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2017年6月30日 (金)

面舵(おもかじ)

 湿度が高く、梅雨らしい雨の日になった。

 6月のブログはマスコミ・メディア批判が多かった。潜在的な面もあり、意識していた面もある。世界情勢(日本を含む)はかなり激動の月だったと思う。

 昨年の秋、アメリカでは選挙前の予想を覆し、自国第一主義のトランプ大統領が誕生した。年が明け、3月のオランダ下院選挙は与党・自由民主党が勝利したが、相手は極右政党と言われている自由党だった。フランス大統領選挙では中道派のマクロン氏が勝利したが、極右政党・国民戦線のルペン氏が決戦投票に駒を進めた。

 そして今月6月。中東のサウジアラビア、バーレーン、アラブ首長国連邦(UAE)、エジプトの4カ国が、カタールとの国交を断絶すると発表した。カタールがテロリズムを支援していることが要因だという。EU離脱“Brexit”決定後、1年が経過したイギリスの総選挙は、与党・保守党の議席は過半数を割り、野党・労働党が議席を伸ばした。フランス国民議会下院選挙は、マクロン大統領の中道新党・共和国前進が単独過半数を獲得して躍進した。長年、フランス政界を牽引してきた左右2大政党は大幅に議席を減らし、フランスの政治地図が塗り替わる選挙になった。6月15日、日本では共謀罪法が強行採決により成立した。今秋にはドイツで総選挙が行われる。 

 メディアは、中東の緊張や欧州主要国における極右政党やポピュリズム(大衆迎合主義)の台頭を、懸念を持って伝えているように思う。しかし、日本には平和憲法に自衛隊という軍を持つことを明記しようとする首相がいる。最も右傾化が懸念されるのはどこの国だろう。

 信念に基づき、諸施策を合法的に進め、世論の支持を得て、リーダーシップを発揮する。一見、何の間違いもないように感じてしまう。すべての独裁は、同じようにして行われてきた。「自民党憲法改正本部は首相の指示を受け、年内に改憲原案を取りまとめる方針」、「憲法9条を改正して2020年の施行を目指す意向」、「改憲の国民投票と衆院解散・総選挙の同時実施も視野に置いている」、「憲法施行70年の節目に先頭に立って歴史的一歩を踏み出す決意」。同じタイミングで「教育無償化」をチラつかせている。遠い昔からある“アメとムチ”だ。

 面舵いっぱい。すでに暴走の域に達していることを、同じ船に乗っている人は気づかないのだろう。

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