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2017年10月

2017年10月31日 (火)

100分で名著 「歎異抄」

Img_20171004_135523 NHK、Eテレの「100分で名著」 10月は「歎異抄」(たんにしょう) ※2016年4月の再放送

 「歎異抄」は親鸞(しんらん)の書ではなく、門弟の唯円(ゆいえん)が、師である親鸞から直接聞いた言葉と、信徒たちによる異義への唯円自身の反論を記したもの(番組解説から)。タイトルのとおり4回・計100分の解説は要諦を丁寧に噛み砕いてくれたが、やはり回り回って意味不明。というか、積み上げては崩され、積み上げては崩される感覚。

 番組を見たのは2つの興味があったから。 

 親鸞は鎌倉時代前半から中期にかけての僧で浄土真宗の宗祖とされる。1207年、「承元の法難」で、師であった法然らが弾圧され、その門弟たちは死罪・流罪に処された。親鸞は1173年に生まれ、1263年に90歳で没したと伝わる。鎌倉時代、都から越後国国府に配流され、1211年まで30歳代後半のおよそ5年間を日本海に面した五智国分寺(上越市五智)竹之内草庵で過ごした。自分は30歳代後半に3年間、ここからわずか1㌔の場所に住んでいたのに、何の興味も持たず素通りしてしまっていた。

 親鸞の妻・恵信尼(えしんに)は越後国の豪族の娘だったとされる。真宗史学者である鷲尾教導(1875年 明治8年-1928年 昭和3年)は恵信尼が娘に送った書状と経文を発見し、「恵信尼文書の研究」を遺した。後に佛教大学(龍谷大学)で書記となった鷲尾教導は、浄土真宗本願寺派安城寺(新潟県見附市柳橋町)の住職だった。

 親鸞と同じ土地に住み、鷲尾教導と同じ土地で生まれたのだから、五智国分寺(上越市五智)、ゑしんの里記念館(上越市板倉区)など、彼らゆかりの地を訪ねてみたい。

 写真は見附市柳橋町の安城寺。仏堂は建て替え工事をしていた。小規模なお寺。

2017年10月30日 (月)

2017年の新潟競馬

 台風22号が太平洋側を北上、昨晩からの強風でベランダの鉢が倒れていた。強風は「木枯らし」。秋と冬がせめぎ合っている。

 昨日の天皇賞はキタサンブラックが不良馬場やゲートの出遅れをものともせず、春秋の天皇賞を連覇。彼にとってこのGⅠ6勝目の勝利は大きい。3歳春、3歳秋、4歳春、4歳秋、5歳春、5歳秋と自身のすべてのシーズンで重賞を勝ち、うち5つのシーズンでGⅠを勝利した。今年は春秋の天皇賞、春秋の2000㍍GⅠを勝利。不良馬場も克服。強い馬の1頭から、名馬の域に達した。この後、ジャパンカップ、有馬記念の2戦で引退が決まっている。一昨日、「天皇賞・秋の勝ち馬には“選ばれし馬”が並ぶ」と記した。まさに選ばれし馬が勝利した。

 昨日で2017年の新潟開催が終了。先週の菊花賞も記憶にないくらいの不良馬場だったが、夏の新潟1000万条件戦を勝っていた馬が1着・3着した。

  キセキ(父ルーラーシップ) 信濃川特別1着 → 神戸新聞杯2着 → 菊花賞1着

  ポポカテペトル(父ディープインパクト) 阿賀野川特別1着 → 菊花賞3着

     http://kasa.air-nifty.com/blog/2017/09/post-074b.html

 【春開催】 新潟大賞典を勝ったサンデーウィザード(父ネオユニヴァース)は屈腱炎で戦線離脱。早苗賞を勝ったセダブリランテス(父ディープブリランテ)は次戦でラジオNIKKEI賞を勝ったが、菊花賞は回避。次週のアルゼンチン共和国杯で戦列復帰する。

 【夏開催】 8/6のハイレベルな新馬戦を勝利したロックディスタウン(父オルフェーヴル)は、次走・札幌2歳Sも強い勝ち方をした。その新馬戦2着のタイムフライヤー(父ハーツクライ)は萩ステークスを4馬身差で快勝している。8/20の新馬戦を勝ったラッキーライラック(父オルフェーヴル)は、昨日、アルテミスS(GⅢ)で重賞を勝利。ロックディスタウンとラッキーライラックの2頭には「新潟デビューのオルフェーヴル産駒の牝馬」という共通点がある。父に続いてクラシック制覇を目指して欲しい。9/2の未勝利を勝ったオウケンムーン(父オウケンブルースリ)は新潟芝2000㍍の2歳レコードタイムだった。次戦以降、坂のあるコースでの走りに注目。9/3の新馬戦を勝ったサンリヴァル(父ルーラーシップ)は、次走・芙蓉Sでファストアプローチやトゥザフロンティアらの良血馬を下した。こちらは牡馬クラシック路線に乗って欲しい。8/13の新馬戦を勝ったルヴァンスレーヴ(父シンボリクリスエス)は、昨年、エピカリスが圧勝したレースのリプレイを見るかのように後続を大きく引き離して勝利。2戦目となった先週のプラタナス賞も完勝した。同厩舎のエピカリスに続き、ベルモントSへの道を歩んで欲しい。そのエピカリスはベルモントS出走取消後の舞台となったレパードSを惜敗。「この夏開催最大の勝負レース」だっただけに、ルメール騎手にしては弱気な騎乗が残念だった。今年の「新潟デビュー組」は、例年以上に素質馬・期待馬が多い。来春がとても楽しみになった。

 【秋開催】 初ダートの1800㍍未勝利戦を圧勝したタイキフェルヴール(父フリオーソ)は、来夏、レパードステークスに帰ってきて欲しい馬。女性騎手の年間最多勝利記録を更新した藤田菜七子騎手は12勝中8勝(10/29現在)を新潟開催であげた。昨日は自身初めての騎乗停止処分も。

  王道を進んだからといって栄冠を獲得できる訳ではない  人生に必要な知恵はすべて競馬場で学んだ

2017年10月29日 (日)

天皇賞・秋 記録と記憶 2

Heavenly_romance 競馬の思い出話は長くなる。昨日は「記録」、今日は「記憶」に残る天皇賞・秋。

 第118回(1998年11月1日)の天皇賞でサイレンススズカ(父サンデーサイレンス)の悲劇が起こった。6連勝で臨んだこのレースで故障し、安楽死となった。当時から、“新潟応援馬券”を勝っていた自分は、思いがけずこのレースの馬連を的中した。勝ったオフサイドトラップ(父トニービン)は前走で新潟記念を制していたからだ。2着はステイゴールドだった。

 第120回(1999年10月31日)の天皇賞は、武豊にダービージョッキーの称号を与えたスペシャルウィーク(父サンデーサイレンス)が制した。スペシャルウィークは、その出生時に物語を持つ馬。30歳を過ぎたこの頃は、自分の競馬熱がピークにあった頃。そんなこともあって、馬券を買えば的中する(17戦14連対)この馬は、自分の好きな馬・ベスト3に入る、思い入れの強い馬だ。

 第132回(2005年10月30日)ヘブンリーロマンスが勝った天皇賞は競馬史上初の“天覧競馬”だった。

 天皇賞は1905年(明治38年)、明治天皇からの下賜による「菊花御紋付銀製花盛器」をかけて実施された「エンペラーズカップ」が前身。この年の天皇賞は「エンペラーズカップ100年記念」として行われ、史上初めて天皇皇后両陛下が観戦する中で実施された。この歴史的一戦を制したのが牝馬で14番人気の伏兵ヘヴンリーロマンス(父サンデーサイレンス)だった。レース後、松永幹夫騎手は両陛下がお立ちになる正面スタンドに向かって、馬上でへルメットを脱ぎ、深々と一礼した。ヘブンリーロマンスという馬名は「神々しい恋愛」という意味を持っていた。

 テイエムオペラオー、アグネスデジタル、シンボリクリスエス、ゼンノロブロイ、ダイワメジャー、ウオッカ、ブエナビスタ、ジャスタウェイ、モーリス…。やはり天皇賞・秋の勝ち馬には“選ばれし馬”たちが並んでいる。

  “選ばれし者”が勝つ  人生に必要な知恵はすべて競馬場で学んだ

2017年10月28日 (土)

天皇賞・秋 記録と記憶 1

 明日は競馬の天皇賞。天皇賞は春と秋に行われるが、季節だけでなく、開催される競馬場と距離が違うため、それぞれ「天皇賞・春」、「天皇賞・秋」と表記される。天皇賞・秋は数あるGⅠレースの中で、最も好きなレースだ。

 よく「記録と記憶」と言われる。自分にとっての天皇賞・秋の記録について。

 第114回(1996年10月27日)を勝利したバブルガムフェロー(父サンデーサイレンス)は、史上初めて3歳(旧齢4歳)で天皇賞を制した。クラシック競走に拘らず、馬の適性で出走レースを選択する藤沢調教師のスタイルが認知されたレースでもあった。また、同期の武豊に遅れること8年、蛯名騎手にとって初めてのGⅠ勝利だった。

 第116回(1997年10月26日)のエアグルーヴ(父トニービン)は、前年覇者バブルガムフェローを抑え、牝馬として17年ぶりに天皇賞・秋を制した。

 第140回(2009年11月1日)を制したカンパニーは天皇賞を8歳で制し、GⅠ初勝利となった。8歳馬による平地GI競走制覇はJRA史上初。この年限りで引退したカンパニーは、ラスト3戦の毎日王冠→天皇賞→マイルチャンピオンシップを3連勝して現役生活を終えた。馬齢による短絡的な判断によらず、個体差ある馬の成長曲線や能力水準を適切に評価した音無調教師の眼と腕もあった。もし、「名馬10選」というものがあれば、自分はこの馬をその選考から外さない。

 第144回(2011年10月30日)を制したトーセンジョーダンの勝ち時計1分56秒1は2008年にウオッカが記録したレコードを1秒1更新し、芝2000㍍の日本レコードを0秒3更新する究極のレースだった。このレースでは7着までの馬が天皇賞レコードを更新し、3着までの馬が日本レコードを更新した。そして、記録的な走破時計となった影の立役者は、前半1000㍍を56秒5でレースを牽引したシルポート(父ホワイトマズル)だった。

  潜在能力はライバルによって引き出される 潜在能力は管理する者によって引き出される  人生に必要な知恵はすべて競馬場で学んだ

2017年10月27日 (金)

ヒノマルステーキ(長岡市)

Img_20171014_185146 各地でちょっとしたステーキブームを起こしている「いきなりステーキ」が市内のショッピングモールにも出店した。運営会社の店舗拡大戦略がニュースになっていた。今日はラーメンチェーン店の幸楽苑がフランチャイズ展開するというニュース。指折りの成長企業だ。外食でステーキ店を使う人がどのくらいいるのかわからないが、確かにチェーン店や地元資本のステーキ店も少なくない。利益率が高い業種なのだろう。

 思い出したように「ヒノマルステーキ」に行ってみた。同店が営業している喜多町のあの場所は、入居する飲食店の入れ替わりが激しい場所だ。価格は肉の部位や量によって上下するが、ステーキはライス・ドリンクをつけておよそ3千円から、ハンバーグやグリルだとライス・ドリンクをつけておよそ2千円からという価格帯。アルコールも考えたが、ステーキは熱々でこそだから自重した。ステーキ店を評価する知見も味覚もない。普通に美味しくいただいた(写真はサーロイン300㌘)。

 大手チェーンを含め、同業他社との差別化が難しそうだ。「いきなりステーキ」は身構えて食べるステーキではなく、よりカジュアルに楽しませるコンセプトと聞く。しかし、前記のとおり、ステーキを外食に使う家庭はどのくらいあるのだろう。4人家族なら1万円では収まらない。アベノミクスの集大成として、目に見える、実感できる賃上げが行われれば別だが。

 ヒノマルステーキ長岡店 長岡市喜多町995-4 定休日:無休 営業時間:11:30~14:30/17:00~21:00 (土・休日は昼休憩なし)

2017年10月26日 (木)

氷山の一角

 商工中金は国の低利融資制度「危機対応業務」を巡る不正問題で、2度目の業務改善命令を受けた。不正に関与した職員およそ800人超を処分し、経産省出身の社長も辞任する。また、過去の役員に対しても、受け取った報酬の一部返納を求める。「全職員の2割が処分対象となる異例の事態」、「不正が全社的に横行していたことが浮き彫りになった」と報じられている。

 商工中金だけなのだろうか。

 軍隊のような文化・風習を持った組織は数多(あまた)にある。そんな組織では、「人を殺せと命令されれば殺すサラリーマン」が出世する。そういうサラリーマンも数多にいる。

2017年10月25日 (水)

秋霖

Img_20171024_135546 月曜日、台風21号の影響で長生橋が通行止めになった。他の橋の通行は規制されなかった。やはり“高齢”の長生橋は強度不足なのだろう。秋雨前線の停滞期と重なった台風は、各地に被害をもたらした。

 秋に降る雨は秋霖(しゅうりん)、すすき梅雨、秋湿り、秋入梅(あきついり、秋黴雨(あきついり)等、多様な表現がある。多くの人にとって迷惑でしかない雨を、楽しんだり、慈しむことがてきる人というのはどういう人たちだろう。

 写真は昨日(火曜)の様子。上流で降った雨の影響で信濃川の水量が増し、水没した河川敷だったが、がれきが散乱しているということもなかった。今日はまた雨になった。明日からは回復する予報が出ている。今週末は今シーズン最後の新潟競馬。 ※なお、秋霖は秋の初めの頃の雨を言い、この時期の雨に当てはまらない表現。

2017年10月24日 (火)

不摂生を恥じる

 一昨日の日曜、気分が悪くなり、1日中寝て過ごした。自らの不摂生が原因。若い頃はムリが効くが、ムリが効かなくなっている。

 先日、テレビで難病・筋ジストロフィー(筋萎縮と筋力低下が進行していく遺伝性の筋疾患)に冒されながら、同じ病気で苦しむ人を救いたいと神経内科医を目指す研修医の番組を見た。この病気は遺伝性(遺伝確率2分の1程度)があるため、患者と家族は逃れられない宿命を背負うことになる。

 小学生の時、やはり筋ジストロフィーの患者を映像化した教育映画を見た(正確には「見せられた」)記憶がある。あれから40年。未だ治療薬がなかったのかと胸が痛むが、ようやく治療薬の開発まであと一歩の段階に来ているという。

 難病を宿命的に背負わなければならなかった若者の苦悩。自分は体調不良の原因が不摂生と断定できるほど不摂生。恥じるしかない。

2017年10月23日 (月)

おおかみこどもの雨と雪

Photo 霜降。暦のとおり、北から初霜や初雪の便りが届いている。冬の到来が早いということは、冬の季節が長いことを意味する。

 日本語の美しい表現に「琴線に触れる」がある。琴線は琴の糸。物事に感動し、共鳴する感情を琴の糸に例えた表現。心を楽器に例えている。

 琴線に触れた映画、「おおかみこどもの雨と雪」。2012年に公開された映画。最近になってDVDを買った。原作・脚本は細田守監督。細田氏の作品は「純粋なファンタジーでありながら、リアリティを持つ」と評される。そのとおりだと思う。

 この映画には心に刺さるシーンがいくつもある。大学生の花がキャンパスで“人とは違う彼”に惹かれていくシーン。厳しくも豊かな自然に囲まれた田舎町で老爺(声優:菅原文太は圧巻の演技)とふれあうシーン。物語のクライマックスで雨がオオカミとして生きることを選択し、旅立つシーン。どの場面も、人々が生きていく中で必ずといっていいほど体験する場面を描いている。

 中でも最も好きなシーンは、豪雨の夜、学校に残された雪と草平が無人の教室で語り合う場面。これも人が必ず通る道、子供が大人の入り口に立つ境目、その瞬間を描いている。

 人は誰も、子供のまま、無邪気なままではいられない。

2017年10月22日 (日)

「平成」 終わりの始まり

 昨年8月の「天皇陛下のおことば」を受けて、天皇陛下の生前退位に関する検討が速やかに行われた。今年6月「天皇の退位等に関する皇室典範特例法」が成立した。天皇陛下の退位に伴って、2019年に「平成」の元号は改元される。

 平成という元号は、中国の歴史書「史記」の「内平外成」(内平かに外成る)と「書経」の「地平天成」(地平かに天成る)から、「国の内外、天地ともに平和になる」という意味を持っている。

 おそらく、平成最後の国政選挙となる第48回衆議院選挙が投開票された。予測されていたとおり、“改憲勢力”が大勝した。

   誰が議員に選ばれ、誰が首相になろうと構わない。

   雨が降った時、傘のない人に傘を差し、水たまりを歩く人には、その穴を埋める役割が政治だと思っている。政治が勝者と弱者を作ってはならないと。

 平成の世が終わる時、「国の内外、天地ともに平和が失われる」ということが無いとも限らない。改憲とは「戦争ができる国に変える」ということだからだ。

2017年10月21日 (土)

スノーフェアリー

 明日は競馬のクラシック最終戦・菊花賞。菊花賞には牝馬も出走出来るが、実質的に牡馬のもの。戦中・戦後の一時期には牝馬が出走、牝馬が優勝した記録を見つけることができる。

 自分にとって最強牝馬は、2010年・2011年のエリザベス女王杯を連勝した「スノーフェアリー」(父インティカブ)だ。今年の凱旋門賞を勝ったエネイブル(父ナサニエル)など、欧米には“バケモノ”がいる。しかし、日本の競馬場で走っていない以上、自分にとっての最強牝馬には推せない。

 スノーフェアリーは1歳馬のセールに上場されたが、1,800ユーロ(当時のレートで約23万円)でも落札されず、生産者の主取り(ぬしどり…セリ取引で買い手がつかないか生産者の希望額に満たない場合、生産者が値段をつけて当該馬を引き取ること)となるなど、競走馬として市場の評価は低かった。

 しかし、スノーフェアリーはイギリスのオークスとアイルランドのオークスを連勝し、その評価を一変させる。更に日本のエリザベス女王杯に遠征してきたが、同レースの人気は4番人気にとどまった。自分は当時、アイルランドのオークスを動画サイト「YouTube」で観て、迷わずスノーフェアリーから馬券を買うことにした。その理由は、丘のように起伏があり、まるで“草むら”のような芝コースを、牧羊犬のように走るスノーフェアリーを観たからだった。

 レースの1番人気はその年、牝馬クラシック3冠を制していたアパパネ(父キングカメハメハ)だった。アパパネは同世代のGⅠを4連勝していた。「(2㌔斤量差がある)日本の古馬には通用しても、同じ3歳のスノーフェアリーには勝てない」という読みだった。その読みは的中した。

 スノーフェアリーは、2010年にイギリスとアイルランドのオークスを連勝。2010年・2011年のエリザベス女王杯を連勝。2010年香港カップ優勝、2011年凱旋門賞3着、2012年アイルランド・チャンピオンステークス優勝。イギリス、アイルランド、フランス、香港、そして日本で走り、獲得賞金はおよそ5億円に達した。スノーフェアリーの物語は、多くの競馬サイトで特集されている。

 今週の菊花賞に出走するブレスジャーニー(父バトルプラン)は270万円で取引された馬(2015年 北海道サマーセール)。この馬も市場評価は低かったが、すでにサウジアラビアRC(G3)、東京スポーツ杯2歳S(G3)と重賞を2勝している。その後、ケガによる長期休養、生産牧場の倒産、美浦から栗東への転厩等々、物語を持っている。「Bless the journey」(旅を祝福する)という馬名もいい。

 ブレスジャーニーと生い立ちは違うが、夏の新潟で信濃川特別(1000万条件 2000㍍)を勝ったキセキは神戸新聞杯をダービー馬レイデオロの2着して菊花賞へ。阿賀野川特別(1000万条件 2200㍍)を勝ったポポカテペトルは菊花賞に直行。もう1頭、9戦中4戦を新潟競馬場で走っているウインガナドルはデビューも初勝利も新潟。前走・新潟記念は先行して粘り0.1秒差4着だった。父ステイゴールド、母父メジロマックイーンという“黄金配合”の馬。先週の秋華賞では、昨秋の新潟裏開催で初勝利をあげたディアドラが勝利し、新潟デビューのリスグラシューが2着した。菊花賞も新潟競馬場に縁(ゆかり)のある馬と併せた馬券を買いたい。

  評価が低い者の可能性を知っている  人生に必要な知恵はすべて競馬場で学んだ

2017年10月20日 (金)

LGBT

 衆院選投票日まで2日。1991年当時、LGBTなどという用語はなかった。

 今回の衆院選では、「多くの政党がLGBT(性的少数者)に関する公約を掲げている」という報道を見た。LGBTとは「性的少数者」の総称。同性愛者(レズビアン、ゲイ)、両性愛者(バイセクシュアル)、性同一性障害(トランスジェンダー)、それぞれの英語スペルの頭文字をとっている。

 1991年、26年前の春。就職面接に臨んだ自分は、社会に関する問題意識について、次の2つをあげた。

  ・社会構造が超高齢化社会に向けて加速する中で、看護・介護・養護・保育への就業人口を傾斜する施策が必要であること。

  ・同性愛者の社会的な認知、障害者の社会進出、外国人労働者の受け容れ等、多様な社会構造への変化を融和的に進めるための施策が必要であること。

 LGBTについて、ある調査では「自分は性的少数者」と回答した人の割合は8%、別の調査では性的少数者のうち「いじめを経験していた」と回答した人の割合が60%あったという。社会の偏見はまだまだ根強いが、「科学的根拠や知見が定まりつつある」という段階だろうか。それでも、あの就職面接から26年で世の中は様変わりした。

 多様性を認め、受け容れることは、社会も会社も強くするだろう。

2017年10月19日 (木)

内部留保課税

 衆院選投票日まで3日。今日も日経平均株価は最高値を更新した。日経平均株価が13営業日連続で上昇したのは、バブル期の1988年以来、およそ30年ぶりだという。様々な経済指標は景気拡大が持続していることを示している。しかし、そんな一部の熱狂とは裏腹に庶民は好景気の実感が乏しい。景気拡大による大部分の果実を企業だけが享受している現実がある。上場企業の内部留保は550兆円にも及んでいるのに、利益を賃上げに振り向けない。

 希望の党のことは信用していないが、同党は「大企業の内部留保に課税することを検討する」と公約している。「検討することを公約」だから、実現可能性は低いだろう。課税による税収を消費税増税凍結の財源とするという。学者や評論家、アナリスト、ジャーナリスト等から、「二重課税だ」、「税務知識や会計のイロハも知らない」、「浅はかな公約で大衆迎合」等々の批判を受けている。

 世の中には理論どおりに行かないことがある。むしろその方が多いかもしれない。そこに政治の役割がある。政治が公平・公正のために、あえて差をつける。理論に近づけたり、時には理論から離れることもある。この税制が実施されたらどうなるだろう。 内部留保課税実現 → 日本企業の株が売られる → 企業は労働分配率を引き上げる(または配当金を上げる、あるいは設備投資する) → 個人消費が上昇する → 内部留保課税は凍結または税率減  とはならないだろうか。

 指標によれば景気回復は間違いない事実。しかし、国民が求めている経済政策のステージは「庶民が好景気を実感できるかどうか」=「実感できる賃上げが行われるか否か」に移っている。今までのやり方で効果がないならば、違うやり方が必要だということ。やり方を変えるというのは、しがらみを断ち切ることだろう。

 希望の党のことは全く信用していない。しかし、自民党や甘い汁を吸っている既得権益層のことは、もっと信じていない。「内部留保課税を検討する」という希望の党の政策に違和感はない。改革というのは、フカフカの指定席に座る者が替わること。今まで儲けていた者から新たなアイデアを持った者に指定席が交替することをいうのだろう。

 明治維新の終盤、1876年(明治9年)、明治政府は「秩禄処分」を実施した。華族や士族に与えられていた家禄を廃止し、公債を支給した。支配層は無抵抗のまま既得権を失った。明治維新が改革だったことを疑う人はいない。

2017年10月18日 (水)

街頭演説会へ

 衆院選投票日まで4日。立憲民主党・枝野党首が街頭演説会に登壇すると聞き、夕方、アオーレ長岡の広場に出掛けた。今回の選挙は与党優勢、野党苦戦と伝えられる中、枝野氏の立憲民主党は公示前勢力から議席を伸ばすと予測されている。憲法、安保関連法への反対姿勢を貫き、希望の党の「踏み絵」を拒否、新党・立憲民主党を結成した枝野氏の演説には力があった。しかし、改憲勢力が圧倒的優勢の構図を塗り替えるまでには至っていない。

2017年10月17日 (火)

長岡聾学校文化祭

Img_20171014_103731 聾唖(ろうあ)という字は読めても書けない。聾とは高度の難聴のこと。唖とは聾からくる会話能力を喪失した状態のこと。

 10月14日 何かの広報誌の片隅の記事に目をとめ、長岡聾学校文化祭に行って来た。興味本位には違いないが、以前から関心があった。

 学校というのは教育の場所であり、人間形成の場所。社会生活を送るための知識や能力を習得する場所。社会と表裏一体というよりも、社会の一部であり、入口。社会と密接に関わっている。しかし、どんなに開かれていようと、校門の中は閉ざされた空間だ。ましてや聾学校となれば言わずもがな。そういった意味からも、一般開放される機会は貴重だ。

 ホールの一角に長岡盲唖学校創立(1905年/明治38年)の経緯が掲示してあった。子息を入学させるため東京盲唖学校を訪れた金子徳十郎氏は「自分の子ども一人だけに教育を授けるよりも、大勢の不幸なる者に教育を授けるため盲唖学校を設立してはどうか」と校長に諭される。小西信八校長もまた、長岡出身だったという。偶然がつなぐ運命は、まるでそのことが約束されていた物語のように必然になる。

 生徒達からハンディキャップの悲壮感を感じることはなかった。文化祭の作品も普通。こちら側の勝手な思い込みは払拭された。もちろん本人も含め苦労は多いだろうが、卒業生とおぼしき人々には笑顔が溢れていた。手話で意志疎通する姿は、外国語を話す姿よりもずっと日常的で、安心感のある情景だった。

2017年10月16日 (月)

C11-46 上ノ原児童公園(魚沼市)

 撮り鉄でもないのだが、以前、テレビで観て気になっていたスポット。

 魚沼市小出にある小さな児童公園にSL蒸気機関車 C11-46 (1934年 日立製作所製造)が静態保存されている。

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 (Wikipediaから抜粋・引用) 国鉄C11形蒸気機関車は、日本国有鉄道の前身である鉄道省が1932年(昭和7年)に設計した過熱式のタンク式蒸気機関車。1932年から1947年(昭和22年)までの16年間に381両が生産された。小型で扱いやすいこと、維持費が安く済むことから、動態保存中のものが少なくない。静態保存されている車両も多く、有名な「新橋のSL広場」のSLはC11-292。SLとは steam locomotive

 魚沼市上ノ原児童公園 魚沼市井口新田字上ノ原

2017年10月15日 (日)

ラーメン つり吉(長岡市 旧川口町)

Img_20171007_120110 車で国道17号線を走っていると、いくつも気になる店がある。空腹感と時間のタイミングが合うことが少ないことと、家を出て30分、家まで30分程度の距離であることが訪問を難しくさせる。「家を出てまだ早い」とか「家まで我慢しよう」ということになる。

 この店もいつも気になっていた「ラーメン つり吉」。何よりも気取らないネーミングがいい。気になっていた最大の理由は「いつも車が停まっている店」だったから。

 写真はチャーシューメン(910円)。特定のラーメンをオーダーする店が多い中、来店客のオーダー(食券)は多様だった。魚沼のラーメンに多くみられる、濃い見た目。スープを吸った麺が茶色になるほど。ラーメンの味はしっかりしていて、「かえし醤油」というらしいスープは味わい深い。厚切りのチャーシューはとても柔らかく、スープ、麺とのバランスも良い。人気店となる理由もわかる。スープは「白」(白醤油)に変更できる。他のラーメンも水準以上であることが容易に想像できる。但し、価格は100円高いかなという印象。

 蛇足。住所を調べて驚いた。長岡から小千谷そして旧川口町(長岡市)に入る。和南津トンネルは長岡市か…。

 ラーメン つり吉 長岡市川口和南津953 和南津トンネル南側すぐ

2017年10月14日 (土)

人生に必要な知恵はすべて競馬場で学んだ

 「人生に必要な知恵はすべて競馬場で学んだ」というフレーズはアメリカの作家・哲学者 ロバート・フルガム氏のベストセラー「人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ」のバクリ。文庫本になった時に買っているはずだが、本棚にない。1990年代前半に読まれた本。

 昨年12月に「競馬や競馬場で習った、競馬以外のこと」を記そうと決めたはずだった。

  http://kasa.air-nifty.com/blog/2016/12/post-5472.html

 備忘のためにも「人生に必要な知恵はすべて競馬場で学んだ」というカテゴリーを作った。

 蛭子能収氏が言っていた。「嫁が認知症予防には乳酸菌がいいと聞いてから乳酸菌を飲んでいる。でも自分はギャンブルが一番の認知症予防になると思っている」。蛭子さんは“人生に必要な知恵はすべて競艇場で学んだ”のだと思う。

2017年10月13日 (金)

21年ぶり

 10月13日 日経平均株価が9営業日続伸、終値で1996年11月29日以来、20年10カ月ぶりに2万1000円台を回復した。

 一方で、国の低利融資制度を巡る商工中金の不正問題で、書類改ざんなどの不正がほぼ全店で行われていたことが明らかになった。件数は数千件に達しており、商工中金は役職員の大量処分を行う方針。経産省出身の社長(元事務次官)の辞任は避けられない情勢。

 また、神戸製鋼所の性能データ改竄問題では、新たに鋼線や特殊鋼、アルミ・銅製品などでも、不適切行為が確認されたと発表した。性能検査の一部を実施していなかったり、検査データを書き換えたりしていた。

 トヨタ自動車が名古屋国税局の税務調査を受け、所得税の源泉徴収漏れを指摘されていたことがわかった。追徴課税は加算税を合わせて約4億円とみられる。

 さらに、アディーレ法律事務所が景品表示法違反の広告をしたとして2カ月の業務停止処分を受けた問題で、弁護士会が設けた臨時電話相談窓口への相談が2日間で約2千件に上ったことがわかった。

 日経平均株価が1996年11月以来の水準となった日、金融機関、上場企業、法律事務所等、日本を代表する企業の不正が報じられている。この20年10カ月の間で、企業は収益力や生産性や競争力を獲得した。一方で、失ったものがある。

2017年10月12日 (木)

C級グルメ

 幼い頃には存在しなかった言葉に「B級グルメ」がある。B級グルメとは、安価で庶民的でありながら美味しい料理のこと。おそらくバブル期の高級(高額)料理のアンチテーゼとして台頭してきたものだと思う。有名な「B-1グランプリ」のBは「B級」を指すのではなく、ブランド(Brand)を指しているというから、B級グルメの意味とは違う。

 B級があれば、A級もC級もある。A級グルメの発祥が新潟にあるという説もある。しかし、これも階級としてのA級を指すのではなく、「永久」い由来するという。C級グルメは、格安(Cheap)、ごちそう(Cuisine)、くつろぎ(Comfort)のCを指している。

 幼い頃に食べた駄菓子や近所の食堂の味。一人暮らしの時に食べていたインスタント食品。あの頃の得意料理はアジシオとマヨネーズで味付けしたチャーハンだった。決して人には食べさせられないが、格安・ごちそう・くつろぎの3要素を満たすものだ。そんなC級グルメは今でも心から美味しいと感じる。年をとっても舌は肥えない。

2017年10月11日 (水)

30年遅れのTHE BLUE HEARTS

The_blue_hearts 人の命や人生は道や川に例えられる。

 怠け者である自分は「人は人生において、常に全力疾走している訳ではない」と考えている。

 しかし、がむしゃらでない人生であっても、仕事を持ち、家庭を持ち、悩みを持ち、心か身体、あるいはその両方に傷みを持って生きる時間は、息苦しく、多忙で、ひと息つく間もない。

 誰もがうらやむようなエリートの人生も、名もなき日雇いの人生も、振り返れば1本の道でしかなく、その軌跡を2本、3本と描ける人はいない。

 その軌跡が人生のメインストリートだとすれば、誰にとってもバックストリートや見知らぬ道が同時並行で存在していたことに気づき、驚く。

 THE BLUE HEARTS を聴いている。彼らのメジャーデビューは今から30年前の1987年だ。

2017年10月10日 (火)

危険な党

20170925 衆議院選挙が公示された。衆議院解散の観測報道が流れたのが9月中旬。安倍首相が臨時国会で解散すると表明したのが9月25日。同日、女性初の総理大臣を目指していると言われる小池東京都知事が党首を務める「希望の党」が結党。28日に衆議院解散。希望の党に合流を拒否されたリベラル系の「立憲民主党」が10月3日に結党。

 ニュースやワイドショーの物真似をしても仕方ないので手短に。

 「希望の党」結党会見の日。突然の解散劇にもかかわらず、彼女らにとって解散は驚きではなかったようで、政党CMが準備されていた。一方、希望の党に合流を拒否され、リベラル派の受け皿として誕生した「立憲民主党」は、一晩で作られたというロゴマークを始め、愚直な振る舞いだった。水脈は同じだったはずだが、対照的な結党風景になった。

 リベラルを削ぎ落とした希望の党は、自民党と何が違うのか。奇妙な党だ。諸々の政策に不一致はあっても、護憲だけは譲れない人々にとって、改憲勢力である希望の党は端から選択肢にならなかった。結果として、自民党の諸施策に加勢・加担する集団、“加計・森友隠し”に手を貸す徒党にしか見えない。「穏健な保守」を標榜しながら、リベラルをあぶり出し、弾き、厄介者扱いした党首の姿は、昔、クラスにいた成績優秀な女学級委員のようでもある。希望の党は奇妙な党である以上に危険な党でもある。「策士策に溺れる」ということがないこともない。連戦連勝は続かない。

 一方、排除された側の立憲民主党は、判官びいきな古き良き日本人気質と、憲法だけは別問題と考える層の同情票や応援票が集まる気がする。“木っ端みじん”ということはないだろう。

 公示日をもって、すでに選挙戦は終盤といったところ。先月の今頃は3県で行われる補欠選挙の日程でしかなかった。解散表明から投票結果が判明するまでのひと月は日本の政治史に残る分岐点になる。

2017年10月 9日 (月)

林修講演会の聴講を逃す

Img_20171009_105205 UX新潟テレビ21が主催する「峠」王プロジェクトは、司馬遼太郎の時代小説「峠」の主人公である河井継之助と、彼が生きた幕末・戊辰戦争の歴史をクイズにして峠王を決めるというもの。

 TVのCM「いつやるか?今でしょ!」をきっかけに発掘され、ブレイクした林修氏が、この地方局制作番組のMCを務めている。昨年、第一回が開催され、今年二回目を迎えた。関連する講演会が長岡で開催されるというので楽しみにしていたが、聴講の抽選に漏れてしまった。

 林修氏の本業は予備校講師(東進ハイスクール国語科専任講師)だが、現在では多数のテレビ番組で司会やレギュラーを務める売れっ子タレント。林氏はテレビを観ていて全く嫌悪感を感じず、むしろ親近感を持ってしまう数少ない人物。その理由は大きく3つある。①趣味が競馬であること ②河井継之助が好きと公言していること ③「ドラマと選挙と同窓会には出ない」等、彼の感覚に共感できるからだ。

 林氏に高学歴者(東京大学卒)の嫌みがないのは閉鎖的な金融機関でのサラリーマン生活、予備校講師という、やや特殊な職業を経験してきたことが影響していると思う。一方、予備校の授業では生徒の興味を惹く知的な“ネタ”をもって“舞台”に立ち続けたことは、彼がテレビタレントとして活躍する基礎を作ったといえる。実際、「魅力的な授業をするため落語やお笑い番組を参考に話術の勉強をした」と語っている。また、「予備校の授業は商品。講師は商品の品質管理に万全を尽くして取り組む。生徒は予備校という教育機会を与えてくれた両親に感謝すべきで、講師への感謝は不要」とも述べている。あるいは「日本人として過去の過ちを含めきちんと学びながら、正しい歴史認識を持たせるため、日本史を受験の必修科目にすべき」と述べる等、これらの“健全な平衡感覚”が彼の魅力だと思う。

 最近、世の中では「反薩長史観」がブームになっている。歴史は勝者が作るもの。明治維新で中心的役割を果たした薩摩藩・長州藩側からの歴史観が定説とされ、歴史教育でもずっとそれが教えられてきた。来年は明治維新150年にあたり、NHKの大河ドラマも西郷隆盛が主人公だ。150年は維新の立役者に譲るとしても、152年目あたりにはバランスを取る意味からも反薩長史観(旧幕府側)からの物語として、河井継之助が抜擢されるかもしれない。

 林氏は勝者や多数派が必ずしも正義ではなく、敗者だからといって世間に媚びる必要がないことをわかっている。そして、そのことを取り立てて大声で喚くこともない。スマートな紳士であり、優れた知識人だ。

2017年10月 8日 (日)

寒露

 夏物の上掛けとシーツを取り替え、毛布を引っ張り出した。

 立夏に仕舞った毛布を寒露に出す。

2017年10月 7日 (土)

風邪をひかない人

Ss_ex 季節の変わり目は体調を崩しやすい。季節はとっくに秋に変わっているが、衣類や寝具、そして気持ちの中には夏の名残りがまだあった。珍しく風邪気味だったので市販薬を飲んだ。

 世の中には3種類の人がいる。 ①風邪をひいて休む人 ②風邪をひいても頑張る人 ③風邪をひかない人

 このうち、③風邪をひかない人が最も優秀で安定的だと考える。しかし、社会や会社ではそう評価されない。

 風邪をひかない人は、元々の体が丈夫だったり、先天的な持って生まれた健康があると思う。同じように、頭のいい人には、元々の地頭が良かったり、両親が優秀だったり、先天的に持って生まれた頭脳があると思う。そして、それぞれに後天的な努力があるはずだ。

 風邪をひかない人は健康に気をつけたり、仕事を休まないように予防策を講じたり、体力づくりをしたり。一方、頭のいい人は予習・復習を欠かさなかったり、人が遊んでいる時間にも勉学に励んだり、努力したはずだ。つまり、試験に合格するのも能力ならば、風邪をひかないことも能力だろう。

 春先に報じられたニュースを思い出し、当時の記事を調べてみた。話は半年前に飛ぶ。「東日本大震災後から6年が経過した福島県楢葉町」についての報道。

 東京電力福島第1原発事故に伴う避難指示が2015年9月に解除され、今春を「町民の帰町目標」に掲げる楢葉町の町長が、「帰町しない職員は、昇格・昇給させないようにしたい」という趣旨の発言をした。町長の発言に対し、町議会では「職員も避難者。行き過ぎではないか」と指摘があったという。町長は「守るべき責任の重さがある。やり過ぎとの声はあると思うが、(発言の趣旨を)基本的な考え方として行政執行に当たっている」とした。楢葉町では職員が輪番で「業務外扱い」で町内に宿泊しているといい、「町内に居住しないことが公共の福祉に反していると言えず、居住の自由は認められる。居住地を人事の評価対象にするのは問題がある」との指摘があるという。

 何が悪いのだろう。町長は「震災6年を経過し、非難指示が解除されても帰町町民は低水準。多くの町民に帰ってきて欲しい。職員のほとんどが帰町し、立派に暮らしている」。そう発信したいのだろう。震災被害を受けた町の町長としては当然の論理だ。町長は率先垂範する職員を求めている。それは、楢葉町を再生させたいからだ。職員の多数が帰町しない町に、町民の多数が帰町するだろうか。先にあげた言葉で置き換えるなら、風邪をひかない人 = 町に居住する人がも最も立派で優秀で安定的なだと思う。町に居住するという結果は、帰る努力・住む努力という昇格試験をクリアして得られると考えることは、論理的にも倫理的にも矛盾していないと思う。

 福島第1原発事故の際、原発事故建家で懸命な事故対応に追われる最前線を、遠い本社のテレビモニターから指示するお偉方の姿を思い出す。世の中には無菌室のような場所にいて「風邪をひく可能性のない人」もいるのだが。

2017年10月 6日 (金)

15,000発の核爆弾

 今週はノーベル賞発表週間だった。

 2017年のノーベル平和賞は、国際NGO「核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)」に授与されると発表された。7月に国連で採択された「核兵器禁止条約」の成立に貢献した。本部をスイスに置くICANは、1985年にノーベル平和賞を受賞した「核戦争防止国際医師会議」の運動から派生し、核兵器を非合法化する包括的な条約をつくることをめざし、国際世論を高めてきた。

 核兵器を保有する大国は核兵器禁止条約に反対し、米国の“核の傘”の下にある日本は、「条約は国家間の分断を深める」と批判し、条約に署名していない。

  http://kasa.air-nifty.com/blog/2017/07/post-c467.html

  http://kasa.air-nifty.com/blog/2017/08/post-9ffd.html

 先日、銃乱射事件が起きたアメリカ社会について、「42丁の銃器を所持しても届け出義務すらない社会。それはまるで人を殺すことを許可している社会と同じ意味だ」と記した。世界で唯一の被爆国でありながら、核兵器廃絶に向けた行動をリードできない国は、核兵器国と同等だろう。世界には15,000発の核爆弾があるという。

2017年10月 5日 (木)

改革には遠くても

 10月5日 大手化粧品メーカーが企業統治(コーポレートガバナンス)を強化し、経営の透明性を高めるため、相談役、顧問制度を廃止すると発表した。現職は任期満了をもって退任する。有識者を起用するアドバイザー制度は継続する。「役員経験者の位置付けを見直し、役割を明確にするため」と説明している。 

 突拍子な気もするが、裏には理由がある。朝日新聞デジタルから引用。「相談役や顧問制度は開示情報の少なさや役割の不透明さから、経営トップ経験者らの院政につながるとの批判がある。東京証券取引所は来年1月から、相談役や顧問制度がある上場企業に対し、任意で名前や具体的な業務内容、報酬の有無などを開示してもらい、ホームページで公表するとしている」

 相談役や顧問は一般的に社長・専務・常務などの役員経験者が取締役会の承認を経て就任する。取締役会は社長・専務・常務などの役員経験者に“引き上げてもらった者たち”が運営している。否決されることのない「出来レース」。会長も要らないだろう。相談役、顧問、会長の給与・接待費・お車代などが、賃上げに振り替えられるといい。

2017年10月 4日 (水)

化石燃料車の相棒

Img_20170922_174703 化石燃料車という言葉が使用されるようになった。短い期間で広く浸透した。化石燃料とは石炭・石油・天然ガスなどを指し、それらを燃料とする車両が化石燃料車。

 フランス、イギリスは2040年までに化石燃料車の国内販売を禁止することを決定した。インドネシアは2040年から二輪車を含む化石燃料車の販売を禁止する。中国は2019年から生産・輸入する乗用車の一定割合を電気自動車など新エネルギー車とすることを義務づける。

 10年ほど前、取引先の社長が「レクサス LS」を購入した。1,500万円に迫る価格に衝撃を受けたが、1台の車から“オーラ”を感じたのはその時が初めてだった。心の片隅に「いつかレクサスに乗ってみたい」という想いが芽生えた。

 やがて、諸々の条件と環境が整い、「レクサス IS 350 バージョンL」を購入する機会に恵まれた(正しくは「こぎ着けた」)。所有者としてはレクサスというブランド価値の大きさに、使用者としては車の圧倒的な信頼性に、これまでの車とは別格のモノを感じた。この車の最も適した使い方は高速クルージング走行することだとわかった。間もなく、車の本質を予期しない形で実感させられることになった。購入後1年と少し経った頃、毎週、片道120㌔、往復240㌔(うち高速道路を片道100㌔、往復200㌔)を走る生活になったことで、この「相棒」と多くの時間を共にすることになった。そして、高速走行時の安定性、静粛性、燃費等々、ドライブ環境が快適な空間だったことで、この相棒に惚れ込むことになった。2010年8月に購入。先月で丸7年が経ち、今月からは8年目になった。

 【デザイン】 コンパクトで上品なセダンであるものの、“4ドアのクーペ”のスタイリング。所有するブラックパール色は、漆黒とか深い黒では当てはまらない色。「透明なブラック」。輝いている。

 【走行性】 NA3500㏄のエンジンはレスポンスが素晴らしく、パワフル。高速走行からの再加速時には、むしろ静粛性が増すようにさえ感じる。ナビ、クルーズコントロール、パドルシフトなどドライバーを支援するシステムも多彩で快適。特に「VDIMシステム」による車両の挙動を制御し安定させるシステムは、雪の路面などで機能し、危険回避性能を実感する。

 【居住性】 運転席・助手席は快適(シートヒーター&クーラー、ツインエアコン等を装備)であるものの、実質的にはクーペであるため、後席の居住性は、この車唯一の落第点。特に後席足下のスペースが厳しく、乗車させるのは気の毒に感じてしまう。シートの作りや座り心地は悪くないだけに残念。

 【操縦性】 スポーティーな運転をする趣味も技術もない。パワーモードを選択すると、アクセル反応性が向上する(燃費は低下する)。VDIMシステムの効果もかなりあるはずだが、それを意識させない。

 【積載性】 この車にとって物を運ぶのは目的ではなく機能なので、必要十分。ゴルフの趣味はないが、ゴルフバッグ×2+ボストンバッグ×2程度は入る。この車でキャンプに出掛ける。テント用具一式、折りたたみチェア×2、寝袋、マット、調理道具等を積載できる。

 【維持費】 燃費は高速で12.0㌔、街乗りで9.0㌔。同排気量ではトップクラスだと思う。税金・維持費は相応にかかるが、それが原因で手放すことにはならない。

 相棒は化石燃料車。彼の存在が虐げられているような気がして、今日は彼を讃える文章を記した。

2017年10月 3日 (火)

42丁の銃器

20171001 10月1日にアメリカ・ネバダ州ラスベガスで銃乱射事件が起きた。犠牲者は死者59人、負傷者527人に及び、事件の死者数はアメリカ史上最多・最悪となった。64歳の容疑者は自殺した。捜査当局は容疑者の自宅から19丁の銃と数千発の弾薬、爆発物を発見した。犯行現場のホテルからはライフルを含む23丁の銃器が見つかった。銃は合法的に購入したものとみられいる。ネバダ州は銃規制が緩やかで、届け出義務もないという。

 昨年、6月に起きた「史上最悪の銃乱射事件」(当時)はディズニーランドやユニバーサルスタジオがあるフロリダ州オーランドで起きた。

  http://kasa.air-nifty.com/blog/2016/06/post-1d94.html

 今回の事件は観光都市・ラスベガスのカジノホテルで起きた。行楽地や観光地で悲劇が繰り返されるのは犯罪者の心理が影響しているのではないか。

 翌日の新聞記事には銃規制問題が掲載されるが、おそらくその記事は“コピー&ペースト”だろう。銃乱射事件の度に起こる銃規制の論議に関し、ホワイトハウスは慎重姿勢を維持しており、銃規制の強化が進む動きはない。事件から一夜明けたマンダレイ・ベイ・ホテルでは、「バーテンダーがハッピーアワーのスタートを告げると、カジノに興じる客たちから歓声が上がった」と報じられている。

 42丁の銃器を所持しても届け出義務すらない社会。それはまるで人を殺すことを許可している社会と同じ意味だろう。

2017年10月 2日 (月)

2017年 凱旋門賞

Course_de_chantily 96回目を迎えた世界最高峰の競馬競走の1つ、凱旋門賞が昨年に引き続きフランスのシャンティイ競馬場で施行された。凱旋門賞は例年10月の第1日曜日にロンシャン競馬場の芝2,400㍍を舞台に開催されるが、ロンシャン競馬場は大改修されており、昨年、今年はシャンティイ競馬場が舞台になった。シャンティイ競馬場のレース中継を見る時、その荘厳さに度肝を抜かれる。コースの第3・4コーナーにシャンティイ城の大厩舎が隣接しているからだ。

 今年の凱旋門賞は3歳牝馬エネイブル(イギリス)が完勝した。これでGⅠを5連勝。歴史的名牝に名を連ねた。日本から挑戦したサトノダイヤモンドと帯同馬サトノノブレスは18頭中、15着・16着。ネット上に馬場適性、血統などの敗因分析が溢れる光景が恒例になってしまった。昨年、今年のように、「フランスの重い芝生への適性(馬場適性)」を敗因として挙げているうちは、欧州の競馬サークルは日本馬を招待馬(お客様)としか見ないだろう(招待されているわけではないが)。

 競馬の起源は紀元前12世紀のギリシャ競馬にあるといわれ、競馬場で行われる近代競馬は16世紀のイギリスから始まっている。そんな競馬の歴史、シャンティイ城(1560年-)とシャンティイ競馬場(1834年-)の歴史、そして凱旋門賞(1920年-)の歴史。これらに比べたら、日本馬の凱旋門賞挑戦はまだ始まったばかりと擁護することもできる。

2017年10月 1日 (日)

打ち出の小槌

 おとぎ話の「一寸法師」に“打ち出の小槌(うちでのこづち)”が出てくる。欲しい物の名を唱えて小槌を打つと、欲しい物が出るという。「一寸法師」では土産にもらった小槌を打つと米と倉が姿を現す。

 以下、9/28 朝日新聞デジタルから抜粋・引用(斜体)

 銀行カードローン(以下、CL)をめぐり、金融庁が大手銀行との会合で、「利用者保護が確保されないならば、銀行を総量規制の対象外とする根拠が薄弱になる」と異例の指摘をしたことがわかった。消費者金融は貸金業法で貸付上限が「年収の3分の1以下」と規制されている。銀行CLはこの規制外に置かれていることで、貸付額を伸ばし、過剰融資の懸念が強い。金融庁はCLの取扱が優遇されている理由を銀行に改めて自覚させ、「業務運営の改善」を強く求めた。銀行CLの貸付残高は消費者金融の残高を超えている。日弁連は融資規制を求めるが、全銀協は抵抗し、過剰融資の対策を自主的に行っている。金融庁は意見交換で、「審査基準厳格化の取組に遅れが見られる」と指摘。銀行が貸金業法の規制外なのは「社会的責任を有し、過剰貸付の抑止を含めた利用者保護が確保されていると考えられたからだ」と明言。「こうした前提が満たされなければ、規制対象外とする根拠が薄弱になる」とした。

 簡単な話だ。銀行が貸金業法の規制を準用し、自主規制で貸付上限を「年収の3分の1以下」とすれば良いだけ。しかし、銀行が自らこの紳士協定に踏み込むことはないだろう。銀行CLは、ほぼノーリスクで利益を産む“打ち出の小槌”だからだ。

 打ち出の小槌、隠れ蓑、隠れ笠は、元々は鬼の持ち物とされた。鬼の道具を使う年収1千万の銀行員が、年収2百万、3百万の人たちを“食い扶持(くいぶち)”にしているという構図が、この問題の本質にある。

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