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2017年10月21日 (土)

スノーフェアリー

 明日は競馬のクラシック最終戦・菊花賞。菊花賞には牝馬も出走出来るが、実質的に牡馬のもの。戦中・戦後の一時期には牝馬が出走、牝馬が優勝した記録を見つけることができる。

 自分にとって最強牝馬は、2010年・2011年のエリザベス女王杯を連勝した「スノーフェアリー」(父インティカブ)だ。今年の凱旋門賞を勝ったエネイブル(父ナサニエル)など、欧米には“バケモノ”がいる。しかし、日本の競馬場で走っていない以上、自分にとっての最強牝馬には推せない。

 スノーフェアリーは1歳馬のセールに上場されたが、1,800ユーロ(当時のレートで約23万円)でも落札されず、生産者の主取り(ぬしどり…セリ取引で買い手がつかないか生産者の希望額に満たない場合、生産者が値段をつけて当該馬を引き取ること)となるなど、競走馬として市場の評価は低かった。

 しかし、スノーフェアリーはイギリスのオークスとアイルランドのオークスを連勝し、その評価を一変させる。更に日本のエリザベス女王杯に遠征してきたが、同レースの人気は4番人気にとどまった。自分は当時、アイルランドのオークスを動画サイト「YouTube」で観て、迷わずスノーフェアリーから馬券を買うことにした。その理由は、丘のように起伏があり、まるで“草むら”のような芝コースを、牧羊犬のように走るスノーフェアリーを観たからだった。

 レースの1番人気はその年、牝馬クラシック3冠を制していたアパパネ(父キングカメハメハ)だった。アパパネは同世代のGⅠを4連勝していた。「(2㌔斤量差がある)日本の古馬には通用しても、同じ3歳のスノーフェアリーには勝てない」という読みだった。その読みは的中した。

 スノーフェアリーは、2010年にイギリスとアイルランドのオークスを連勝。2010年・2011年のエリザベス女王杯を連勝。2010年香港カップ優勝、2011年凱旋門賞3着、2012年アイルランド・チャンピオンステークス優勝。イギリス、アイルランド、フランス、香港、そして日本で走り、獲得賞金はおよそ5億円に達した。スノーフェアリーの物語は、多くの競馬サイトで特集されている。

 今週の菊花賞に出走するブレスジャーニー(父バトルプラン)は270万円で取引された馬(2015年 北海道サマーセール)。この馬も市場評価は低かったが、すでにサウジアラビアRC(G3)、東京スポーツ杯2歳S(G3)と重賞を2勝している。その後、ケガによる長期休養、生産牧場の倒産、美浦から栗東への転厩等々、物語を持っている。「Bless the journey」(旅を祝福する)という馬名もいい。

 ブレスジャーニーと生い立ちは違うが、夏の新潟で信濃川特別(1000万条件 2000㍍)を勝ったキセキは神戸新聞杯をダービー馬レイデオロの2着して菊花賞へ。阿賀野川特別(1000万条件 2200㍍)を勝ったポポカテペトルは菊花賞に直行。もう1頭、9戦中4戦を新潟競馬場で走っているウインガナドルはデビューも初勝利も新潟。前走・新潟記念は先行して粘り0.1秒差4着だった。父ステイゴールド、母父メジロマックイーンという“黄金配合”の馬。先週の秋華賞では、昨秋の新潟裏開催で初勝利をあげたディアドラが勝利し、新潟デビューのリスグラシューが2着した。菊花賞も新潟競馬場に縁(ゆかり)のある馬と併せた馬券を買いたい。

  評価が低い者の可能性を知っている  人生に必要な知恵はすべて競馬場で学んだ

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