15,000発の核爆弾
今週はノーベル賞発表週間だった。
2017年のノーベル平和賞は、国際NGO「核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)」に授与されると発表された。7月に国連で採択された「核兵器禁止条約」の成立に貢献した。本部をスイスに置くICANは、1985年にノーベル平和賞を受賞した「核戦争防止国際医師会議」の運動から派生し、核兵器を非合法化する包括的な条約をつくることをめざし、国際世論を高めてきた。
核兵器を保有する大国は核兵器禁止条約に反対し、米国の“核の傘”の下にある日本は、「条約は国家間の分断を深める」と批判し、条約に署名していない。
http://kasa.air-nifty.com/blog/2017/07/post-c467.html
http://kasa.air-nifty.com/blog/2017/08/post-9ffd.html
先日、銃乱射事件が起きたアメリカ社会について、「42丁の銃器を所持しても届け出義務すらない社会。それはまるで人を殺すことを許可している社会と同じ意味だ」と記した。世界で唯一の被爆国でありながら、核兵器廃絶に向けた行動をリードできない国は、核兵器国と同等だろう。世界には15,000発の核爆弾があるという。
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