拡がる住宅地 3
30年前、長岡東バイパスの道路工事が進んでいる頃、友人Sは「この道が近い」といって、まだ開通前の橋を渡って帰ったことがある。栖吉川と福島江を越える橋はつながったばかりで、おっかなびっくりで渡った。
その時に見た風景とそっくりだなと思ったのが槇山町亀貝線・稲葉立体交差工事。国道8号の福島交差点または亀貝ICから信越本線の稲葉踏切を跨ぎ、城岡橋に抜ける道路工事が行われている。県のHPによれば「渋滞解消や信越線の稲葉踏切をなくすことを目的に、跨線橋整備と道路拡幅を行っている」とのこと。平成29年の春に供用開始される予定。
ひと足先に道路整備を終えた川西地区の「左岸バイパス」のロードサイドは、商業開発のスピードが速い。その変貌ぶりは目を見張るものがある。レクサス長岡店を初め、自動車ディーラーが続々と店舗を構え、小売業、飲食業、スーパー等の計画もあるようだ。道が町を作り、人や車の流れを変える。生活利便性が向上し、雇用も産むだろう。
道路が作られ、住宅地が造られ、ロードサイド店が増えていく。一方で、少子高齢化の速度は上がっており、人口は減少している。街は拡大しているが、成長してはいないのだ。