72年目 原爆の日
長崎は(正しくは「日本は」だろう)72回目の「原爆の日」を迎えた。長崎市平和公園で平和祈念式典が開かれ、原爆投下時刻の11時02分に黙祷が捧げられた。長崎市長は7月に国連で採択された「核兵器禁止条約」に参加しなかった政府の姿勢を非難、条約の批准を訴えた。世界で唯一の原爆被爆国であり、「核兵器のない世界を目指してリーダーシップをとる」と明言しているにも関わらず、条約を批准しないどころか、交渉会議にさえも参加しない姿勢を厳しく非難した。安倍首相は「核保有国と非保有国双方への働きかけを通じて国際社会を主導する」と述べるにとどまった。被爆者代表の深堀氏は「平和への誓い」の中で「核は人類と共存できないと確信している」と核廃絶・脱原発を訴えた。
首相は式典出席後の会見で「核兵器禁止条約は我が国のアプローチと異なるものであり、同条約に署名・批准する考えはない」との方針を改めて示した。「核兵器のない世界を実現するためには、核兵器国の参加を得ることが不可欠だが、条約に核兵器国が参加していない。核兵器国と非核兵器国の隔たりを深め、核兵器のない世界の実現をかえって遠ざける結果となってはならない」とした。
意味不明。
百歩譲って、国連の核兵器禁止条約交渉会議の場で、そう発言すべきだろう。“唯一の被爆国の実態と本性”は、すでに世界の国々に知れ渡っているのではないか。
核兵器国の肩を持つ被爆国は、核兵器国と同等だろう。
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