去り際の言葉
太宰(だざい)といえば治だが、もう一人、太宰という名の有名人がいた。“タコ社長”こと太宰久雄氏(1923年-1998年)。太宰氏は1998年(平成10年)の今日、11月20日に死去した。74歳だった。
映画「男はつらいよ」シリーズの48作品全てに出演し、渥美清(1928年-1996年)が演じる車寅次郎と喜劇的な掛け合いシーンを演じた。そんな彼は、晩年になっても役者でいることに疑問を持ち続けるような繊細な人物で、苦労人、かつ、努力家だったという。
太宰氏の去り際の言葉がかっこいい。
「葬式無用。弔問供物辞すること。生者は死者のため煩わさるべからず」
※この言葉は洋画家・梅原龍三郎氏(1888年-1986年)が遺した言葉であるようです。
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