2019年5月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
フォト
無料ブログはココログ

« 2017年 函館開催 | トップページ | 総理大臣の陰謀 1 »

2017年6月17日 (土)

大統領の陰謀

20170617  45年前の“大統領の陰謀”

 今日からちょうど45年前の1972年6月17日。アメリカ合衆国ワシントンDCのウォータゲート・ビル5階にある民主党本部に、5人の男が侵入する事件が発生した。ワシントン・ポスト紙の新人記者ボブ・ウッドワードは、事件の取材を指示される。侵入事件は大統領選挙を秋に控え、民主党の弱みを掴みネガティブキャンペーンを張ろうとする共和党支持者の犯行と見られていた。しかし、侵入した5人は元CIA情報部員と大統領再選本部の対策員だった。この事件に疑念を抱いていた記者カール・バーンスタインとともに2人の記者が事件の真相に近づいていく。 

 事件は単なる侵入事件ではなく、アメリカの自由や正義を脅かす不正事件の氷山の一角だった。2人の記者は、侵入盗聴事件とその隠蔽工作、司法妨害、不透明な選挙資金の流れを、関係者への取材、資料と証言の収集、事実の裏付けと推理、これらを丹念に積み重ねて報道していった。やがて、内部情報をリークする謎の人物“ディープ・スロート”と密会し、事件の核心に迫る。2年2か月に及ぶ政治混乱は、1974年8月に大統領辞任という衝撃的な形で収束した。大統領を追い詰めたもの。それは紛れもなく2人のジャーナリストが行った調査報道だった。

 近年、日本のマスコミへの信頼感は凋落の一途にある。記者クラブ制による発表報道に依存し、それらの“編集”に終始する新聞社とテレビ局。公式発表を丸飲みし、不都合な真実にはフタをする。調査報道の“取材”によって、事件の核心に迫るジャーナリズムとジャーナリストへの期待は消滅した。記者やジャーナリストを「真実を追求する職業」と考える人は絶滅し、新聞社は待遇の良い就職先の1つになってしまった。

 「ウォーターゲート事件」は2人が記した「大統領の陰謀 ニクソンを追いつめた300日」(文春文庫)を原作とし、「大統領の陰謀」として映画化された。調査報道の過程をスリリングに描いた社会派エンターテイメント作品となったこの映画は、大統領が辞任してわずか2年後の1976年に公開された。

« 2017年 函館開催 | トップページ | 総理大臣の陰謀 1 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

1970年代」カテゴリの記事

柏町9階」カテゴリの記事