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2017年7月22日 (土)

Stand by me 2

Img_20170713 県大会を観戦したことには大きな価値があった。同世代の、県内最高レベルのバスケを目の当たりにしたことは衝撃だった。この先、更に北信越、全国のレベルがあると知った時、自分たちのバスケットは昼休みの遊びと変わりなかった。それがわかったことは大きな経験だった。残念ながらその経験は、収穫や成功体験ではなかったが。

 何試合か観戦し、試合の合間に会場を抜け出した何人かで駅に戻り、暇を潰した。体育館の周囲には何もなかった。あの頃はコンビニもない。駅は無人駅だったように思う。1982年は国鉄が民営化される5年前。無人駅だったとしても辻褄は合う。駅には駅舎に面したホームと跨線橋を上って下りた先にもうひとつのホームがあった。時刻表は無人の改札に掲示してあるだけだった。1日に数本しか電車はなかった。線路には黄色い花が咲いていた。線路を横切るための3~4段の階段が設置してある。昔はいたであろう駅員が、その場所を使って反対側のホームで発着する電車、汽車を管理していたのだろう。注意する存在が誰1人いない時間、見知らぬ土地。ホームの跨線橋を使わず、線路を横断して渡ってみた。そして、戻ってみる。

 ここで思い出したことがあった。「線路に耳をつけると、遠くから来る電車の音が聞こえる。線路はつながっているから」ということだった。しゃがみ込み、土下座するように体勢を沈め、線路に耳を当ててみた。何も聞こえなかった。聞こえるのは、反対の耳から聞こえるセミの鳴き声だけだった。

 それからわずか1分後。まだ学生服のズボンについたホコリをはらっている時だった。耳を当てた線路の上を電車が通った。その駅を通過する特急だった(と思う)。電車は来ないと思っていた。しばらく電車が来ないことは時刻表で確認していた。しかし、電車が通過することは、頭の片隅にもなかった。

 特急が通過する駅。羽越本線の特急は京ヶ瀬駅、中浦駅を通らない。加治駅は通過する。加治川駅だったのだろうか。矛盾するところはまだある。7月の晴天時、夏の陽射しで焼けた鉄路に耳をつけることができただろうか。

 映画「スタンド・バイ・ミー」を観ると、この無人駅での出来事を思い出す。

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