人生に必要な知恵はすべて○○○で学んだ
いつもは競馬ファンであることの片鱗も見せない大学教授や評論家から、競馬にまつわる発言が聞かれたのはたまたまだろうか。年の瀬になって有馬記念を語るのは自由だが、経済誌の特集記事(週間東洋経済2016/11/26号 トランプノミクスと並んで競馬が特集された)を読んだくらいで、「実は競馬を少しかじっています気取り」はやめて欲しい。競馬の“授業料”はそんなに安くはないはずだ。
昨日の有馬記念は人気順に「1番人気が1着→2番人気が2着→3番人気が3着」で決まった。有馬記念にしては珍しい。先日記したように“リピーターレース”になった。これで来年はサトノダイヤモンドがリピーターとなるはずだ。
競馬の醍醐味は人気馬が勝つわけではないところにあるが、実力を出し切れるレース展開や馬場状態になれば、人気通りに決まる。人気はファンの期待と信頼を数値化したもの。そのファンは金銭を賭けている。人気の信頼度は高いのだ。過度な期待と信頼が崩れる所に高配当が潜んでいる。
今日のタイトルは「人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ」(ロバート・フルガム)のパクリ。以下はその要約。
私の生活信条を文章にしたクレド(信条集)は、長いものだったが次第に短くなった。飾らない言葉に深い含みがある。「何でも知っているというのは、何も知らないのと同じこと」。人生を送るために必要なことは、すでに知っているということに思い至った。どう生き、どう振る舞い、どんな気持ちで日々を送るか。それらのすべてを幼稚園で教わった。それは日曜学校の砂場に埋まっていた。私は何を学んだろうか。
何でもみんなで分け合うこと。 ズルをしないこと。 人をぶたないこと。 使ったものはもとの場所に戻すこと。 自分で後片づけをすること。 人のものに手を出さないこと。 誰かを傷つけたら、謝ること。 食事の前に手を洗うこと。 トイレに行ったら水を流すこと。 焼きたてクッキーと冷たいミルクは体にいいこと。 つり合いの取れた生活をすること。 毎日少し勉強し、少し考えること。 絵を描き、歌い、踊り、遊び、そして少し働くこと。 毎日昼寝をすること。 おもてに出る時は車に気をつけ、手をつないで、離れ離れにならないようにすること。 不思議だなと思う気持ちを大切にすること。
どれか1つ取り出して、大人向けの言葉に置き換えてみるといい。それを家庭や仕事、国の行政、世間一般に当てはめてみれば、そのまま通用するだろう。明快で、揺るぎない。私たちが、世界中の人々が、クッキーを食べ、ミルクを飲み、フカフカの毛布にくるまって昼寝ができたら、世の中はどんなに暮らしやすいだろう。各国の政府が使ったものはもとの所に戻し、散らかしたら後片づけをする政策を実行したら、世界はどんなに良くなるだろう。人間は手をつなぎ、離れ離れにならないようにするのが一番だ。
自分のクレド(信条集)をブログに記していこうと思う。
「人生に必要な知恵はすべて競馬場で学んだ」
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