トランプに嫉妬する人々
トランプ大統領が就任して1ヶ月。ブログに度々、アメリカ大統領が出てきては現実感が失われて困るが、「日々の雑感集」であれば、気軽に登場させても構わないか、と思い直すことにした。
トランプ大統領就任1ヶ月を「政権運営に不透明感」と総括するマスコミは、総じて批判的、懐疑的な論調だ。移民政策の転換を図るとして世界を揺さぶった大統領令、政権中枢にあった安全保障補佐官の辞任。決して順調な出航ではないが、このスマートさに欠ける素人っぽさは、自分には既成政治とその取り巻きたちからの脱却にあえぐ“産みの苦しみ”の姿に映る。その姿が「返って政権の信憑性を高めた」という報道は見あたらない。賛成一色も困るが、反対・批判一色もどうかと思う。
どの国においても、マスコミはインテリ層が牛耳っている。いくら弱者の視点を気取っても、自らは安泰な場所にいる。マスコミとはそういうもの。その中に含まれるジャーナリズムは玉石混合で、会社方針に従って記事を書く売文家も少なくない。
上品なジャーナリストたちの反応を見聞きしていて、最もフィットする単語は「ヒステリック」と「ジェラシー」だ。「男の嫉妬」、「エリートの嫉妬」。揺るぎない資産背景を持つ不動産王であることや、より高い学歴を持つ者のトランプ氏への“やっかみ”。アメリカに限らず、日本にもよくある光景だろう。
ただひとつの事実は、「トランプ大統領はまだ何もやっていない。一般教書演説すら済んでいない」ということ。「大統領の仕事」で評価しよう。是々非々で。
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