42丁の銃器
10月1日にアメリカ・ネバダ州ラスベガスで銃乱射事件が起きた。犠牲者は死者59人、負傷者527人に及び、事件の死者数はアメリカ史上最多・最悪となった。64歳の容疑者は自殺した。捜査当局は容疑者の自宅から19丁の銃と数千発の弾薬、爆発物を発見した。犯行現場のホテルからはライフルを含む23丁の銃器が見つかった。銃は合法的に購入したものとみられいる。ネバダ州は銃規制が緩やかで、届け出義務もないという。
昨年、6月に起きた「史上最悪の銃乱射事件」(当時)はディズニーランドやユニバーサルスタジオがあるフロリダ州オーランドで起きた。
http://kasa.air-nifty.com/blog/2016/06/post-1d94.html
今回の事件は観光都市・ラスベガスのカジノホテルで起きた。行楽地や観光地で悲劇が繰り返されるのは犯罪者の心理が影響しているのではないか。
翌日の新聞記事には銃規制問題が掲載されるが、おそらくその記事は“コピー&ペースト”だろう。銃乱射事件の度に起こる銃規制の論議に関し、ホワイトハウスは慎重姿勢を維持しており、銃規制の強化が進む動きはない。事件から一夜明けたマンダレイ・ベイ・ホテルでは、「バーテンダーがハッピーアワーのスタートを告げると、カジノに興じる客たちから歓声が上がった」と報じられている。
42丁の銃器を所持しても届け出義務すらない社会。それはまるで人を殺すことを許可している社会と同じ意味だろう。
« 2017年 凱旋門賞 | トップページ | 化石燃料車の相棒 »
「西向きの窓辺」カテゴリの記事
- 「サンデーモーニング」のこと(2024.04.01)
- 雪の重さを知る者は(2022.11.18)
- 彼は「戦後レジーム」を抜け出せなかった(2022.08.13)
- 内橋克人氏の訃報(2021.09.01)