苛烈な民主主義
Brexit = Britain(英国)Exit(退出) イギリスがEU(欧州連合)から離脱することが国民投票によって決定された。世界の株式市場で株安が連鎖し、経済的悪影響の拡大が懸念されている。
イギリス、EU、欧州諸国の現状と課題が報道され、今回のイギリス国民の決定が、経済的・政治的決定のみならず、歴史上(近代史・現代史)、地理上、倫理上、宗教上等々の諸問題が絡んだ決定であることを教えてくれる。
52対48で離脱が決定されたが、52対48で残留を決定していれば、「紳士と淑女の国」が調和のとれた見事な投票行動を示したと賞賛されたかもしれない。
格差拡大や脅かされる生活に異議を唱える人々を、誰が批判できるのか。秋のアメリカ大統領選挙でも、予定調和的な結果が得られるとは限らない。
話が飛躍するが、ナチスのヒトラーは民主的手続を経て選出された。
イギリスの国民投票は、民主主義の苛烈さを目の当たりにした。
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