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2018年12月16日 (日)

繋がらないバトン

 この冬の間に閉店することが公表されている「イトーヨーカドー丸大長岡店」へ。フロアひとつひとつを眺め、多少、センチメンタルな気分で帰ってきた。

 同店の開店は1988年。満30歳というのは平成の世・30年間と符合する。時代の変わり目、節目としていい区切りと言え、潮時とも考えられる。

 長岡市の大規模店の変遷・盛衰(平成以降)

 1988年 イトーヨーカドー丸大長岡店開店 1989年 ジャスコ長岡店開店 1995年 長崎屋長岡店閉店 1997年 イチムラ百貨店閉店/丸専デパート閉店 2000年 プライス(丸大)閉店 2005年 ダイエー長岡店閉店 2007年 リバーサイド千秋開店 2010年 大和長岡店閉店 2019年 イトーヨーカドー丸大長岡店閉店

 閉店理由には様々な見方がある。売上低迷、他店との競合、小売業態の環境変化。車社会となったことによる利便性欠如等々。しかし、そのどれもが本質ではないと思う。

 地方のどこの中小都市の駅前ビルが、デパートとして成功し、成立しているだろう。

 人口減少。少子化。インターネットを介した商取引の増大。中央資本への富の集中。

 これまでの世の中には、地方にもバトンの受け手がいた。これからの世の中ではバトンの受け手がいない。バトンが繋がらない社会では営みが止まる。

2018年12月15日 (土)

手帳のこと 2018

20181215 手帳を買う時期が来た。去年も手帳について長々と記した。

 去年は手帳の購入を躊躇した結果、思い切って100円ショップのものにした。元々、手帳でスケジュール管理していないし、必要最低限の機能に絞れば、それで充分に足りたと思っている。しかし、多少の不便もあって、結局、もう一冊を併用する形になった。

 「手帳産業や業界が縮小傾向にあることは想像に難くない」と、去年書いたが、その真逆に「大人気の手帳がある」と見聞きして、2019年用はそれを購入した。

 丁寧な造り。配慮された設計。気の利いた付属物。パラパラとめくっただけで、その性能に驚かされる。使用中の100円手帳と比較すれば、品質の差はあきらかだった。しかし、その高揚感は長く続かなかった。

 手帳の半分、およそ70ページを占める方眼メモに、俺は一体何を書くだろう。フォントサイズが6か5の路線図は老眼で使えない。経本のようなサイズや触感は「ありがたみ」があり、とても雑に扱えない。手帳は身近なツール。使いやすさ重視、相性重視。これでは手帳に使われてしまう。

 そう考えると、一昨年まで使っていた手帳メーカーのものが、自分に合っていたことに気づかされる。以下は昨年のブログから引用。

 「何年もの間、手帳は決まったものを使っていた。購入したその日のうちに裏表紙をめくった頁に氏名などを記入する。その手帳にはアドレス帳が別冊に挟み込まれていて、そのアドレス帳は買ったその日に処分する。これは年に1度の決まり事だった。今年もその決まり事を受け継いで、過去の手帳に積み重ねることも価値あることかもしれない」

2018年12月14日 (金)

高田公園(上越市)

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 桜で有名な高田公園。中でも有名な夜桜は日本三大夜桜のひとつに数えられる。「高田城百万人観桜会」と名付けられているとおり、期間中は花見客でごった返す。

  この公園を訪れると、いつも同じことを考える。それは、藤沢周平氏の影響で度々訪れる「鶴岡市(山形県)に似ているなぁ」と思うこと。

 上越市は1971年に高田市と直江津市が合併した都市。当時の人口(概数)は、高田市が75千人、直江津市が45千人。平成の大合併を経て、上越市の人口は192千人。山形県鶴岡市は現在125千人、同酒田市は102千人。仮に両市を合併した“庄内市”は227千人になる。

 高田市と鶴岡市は城下町。直江津市と酒田市は北前船の寄港地で商業都市、あるいは港を持つ漁師町という点でも似ている。こうした都市の特性や規模が似ていることに加えて、高田公園と鶴岡公園がとてもよく似ている。

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2018年12月13日 (木)

分水嶺

20181213 人に迷惑をかけないこと。弱い者いじめをしないこと。困っている人を助けること。老人を労ること。

 親に教わったことはそのくらいだ。

 物事をどの方向から捉えるようになるか。その分岐点は10歳になる前にはやってくる。

 雨や大気中、地中の水分が分水嶺によって流れ出す方向が決まっていくように、人がどのように生きていくことになるかの分水嶺がある。

2018年12月12日 (水)

安全パイ

 テレビタレントやテレビ番組について、あれこれ記しても意味がないのだが、彼の味方が少ないようなので…。

 多数の漫才師などがネタを披露する番組で、米軍基地や性的少数者(LGBT)、朝鮮学校、原子力発電の問題などについて、社会風刺を交えた漫才をした芸人コンビがいた。彼らはおよそ6分半の間、ほぼ時事問題ばかりの漫才を披露した。

 会場にいた観覧者や、おそらく視聴者も、爆笑とか大笑いしたとはいえないが、とても良かったと思う。これだけ多様性が叫ばれている社会で、笑いにも多様性があるべき。彼らの漫才は、今はまだ「苦笑い」にとどまったが、それでかまわない。

 漫才師に限らず、テレビタレントや映画俳優などが社会を風刺することも「あり」だ。過去の芸能史を辿れば、それなりに社会風刺があったと思われるが、少なくとも現在はゼロに等しい(もちろん一部例外的な芸人もいる)。

 現在は、勲章をもらったり、権力者と食事する大物芸人が幅を利かせている。勲章は向こう側が「あげるよ」と言ってくるもの。食事も向こう側から誘ってくる。代金を割り勘したからいいってものではない。こちら側から「勲章くれよ」、こちら側から「総理大臣、メシ行こうよ」というのは通じないはず。つまり、彼らは「安全パイ」なのだ。

 そのことに気づき、狭い獣道(けものみち)を歩き始めた芸人がいることを、とても微笑ましく思っている。

2018年12月11日 (火)

酒場の匂い

 年末に向けた仕事の峠はこの辺りか。まだ3週ある。奥に峠があるだろう。

 厄介な残業を終えて、外に出ると気温は思った以上に下がっていた。コートのボタンを急いで留め、帰り道には駅ビルの中を通るルートを選択した。わずかに遠回りになるが、こちらにはずっと屋根がある。

 ショッピング街のシャッターが降りる頃、駅に向かって歩く人の頬はほのかに赤い。そして、すれ違い様にアルコールの臭いがする。

 思いがけず酒場の扉が開き、そこから独特の生暖かい空気が噴き出す。その生暖かい空気が凍てついた道を歩く者を誘う。

 厨房から聞こえる音。熱燗から立ち上る微かに香る気体。鍋から小鉢に盛り変えられた煮込みが放つ湯気。人々の動作、賑やかな会話。笑顔と愚痴。それらすべてが酒場の匂い。

2018年12月10日 (月)

闇の歯車

 CS放送「時代劇専門チャンネル」の開局20周年記念として藤沢周平原作が映像化されている。第3弾にして最後の番組が「闇の歯車」。

 藤沢作品の中で「闇の歯車」は異色と評されることが多い。「闇の歯車はサスペンス」というのが定説。確かに物語をジャンル分けすればそういうことになるが、藤沢氏の長編は「雲奔る」、「義民が駆ける」、そして「闇の歯車」と続く。藤沢氏がその後、大作家の道を歩んだ(時代小説家として。御本人は偉ぶる素振りもない)ことを顧(かえり)みれば、初期の作品といえる。

 刊行当時、既に直木賞作家だった藤沢氏に対して失礼だが、ある意味“試行錯誤” あるいは “目先を変える”という意味合いがあったのではないかと愚推する。藤沢氏がハードボイルドでも、淡い恋愛小説でも、“ジャンルを問わずこなしたであろう”ことは、氏のファンなら衆目一致するところだろう。

 今回製作される映像はテレビ放送の前に大都市の映画館で限定上映されるという。没後20年以上を経て、「藤沢作品の集客力」が試されているような気になる。佐之助を演じるのは瑛太、伊兵衛は橋爪功。CSでの放送は2019年2月9日。BS放送、つまり自分が視聴するのは来年の今頃だろうか。

2018年12月 9日 (日)

春成百日 冬成一日

20181209 冬から春になるまでは100日かかる。

 冬になるには1日で足りる。

2018年12月 8日 (土)

少子高齢化

 日本の社会構造を一変させる「歴史的政策転換」と言われる改正出入国管理法が、今朝、未明の参院で可決成立した。

 現在の、または将来の国の政策や制度を検討する時、そのほとんどが「少子高齢化」に行き着く。そこに帰結するのは当然なのだが、科学的分析、統計的分析は数十年前から言われていたこと。この国は国民主権の国。将来を見据えた選択をしてこなかった「国民」の責任は重い。

 それにしても「少子高齢化」に責任を転嫁し、責任を依存するのは、これまで後手後手の対策しか実行されなかったこと以上に恥ずかしい姿だ。

 最近、2017年9月のウェブページに記したことを自画自賛している。

    http://kasa.air-nifty.com/blog/20170901.html

  1 遷都(首都移転)  2 資産課税(富裕税)  3 宗教法人課税

 骨太などという言葉は使い古されているが、「大鉈(おおなた)」というのはこのような“ショック療法的施策”だと思う。社会的なショック療法は庶民にばかり施(ほどこ)され、その後遺症に苦しまされるが、この3つの施策は既得権益層に効く。

 姑息な政権による姑息な施策ばかりが、“強行採決だらけ”という手段で採決されていく。この時代の選択が将来に禍根を残すように思う。

2018年12月 7日 (金)

閉塞冬成

 二十四節気の「大雪(たいせつ)」  七十二侯の「閉塞(そらさむく)冬と成る」

 冬型の気圧配置が強まる影響で、北日本・日本海側で大雪や暴風となる予報が出ている。

 暦(こよみ)は予知機能を持っている。冬が来ることがわかり、雪が降ることがわかる。

2018年12月 6日 (木)

競馬を愛する人々

 今年の有馬記念(12月23日)ファン投票の結果が発表された。ファン投票の得票上位10頭には有馬記念への優先出走権が与えられる。

 1位はレイデオロ(2017 ダービー、2018 天皇賞・秋)、2位はアーモンドアイ(2018 牝馬3冠馬、2018 ジャパンカップ)。これに続く3位にオジュウチョウサン(2016~2018 障害GⅠ5勝)が選出された。上位3頭だけが10万票を超え、得票数でオジュウチョウサンは3強を形成した。

 このようなことは競馬では度々起こる。

 オジュウチョウサン(父ステイゴールド)は障害競走の絶対王者。しかし、平地では1000万条件勝ちの実績しかない。彼は有馬記念の前日に行われる中山大障害(1着賞金6600万円)に出走すれば、勝つ確率が高い。少なくとも有馬記念を勝利する確率よりはかなり高い。それでも、彼のオーナーや厩舎は彼を有馬記念に出走させる。もちろん、競馬はギャンブルなので “胴元” = JRA の思惑もあるだろう。

 競馬を愛する人々の多くは「夢や浪漫を抱く人々」で構成されている。だからファン投票で票を投じる。実際に馬券を買う。出走頭数にもよるが、上位人気に推されても何ら不思議ではない。

 最近10年間の有馬記念でオジュウチョウサンの父、ステイゴールドの産駒は4勝している。彼は有馬記念が行われる中山競馬場で実施された障害GⅠを5連勝している。これらのことを競馬ファンは知っている。そして、「奇跡的な出来事が少なからず起こるのが競馬」だということを競馬ファンは知っている。そして、「ギャンブラーは自ら穴を掘り、その穴に落ちるような特性がある」ことも、競馬ファンは知っている。

 競馬を愛する人々はロマンチスト。憎めない、愛すべき人々。

2018年12月 5日 (水)

加害者としての被害者

 大相撲の力士・貴ノ岩が付け人の力士に暴行したことが明らかになった。貴ノ岩は昨年、横綱(当時)日馬富士から暴行を受けた被害者だった。

 相撲界に残る暴力体質、体罰の慣習は、これまで度重なる事件で白日のもとに晒されてきた。相撲界の悪しき伝統に加え、彼らモンゴル人の国民性やモンゴル出身力士のコミュニティがそういったものに寛容(日常的)である可能性もある。

 才能に恵まれた力士が、その能力を発揮できないままで、引退したり、怪我に苦しんだり、頓挫することは、モンゴル人力士に支えられている相撲界にとって損失以外のなにものでもない。

 これ以上、「被害者を出さない」ということはもちろん、「加害者という被害者を出さない」ためにも、相撲協会に課せられた責任は大きい。

2018年12月 4日 (火)

罪刑法定主義

 師走としては記録的な暖かさを記録した今日、お昼のワイドショーでは各局が「東名あおり事故」の裁判員裁判を取り上げていた。

 東名あおり事故 … 2017年6月、神奈川県の東名高速道路上で、あおり運転で停車させた車に大型トラックが追突。停車させられた車から降り、路上にいた夫婦を死なせたとして、26歳の男が危険運転致死傷罪などに問われている。

 ワイドショーの司会を務めるテレビタレントは被害者や遺族側に立ち、被告を厳罰に処すべきと世論を誘導している。世論もそちら側になびいている。

 「罪刑法定主義」 どのような行為が犯罪であるか、その犯罪に対してどのような刑が科せられるかは、あらかじめ法律によって定められることを要するとする原則。これには4つの派生原則 ① 慣習刑法の排除 ② 遡及処罰の禁止 ③ 絶対的不定期刑の禁止 ④ 類推解釈の禁止 がある。

 被告には厳罰を望む。しかし、それは「予め定められた法律の範囲内」で。

 感情で刑罰が決められる世の中は、恐ろしい世の中だ。

 被告は刑務所ではなく、実社会で罪を償うという道がある。そう考える理由は、被告にとってむしろその方が厳罰だと思うからだ。

2018年12月 3日 (月)

炭坑夫とジャーナリスト

 ロシアではジャーナリストの殺害が日常的に起こる。

 国際的な非営利団体「ジャーナリスト保護委員会」(Committee to Protect Journalists:CPJ)によれば、1992年以降、ロシアでは58人のジャーナリストが殺害されている。

 ロシアの新聞記者がインタビューで「炭坑夫が炭坑に入るように、警察官がパトロールに出掛けるように、我々は取材活動を行う」と語っていた。

 彼は炭坑夫と警察官に例えた真意は「ジャーナリストは、炭坑夫や警察官と同じように、その職を全うしようと思えば、命の危険が伴う職業だ」という矜持だ。

 日本の記者やジャーナリストは、新聞社やテレビ会社、メディアの社員という意識の他に「命を賭した仕事である」という認識を持つ人はどのくらいいるだろうか。自称“ジャーナリスト”が大半だろう。

2018年12月 2日 (日)

皇嗣の見識

 秋篠宮文仁親王(以下、親王)が53歳の誕生日を前にした記者会見(22日)の内容が公開され、皇室行事・大嘗祭(だいじょうさい)について、「宗教色が強いものを国費で賄うことが適当かどうか」と述べ、公費で賄うとする政府見解と異なる考えであることを示された。

 大嘗祭は、一世に一回の儀式で、新天皇が世の中の安寧と五穀豊穣を祈る儀式。前回、大嘗祭が行われ、公費支出された際にも「政教分離に反する」という批判が一部にあった。

 親王は来年5月に皇嗣(こうし)となる方。その方が「内廷費(皇室の私費)で賄うべきではないか」と、政府方針に疑義を呈したことが「異例だ」と報道されている。この会見で親王は、自身の家族の婚姻に関する報道についても真摯に穏やかに現状認識を示されていた。

 高いバランス感覚を持った、極めて優れた人物なのだと感心し、感嘆した。

 諸外国との皇室外交等で培われた国際感覚。官舎住まいだった后(きさき)を選ばれた庶民感覚。そして、考え方を異にする者たちへの“市民感覚”。

 今回の発言は異例でもなんでもなく、皇嗣の見識に、政府もマスコミも追いついていないだけだろう。

2018年12月 1日 (土)

朝まで生テレビ

 昨日の深夜に放送された「朝まで生テレビ」の録画を見終わった。それこそ学生の頃は、本当に朝まで見ていた。もう30年近く前になる。

 今回のテーマは「激論!外国人労働者問題と日本の未来」。このテーマは「30年前と一緒だな」と思っていたら、番組HPにそのことが記されていた。

 「朝まで生テレビ」では、1990年の入管法改正を前に「激論!開国 or 鎖国 どうする外国人労働者」(1989年10月)を放送しました。あれから約30年。果たして何がどう変わったのでしょうか。改めて、人口減少の実態、外国人労働者を受入れ、共生している自治体の実状を含め、外国人労働者問題と日本の将来について徹底討論する」(抜粋)

 つけ加えるなら「激論!外国人急増!ドーするニッポン」(1992年1月)の記憶も残っている。

 在日外国人は約264万人(法務省)。これは都道府県人口13位の京都府の人口よりも多い。外国人労働者は約128万人(厚労省)。これは同じく31位の青森県の人口を凌ぐ。長岡のような田舎でも、外国人労働者を見かけることが珍しくなくなった。

 外国人労働者の受入れや処遇、そして外国人の移民問題の本質は、日本の少子高齢・人口減少の問題。彼ら、彼女らの力を借りなければ、この国は生き延びて行くことはできず、国が成り立たない。

 政府が入国管理法の改正を急ぐ大きな理由が、経済界・産業界との“バーター取引”であることは容易に想像がつく。

    http://kasa.air-nifty.com/blog/2016/06/post-feb3.html

    http://kasa.air-nifty.com/blog/2018/11/post-06f8.html

    http://kasa.air-nifty.com/blog/2018/11/2-c9e3.html

2018年11月30日 (金)

本の帯

 芸人には多才な才能に恵まれた人が多い。企画力、着想・発想力、構成力、演技力、体力、コミュニケーション能力…多くの才能を兼備していなければ、“売れっ子”になることは難しい。

 あるバラエティ番組で見た彼は、活躍の場をテレビや演芸場から、芸術分野やインターネットを活用したビジネスの分野などに拡げている。そういった活躍を続ける中で、彼が記した本が異例の売り上げを記録したという。

 彼の本の「帯」には、日本を代表する大物プロデューサー、IT企業の社長、有名な実業家や出版社社長等が推薦文を寄せている。彼には多少興味を持ったのだが、帯の面々を見聞きして、購入をとりやめた。

 多読家でない自分は、本選びには慎重になる。可能な限り、(読後感の悪い)失敗の数を少なくしたい。自分が好きな作家やジャンルだけを読むことや嫌いな物は避ける傾向は、もしかすると読書の本質から逸脱し、醍醐味を味わえないでいるのかもしれない。気分や大げさなにいえば、自分が置かれている境遇で、これまで手に取らなかった作家や分野の本を購入することがある。自分にも何度かそのように高揚した気分の時があった。しかし、そんな時に“挑戦”した本では、失敗した経験しかない。

 「帯の文などはオマケ。本や作者の本質は本の中にある」というのはその通りだろう。では、何故「帯」があり、その帯に超大物人物たちの名が並ぶのだろう。冒頭の帯に名のある人たちは、いずれも「壁を突破してきた人たち」という印象だ。既存の枠組みを乗り越え、新たな価値や新たな仕組みを創造した人たち。尊敬に値する。しかし、彼らは既に「権威的な領域に入ってきた人たち」でもある。

 彼はその臭いを嗅ぎ分けられていない。芸人の彼が自身の領域を拡大していく過程で、権威的な人々にサポートを受けていることが、1冊の本の帯に明示されているように思う。

 そのことは、残念ながら彼自身が突破者ではなく、彼らの「コンテンツ」であることの証だと思う。曲解だろうか。

 「一流ミュージシャンが奏でる“ファンファーレ”では“革命”は起きないだろう」というのが、自分の考えだ。

2018年11月29日 (木)

貞観堂(柏崎市)

 仕事で訪れた柏崎市高柳町(旧刈羽郡高柳町)。そこで何度かUターンを繰り返しているうちに、見事な庭園の前に出た。

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 貞観園は江戸時代中期に造園された京風庭園で、江戸幕府の庭師・九段仁右衛門、茶人・松村宗悦らが造園にかかわったとされる。中心となる貞観堂は築200年を超え、庭園に広がる苔が見事だという。

 当日は月曜で定休日。しかも今シーズンは明日で閉園となる模様。苔は庭園内にとどまらず、庭の前を流れる小川に架かる橋や石塀にも(写真)。

 柏崎市高柳町岡野町593 ℡0257-41-2100 開園期間・時間:6月1日~11月30日 9時~17時 定休日:月曜 入場料:大人500円 子・中学生250円 詳細はHP http://teikanen.jp/ 

2018年11月28日 (水)

七転び八起き

 昨日は高崎へ。わずか10日の間に2度目の高崎。縁あって「高崎だるま」にふれ合う機会を得た。製造現場はこの時期が最盛期。

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 以下は「群馬県達磨製造協同組合」HPから抜粋して引用

 高崎市豊岡・八幡地域を中心に、だるまづくりが始まったのは、今から200年以上も前のこと。群馬県(上州)は昔から、養蚕が盛んな地域。蚕(かいこ)は繭(まゆ)を作るまでに4回脱皮を繰り返す。その蚕が殻を割って出てくることを「起きる」といい、養蚕農家ではその言葉にかけて“七転び八起き”のだるまを守り神として奉り続けてきた。また、上州は紙を張る、色を塗るというだるま作りの行程で、上州名物の“からっ風”と乾いた空気が、だるま作りに適していた。高崎だるまは、職人の技と上州の風土が生み出した芸術作品といえる。

 良く見るとだるまの顔は「眉毛が鶴、鼻から口ヒゲは亀」を模している。だるまは転がしてもすぐに起き上がる「七転び八起き」。重心の安定は心の持ち方を示し、どんな困難にも対処できる落ち着いた心と忍耐力を表しているという。「だるまの文化」は大切にしたい心の文化でもある。

 高崎だるま市 平成31年1月1日・2日 10時~16時 高崎駅西口駅前通り

2018年11月27日 (火)

朔風

20181127 朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)

 朔(さく)は北の方角という意味で、朔風(さくふう)は北風のこと。木枯らしが吹き、木の葉を払う頃。

 この時期、街を歩いていると、木の葉だまり、落ち葉だまりになっている場所がある。地形や町の造り、家屋の並び、その季節の風向きなどで、どうしても落ち葉などが吹き溜まってしまう。収集車などで清掃している姿を見かけるが、とてもすべては手が回らない。

 あの落ち葉はどこへ行くのだろう。落ち葉の行方は北風の行方。

 入管難民法などの改正案が自民党、公明党、日本維新の会などの賛成多数で可決され、衆議院を通過した。入管難民法の改正は産業界の人手不足に対応するため、外国人労働者の受入拡大を推し進めるもの。単純労働者の受入、実質的に「永住」に道を開く等、日本社会の一大転換点となる重要法案だ。

 あまりにも拙速な議論。日程ありきの審議。産業界への賃上げ要請とバーター取引であることは容易に想像できる。

 野党もメディアも、朔風に吹き飛ばされてしまった。

2018年11月26日 (月)

歴史的な名馬

20181125 アーモンドアイ(父ロードカナロア)は夏の新潟競馬場でデビューしている。アーモンドアイの戦績は6戦5勝だが、唯一の敗戦がそのデビュー戦だった。先行した馬を捕らえきれなかった。

 3歳牝馬の彼女は昨日のジャパンカップ(GⅠ東京競馬場 芝2,400㍍)を日本レコード 2分20秒6 で駆け抜けた(世界レコードという報道もある)。

 2017年8月6日の6レース(芝1,400㍍)でデビューした彼女について、自分のブログでは一言も触れていない。

   http://kasa.air-nifty.com/blog/2017/08/2017-f55a.html

 2010年8月14日に同じ新潟競馬場でオルフェーヴル(父ステイゴールド)がデビュー戦に勝利した日、競馬サイトに「未来のダービー馬を目指せ」と投稿し、後に彼が“新潟デビュー馬の3冠馬”となったことを誇らしく思ったことがあった。今回のアーモンドアイに関しては、彼女に失礼なことをしたと思っている。

 このブログでは競馬のことを記すことが多いが、自分が新潟競馬場デビュー馬や初勝利馬の“新潟馬券”を買うこと、応援していることも記している。同じ日の別のレースでデビューしたロックディスタウンやタイムフライヤーを応援して来たのに、この面でも彼女には悪いことをしたと思う。

 ジャパンカップの勝利と記録は歴史的な1勝。レイデオロ(父キングカメハメハ)が勝った天皇賞を今年のベストレースと記したが、ジャパンカップはそれを上回る衝撃的なレース。これで彼女の戦績は7戦6勝になった。来年は凱旋門賞挑戦だろうか。彼女は世界的な名牝から、歴史的名馬への道を歩き出した。

 しかし、牝馬である彼女は既に競走馬としての折り返し点は過ぎたと言っていい。これからも能力・走力・体力はまだまだ伸長しても、彼女の勇姿を見られるのは多くてもあと5戦というところだろう。あと1年だ。

 2019年は“新潟デビューの世界最強牝馬”、いや、“世界最強馬は新潟デビュー”という夢に酔いしれたい。

2018年11月25日 (日)

ぶらり途中下車のラーメン

 テレビ新潟(TeNY)で毎週日曜11時40分から放送されている「新潟一番サンデープラス」。この番組で定期的に特集・放送されるシリーズ「ぶらり途中下車のラーメン」を楽しみにしている。

 県内のローカル線を丹念に巡り(本当に乗車しているかは不明)、土地土地(駅々)のラーメン店を紹介していく。これまで信越本線編や弥彦線編が放送され、今日は飯山線の3回目だった。

 ラーメンの紹介は各地のミニコミ紙や雑誌、ラーメンを特集した本やクーポン券が付属しているもの等、様々ある。しかし、ラーメンの温度、店や店主の雰囲気などの情報は映像でなければなかなか伝わらない。

 番組で取り上げられる店、ラーメンは誰もが知っているような有名店ばかりではない。家族経営の零細店舗、地道な料理人、“ラーメン職人”たちの姿などが映され、ラーメンを取り上げているようで、実は「人」を描き出している。

 全てのラーメンには、土地の食文化があり、食べてもらうためのアイデアがあり、作り手の歴史と想いがある。少々大げさだが、このシリーズを見ていると食欲よりも幸福感を感じる。

    番組のHP https://www.teny.co.jp/1ban/

2018年11月24日 (土)

ネットリテラシー

 インターネット上にはあることないことが話題に上り、フェイクニュースの類も絶えない。冷静さを欠いたヒステリックな書き込みのほとんどは、自らは姿を現さず、その言葉は闇から放たれる。

 しかし、そんな過剰な意見にも、同意を意味する数万の「いいね」がカウントされている。その数は同意しない数の100倍だ。もちろん、すべての書き込みやコメントに100倍差がつくわけではない。逆に常に拮抗するわけではない。

 生まれた時からパソコンがあり、インターネットに触れ、物心ついた時からスマートフォンがあり、インターネットを利用した買い物、ゲーム、コミニュケーション・ツールに馴染んだ世代が社会を構成している。

 「ネットリテラシー」は「インターネット・リテラシー」の省略で和製英語。リテラシー(literacy)は読み書きの能力のこと。昔(大昔?)は、“読み・書き・そろばん”がリテラシーだったとすれば、これに外国語とパソコン、そしてネットリテラシーが加わったものが現代の“読み・書き・そろばん”という時代だろう。

 しかし、日常生活でインターネットを何気なく使っているだけでは、それらを会得していくのは難しい。つまり、家庭では難しいだろう。その能力の不足は、思わぬ形で、自らを被害者や加害者にすることがある。社会が、大人達が“悪いお手本”になってはいけない。

2018年11月23日 (金)

偶合か

 企業のガバナンスやコンプライアンスが問われる事件へと発展した日産自動車の外国人会長による巨額の報酬隠蔽事件。

 数ある報道の中で、ある“指摘”に唸らざるを得なかった。

 日本航空、オリンパス、カネボウ、東芝、スルガ銀行、そして日産自動車

 これら過去に粉飾決算等による事件を起こしたことがある企業が、同一の監査法人を使っているという指摘。

 当該監査法人は、「4大監査法人」の中で、上場企業のうち最も多くのクライアントを有しているというから、確率的にそうなることはやむを得ないのだが…。

2018年11月22日 (木)

新井総合公園(妙高市)

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 昨日から続く。「道の駅あらい」からわずか1㌔ほどの場所に「新井総合公園」がある。以下、HPから引用。

 「ナイター照明付きの野球場、テニスコート4面(ハードコート)のほか、全天候型ウレタン舗装の日本陸連公認の4種陸上競技場(400㍍・9レーン)、陸上競技場外周には、ローラースキーコースが舗装されており、屋外球技場(全天候型人工芝グラウンド)とスポーツ施設が充実しています」

 仕事の休憩に駐車場を利用しただけ。とても立派な施設で驚いた。平日の昼のせいか、利用者は散歩している老人が数人。存分に若者に使って欲しいが、その若者がいない。

 全国の野球場や陸上競技場、テニスコートなどは、将来どうなるんだろうかと、心配になってしまった。

 新井総合公園 妙高市錦町2丁目2091 管理棟℡0255-73-7500

2018年11月21日 (水)

道の駅 あらい(妙高市)

201811212「道の駅あらい」(以下、「あらい」)は少なくとも新潟県内の道の駅で商業的に最も成功した施設。

 国道18号と上信越自動車道新井スマートICが接する立地、新井PAからも徒歩で利用できる利便性など、この施設が大成功に至る下地としてあった。

 観光地や地方自治体は、目的地となることを望み、通過点となることを良しとしたがらない。もちろんこの施設は目的地としての役割も担っているし、充分にその責任を果たしているが、自分のようなよそ者から見ると、「通過点に徹していること」が最大の成功要因だと思う。

 「あらい」は国道18号は北信と呼ばれる長野県北部と、新潟県西部の上越を繋ぐ、中間に位置する。また、長野県や中部各県から北陸へ抜ける、あるいはその逆でも、「あらい」は中間に位置している。

 「あらい」に立地する飲食店や物販・土産物屋等のバランスも良い。日本酒があり、日本海の海鮮があり、農産品が溢れている。飲食店では寿司店があり、上越を代表するラーメン店がある。もちろん蕎麦処もある。この種の施設にありがちな地域の情報発信施設もあるにはあるが、完全に脇役。脇役に徹している。

 国道18号線を挟んだ東側で大規模な造成工事が進んでいる。「あらい」の施設拡大となるようだ。当然だろう。

 道の駅あらい 妙高市大字猪野山58-1 ℡0255-70-1021 営業時間・定休日は施設により異なる

2018年11月20日 (火)

コストカッターの末路

 2012年頃、仕事で武蔵村山市を訪れる機会があった。西武拝島線・武蔵砂川駅から2㌔ほど離れたところにある企業に向かう途中に、広大な空き地が広がっていることに驚いた。「日産の村山工場の跡地ですよ。今は宗教法人が所有しています」。タクシーの運転手がそう教えてくれた。

 ルノー(フランス)、日産自動車、三菱自動車工業の会長で、ルノー・日産・三菱アライアンスの最高経営責任者 カルロス・ゴーン氏(64)が有価証券報告書虚偽記載等の容疑で逮捕された。偽った報酬は巨額で、かつ、その手法が悪質だったとされている。他にも企業を私物化していたことによる複数の容疑がかけられている。

 彼の登場は衝撃的だった。業績不振に陥った日産自動車を再建するため、フランス・ルノー社から送り込まれた彼は、「日産リバイバルプラン」という再建計画を策定し、実行した。冒頭の村山工場は、その計画の中で閉鎖された。

 リバイバルプランは成功した。日産は世界各国で人員を削減し、下請け企業を半減させる等、購買コストを圧縮。2兆円以上あった有利子負債をわずか4年で完済した。結果、彼は「カリスマ経営者」となり、同時に「コストカッター」という異名がついた。

 事件の発覚には内部告発があったとされる。また、捜査には日産の社員が協力し、司法取引制度が適用されたという。例えそうであっても、日本を代表する世界的企業で、不正が「素通り」したことに寒気を覚える。

 彼は21世紀初頭を代表する歴史的経営者だった。が、既に過去形だ。彼には税金が「コスト」だったのだろう。

 もうひとつ。彼の後を追った「ミニ・コストカッター」たちは、この機会に“切られる側の人々”に思いを馳せるべきだ。コストカッターは他者を切ることで、自らの報酬を上げる。ほとんどのコストカッターたちは、自らの身を削らない。

2018年11月19日 (月)

高崎市

 20181118昨日は所用で高崎市へ。

 群馬県は「海なし県」だが、海があるから良いということはない。海の近くに住めば、その「ありがたみ」よりも、その不便性に気づく。海の近くでは行動半径が内陸の半分になる。

 内陸県の気候は少し気になるところはあるが、とても住み良い街のように思えた。

 雪が降らない。関東各地が日帰り圏内。そして、新潟にも近い。

2018年11月18日 (日)

千載一遇

 今週はロシアとの領土返還交渉がニュースになった。日本は北方領土の返還交渉で「四島一括返還」を標榜してきた。「標」はしるし。「榜」は立て看板。町の中でも唐突にそのスローガンを目にしてきた。山は動くだろうか。

 先週末、帰宅する路上で意気揚々と歩く人に会った。旧知の人だったので、名刺交換とわずかな時間、立ち話をした。1分に満たない立ち話の間、自分はほぼ一方的に喋り続けた。その理由はいくつかあるが、そうした最大の理由は、彼の話を聞きたくないからだった。名刺を見て、彼は滅多にない業務に携わっていることを知った。

 千載一遇という言葉は「千年に一度しかめぐりあえないほどまれな機会」という意味。1000年を生きる人はいないから、この言葉を使うときは「一生に一度、生涯に一度の稀な機会」ということになる。  

 彼が携わる仕事は「地域と共に」というもの。相当に使い古されている。「地域の企業、地域による、地域のための」…聞いていて嘘臭く、真実味に欠ける。日本において「地域」は衰退する。少なくとも中期的には。 

 企業に必要なのは経営者と実務家だ。しかし、起業に必要なのは夢想家と思想家ではないか。

 利益を最大する施策や究極の合理化・効率化施策はこれからでも間に合うし、第一、これまでも散々検討されてきたことだ。

 新たな企業文化、企業風土・風習、組織内の価値観…これらを構築する千載一遇の機会を得ていることに、彼や彼らは気づいているだろうか。

2018年11月17日 (土)

金盞香/インディアンサマー

 天候が安定せず、崩れがちな10月と比べて、新潟の11月は穏やかに晴れる日が多い。

 11月17日 七十二候の「金盞香」(きんせんかさく)は立冬の末候。しかし、キンセンカは寒さを感じさせない。金盞は金盞花(キンセンカ ≒ マリーゴールド)とは違い、水仙のことを指す。水仙は冬の花。

 晩秋から初冬にかけて、穏やかで暖かい日が続くことを「小春日和」という。また、欧米圏でも「インディアンサマー」という。日本では春に、(語源となった)北米では夏に例えた違いはあるが、穏やかな日が続く。

 浜田省吾の「MIND SCREEN」(1979年)に「インディアン・サマー」という曲がある。このレコードは様々な理由・経緯から複数の女性作詞家が起用されている。この曲もその中の1曲。

 詞の世界は確かに言葉選びなどに多少の違和感がある「かもしれない」。だがそれは、様々な理由や経緯を知ってから感じたこと。貸しレコード屋の「えるぴい」で借りて聴いていた頃から、その違和感を感じていたかといえば、自信がない。

 詞は「真夏の恋の想い出を、波が押し寄せる渚で回想する」曲。

 しかし、彼のメロディで、彼が歌うことで、「その恋がたったひとつの夏ではなく、最も熱く恋をした人生の夏だったこと」も想起させる。

2018年11月16日 (金)

長岡市場食堂(長岡市)

20181110 「長岡市場食堂」は長岡市新産の長岡中央水産㈱の駐車場内にある食堂。

 食券方式。土曜日は混雑。昼時間を避けた方が無難。写真は「まぐろ盛り合わせ定食」(1,100円)。「寺泊まで行かなくてもいいな」となる。メニューは日替わり、焼き魚、煮魚、フライ、おでん…。運営会社や出入り業者の食堂としても機能している模様。「鶏の唐揚げ定食」が気になった。次回はそれを。

 長岡市場食堂 長岡市新産1-1-3 ℡0258-46-8905 営業時間:9時~15時 定休日:日曜・祝日・市場休業日

2018年11月15日 (木)

駄々っ子

 2週間前に光回線の引き込み工事が完了した後から、インターネットが不調になった。

 原因を特定するための電話で4名、故障対応で1名の担当者とやりとりした。幸いなことにすべての人が真摯な対応をしてくれた。

 技術的なこと以外に気になったことがひとつだけあった。それは担当者の多くがある特殊な表現を用いたことだ。

 その表現は「悪さをしているから」、「悪さをしていたから」というもの。恐らく、「不具合は見当たらないが、機器の相性やマッチング不良が原因で」というようなニュアンスで使っていたのだと思う。

 パソコンの中、ルーターの中、あるいは光回線の中、または、建物内の配電室に、“いたずらっ子”か“駄々っ子”が潜んでいるのが原因のようだった。

2018年11月14日 (水)

強行軍

20181114 今日は強行軍だった。1日の走行距離は300㌔、うち8割が一般道。

 長岡市から南魚沼市。次の目的地は妙高高原。カーナビは高速道に乗り、長岡JCTを経由したルートを示したが、一般道ルートを選択。

 十日町市へは「上沼道」(上越魚沼地域振興快速道路)、津南町→飯山市→斑尾高原→妙高高原というルート。

 高原の紅葉は最盛期を超えていた。途中、小雨に降られたが、妙高市に入る頃には快晴になった(写真)。

2018年11月13日 (火)

帰宅

 夕暮れの空は先月までの力強いオレンジ色から、色が抜けたような浅い黄色に変わっている。

 郊外へ延びるなだらかな坂道の先から、薄暮の空と同じ色をした車のヘッドライトが、雫のように滴り落ちてくる。

 東の空から上る朝陽が人々を吸い上げ、西の空に沈む夕陽が人々を解放する。

2018年11月12日 (月)

カレーブーム

201811091 今月初め、カレーチェーンとして事業拡大を続ける㈱ゴーゴーカレーグループが、後継者不在に悩むカレーの名店を募集し、その味を未来へつなげる「承継公募サービス」を開始すると発表した。

 このサービスが一般的なM&Aと異なるのは承継した店の味を守るということ。若い経営者だけあって、アイデアと柔軟性に長け、地域の食文化としての店と味を成長戦略に取り込んでいる。

 市内に「ゴーゴーカレー長岡東スタジアム」が出店したのは夏だった。以前ブログに記した「インド料理ニサン」がアクロスプラザにも出店した。蔵王橋の西側にある「ナンハウス長岡店」はイオンのフードコートに「インドキッチンナン カレーハウス」、駅前に「ナンカレーハウス駅前店」をオープンさせた。

 「オーシャンテラス」をカレー店に分類するのは微妙だが、カレーメニューは充実している。大島の「バンヤン」は本格的カレー店。なんといっても老舗は「ナカタ」ということになる。また、大手通の一角にできた「Lemy」は持ち帰りカレーと、市内のカレー店はバラエティ豊か。

 気がつけばカレーブームだ。写真は「Lemy」。各掲載店の情報は省略。

2018年11月11日 (日)

立花登青春手控え3 1

 “ 人を知らずして医はその技を揮(ふる)えず 心を知らずしてその道を歩めず ”

 NHKBSプレミアムで「立花登青春手控え3」の放送が始まった(毎週金曜 20時)。2016年(8回)、2017年(8回)に続く、シリーズ最終作(7回)とされている。

 藤沢周平氏の「獄医 立花登手控え」を原作とする時代劇。

 「立花登は小伝馬町にある牢獄で医者として経験を積む。牢屋に出入りする人間たちに関わる事件や人情に触れ、持ち前の正義感と柔術の力で事件を解決していく。過去2つのシリーズでは人として目ざましく成長する登の姿が描かれた。最後のシリーズでは、登の将来に関わる新たな出来事が巻き起こる。医者としての仕事、従妹・ちえとの恋、そして事件。登が颯爽と活躍する姿を描く青春時代劇の最終章」(番組HPを抜粋引用・加筆)

 立花登を演じているのは溝端淳平。清廉なイメージは立花登を演じるに相応しい。見事なキャスティング。

2018年11月10日 (土)

搾取され続ける地方

 2回ともトップニュースにならなかったのはなぜなのか。

 11月1日 柏崎刈羽原子力発電所内で火災が発生した。火災は「非常用の電気ケーブル」だった。

 11月8日 1日に発生した柏崎刈羽原発地下通路内の非常用電気ケーブル火災で、東京電力からの通報を受けた消防は、およそ2時間にわたって誤った地点で火元を探していた。つまり、消火活動に着手できていなかったということ。

 いずれのニュースも報道各社はトップニュースとしては扱わなかった。なぜなのか。

    http://kasa.air-nifty.com/blog/2017/09/post-33cf.html

    http://kasa.air-nifty.com/blog/2017/03/2017311.html

 原子力発電という制御できないシステムに対する不信感は1㍉も拭えていない。それにも増して東京電力という胡散臭い集団に対する不信感は、もはや北朝鮮に対するものの比ではない。そして、それを報道するメディアも、スポンサーに忖度しているのだろう。「ほぼ敵」と考えていい。

 原子力発電が安全ならば、東京湾を埋め立てて造ったらいい。

 地方は東京に搾取され続ける。地方で生まれ育った若者を、地方でコツコツと貯蓄されて来た老人の金を、そして、安全を。

2018年11月 9日 (金)

越後富士

 妙高山(2,454㍍)が美しい山であることに異論の余地はない。ただ、別名“越後富士”だというのは、新潟県民でも知る人は少数なのでは…?。

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2018年11月 8日 (木)

シャンパンファイト

 先週、プロ野球日本シリーズが終わった。野球に興味がないので、ブログで記す機会もない。

 日本シリーズは近年、リーグのチャンピオン(ペナントレースの勝者)同士が闘うのではなく、クライマックスシリーズを制したチームが闘うことになった。今年もパ・リーグ2位のチームがシリーズを制した。対戦成績はセ・リーグの35勝、パ・リーグの34勝となり、最近10年に限るとセ・リーグの2勝、パ・リーグの8勝。ペナントレース中に行われるリーグ交流戦の対戦成績が同じ傾向を示すとおり、チーム力はパ・リーグ上位が顕著になっている。

 理由はいくつか考えられるが、個人的には経営層の質、特に親会社の業種が大きな要因であるように思う。

 【球団経営する親会社の業種】

  セ・リーグ 新聞社(2球団) 鉄道 飲料 自動車(実質) IT(ソフト開発)

  パ・リーグ IT(2球団) 鉄道 食品(2球団) 金融

 これ以上は深く掘り下げない。今日、記そうと思ったことは「ビールかけ」のこと。「ビールがもったいない」とか野暮なことを言いたいのではない。半年に及ぶ長いペナントレースの勝者にはビールかけくらい許されていい。世界中の多くのスポーツで“シャンパン・ファイト”の類が慣習的に行われているように、勝者の特権を奪うつもりもない。

 しかし、それを見せられる方には、多少の嫌悪感が残るのは事実だろう。「ビールかけ」を見せて欲しくない、見たくない人が一定数存在する。なぜなら、「ビールかけは見苦しい」からだ。

 ①メディア取材のあるビールかけは日本シリーズ優勝球団に限定する。 ②ペナントシリーズやクライマックスシリーズの勝者、その他の場面で行うことは構わないが、その場合は「球団内でのみ行うこととし、メディア開放は行わない」としたらどうだろう。

2018年11月 7日 (水)

切り札 vs ジョーカー

 トランプ大統領のトランプ(Trump)という名を奇妙に感じるのは日本人だけのようだ。日本でトランプといえば、スペード・ダイヤ・クラブ・ハートのマークがついたカードゲームのことを指す。しかし、英語でトランプは playing cards と言うそうだ。 Trump は「切り札」という意味で、勝利や征服を意味する triumph が語源だという。

 アメリカの中間選挙が投開票された。上院は共和党が多数派を維持し、下院は民主党が多数派を奪還した。今後の世界情勢について、早速、アナリストらの分析が始まっている。トランプ大統領は、自分が先鋭的とか急進的であってこそトランプであることを理解している。彼が穏健派に転じることはない。多数派であれば更に自身のやり方を推し進め、少数派であればより過激に振る舞うだけだろう。

 アメリカの社会が微妙に民主党を勝たせたことは、アメリカの底力だと思う。一方に傾斜し、雪崩を起こすことがない。それでも世界の潮流は右傾化であり、自国第一主義だ。

 “Trump”が切り札ならば、“トランプ”ではジョーカー(Joker)、つまり道化師がゲームを逆転する。

 次の世代に道化師が現れるとすれば、彼は年寄りではないだろう。45歳前後の若き道化師(リーダー)が出現すれば、30歳年上の老経営者(プレジデント)はひとたまりもないはずだ。

2018年11月 6日 (火)

亀よさらば

 亀は長寿の代表格のような動物。これには「細胞の代謝が遅い」という生物学的な裏付けがある。亀は「浦島太郎」の伝説や昔話で、主人公を竜宮城に連れて行く。「鶴は千年、亀は万年」のことわざでは、長寿の象徴として扱われ、吉兆の意味を持つ。一方、「のろま」の象徴として扱われ、いくつか亀を用いた侮蔑表現がある。

 人は時に、長寿に肖(あやか)りたいと亀を崇(あが)めてきた。人は時に、のろまな亀を馬鹿にしてきた。

 亀は長寿ゆえ、のろまだからゆえに、常に人の隣にいたのだと思う。

 亀は亀として生きる。亀以上でも、亀以下でもなく。

2018年11月 5日 (月)

螺旋状の循環 2

  27年前、国際文化論の授業では「外国人労働者をどう受け入れるか?」を議論した。労働市場の開放は、一定数の日本人労働者の職業を奪うことが想定された。しかし、その議論も含めて、大きな問題にや社会的な課題には発展しなかった。バブルの後始末に負われた日本の人手不足は、やがて“人余り”となったからだ。

 しかし、今回は経済や景気の波が解決しはしないだろう。少子高齢化の日本では慢性的な人手不足が続くからだ。出入国管理法の改正案を同じ産業界でも温度差があるように感じる。デフレ業種といわれるチェーン展開業種や新業態・新店舗の出店を積極的に進めたい業種、そして、建設業の深夜労働、ホテル業の客室清掃、交代制のシフトを組む製造業などは外国人労働者に頼らざるを得ない現状がある。これまでの「外国人技能実習生」の制度が黒に近いグレーだったことは、自分も目の当たりにしてきた。改正案では受入れ拡大業種として14分野が検討され、これに含まれないコンビニエンスストア業界は追加を希望しているという。一方、労働組合は「進め方が拙速」と懸念を示している。

 「クズネッツの波」が15年~20年で起こるとすれば、バブルの後遺症に悩まされた時間をプラス10年した現在。「コンドラチェフの波」として48年~60年で起こるとすれば、IOT、AIの大規模な技術革新でマイナス10年した現在が景気循環の節目に当たっているように思う。

 時間が経過し、時代が変わり、歴史が繰り返されている。それはまるで螺旋状に。

 但し、その螺旋が「上向き」なのか、「下向き」なのかの判断は“微妙”と言わざるを得ない。

2018年11月 4日 (日)

螺旋状の循環 1

 景気循環には「キチンの波」、「ジュグラーの波」、「クズネッツの波」、「コンドラチェフの波」がある(とされている)。「キチンの波」は在庫投資による40ヶ月の周期、「ジュグラーの波」は設備投資による7年~10年の周期、「クズネッツの波」は建設投資による15年~20年の周期、「コンドラチェフの波」は技術革新による48年から60年の周期とされる。

 11月2日 出入国管理法の改正案が閣議決定。外国人労働者の受け入れ拡大に向け、新しい在留資格を創設する。政府は新制度を来年4月にスタートさせる考え。これに対し野党は「事実上の移民政策だ」として反対する姿勢。制度改革が議論される背景には深刻化する人手不足がある。

 現在の状況が27年前と瓜二つ。そっくりだ。

 27年前。大学4年の秋。就職活動を終えた自分は人生で最も自由な時間を満喫していた。経済上のバブルは崩壊していたが、バブルの余熱は世の中を覆い、蔓延していた。

 アルバイト先の配送センターでは外国人留学生と並んで働いた。全てのアルバイトの中で、最も長く勤務していた“古株”は中国人留学生だった。中東からの留学生は体臭がキツく、それを察知した部門長は、彼に別の仕事を与えた。そのアルバイト先は早朝を除き、ほぼ24時間稼働しているようだった。同じ仕事をいくつかの時間帯で別々の人間が担当していた。夕方、迎えのマイクロバスが最寄り駅に着くと、バスからは勤務を終えたパートの女性たちが降りて来た。その仕事を昼は女性パート、夜間は自分たちのような学生や留学生、そして深夜は外国人労働者が担っていた。

 そんなアルバイト明けの授業に「国際文化論」という時間があった。所属していたゼミでは常に違和感を感じ、居心地が悪かったが、その授業の時間では、大学という存在、大学生という環境に感謝することがあった。担当は専門知識を有する若い講師だった。自由な議論、アカデミックな時間。そこでの議論に結論はなかった。多数派が存在しないのだ。 <続く>

2018年11月 3日 (土)

イタリア食堂 amico (長岡市栃尾)

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 イタリア食堂amico(アミコ) 地域に愛される名店。隣席は70代の夫婦。斜向かいも70代の夫婦。窓際の席では3世代の親子が食事会をしていた。

 イタリア食堂 amico 長岡市栃尾大町2-5 ℡0258-52-1323 定休日:水曜・第2木曜 営業時間:11時半~21時半(L.O) 昼休憩14時半~17時半

2018年11月 2日 (金)

公共放送(仮)

 最近、にわかに「4K」・「8K」という言葉を見聞きするようになった。4K・8Kは現行の映像規格を超える超高画質映像のこと。現在の4倍から16倍の画素数により、立体感・臨場感ある映像を体感できるようになるという。

 NHKはこの4K・8Kをスーパーハイビジョンと称し、今年12月1日からNHK4K、NHK8Kの放送を開始する。現在の放送が4K・8K規格の映像に変わるわけではない。4K・8K規格の「チャンネル」が増える。

 前回の東京オリンピック時にカラーテレビが国民生活の中に大きく浸透したように、今回の東京オリンピックがこれらの普及に“活用”される。

 NHKの年間受信料は24,770円(最も安価なプラン)。この費用を捻出するために、時給800円の人は31時間働かなければならない。31時間働くということは、1日8時間で4日間を要する。一方でNHK職員の平均給与は1,500万円を超えるという報道もある。

 次世代超高画質映像の開発や放送にかかる設備の費用はこれらの“血税”ならぬ“血受信料”から拠出されている。非正規雇用で年収120万の貧困家庭も、年収1,500万円のNHK職員も、年収1億円の富裕層も、同じ負担を強いられるのが受信料。民間事業者では当たり前になっている放送のスクランブル化は着手される気配がない。

 市民感覚や国民感情、そして生活者の目線を持たない「公共放送(仮)」。超高画質映像がどれほど立体感や臨場感を写し出そうと、「公共放送(仮)」の実態は不透明で、その内実は独自の財源を持った単なる「放送省」だろう。省益、既得権益の塊(かたまり)でしかない。

2018年11月 1日 (木)

近くて遠い心

201811013 2017年8月 韓国の文大統領が日本の植民地時代の「徴用工問題」について、「個人請求権が存続する」との見解を示した。文氏は弁護士時代に元徴用工の人々の支援を続けた人物。

 2018年10月 韓国最高裁は第二次大戦中の日本で強制労働させられたとする元徴用工の訴えを認め、日韓の戦後補償問題で初めて日本企業に対する賠償命令を下した。

 日本と韓国は1965年に日韓請求権協定を締結。韓国は当時の国家予算の2倍に当たる5億ドルの経済協力金を日本から受け取っている。また、韓国政府は1998年までに日本から贈与無償資金協力を200億円以上、技術協力を900億円以上受け取り、政府貸与支出総額は3,601億円に上るという記録もある。

 この感情は、痛みであり、傷みであり、悼みでもある。それは限りなく悲しみに近く、哀れみに似て、諦めの寸前。

 韓国は隣国。それでも「近くて遠い国」だと感じる。その理由は、心の距離が遙か彼方にあるからだろう。

2018年10月31日 (水)

腰痛と便秘

 腰痛と便秘には因果関係があるという。腹筋など筋肉の機能低下が、腰痛であり、便秘を引き起こす。

 老化であり、劣化。この大きな影に対峙しようとは思わない。長生きをしようとは思わないからだ。

 しかし、生きているうちは健やかでいたい。健やかでないことは、何にも増して周囲に迷惑をかける。

2018年10月30日 (火)

「光」という名のもとに

 もう15年近く前、「ADSL」、「ブロードバンド」と呼ばれるインターネット接続サービスが始まった頃、部内で真っ先に導入し、同僚から羨ましがられたことがあった。それ以来、新たな通信サービスには可能な限り対応してきた。それは羨ましがられる優越感からではなく、技術や機器の進歩、つまり、イノベーションを実感できるからだった。

 しかし、その後、フレッツ光の時代から、光コラボレーションの時代になり、ドコモ光を利用、と通信サービスの名称は変わっても、通信面の技術進化を感じることはなくなっていた。長い間、日々のインターネット利用で、不便さ・不快さを感じていた。

 集合住宅のフレッツ光の配線は「共同利用方式」の場合、①光配線方式 ②VDSL方式 ③LAN配線方式という3つの方式がある。誤解を恐れず言えば①の光配線方式以外は「なんちゃて光回線」だ。①光配線方式とは純粋に「光ファイバーを用いて」各戸まで接続する。一方、②VDSL方式は「電話配線を用いて」接続する。③LAN配線方式は構内の「LAN配線を用いて」接続する。

 ようやく光回線工事が完了した。通信環境は大きく改善した。特に大容量の動画をダウンロードするスピードが大幅に改善した。集合住宅の既存設備が「ひと昔前」だったことが、これまで不便さ・不快さを感じてきた最大の要因ではある。しかし、「光」という名のもとに「なんちゃって光」環境を甘受せざるを得なかったことは、通信会社にも責任の一端があるように思う。理由は簡単。「光回線」も「なんちゃって光」も、料金が変わらないからだ。

2018年10月29日 (月)

2021年

 ドイツのメルケル首相が任期満了する2021年に退任する意向を表明した。メルケル氏はドイツ国内で「永遠の首相」、欧州で「欧州の事実上の指導者」、世界で「最も影響力のある女性」と呼ばれてきた、21世紀初頭を代表する政治家。

 ニュース解説によると、自らの退陣をスケジュール化することで政治や党内の混乱を収めようとする狙いがあるという。しかし、そんなことが上手くいくのだろうか。政治は権力闘争。先が見えた者を権力の座に座らせておくだろうか。退任までは3年近くある。

 12月に行われるドイツキリスト教民主同盟(CDU)党首選で、反メルケル派が選出されることになれば、ポピュリストが台頭する潮流の中で「ドイツよお前もか」ということになる。また、連立する社会民主党(SPD)が連立を維持しないとなれば、世界の不透明感は一層強まる。

 2021年は安倍首相の任期とも重なる。世界の枠組みや方向性が決定ずけられるのが2021年なのだろう。

2018年10月28日 (日)

今年のベストレース

 週末の天気予報は雨だったが、まずまずの天気になった。新潟競馬場の秋開催が今日までだったので、通常立ち入ることができない芝コースを開放するイベントがあった。これに出掛けることも考えたが…。雨予報だったことが悔やまれる。

 昨日のブログに記した天皇賞・秋 の予想が的中した。しかし、そのこと以上にレースそのものが素晴らしかった。やはり、出走する頭数はフルゲートである必要はない(1頭競走除外になり12頭で実施)。むしろ、おかしな流れや前が詰まるようなことがなく、レースの質は上がったのではないか。

 今日のレースは今年のベストレース。強い4歳世代が1着から4着を占めた。勝ったレイデオロ(父キングカメハメハ)の走破時計1分56秒8も素晴らしい。日本レコードタイム1分56秒1が出た2011年のレース(勝馬 トーセンドョーダン 父ジャングルポケット)に匹敵する。

 先行して3着に粘り込んだキセキ(父ルーラーシップ)が勝ってもおかしくなかった。それを上がり3ハロン最速で追い込んだサングレーザー(父ディープインパクト)が勝ったレースだった。しかし、先に抜け出していたレイデオロを捕らえることはできなかった。同じ父を持つドゥラメンテ(2015年の皐月賞・ダービー2冠馬)よりも強いかもしれない。

2018年10月27日 (土)

2018年 天皇賞・秋

 彼を2歳の夏から知っている。かなり高齢になったと思っていたが、彼はまだ5歳だ。

 ロードクエスト(父マツリダゴッホ)は2015年のGⅢ新潟2歳ステークスの勝ち馬。今日のGⅡスワンステークスで、春のGⅠ安田記念を勝ち、単勝1.3倍の支持を集めていたモズアスコット(父フランケル)をハナ差で制した。

 彼は2番人気だったので、決してダークホースではなかったが、伏兵馬や穴馬がなぜ「Dark」と称するのか不思議だった。Darkには「暗い、闇の、薄黒い」という意味のほか、「あいまい、わかりにくい」という意味を持つ。確かに有力馬や人気馬は誰の目にも明らかだし、注目されている。馬の調子や隠れた適性を見つけだしてこそダークホースになり得る。

 今秋のGⅠレースは馬が競走しているというよりも、騎手が競走しているようなレースが続いている。有力騎手には有力馬への騎乗依頼が来るから、仕方ない面もあるが、騎手の稚拙が問われるようなレースは望まない。秋の東京競馬場開催は最もハイレベルで紛れの少ない競馬が繰り広げられる。特に明日の天皇賞・秋は近年の王道距離である2,000㍍。最も強く、最も速い馬に勝ってもらいたい。出走頭数13頭が少ないという見方もあるが、欧州などでは平気でひと桁の頭数でGⅠレースが行われている。

 ダークホースについて触れたので、このレースのダークホースから。▲ステファノス(父ディープインパクト)。2015年のこのレースを2着。2016年に3着。2017年は極悪の馬場に泣き10着。高齢馬(7歳)にいいデータは残っていないが、近走は彼の鋭い末脚が戻っている。展開ひとつで馬券内があると思う。後は昨年の皐月賞馬アルアイン(父ディープインパクト)、ダービー馬レイデオロ(父キングカメハメハ)、菊花賞馬キセキ(父ルーラーシップ)が揃う4歳馬から、◎サングレーザー(父ディープインパクト)、○レイデオロ、△スワーヴリチャード(父ハーツクライ)。

2018年10月26日 (金)

滑走路

 旧優生保護法のもと、障害者などに不妊手術が繰り返された問題では、「旧」の文字が付されることで、あたかも古い問題であるかのように錯覚する。優性保護法は1948年から1996年まで存在した。ついこの前までの出来事だ。優生保護という法律も言葉も、この上なく破廉恥なのに、人々は「そういうものだ」と素通りして来た。そして、現在進行形で放置し続けている言葉が「非正規」ではないか。

  非正規の友よ負けるなぼくはただ書類の整理ばかりしている

  青空の下でミネラルウォーターの箱をひたすら積み上げている

  うしろ手に携帯電話抜くときにガンマンになった気がする僕は

  青空と発音するのが恥ずかしく なってきた二十三歳の僕

  空だって泣きたいときもあるだろう葡萄のような大粒の雨

  筍のように椅子から立ちあがる昔の僕のような少年

 「歌集 滑走路」 を遺した萩原慎一郎氏は“非正規”の歌人。彼は「非正規雇用」の歌人。「逆境に負けず生きる希望を歌った」と評され、「彼の歌は心を射抜く」と評される。

 しかし、彼は32歳で命を絶った。彼は逆境に負けたのだ。彼を敗者にする社会とは何だろう。そのこと自体が「非正規な社会」の証左だろう。

 彼の歌が心を射抜くとは思わない。彼の歌は心にとどまり、そして、住みつく。それほどの力を持っている。

2018年10月25日 (木)

騙されないで

 長い間、内戦下にあるシリアで拘束されていたフォトジャーナリストが解放された。3年4ヶ月ぶり。彼は抑圧された者に寄り添おうとした稀有なジャーナリスト。しかし、かよわい命を大事にしたいと願う者は、自分のかよわい命も粗末にしないだろう。

 10/2にバブル後の最高値24,448円をつけた日経平均株価。今日の終値は21,268円。前日比▲822円値を下げた。この間、前日比▲915円、▲423円、▲604円の日がある等、荒い値動きになっている。アメリカの金利上昇。金利上昇に伴う住宅市場の伸び率の鈍化。アメリカと中国の貿易戦争の激化。サウジアラビアによるジャーナリスト殺害事件が産油国・中東情勢にも影響を及ぼしている。こんな時、株屋は必ず「業績好調な売られすぎ銘柄の買い時だ」と言うだろう。

 冒頭の話を例えに使うなら、長い間、バブルの後遺症に喘(あえ)いだ日本経済は、ある意味「拘束」状態にあった。そして、アベノミクスによって解放された。しかし、アベノミクスはとうの昔に終わっている。「かよわい命=かよわい資産」を大事すべき。かけがえのない資産を粗末にしないこと。

 世界は「自国至上主義」になってしまった。世界を牽引するリーダー達が、自国第一主義者たちで占められる現状は「第二次世界大戦前と酷似している」という指摘もある。

 アメリカ、中国、ロシア、中東…それらの指導者たちを日本人は批判できない。経済において自国至上主義の引き金を引いたのは、この国の首相だった。彼を選び、彼を信任し続けている姿は、世界から自国第一主義の国と思われているはずだ。

2018年10月24日 (水)

スマホ化する車

20181024 発売されて間もない スバル フォレスター Advance を運転する機会があった。

 フォレスターが鳴り物入りで登場したのが1997年。当時(今もそうだが)、車高の低い車に乗っていた自分は、隣の駐車スペースに停まっていたフォレスターの耐雪性、悪路走破性を羨ましく思ったものだった。

 e-BOXER リチウムイオンバッテリー SI-DRIVE X-MODE アイサイト・ツーリングアシスト… 先進機能満載の機器は、ナビなどを含むとスイッチ類だけで50種類を超えているのではないか。

 慣れれば便利なのは間違いないが、多機能性が情報過多にも繋がっていて、少し疲れてしまった。搭載している機能を1割も使いこなせないでいるスマホと似ている。自分の車を「高性能な電化製品」だと感じたのが2010年。2030年の車を運転できるのだろうか。

2018年10月23日 (火)

人間 < 機械

 システマチックな人間 よりも エモーショナルな機械 の方が

 メカニカルな人間 よりも ヒューマニティな機械 の方が

 たぶん、いいと思う

2018年10月22日 (月)

最初の傘

 薄暗いその店に買い物に行くのは決まって雨の日だった。

 幼い頃、近所に警察署があった。その前には駅に行くバスの停留所があった。

 そのバス停の脇に、間口は二間ほど、奥行き5㍍ほどの小さな平屋が建っていた。

 平屋には老婆がいた。老婆は裸電球の灯りの下で傘を売っていた。傘は壁に吊され、何段にも立て掛けられ、上がり框の上にも積み上げられていた。

 その店で初めての傘を買った。それから何度も傘を買った。

 あの店は店舗としてあったのか、それとも住居を兼ねていたのだろうか。

 明日からの天気予報が下降気味だったことを思い出し、傘を買った。使っている傘はコンビニで買ったもの。思いもよらず丈夫で長持ちした。どこかに忘れてくることもなかった。5年近く使った。

 傘はまだ使えるが、骨組みの先端が錆びている。傘を閉じたときに雨水が錆びた骨を伝って滴り落ちてくる。先日はその薄い茶色の雨が、ワイシャツにシミを作った。

 半世紀近くの時間が経過した。

 今は、雨が降ってから傘を買いには行かない。雨が降る前に買いに行く。

 俺は成長した。

2018年10月21日 (日)

消費税のこと

 2019年10月の消費税率引き上げ時に実施する税負担感の緩和策が検討されている。キャッシュレス決済時にポイントを還元する、商品券を配布する、現金を給付する等々の施策が検討されている。

 1989年4月に導入された消費税は当初、税率は3%だった。1997年4月に5%、2014年4月に8%にそれぞれ引き上げられ、2019年10月から10%になる(予定)。

 1989年は平成元年だから、30年をかけて税率10%とするのは、税制の導入速度からすれば遅々としたものかもしれないが、長い年月をかけて定着させたのは日本的で良かったと思う。バブル経済崩壊の後始末から、「結果的に30年かかった」というのが実態だが。

 消費税の導入前は主に贅沢品や嗜好品に物品税が課せられていた。あの頃、劇的に変わったのが洋酒の値段だった。それまで高級と言われていた洋酒だったが、実は価格のほとんどが税金だった。当時は贈り物としてもよく見かけたが、現在ではお遣い物としての価値はかなり下がった。

 「消費税の引き上げ」には、ずっと賛成だった。消費税の本質は2つあって、ひとつは税体系を世界標準に近づけること(税に占める間接税割合の適正化)。もうひとつは消費税収によって、国民福祉の負担をカバーすること。いずれも正論だからだ。

 消費税が10%で打ち止めとはならないだろうが、延期・先送りしたからといって、いいことは何もない。平成時代は消費税の時代として改元され、2019年は「シャウプ勧告」から70年。「節目の年」であることに間違いない。

2018年10月20日 (土)

2018年 菊花賞

 明日は競馬「クラシック三冠」最後の菊花賞。近年の競馬界では、2,000㍍、2,400㍍の世界標準距離のレースが重んじられ、3,000㍍の菊花賞は虐げられている状況にある。このことは競馬オールドファンほど納得できないと思う。

 すべての3歳馬にとって菊花賞は未知の距離に挑むレース。春の実績馬が貫禄を示すか、夏に成長を見せた馬が巻き返すか、あるいは、夏の上がり馬が長距離適性を発揮するか、興味は尽きない。

 今年は夏の新潟開催をステップに参戦する馬が4頭、新潟デビュー馬が3頭、計7頭いる。馬券は懲りずに「新潟馬券」を買う。

 ◎ブラストワンピース GⅢ新潟記念で古馬を圧倒。新潟記念を夏のローカル重賞から、新たな菊花賞路線として確立するためにも、この馬には好走以上の結果を期待。

 ○グロンディオーズ 夏の1000万条件・信濃川特別を快勝した。現地観戦していたが、2着以下を3馬身突き放したのには驚いた。相手は良血馬が揃っていた。ここまで4戦3勝。“遅れてきた大物”。

 ▲グローリーヴェイズ 夏の1600万条件・佐渡ステークスを勝っている。やや低調な相手だったが、準オープン勝ちという実績は軽視できない。

 △ユーキャンスマイル 夏の1000万条件・阿賀野川特別を勝った。母の父がダンスインザダーク。

 △タイムフライヤー 新潟デビューのGⅠ馬。 

 △オウケンムーン 新潟デビューの重賞馬。 

 △シャルドネゴールド 新潟デビュー馬。新潟の新馬戦の歴史上、この馬の新馬戦がベストメンバー。

 【追記】 長距離レースは騎手の力量が占める割合が高いことを改めて痛感した。新潟馬券は発動しなかったが、3着~7着を△◎▲△△が占めた。これはこれで納得できる結果。来年も夏の新潟をステップに菊花賞に歩む馬が増えるといい。

2018年10月19日 (金)

らあめん天山 長岡店(長岡市)

 長岡駅東口を出てすぐ。雨に濡れずに入店できる。店内は左奥に小上がり席。6人座れるテーブルが2つだが、4人ずつがいいところ。正面の厨房前にカウンター席。テーブル席が4つ。平日の昼だったが、ほぼ満席だった。

 駅近という立地から、来店客はサラリーマン、学生、交通機関を利用する高齢者など。それに合わせるようにラーメンの種類も多様。少し迷ったが「背脂 塩らあめん中盛」(702円)を。中盛は無料。時間がなかったので写真を撮る時間がなかった。薄い緑色をしたクロレラ麺が特徴。だが、特に違和感はない。麺は細麺か太麺を選べる。塩をオーダーしたので細麺を選んだが、麺が細いとは感じない。自家製太麺はどんなものか興味が湧く。かなり昔、見附の天山本店で食べた時の印象は「ボリュームがある若者向けの店」だった。今回は量も質も二重丸◎の印象に変わった。

 らあめん天山 長岡店 長岡市台町8-19 長岡市台町8-19 ℡0258-33-1315 営業時間:11時~24時(日・祝21時) 定休日:不定

2018年10月18日 (木)

蟋蟀

 蟋蟀は「キリギリス」 読めないし、書けない漢字。

 今日からは七十二候の「蟋蟀在戸」(きりぎりす戸にあり。キリギリスが戸口で鳴く時期)

 窓を開け、耳を澄ますと、虫の声は一時期よりもかなり小さくなっている。冬の夜が静かなのは、夏の蝉や秋のコオロギや鈴虫、キリギリスなどの虫の鳴き声がしないからかと気づく。

 夏物の衣類で過ごしていたが、それでは肌寒い。夏季の寝具で過ごしていたが、朝目覚めると上掛けにくるまっている。

 猛暑の夏だったからこそ、いつもより寒い冬が、いつもより早く来るかもしれない。来週は霜降だが、朝霜はそれまで待てるだろうか。

2018年10月17日 (水)

苗名滝苑(妙高市)

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 妙高市杉野沢にある苗名滝(なえなたき)は日本の滝100選に選定される名瀑。その入口には食事処、茶屋などがあるが、一番大きな食事処が苗名滝苑。

 流しそうめんの設備「竹とよ式」と「回転式」が常設されていて、これが最大の特徴。ほかに、そば、山菜、きのこなどの定番と、湧き水で育ったニジマスやマスなど、季節毎のメニューを楽しむことができる。

 写真は「滝ますの唐揚げ御膳」(1,550円)。食べきれないほどの量。カウンターに数種類の漬け物が置いてあり、これだけでごはんのおかずになる。味・量ともに観光地の食事というよりも、地元の食事を食べさせてくれる良店。特筆すべきなのは店員の女性。流暢な英語を話していた。

 もう1枚の写真は苗名滝ではなく「いもり池」。10月10日、 紅葉には少し早く、覗き込んで見た写生する人たちの絵の方が美しかった。

 苗名滝苑 妙高市杉野沢2092 ℡0255-86-6536 営業時間:9時~17時 定休日:11月上旬~4月中旬クローズ

2018年10月16日 (火)

牝馬3冠

20181015 12週連続のGⅠ開催(※)はアーモンドアイ(父ロードカナロア)が2012年のジェンティルドンナ(父ディープインパクト)以来の“牝馬クラシック3冠”(史上5頭目)で幕開け。単勝1.3倍の圧倒的支持に応えた。新馬戦の時にはここまで強い馬になるとは想像できなかった。

 何度も書いているとおり、アーモンドアイがデビューした2017年8月6日(新潟競馬場)は、1800㍍の新馬戦でロックディスタウンが勝ち、タイムフライヤーが2着。1400㍍の新馬戦でアーモンドアイが2着に敗れ、レパードステークスでエピカリスが3着に敗れた日。

 以前、強い牝馬について記したことがあった。本当の価値や真価は次走・ジャパンカップと古馬になってからだが、“史上最強牝馬”となる可能性は高い(写真は2018.5 オークス)。

  http://kasa.air-nifty.com/blog/2017/11/post-f6e7.html

 ※今年は例年、地方開催されるJBCのスプリント、クラシック、レディスクラシックがJRA京都競馬場で開催される。但し、JBC各レースは「JPNⅠ」に区分される。

2018年10月15日 (月)

李舜臣とは

 韓国・済州島で行われた国際観艦式で、韓国海軍が艦艇に李舜臣将軍の旗を掲げたという。ややこしいことをする国だ。

 「旭日旗」の掲揚自粛を求められた海上自衛隊は、この観艦式への自衛艦派遣を断念していたが、観艦式に参加した10カ国のうち7カ国は軍艦旗を掲げ、残る3カ国は国旗=軍艦旗を掲げた。

 「招く客に対し、公式な旗の掲揚を自粛するよう要請しておきながら、自国はそれらとは全く無関係の旗を掲揚する」。政府関係者は抗議したというが、抗議は不要。静観すべきだろう。

 ところで李瞬臣とは誰か。豊臣秀吉の朝鮮侵略で豊臣軍を撃破した韓国の英雄だという。「自国のために闘った者は英雄」という視点だろう。それならばなぜ、日本が自国のために闘った者を英雄視することに反発するのか。

 いっそのこと日本で李瞬臣の映画やドラマを作ってみてはどうか。もちろん英雄を英雄として描く。決して貶(おとし)めてはならない。日本では必ずしも勝者側の視点だけで映画やドラマや舞台や小説や、その他の文化的創作が行われている訳ではない。豊臣秀吉を「悪者」として描く自由が、日本にはあり、文化的・芸術的作品として受け入れる社会がある。

2018年10月14日 (日)

ドン・キホーテ 4景

 ① 「ドン・キホーテ」(1605年・1615年)はスペインの作家ミゲル・デ・セルバンテスの小説。「ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ」が冒険の旅に出かける物語。

 ② 1985年3月に発売された尾崎豊のセカンドアルバム「回帰線」。その2曲目に「Bow!」という曲が入っている。

  否が応でも社会に飲み込まれてしまうものさ 若さにまかせ挑んでくドンキホーテ達は 世の中のモラルをひとつ飲み込んだだけで ひとつ崩れひとつ崩れすべて壊れてしまうものなのさ

  あいつは言っていたねサラリーマンにはなりたかねえ 朝夕のラッシュアワー酒びたりの中年達 ちっぽけな金にしがみつきぶらさがってるだけじゃNO NO 救われないこれが俺達の明日ならば

  午後4時の工場のサイレンが鳴る心の中の狼が叫ぶよ 鉄を喰え飢えた狼よ死んでもブタには喰いつくな

  夢を語って過ごした夜が明けると逃げだせない渦が日の出と共にやってくる中卒・高卒・中退学歴がやけに目につく愛よりも夢よりも金で買える自由が欲しいのかい

  午後4時の工場のサイレンが鳴る心の中の狼が叫ぶよ 鉄を喰え飢えた狼よ死んでもブタには喰いつくな

 ③ 1990年頃、住んでいた街にディスカウントショップがあった。商品ラインナップはホームセンターとは違う。必要か必要でないかで区分すれば、必要のない物を多数陳列しているような店だった。新聞の折り込み広告も驚くほど簡素で、いくつかの目玉商品だけが掲載されたものだった。何度となく、その目玉商品だけを買いに出掛けたことがある。その店の名前は「ドンキホーテ」といった。

 ④ 10月11日 ディスカウントストアの「ドンキホーテホールディングス」(以下、ドンキホーテ)は、総合スーパー「ユニー」を子会社化すると発表した。ユニー、ファミリーマート、ドンキホーテをあわせた売上高は約4兆7千億円となり、イオン、セブン&アイに次ぐ国内3位の流通グループとなる。ドンキホーテの社長は「(ユニー系列店を)5年で100店舗をめどに業態転換する」とした。残る90店舗は「アピタ」などの店名を維持する。従業員の雇用は維持され、既存店閉鎖の予定はないとした。

 ①の時代から400年。日本では「ドンキホーテ」は大型小売店のことを指すようになった。②の時代、③の時代から30年~35年。ほとんど“がらくた”のようなものを売っていたドンキホーテは、凋落する長崎屋やユニーに代わって、小売業界の中心企業になった。

 30年は短いのか、長いのか。結果的には下剋上。物事を転換させていくのは人であり、時が物事を変えていくのではないが、「時の流れ」に抗(あらが)える人はいない。

2018年10月13日 (土)

あしょらー

201810061 技郎(ぎろう) 730円 完全に「あしょらー」

 http://kasa.air-nifty.com/blog/2018/04/post-9d1d.html

2018年10月12日 (金)

浪川レポート

 世の中が「こうなる前」から、金融ジャーナリストの浪川攻氏は「毎日新聞 経済プレミア」で金融業界の異常性をレポートしていた。

 (引用・抜粋) 採用活動が終盤戦を迎え、売り手市場が継続する中、地銀業界は苦戦を強いられている。「内定数が採用予定数に達しない。面接に訪れる学生が少ない」。「130人に内定を出したが(辞退者続出で)、現在では70人に減少し、再び、採用活動を本格化させた」。地銀はかつては優良企業とされ、優秀な学生が集まる、「狭き門」だった。地銀幹部は「地銀は将来、人口減少で苦戦し、将来ビジョンを描けないという報道が相次ぎ、学生たちの足が遠のいた」、「金融庁が複数の地銀が存続できない都道府県というシミュレーションを公表しているのだから」と恨めしげに語る。しかし、それだけが理由ではない。学生は先輩などから「過剰な営業目標を与えられる」という話や「入社数年で退社した」という情報も得ている。地銀の人気度はいや応なしに低下せざるを得ない。「県庁か地銀かの選択で悩むような学生を、率先して採用するような時代は終わったことを地銀は痛感していいのではないか」(金融庁幹部)。

 浪川氏はレポートの最後にJPモルガン中興の祖・デニス・ウェザーストーン氏の名をあげ、「イギリス労働者階級出身のウェザーストーン氏は家庭の事情で大学へは行けず、JPモルガンの英国拠点に高卒で入社した。その人物が後年、この大銀行をよみがえらせた。地銀の皆さんはこの話をご存じだろうか」と結ぶ。

 素晴らしい指摘だと思う。

 文中の地銀幹部は未だにマスコミ報道や金融庁に「採用難」の責任をなすりつけている。

 地銀は「オワコン」。マスコミ、金融庁、超異次元経済緩和政策(=政権)の責任は、それぞれ1%程度ではないだろうか。

 ほぼ100%が自業自得だろう。

2018年10月11日 (木)

よろずや平四郎活人剣 2

 「よろずや平四郎活人剣」の再放送を見終わった。全10回なのであっという間だった。

 同じ日、外国の有名な高視聴率ドラマを日本版にリメイクしたドラマを観たが、30分と観ていられなかった。

 人それぞれに好みがあるので構わないが、現代劇に感情移入することが難しくなり、時代劇だと多少の粗(あら)も気にならない。

 旗本・神名(かんな)家の末弟・神名平四郎は、兄である目付・神名監物とは腹違いの子。妾の子である平四郎は“冷や飯食い”の存在。 暮らしに窮した平四郎は裏店で「よろずもめごと仲裁つかまつり候」という看板を掲げる。世間知らずで楽天家の平四郎が巧みな「剣と口」で、よろずのもめ事を解決していく。神名平四郎は中村俊介、神名監物を内藤剛志が演じた。

 とても清々しいドラマの影響で、「よろずや平四郎活人剣」(上・下)を読み返している。

 裏店で「よろずもめごと仲裁つかまつり候」という看板を掲げた平四郎は、市井のもめごとに介入し、それを解決していく中で、自身の出自や生い立ちという境遇、そして自身に内在する劣等感という「もめごと」を同時に解決して行った。

    http://kasa.air-nifty.com/blog/2018/09/post-1541.html

2018年10月10日 (水)

「民主主義の死に方」

 たまたま読んだ10月7日の読売新聞1面「地球を読む」で、「民主政の危機 偏った民意が招く独裁」(細谷雄一慶応大学教授)を読んだ。

 世界の民主政、民主主義に基づく世界各国の政治に巨大かつ重大な変化が生じているという内容。その変化に注目する著作が立て続けに刊行されており、1冊が「民主主義の死に方」(新潮社)、もう1冊が「民主政の終わり方」(日本未刊行)だと紹介されていた。

 「民主主義の死に方」の版元の紹介文 「裁判所を抱き込み、メディアを手なずけ、憲法を変える。独裁者は合法的に民主主義を破壊する」。

 彼は自らの任期延長のため、所属政党のルールを変え、「戦争をできる国が普通だ」として、戦争に続く道を舗装し続け、いよいよ憲法改定前夜にまで“進軍”してきた。

 単にサラリーマンとしての成功者に過ぎない経済界の首領たちを、短期的な政策(彼らのほとんどは自らの任期中の成績にしか興味がない)で取り込み、資産家には株価による「濡れ手で粟」の甘い汁を吸わせ、庶民には些細な賃上げをもって「経済の再生」とした。

 超異次元金融緩和施策という自爆装置を仕掛けた彼は、ペテン師であり、詐欺師であり、ある意味、催眠術師だ。しかし、彼の正体は「民主主義の破壊者」なのかもしれない。

 世界に力を持つ政治家は多いが、“悪質”という意味では他の追随を許さない。

 「裁判所を抱き込み、メディアを手なずけ、憲法を変える。独裁者は合法的に民主主義を破壊する」

 やはり「最後の砦」は憲法だ。

2018年10月 9日 (火)

輪島の時代

 自分が幼い頃、娯楽といえばテレビ以外にはなかった。当時、民放のテレビ局は2局しかなく、「野球と大相撲」はスポーツの100%を占めていた。野球は「長嶋と王」だったが、相撲は「貴ノ花と輪島」だった。

 貴ノ花、北の湖、千代の富士が去り、輪島が逝った。

 希代の勝負師たちは、一般人の平均寿命まで生きない。力士の身体を造り、横綱・大関となることの鍛錬は、最盛期においては強靱な肉体と精神を誇るが、決して寿命を伸ばすことには繋がらない。

 横綱・輪島の思い出は、いつも傍らで一緒にテレビ観戦していた祖母の記憶と表裏一体だ。判官贔屓(はんがんびいき)は日本人の特徴だが、祖母が貴ノ花と輪島を応援していたことは、自分の人格形成で影響を受けたと思う。

 横綱・輪島は、その人柄の良さから、引退後は苦労した。プロレスラーに転じ、テレビのバラエティ番組に出演して食い扶持を稼いだ。それだから、彼の死を悼む声は、相撲界よりもプロレス界、芸能界の方が多いような気がする。このことひとつをとってみても、現在の相撲界・相撲協会が、冷たい日本型の閉鎖的な企業体質であることを物語っている。

 ほんのいくつかしかない祖母の思い出が、遠くに霞んでいく。

 刈り入れの終わった田んぼを眺めていて、輪島がつけていた「黄金のまわし」は「稲穂色のまわし」だったのかと気づいた。

  http://kasa.air-nifty.com/blog/2016/08/post-a79c.html

2018年10月 8日 (月)

三宝亭(長岡市)

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 久しぶりに三宝亭へ。「五目うま煮めん」と「三宝豚餃子」。特色があり、評判を聞きつけて、どうしても足が個人店に向きがちになる。しかし、たまに訪れてみると、チェーン展開している企業の“品質”に感心させられる。ラーメンなど味の品質はもちろん、清潔感や高水準の接客など。

 自分が働き始めた頃の三宝亭は一部地域のローカル店だったが、今では県外や海外展開もしている。県内の外食産業においては平成の時代に最も成長した企業かもしれない。

 ラーメン専門店 三宝亭 長岡シビックコア店 長岡市千歳1-3-22 長岡シビックコア ℡0258-30-3636 営業時間:11時~22時半(平日は昼休憩あり)

2018年10月 7日 (日)

夢で叱られる

 休日の朝だったが、少し暗い気分で起きた。その理由は、明け方にきっちりと叱られる夢を見たからだ。

 叱られた内容は心当たりのあることばかり。自分の夢の中で自分が叱られるのは、自らの弱点・欠点、そして短所は、自分が一番良くわかっているからだろう。

 よく「怒ること」と「叱ること」は違う、と言われる。これは明確に違う。怒ることは感情であり、叱ることは理性だ。そして「叱ること」の中にも2種類あり、1つは「現象を叱ること」。もう1つは「根本を叱ること」だ。

 「人格を責めるのはよくない」と言われるが、実は叱られる出来事の根っこはほとんど人格にある。いちいち現象を叱っていても解決には繋がらない。そして、たいていの場合、根本を叱る人は「怒っている」と言われる。それは人格を叱っているからだろう。

 叱ることも怒ることも、能力のひとつだと思う。人はなかなか怒れないし、なかなか叱れない。自分は「叱る人」と「怒る人」を「対象者」で区分している。「怒る」という感情を仕事上で発揮する人を軽蔑するが、多少は尊敬する。怒ることを恥ずかしいと感じない太い神経。そして、怒ることは少なからず自分を棚上げする必要があるが、その無神経さ。なかなか真似できない。

 不思議なもので、怒る人は自分よりも下の者しか怒りの対象としない。弱い者には声を荒げるが、強い者の前では飼い犬のようなのだ。怒られた側はそのことを見透かしているから、更生する可能性は低くなる。むしろその感情に従わない方が、正しいのではないかとさえ思ってしまう。もちろん、叱る人も下の者しか叱ることの対象にしないが、上位者に対して進言や忠言するのは叱る人だ。

 怒られること、叱られることは、その対象者にとってはスタートなのに対し、行為者にとってはゴールになっている。叱る・怒るの唯一、かつ、最終の目的であるはずの、「対象者の反省や成長、自己改革」につながっていくかどうかは、何とも言えない面がある。しかし、間違いなく言えることは、怒ること・叱ることは、その対象者よりも、むしろ行為者の人格が試されるということだ。

 今朝、夢の中では「しっかりと叱られた」。「こっぴどく怒られた」ではない。少し気持ちに緩みがあるかなというのも自覚していたことだ。

 夢で叱られたことは幸運だった。

2018年10月 6日 (土)

平成最後の猛暑日

20181006 台風25号の影響で南風が吹き、気温が上がった。全国各地で10月としての最高気温が観測された。

 最高気温ベスト10の上位を県内各地が占め、三条市では10月の日本最高気温36度を記録した。「平成最後の猛暑日」になる確率が高い。

 「平成最後」。しばらくはこの枕詞が多用されるだろう。

2018年10月 5日 (金)

なにわ茶屋(南魚沼市)

201809291 魚沼産こしひかりの主産地・南魚沼市は八海山、鶴齢、高千代といった新潟を代表する銘酒の産地でもある。

 南魚沼市の行政・経済・産業の中心が六日町。JR上越線六日町駅から徒歩1~2分の場所に「なにわ茶屋」がある。先般、ある会合の会場として訪れた店。

 茶屋という名前から居酒屋を想像していたが、料亭・割烹のたたずまい。

 なにわ茶屋 南魚沼市六日町92-6 ℡025-772-3787 営業時間:17時~23時 定休日:不定休

2018年10月 4日 (木)

心が多忙

 沖縄知事選や相撲界の内紛など、心を揺さぶられるニュースがあってもブログ画面に向き合えないでいる。時間に余裕がないわけではないのに、気持ちが忙しく、何かに追われているような、切羽詰まったような感覚でいる。

 「切羽詰まる」の切羽とは刀の鞘の部分にある楕円形金具のこと。この金具が詰まると刀を抜けなくなり、どうにも切り抜けられなくなることにこの言葉の成り立ちがある。

 「切羽」は詰まっていないのに、詰まっているような感覚でいるのかもしれない。そこにいるのは「刀」を抜けない自分、抜かない自分。

 そもそも、柄(つか)の先に刀がついているのか。ついていたとしてもそれは錆びて使い物にならないのではないか。

 「切羽詰まった人」の姿とはそんなもの。つまり、自分もその中の一人。

2018年10月 3日 (水)

水始涸

20181003 七十二侯の「水始涸」(水始めて涸るる)

 本来は「田の水を落とし、稲穂の刈り入れを始める頃」の意味だが、稲作の品種改良や育成技術が進歩した現在では「稲刈りが終わる頃」になった。

 写真は稲穂ではなくコスモス。

2018年10月 2日 (火)

無視の周辺

 会社での会話。 「先週、近所のショッピングセンターに向かう歩道で、リタイアした先輩とすれ違った。一瞬、目が合ったのに、先輩は無視して通り過ぎた。若い頃は二人で酒を飲む仲だったのに」。

 この半ば愚痴や嘆きのような感情を自分なら言葉にしないだろう。決して人には話さない。なぜなら、それが「無視された」のではなく、自らが「無視した」可能性がゼロではないという心の迷いがあるからだ。厳密に言えば「互いに無視した」が正解ではないか。

 ある程度の組織で、ある程度の地位にある人(あった人)の人間関係とは、会社関係であり仕事関係であることを知っている。だからこそ、多くの人は会社にしがみつき、地位にしがみつく。 

 人には事情がある。境遇があり、心の機微がある。同じ時間に同じ場所にいることがあるが、実はそれは「たまたま」なのだと思う。同じ会社の同じ部署にいたことと、同じショッピングセンターに向かう道ですれ違ったことの偶然には大きな差はないように思う。

 お互いがリタイアした後に、また二人で飲みに行けばいい。その時にようやく、二人の関係が人間関係に昇華する(たぶん)。

2018年10月 1日 (月)

4,000勝

20180929 一昨日、阪神競馬場で武豊騎手がJRA通算4,000勝を達成した(写真はJRAホームページ「武豊4,000勝特設サイト」のトップページ)。29日に3勝をあげ、記録を達成した。写真は「あと1勝」時のトップページ。3,999勝の時間はあっという間だった。

 スポーツなどのアスリートとしては、同期・同世代が引退してから久しいが、同学年である彼の活躍は励みになる。

 4,000勝を達成した武豊は「まだまだ上達したい」と語っている。「目標は次のレースを勝つこと(4,001勝目)」だと。

 4,000勝は4,000回の1勝のこと。

 どんな天才も4,000勝を1回で済ませることはできない。

2018年9月30日 (日)

無線LANに追われる

 今週は「無線LAN」の1週間だった。

 1.仕事先で、無線接続機器のセットアップを代行することに。

 2.家庭内で1年以上、不安定な無線LAN環境に悩まされてきた。高出力な機器に交換しても効果が薄いため、思い切って設置環境を大幅に見直した。パソコンは家の両端に近い場所で使用していて、どう考えてもルーターを家屋中央に設置するのがセオリー。しかし、試行錯誤の結果、最善の無線環境はセオリーに反する形態だった。距離よりも遮蔽物による影響が大きいことを知った。

 3.プリンターを新しいものに買い換えた。すると驚いたことに「無線接続がデフォルト」だった。有線接続する場合に必要なケーブルは元々付属しておらず、別途購入が必要。企業が標準仕様を変更するということは「無線接続の方がコストが低くなった」ことを示している。

2018年9月29日 (土)

「おつきあい」のGDP

 カレンダーを買って、手帳を買って、年賀状を買うのが、12月のルーティン。多くの人が似たようなものだど思う。近年はプリンターのインクや年賀はがきのソフトも毎年用意するものになった。

 まだ9月なのだが、100円ショップで2019年のカレンダーを買った。この時期に用意しておけば、かなり選択肢が広がる。とても100円とは思えないデザイン性が高く、機能的でバラエティに富んだものが手に入る。仕事用はデスク上のコンパクトさを、自分の部屋にはデザイン優先して選んだ。

 年賀はがきに関するニュースを見た。「年賀はがきの販売指標廃止の方針」というものだ。ニュースの要約は下記のとおり。

 「年賀はがきには販売指標というものがあり、郵便局員の間ではノルマ達成のために自腹購入することが珍しくない。このような指標ははがきだけではなく、保険や食品等でも事実上の販売ノルマが課されている。現場では「(販売活動のため)業務終了後、顧客宅を訪問するように」と書かれた文書が回覧される等、自腹営業が根絶されるかは懐疑的」というものだ。

 このニュースはいくつかの批判の論点がズレている。まず「販売指標=ノルマ」について。確か郵便局は民間事業者になったはず。民間企業で「ノルマ」は当たり前だ。「業務終了後、顧客宅を訪問するように」と書かれた文書が問題になるあたりは、真の民営化はずっと先のことになりそうだ。

 一方、「自腹営業」の廃止については根絶すべき問題だ。これは日本社会が抱える“病巣”のひとつ。「郵便局の-」とか、「年賀はがきの-」とかいう扱いは、むしろ事態を矮小化している。

 中元や歳暮の時期、各社のキャンペーンや発表会、展示会、商談会、期末・決算期セール… このような場面では、そこに関連する企業や人は自腹営業を強いられる。

 自腹営業を含む「おつきあい」の売上高が、日本のGDPでかなりの占有率を占めているだろう。しかし、この現実への考察や調査は、一切、報道されない。見たことがない。

 100円ショップを経営する会社のうち、上場している4社の売上規模はおよそ3,000億円。これに最大手ダイソーの売上を加えても、“おつきあい売上高”の足下にも及ばないだろう。

   http://kasa.air-nifty.com/blog/2017/03/post-d01c.html

2018年9月28日 (金)

みんなのふれんち Lerch(上越市)

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 上越市本町の洋食店「みんなのフレンチ Lerch」。築後150年の町家を再生したフレンチレストラン。

 ガラスの引き戸を開けると、土間には薪ストーブが置いてある。天井まで吹き抜けで開放感がある(写真)。1階はカウンター席とテーブル席。2階はテーブル席と2間続きの和室。この店はハイボール、サワー、日本酒、 食べたのはランチの「れるひセット」(1,500円)=写真。メイン料理は魚か肉料理、またはパスタから選択。これにサラダ、スープ、いくつかの小鉢が添えられてデザートがつく。ライスかライ麦パンを選べ、食後のコーヒー・紅茶は+200円。

 ディナーは3,500円から5,000円。イチ押しメニューは「ホタテと白身魚のパイ包み焼き」との情報。酒類メニューも豊富。実はフランス料理店の敷居が高く感じるのはワインのハードルが高いから。料理人の多くはビールを忌避する傾向があるし、ワインもよくわからない。もちろんハウスワインも用意されている。

 みんなのふれんち Lerch(レルヒ) 上越市本町2-2-26 ℡025-520-8313 営業時間 ランチ:11時~14時 カフェ:15時~18時 ディナー:18時~21時半 定休日:木曜

2018年9月27日 (木)

よろずや平四郎活人剣 1

20180922 BS12チャンネルで「よろずや平四郎活人剣」(2007年 テレビ東京 全10回)の再放送が始まった。7~8月に放送された「悪党狩り」に続き、藤沢周平氏原作のテレビ時代劇。

 「よろずや平四郎活人剣」(1983年刊)を原作とするドラマといえば「新・腕におぼえあり」(1998年 NHK金曜時代劇)が有名。こちらは原作そのままのタイトル。 

 旗本・神名(かんな)家の末弟・神名平四郎は、兄である目付・神名監物とは腹違いの子。妾の子である平四郎は“冷や飯食い”の存在。 暮らしに窮した平四郎は裏店で「よろずもめごと仲裁つかまつり候」という看板を掲げる。世間知らずで楽天家の平四郎が巧みな「剣と口」で、よろずのもめ事を解決していく。神名平四郎は中村俊介が、神名監物を内藤剛志が演じている。

 初回放送を観たばかりだが、登場人物達の設定がまさに“藤沢プロット”。痛みや弱み、それぞれの想いを抱えた者たちが懸命に生きる姿を描いている。

   http://kasa.air-nifty.com/blog/2018/10/post-1541.html

2018年9月26日 (水)

万代そば(新潟市)

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 「バスセンターのカレー」を食べる日が突然やってきた。美味しかった。

 ミニ380円、普通470円、大盛550円のサイズだけは気をつける必要がある。普通は一般男性なら十分に満腹感を得られる量。女性はミニが適量かもしれない。

 このカレーの存在を知ってから20年以上経過していた。突然やってきた今日に感謝。

    http://kasa.air-nifty.com/blog/2017/04/post-a962.html

 名物 万代そば 新潟市中央区万代1丁目6-1 バスセンタービル1F ℡025-246-6432 営業時間:8時~19時 定休日:1月1日・2日 ※カレーは営業時間内でも販売終了することがある

2018年9月25日 (火)

母を見舞う

 連休最終日は風邪をひいた母を見舞うため実家へ。

 身長150㎝に満たない母は父よりも6つ若いが、ここ数年は父が老化する速度が遅行しているのに対し、母のそれは著しいように感じる。

 最近は“終活”とまでいかないまでも“老活”をしている様子が窺える。

 母の母は100歳まで生きた人。手がかからないように長生きしてくれるのが一番いい。

2018年9月24日 (月)

文学者たちの良心

 およそ2年前、このブログに記した言葉を思い出している。

    http://kasa.air-nifty.com/blog/2016/09/post-1a5d.html

 日本を代表する大手出版社が発行する月刊誌8月号に掲載された「与党女性議員によるLGBT差別論文」は、この夏に起こった全ての出来事の中で最悪だった。

    http://kasa.air-nifty.com/blog/2018/08/post-609c.html

 大手出版社は今月発売の同月刊誌10月号で、8月号に掲載された論文を擁護する企画を組み、掲載した。訂正し、謝罪する企画ではない。

 これに対し、これまで出版社と仕事をしてきた一部の作家や翻訳家が、同社での執筆・翻訳を取りやめる意志を表明している。

 翻訳者・藤井光氏(同志社大准教授) 小説家・近藤史恵氏(自転車ロードレース小説シリーズ等) 小説家・金田淳子氏(同人誌研究家・社会学研究者) 小説家・深沢潮氏(2012年第11回「女による女のためのR-18文学賞」受賞者)など。これらの“文学に携わる人々の良心”が灯火となっていることに救われる。

 深沢氏の言葉が刺さる。「大作家やベストセラー作家でもなく、一冊一冊が生き残りをかけた勝負となる作家にとって、新刊を出すことがどれだけ大変なことかも身に染みていて、そのチャンスを放棄することはリスクの大きいことだとも承知しています。何らかの形の制裁もあるかもしれません。印税が入らないことも、シングルマザーとしてまだ学齢期の子ども二人を養育している私にとっては辛いことです」(インターネットサイト「ハフポスト日本版編集部」から抜粋・引用)

 それでも良心ある文学者たちは差別から距離を置こうとする。自らの生活の困窮に繋がるとしても、差別や不正を無視することはできない。

 それは 「無言でいること」や「傍観していること」は、『差別に加担していることと同じ』 だと考えるからだろう。

 おこがましいようだが、自分にはこの文学者たちの想いが理解できる。なぜならそれは、自分が会社を辞職した理由と全く同一だからだ。

 【追記】 同社との“取引停止”までは行かなくても抗議や疑問の声をあげた作家も少なからずいる。高橋源一郎氏(大学教授、小説家・文芸評論家)、平野啓一郎氏(第120回芥川賞)、星野智幸氏(第54回谷崎潤一郎賞)、村山由佳氏(第129回直木賞)など。

 【追記】 9月25日 大手出版社はLGBT差別論文を掲載、擁護した月刊誌を休刊すると発表した。

2018年9月23日 (日)

東向きの窓辺

20180923 3連休は奥さんが毎年恒例の旅行に出掛けた。今日は競馬場に出掛けるつもりだったが、色々と気になることがあって気分が乗らない。今日はとりやめた。

 時間を持て余し、クローゼットの棚から4年前に買ったレコードプレーヤーを取り出して、昔のレコードを聴いた。

 尾崎豊「17歳の地図」(1983年)、浜田省吾「J.BOY」(1986年)。

 この部屋はブログ名のとおり西向きに面している。窓の外は旧国道で多少うるさい。窓を開ければ心地よい風が入るが、車の音で音楽を愉しむことが難しくなる。

 初めてレコードプレーヤーを持った部屋は東向きだった。その部屋もバス通りに面していて、信号で停まるバスやトラックの騒音で、度々、音がかき消された。時には大型車の振動でレコードプレーヤーの針が跳ぶこともあった。

 あの頃、いつか自分が住む家は、住宅街の中か、あるいは郊外や農村部がいいと考えていた。余計な車の音に悩まされたり、車を駐車するのに毎月お金がかかったり、何より、暮らしていく上で人様に気を遣わなくてもいいような環境に住みたいと考えていた。それなのに現実は真逆になった。

 レコードプレーヤーに載っているレコードの盤面が歪んでいる。35年前のレコードだ。35年前の休日も、こうして部屋でレコードを聴いていた。音は耳で聴いていたが、歌詞の意味は心で聴いた。

 東向きの窓は西向きになったが、自分の人生はあの頃の延長線上にある。あの頃、描いていた理想の部屋には住めなかったが、それは大きな後悔や大きな損失ではない。人生は決して順調ではないが、それほど悪くもない。

 持て余した時間を使って、古いレコードを買いに出掛けよう。

2018年9月22日 (土)

二刀流

20180917 通勤路は騒がしい大通りや車の通行量が多い幹線道路を避けている。しかし、その道が静かな裏通りかというと全く違う。むしろ表通りよりも先を急いでいる車ばかりが走っている。時間帯から推定すると、彼らは近道するためにその道を選んでいるようだ。

 朝晩の通勤で信号のない交差点や横断歩道を10回以上渡る。しかし、ただの1度も、歩行者が待つ横断歩道の前で車が停止することはない。2桁に迫る数の高校生がいても、車は止まらない。「横断歩道では歩行者が優先」だが、現代のドライバーにその意識は希薄だ。

 世の中では“二刀流”がもてはやされている。大谷翔平選手は「投手と打者」の二刀流。世界最高レベルの場所で、「剛腕のピッチャーとスラッガー」であるところは超人的だ。彼が凄いところは、プレー(仕事)が超人的、歴史的、記録的でありながら、性格は屈託がなく、謙虚で前向きなところだろう。つまり、「仕事と人間性」においても二刀流なのだ。

 話を戻す。すべてのドライバーは100%、二刀流だ。ドライバーは「運転手と歩行者」の二刀流であることを忘れてはならない。人が横断歩道にいたら、車両は停止しなければならない。赤信号と同じ意味だ。横断歩道に立つ者が自分の息子か娘であると考えれば、一時停止するのが苦にならないだろう。

 写真は休日に揚げた「ひれかつ」

2018年9月21日 (金)

宥恕・前兆・道楽

20180921 今日は芸能ニュースで「宥恕」(ゆうじょ)という言葉を覚えた。「寛大な心で罪を許すこと」。

 曇天の空模様の下、異様な鳴き声に上を見上げると、おびただしい数の椋鳥が電線に留まっていた。いつもはそこにいないのだが、天気のせいなのか、いつもの住処に何か異変があったのか。明日からは3連休。何かの前兆でなければいいが。

 今週は週中にあった自民党総裁選が最大のニュースだった。2番目は「衣類の通販サイトを運営する会社社長が2023年に月に行く予定を発表した」というニュース。これはどう見ても「企業の宣伝活動」だが、大手メディアのほとんどがこのニュースを伝え、取り上げた。

 月に向かう宇宙船(実際にはロケットエンジンを搭載した飛行機だろう)はベンチャー企業が開発中。その未完成の乗り物に莫大な金を払える民間人を乗せて、月を周回する“計画を発表”した。これのどこに大報道する価値があるのだろう。

 この成金の若い経営者に「金持ちの道楽」と一刀両断し、「金が余ってるなら然るべき所へ寄付をしろ」と痛言する記者やコメンテーターはいないのだろうか。

 自分は「宥恕」できないし、これらの出来事も「悪い出来事の前兆」であるように思う。日本人がゴッホの「医師ガシェの肖像」、ルノワールの「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」を当時のバブル・マネーで落札・購入したニュースが報じられたのは1990年5月。1989年末に史上最高値をつけた株価が9ヶ月で半分になった年の出来事だった。

2018年9月20日 (木)

芝生の道

 「彼はなぜ、総裁選挙に立候補しなかったのか」

 自由民主党の総裁選挙は“予定通り”安倍総裁3選で終わった。安倍氏は総裁任期である2021年9月まで首相を務めることが濃厚になった。つまり、「憲法改定」が濃厚になった。

 今回の総裁選に立候補した2人以上に注目を浴びたのが小泉進次郎衆議院議員だった。彼は国会議員の投票日前日まで、自らの態度を明らかにしなかった。

 彼は人気者だ。立会演説会など、彼が行く先々で、彼を見たいがための観衆が集まる。彼は人気者だ。彼は今回の選挙で、「自らの選択が党員票の特に地方票に影響を与える」という配慮があったのだろう。つまり、彼は安倍氏、いや、自民党に“忖度”した。彼は石破氏に投票した。しかし、そこに辿り着くまでの経過において、彼の行動は「完全に安倍氏に加担した」と思う。「不作為の作為」に近い。

 小泉進次郎衆議院議員。私は現在までのところ、彼を全く信用していない。なぜなら、「まだ何も成し遂げていないから」だ。彼は銀の匙をくわえて生まれ、彼は芝生の道を歩いてきた。今もその状況に何ら変わりはない。これまでの人生がずっと勝ち戦である彼に、現在の彼がどんな理想論を述べようと、「今のところ」全く信用していない。ゼロだ。彼は負ける戦いをするべきだった。

 彼を信用しない最大の出来事が、彼が総裁選に立候補しなかったこと。小泉進次郎氏は1981年生まれの37歳。北朝鮮の金正恩氏は1984年生まれの34歳。若い、若すぎるということはない。

 今、政治がやるべきことは超高齢化社会と若年労働者不足による“滝壺に落ちるように『人口爆縮する国家』”の体制づくりだろう。決して憲法改定などではない。国の在り方を変える政策だ。そのことを彼は理解している。「彼はなぜ、総裁選挙に立候補しなかったのか」。

 今回の総裁選は憲法改定への道筋を舗装する選挙だった。その意味でも未来のリーダーが「何もしなかった」、あるいは「改憲勢力に加担した」責任は重い。

    http://kasa.air-nifty.com/blog/20180301.html

2018年9月19日 (水)

たいち(長岡市)

20180908 長岡でも屈指の人気ラーメン店。近くを通りかかると、いつも行列ができている。とても列に並ぶ気にならなかったが、「土日祝の開店が10時から」というのが狙い目。「ブランチにたいち」をオススメする。

 醤油、味噌、塩があり、当然のことながら醤油ラーメンは生姜系。量は普通(麺175㌘)・大盛(250㌘)・特盛(350㌘)で、価格差は100円刻み。大盛・特盛はうつわが大きくなる。写真は「しょうゆチャーシュー大盛」(900円)。

 スープは生姜系。中太のちぢれ麺は食感もいいが、スープとマッチして、すするだけでは惜しい。しっかり噛んで味わって食べた。チャーシューは中厚。惜しみなく入っているという感じ。これもスープによく合っている。メンマが多少スパイシーなのが特徴的。しょうゆラーメンが生姜系なのはわかるが、「塩と味噌も生姜が効いている」という口コミがある。

 以前は個性的な外観を持つ建物だったが、リニューアルされた店舗・店内はとても綺麗。食券を購入して間もなく、店員がオーダーを確認。着席した時にはオーダーが通っている。行列店のためスムーズな接客ルールが確立されている。テーブル席は相席が基本。駐車場は10台ほど。

 たいち 長岡市堺東町50 ℡0258-29-3259 営業時間:11時(土日祝10時)~21時 定休日:なし

2018年9月18日 (火)

異邦人の生涯 2

20180916 画家 レオナール・フジタ 藤田嗣治(ふじたつぐはる 1886年-1968年)のことを知りたくなって、「藤田嗣治 異邦人の生涯 」 (近藤史人 2002年 新潮社)を買い求めた。1枚の「絵」(または「画」)から衝撃を受けたのは、速見御舟の「炎舞」以来だった。

 彼の生涯は旅だった。日本→フランス→日本→フランス→ブラジル→メキシコ→日本→フランス→アメリカ→日本→満州→フランス領インドシナ→日本→フランス→日本→フランス(「異邦人の生涯」巻末「年譜」から)

 自らの意志で旅立ち、時には旅立たざるを得なかった。旅の影響を受け、旅とともにその作風は変遷した。天賦の才能を持つ彼は、場所や時、境遇を選ばず、優れた作品を産み続けた。

 彼は晩年に洗礼を受け「神の子」となった後、北フランス・ランスの小さなアトリエで過ごした。彼は世界を渡り歩き、何事にも囚われない作風で作品を描いた。しかし、自らの人生は時代背景 “個人ではどうすることもできないもの” に束縛された。しかし、裏を返せば、キャンバスに時代に囚われる精神が色濃く反映するから、作品に命が宿るのだろう。

 日本と決別した彼は、自らが建てたランスの礼拝堂で眠っているという。

2018年9月17日 (月)

異邦人の生涯 1

201809123 「没後50年 藤田嗣治展」を観た(東京都美術館 7月31日~10月8日)。

 彼の作品を眺めていると「芸術家は死なない」という言葉の意味が理解できる。身体は滅んでも。作品と作品に込められた思想が遺る。第10回帝展(1929年)、第27回二科展(1940年)に出品された作品など、世代を超えて、新たな人々に感動を与える。つまり、彼は死んでいない。良識的な創作家にとって、作品は命そのものなのだ。

 彼は1920年代半ばにパリで絶頂期を迎えた。「おかっぱ頭、丸眼鏡、ちょび髭、ピアス」の風貌は、とても当時の日本で育った人物とは思えない。その自画像や残されている写真を見ると、古さを感じるどころか、未来感さえ感じる。完全に時を超越している。

 彼か感銘を受けた絵は「私の部屋、目覚まし時計のある静物」(1921年)、「エミリー・クレイン=シャドボーンの肖像」(1922年)、「争闘(猫)」(1940年)、「アッツ島玉砕」(1943年)、「カフェ」(1949年)。東京美術学校の卒業制作「自画像」(1910年)、「自画像」(1929年)もいい。美術的価値は他の作品にあるようだ。

 写真と想像で描かれた「アッツ島玉砕」(1943年)は同年9月の「国民総力決戦美術展」の出品作品。「作戦記録画」への関与が仇となり、彼は追われるようにフランスへ戻る。彼の父は森鴎外の後任軍医だったと後で知った。「アッツ島玉砕」は自分には反戦画としか思えないのだが…。

 生涯は旅だった。自らの意志で旅立ち、時には旅立たざるを得なかった。旅の影響を受け、旅とともにその作風は変遷した。天賦の才能を持つ彼は、場所や時、境遇を選ばず、優れた作品を産み続けた。

2018年9月16日 (日)

「自由席」は「非指定席」

 新幹線などに「指定席」、「自由席」という区分がある(グリーン席など指定席のプレミア席は指定席に含む)。英語で指定席は「Reserved seat」、自由席は「Unreserved seat」などと表記される。英語の表記こそが事実であり、日本語の表記は見直さないといけないと思う。

 自由席では「自由」という言葉を使っているせいなのか、おかしな輩(やから)を見かけることがある。自由とは「自分の意のままに振る舞うことができること」とか、「勝手気ままなこと」。「わがまま」でさえ、言葉の意味としては正しいことになっている。「自由席」を「他から強制・拘束・妨害を受けないこと」という意味のとおりに理解してもやむを得ない面がある。

 先日、出張した際、こんな光景にでくわした。いつもなら事前に窓口で座席指定を受けるのだが、発車まで時間がなく、新幹線ホームに急いで駆け上がった。車内は適度に混んでいて、窓側の席はすべて埋まり、二人掛け、三人掛けの席も半数以上が埋まっていた。自分は車両の中央まで歩き、三人掛け席に一人しか座っていない席を見つけて座った。

 そこで隣の男性が(実際には真ん中にひとつ座席がある)携帯電話で話し始めた。さすがに小声ではあったが、車内で携帯を使って用件を足していた事実は変わらない。内容は仕事の指示で、何かの対応を急がせる内容のようだった。

 男性は部下(であろう)人物に指示を出す上司かもしれない(社長かもしれない)が、彼は一流の上司や社長ではない。彼は社長かもしれないが、紳士的な社長ではない。彼は社長かもしれないが、賢い社長ではない。彼は社長かもしれないが、上品な社長ではない。なぜなら彼は指定席(グリーン席を含む)ではない、自由席に乗り、車内で携帯電話を使い、何度も鼻をすすり、時たま咳をしていた。簡易テーブルにモバイルパソコンを置き、隣の席にカバンを置き、三人掛けの座席の二人分の座席を使用していた。彼は二人分の料金を払った訳ではないだろう。

 更に驚くべき事が続いた。男性は自分の降車駅が近づくと、後列の二名に声をかけた。彼らは同一グループだった。彼らは三人掛け座席を二列使用し、その六席を三人で占有していたのだ。なぜなら、そこが「自由席」だったからだ。

 「自由に振る舞っていい席」と解釈しているようだが、本来、「自由席」とは「非指定席」、「無指定席」の意味だろう。少々味気ない用語だが、「自由席」よりはマシだろう。

 「上品」というのは「品質」のことだと以前、記した。また、「上品」とは「我慢」のことだ。

 「なぜ金を払って我慢しなければならないのか」と主張する人もいるだろう。しかし、「我慢は自分のためにするもの」だと思うのだが…。

2018年9月15日 (土)

広報紙

 古くからある金融業界専門紙の社説に、スルガ銀行のシェアハウス関連融資問題が載った。

 「同行のビジネスモデルは明らかにまやかしだった。新経営陣が創業家と決別する道筋を明確にしなければ、再建は到底望めない。利益優先だったことは疑いようがない。ただ、個人に特化したスルガ銀がITを使った先進的サービスなどで利用者から評価を得ていたことは事実だ。どこで歯車が狂ったのか検証し、出直すしかない。現在も検査を続ける金融庁には全容を解明し、厳正な処分を求めたい。不埒な経営を許した責任の一端はある」(以上、抜粋して引用)

 新聞だからといって、そこにジャーナリズムがある訳ではない。最後に監督官庁の責任問題をチクリ。礼賛したのは監督官庁だけだったか?

 先進的といわれたビジネスモデルが“巨悪”を覆い隠していたことを追及する気概は1㍉もない。この専門紙に取り上げられることが名誉であり、勲章であるかのような時代があった。しかし、それももうすぐ終わりだろう。

2018年9月14日 (金)

広報部員

 スポーツ界のパワハラ問題が後を絶たない。アメフト、ボクシング、合気道、体操、大学駅伝、ウェイトリフティング、高校バレー、アイスホッケー…。これらの報道では、当事者(加害者・被害者)、関係者に加え、評論家などが問題を解説する。

 ある競技ではスポーツ報道に携わってきた記者が、一方的な報道に釘を刺す場面があった。記者は(当該競技では)自身の取材経験が最も長く、深い知識を有していることを自負している。自信に満ちた表情で「問題の根が深い場所にあること」や「加害者とされる競技団体の上層部が、これまでどれだけの苦労をしてきたか」を説いてみせた。

 その話を聞いていると、彼ら、彼女らは、すでに専門家や識者ではあっても、記者やジャーナリストではないことがわかった。

 ジャーナリストが“問題の根っこ”を告発して来なかったから、こういう事態に陥っていることに、彼らは気づいていないのだろう。

 権力者に「食い込み過ぎた」ジャーナリストは、「権力者の代弁者」か「権力の広報部員」でしかない。

2018年9月13日 (木)

鶺鴒鳴く

 七十二候の「鶺鴒(セキレイ)鳴く」。

 「セキレイが鳴く頃」と言われても、実感がない。本格的な秋の訪れを告げる鳥だとか、生態が秋に深くかかわりを持っているという記述もみかけない。

 セキレイはどんな鳥かと思案したが、「チチィ」とか「チチッ」鳴く鳥と聞けば「あぁ、あの鳥か」と理解する。特徴は「水辺を好む」こと。確かにドラマの幕開けや場面転換の時などに水辺から「チチィ」と鳴いて飛び立つシーンが使われる。

 「秋の入口はセキレイの季節」。そういうものなのだと暗記し、記憶するしかない。

 今週、北海道では気温が下がり、稚内市で11月上旬並みの氷点下0.9℃を記録した。9月11日までに氷点下を観測したのは史上最速タイの早さ。前回は130年前に記録されたという。

2018年9月12日 (水)

東京は「トンキン」に

201809121 日帰りで6~7時間滞在した東京。

 山手線の車内、「ゆりかもめ」に乗り換えるホーム、お台場海浜公園、上野公園…

 聞こえるのは中国語ばかり。

 キャリーバッグを転がす旅行者ばかりではない。電車の乗客、ベビーカーを押す母親、サンダル履きの若者、そしてビジネスマン…

 聞こえるのは中国語ばかり。

 東京は近い将来、「トンキン」になるのではないか。それは北京(ペキン)と対をなす都市として。

2018年9月11日 (火)

峠 最後のサムライ

 越後長岡藩の家老・河井継之助(1827年-1868年)の生涯を描いた小説「峠」(司馬遼太郎 1968年刊)が映画化され、2020年に公開される。「峠」はそれまで名前を知られていなかった河井継之助を世間に広めた作品。発刊以来54年間の累計発行部数は300万部以上にのぼるという。

 映画の監督・脚本は、数々の黒澤明監督作品に携わり、監督としても名作を撮っている小泉堯史氏。河井継之助を演じるのは役所広司。彼は2011年公開の映画「聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-」で山本五十六を演じている。

 キャストは他に(役所広司と師弟関係の)仲代達也、田中泯、香川京子ら。そして永山絢斗、渡辺大、東出昌大という“新潟県にゆかりある”若手俳優もキャスティングされている。

 河井継之助を紹介する文に「惻隠」(そくいん)という言葉が出てくる。「かわいそうに思うこと、同情すること」の意味を持つ言葉。この映画の制作が決定されたのは嬉しいニュースだが、今年公開とならなかったのは残念ことでもある。それは今年が戊辰戦争終結後150年、河井継之助没後150年、「峠」刊行後50年と節目がそろう年であることがひとつ。そして、「惻隠」とは真逆の思想が横行している世の中に問いかけることができただろうという思いがひとつ。

 惻隠の反対語は忖度(そんたく)ではないか?と思う。

    http://kasa.air-nifty.com/blog/cat24082190/index.html

2018年9月10日 (月)

大戸屋(新潟市)

20180909 「いわとろ丼と手造り豆腐のアカモクすまし汁」(税込910円)

 いわとろ丼はごはんの上にとろろと真鰯が乗っている。いわしは脂がのっていて、だし醤油と合わせて食べる。白菜と豆腐たっぷりのすまし汁とお新香。料亭で最後の締めに出てくる「御飯物」のよう。

 新潟県内の大戸屋は3店舗。新潟市内に2つ、上越市に1つ。長岡は多くのチェーン店の空白地域だが、流行るとわかっていても出店されないのは、何かハードルがあるのだろう。

 大戸屋 イオンモール新潟南店 営業時間:11時~22時

2018年9月 9日 (日)

宴のあと

201809091 思想信条、主義主張に関係なく“買って損はない”本がある。

 立憲民主党・枝野党首の国会演説を書き起こした「緊急出版!枝野幸男、魂の3時間大演説 安倍政権が不信任に足る7つの理由」がベストセラーになっている。

 2018年7月20日の国会で枝野氏による内閣不信任案趣旨説明演説は2時間43分の長きにわたった。本はこの衆院最長記録の演説(記録が残る1972年以降)を書き起こし、8月10日に出版された。 

 週末に自由民主党の総裁選挙が告示された。自身の任期延長のために、総裁任期のルール改定を行った安倍総裁は、あと3年の「宴」を楽しもうとしている。政権の「三次会」だ。三次会ともなれば、余興は出尽くし、参加者は泥酔しているもの。その証拠に、彼らは決して「しらふ」ではない。アベノミクスの正体はアクムノミス。

    http://kasa.air-nifty.com/blog/20180101.html

 一気に涼しくなった今週、「宴のあと」のことを考えるには季節もよくなった。そんな夜長のテキストに最適な本。本書の印税相当額は平成30年7月豪雨の被災地へ義援金として日本赤十字社に寄付される。思想信条、主義主張に関係なく、買って損することはない。

2018年9月 8日 (土)

バス停の花

 白露。天気図に秋雨前線が表れている。

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2018年9月 7日 (金)

拉麺天弓(長岡市)

 下調べなしで入店。入口左にある食券販売機の上段はズラッと担々麺が占めている。次が麻婆麺、サンラータン麺(酸辣湯麺)と続き、ようやくその下に醤油ラーメン、炒飯と続く。基本的には「担々麺の店」と考えていいだろう。その担々麺を食べなかったのだから話にならない。

 写真左 麻婆麺(870円) 写真右 醤油チャーシュー(880円)

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 平日は大盛りか半ライスが無料ということで大盛(醤油チャーシュー麺)を選択。長岡で醤油となると「しょうが」が効いているのがデフォルト。麻婆麺の麺は中太ちぢれ麺でスープが麺によく絡む。

 店内は長いカウンター席があって、ダウンライトを使ったカフェバー的なつくり。2種類のレンゲが置いてあり、数種類のやくみが用意されている。店主の前向きな姿勢がよく表れている。

 拉麺天弓 長岡市喜多町下川原1000-1(良食生活館喜多町プラザ) ℡0258-29-6333 営業時間:11時(休日11時半)〜20時(14時半~17時昼休憩) 定休日:木曜・第3金曜

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