年賀状産業を縮小しよう
どこの国にもあるものかもしれないが、経済効果優先の行事や慣例。業界と結びつき、一大産業になっているものがある。例えばクリスマスの「ケーキ」、「プレゼント」。バレンタインデーの「チョコレート」とホワイトデーの「お返し」。最近では節分の「恵方巻き」、ハロウィンの「仮装」。新年の「年賀状」も、これに加えたい。本来の年賀状はどんな形のものだったのだろうか。
現在やりとりされている年賀状の機能は、メール、LINE、SNSで事足りる。「虚礼廃止」を推し進め、悪しき慣例を簡便化・省力化して、多岐に渡る関連資源の節約につなげたい。
1.年賀ハガキ…大量に森林資源を浪費している(リサイクルしているから良いという問題ではない)。
2.印刷コスト…プリンターやインク、画像ソフト等の購入費用、その原料。
3.作成時間…年末の多忙な時期に自ら作成したり、業者に足を運んだりする時間。
4.投函…郵便局周辺が交通渋滞する。経験した人も多いはず。
5.仕分け~配達…人件費、配達する燃料費コスト。年末年始にどれだけの人が動員されているのか。
2017年にハガキは52円から62円に値上げされる(うち年賀状は52円に据置。封書も82円に据置)。消費増税を除いては23年ぶりだというが、日本郵政は昨年11月に株式上場した。値上げによる収益は数百億円と報道されている。およそ20%の値上げ率は他の商品で類を見ない。そして、誰も文句を言わない。民営化の意味する所、上場の意図したところは何だったのだろう。
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