。 http://kasa.air-nifty.com/blog/20170901.html
子育て支援政策に不満があり、必要とする十分な支援を受けられていないという現実があると推測される。これについては周囲が揶揄すべきではないが、議員の行為は感情的過ぎた。今回のケースでは、託児所不足や施設の使い勝手の良し悪し、諸施設利用に関する制約、民間施設やベビーシッターに依頼した時の費用等々について、客観的なデータとして明示するチャンスだったように思う。幼児を持つ女性議員に有権者から託された使命は「子育て支援策を働きかけ、施設整備を推進すること」だろうから。
子育て支援は、子育てする親の支援であると同時に、育てられる子どもの支援でもある。議場に連れて来られた幼児が可哀想過ぎる。
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