拡がる住宅地 2
部屋の前を通る道は、旧国道17号。県道498号。“南中央通り”というらしい。
宮内方面に少し歩くと「売地」の看板が目立つ。比較的、駅や市街地(とは言っても旧市街地だが)に近く、通学にも便利な場所。造成地の坪単価を調べると、15万/坪前後。一概には言えないが、大差ない価格の土地もある。
もちろん住宅を選ぶ際の要素は価格だけではない。既存の住宅街にとけ込んで行くのはたいへんだし、町内会も面倒そうだ。そんな理由からも、仮に同じ価格であれば新興住宅地を選ぶのだろう。
幹線道路に近く、整備された新興住宅地と町中に点在する空き地。どこか、サラリーマンの姿と重なって見えてくる。そう考えると、新興住宅地を選ぶ理由がわかる気がする。