多様性を確保するための改革
アカデミー賞はアメリカの映画界で最も権威あるとされる映画賞。同賞はキャスト、スタッフが20以上の部門で表彰される。受賞者には「オスカー像」が贈られることから、“オスカー”と呼ばれる。
一昨年、昨年のアカデミー賞のキャスト部門でノミネートされた全員が白人だったことから、「白すぎるオスカー」として主催者・アメリカ映画芸術科学アカデミーは批判を浴びた。
2016年アカデミー賞前の段階で、同アカデミーの会員(賞選考委員)は、91%が男性、76%が白人で、平均年齢は60歳以上だったという。この構図を変えるため、昨年は800名超、今年は新たに世界57か国から774人、30%は白人以外から、39%は女性から新入会員を招待した。意図的に女性・マイノリティ・外国人を招き、若年会員も増加させた。
映画は社会や世相を反映する娯楽であり文化であり芸術でもある。アメリカという国が活力を失わないのは、こういう力を持っているからだろう。自浄能力と自己再生力。今日、7月4日はアメリカの独立記念日(Fourth of July)。
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