2019年5月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
フォト
無料ブログはココログ

2019年5月 7日 (火)

ねじれた正義感

 あるテレビ局の昼のワイドショーで司会を務める人物は、幼少からの芸歴が長いせいか、損得勘定の計算に長けている。

 皇室の婚姻・婚約の問題。「婚約の延期」から1年以上が過ぎた。

 彼が司会を務める番組では「どうしたら別れさせられるか」という意図・視点で取材された映像が流される。

 「どうすれば二人は結ばれるか」、「二人の想いをかなえる方策は」という方向に議論は進まない。

 たいへん失礼な話ではあるが、女性皇族は婚姻によって皇室・皇籍を離れる。もちろん相応の税金が諸々使われるだろうが、1億円(国民一人当たり1円のご祝儀)と考えれば、目くじらをたてる額でもない。その額が、一人当たり2円、3円となってもいいではないか。

 いずれ一般人になるプリンセスが、一般人・民間人となる覚悟を持って選んだ青年を、四面楚歌に追い詰めて何が得なのか。

 自分には、ワイドショージャーナリズムが、ねじれた正義感のように思えてならない。

2019年2月23日 (土)

霞始めて靆く

20190221 福島江沿いに変わった街灯が立っている。多くの街灯は左奥や右下に見えるように蛍光色の街灯なのだが、数本はガス灯のような滲んだ光を灯す街灯が置かれている。滲んだ光は淡い影をつくる。

 この街灯は、ある日は点いているが、ある日は点いていない。だから、明かりが灯っていると、少し得をした気分になる。

 明かりの向こうにある景色は、少し霞みがかって見える。暦は「雨水」の次候、「霞始めて靆(たなび)く」。もう、街灯の明かりのせいだけではないのだ。

2019年2月17日 (日)

若者の味方

 土曜の夜、日曜の朝は部屋に籠もって本を読む。休日の、おそらく最も自由な時間をそうやって過ごしているのだから、それが自分にとって「楽しい時間」で「幸福な時間」であることは間違いない。自分が“引き籠もる”要因がもうひとつある。それは「テレビがつまらないこと」。特段、楽しい番組を放送して欲しい訳ではないが、見ていて気分が悪くのであれば避けた方が良い。

 SNSに非常識な動画を投稿する若者が後を絶たない。今日もマスコミは、それらの出来事を社会問題として取り上げている。彼らに同情したり、彼らの肩を持つコメンテーターは、ほぼいない。

 不適切な行為を撮影し、SNSに投稿する人には共通点がある。それは「若者」であることと「アルバイト」であることだろう。人手不足・労働力不足のこの国では、「若者とアルバイト」には相応の比重(重荷、あるいは負担)がかかっている。そのことをマスコミは報道しない。もちろん、「負担があるから動画の投稿が許される」ことにはならない。

 「働き方改革」で、正社員の負担軽減が図られつつある状況下。非正規雇用者やアルバイトのような「すそ野」(あるいは底辺)まで、労働条件改善の波は、どこまで波及しているだろうか。波及などしていない。

 マスコミは「正しい者」の側に立っているが、「弱い者」や「少数派」の側には立っていない。それらの側に立った取材はされず、報道もされない。テレビはスポンサーで成り立っている。動画を上げたバイト店員達が勤務するスポンサー企業は軒並み大企業だ。それらの“下半身”の取材ができるはずもない。

 現在の社会は若者たちが創ったのではない。現在の社会は大人たちが創った。若者たちは「大人たちが創った社会に入ってきた」だけだ。大人たちは「常識でわかるだろう」と言う。では彼らに常識を、いつ・誰が教えたのだろう。教えたとすれば、親や先生や社会を構成する大人たちだろう。教えなかったとすれば、親や先生や社会という大人たちだ。

 常識のない若者に頼らざるえない世の中は、大人が創った。若者たちを嘲(あざけ)る大人たちの姿は、自分には滑稽に、かつ、不思議に思えてならない。なぜならそれは、鏡を見てそこに映る自分自身を嘲笑している姿だと思うからだ。

2019年1月21日 (月)

生命力

20190120 殺風景な部屋に生命力があるものを置きたいと考えたのは1年ほど前だった。

 花は手がかかり、鑑賞期限も短い。以前、サボテンを置いたことがあったが、“彼”の姿は半年間、何一つ変化せず、同居の意識がない。適当なものを探していると、「多肉植物」というのがブームになっていると知った。

 多肉植物…肉厚な茎や葉に水を蓄えることのできる植物。表面がクチクラ層という水の蒸発を防ぐ層で覆われている。また、水の消費が少ない特殊な光合成を行う。

 サボテンも多肉植物の一種であるらしい。アロエもそう。確かに触った感触はヒヤッとしていて、肉厚の葉はアロエに似ている。猛暑に見舞われた昨夏、多肉植物の名は見聞きするようになった。

 2020年の東京オリンピックは夏季開催(7月24日~8月9日)。屋外競技では暑さ対策が急務になっている。競技時間の繰り上げや夜間開催等が検討される中、遮熱性道路舗装などと並んで植物の活用がクローズアップされた。「マラソンコースに多肉植物を植え、街路樹を育て、緑の木陰を増やす」というものだ。

 写真は1年間、ほぼ放置していただけの多肉植物。購入した時は葉が3~4枚で、とても葉を増やすとは思えなかったのに、今では丈も質量も100倍に育った。

 この生命力と成長力であれば、1年半後のマラソンコースにも充分間に合うだろう。

2019年1月20日 (日)

AJCCの時期に

 競馬の「AJCC(アメリカジョッキークラブカップ)」は、毎年、大寒の頃に行われる。レースのテレビ中継は、必ずと言っていいほど晴天の中山競馬場を映し出す。「新潟は雪に埋もれて生活しているのに…」。この感情がAJCC観戦時のいつもの感想だった。しかし、今年は長岡の街に雪がない。

 この冬はこれまでのところ、記録的な少雪だ。強い冬型の低気圧が何度か来ているが、降雪量につながっていない。雪が降り始めても、わずかな時間で雪が止む。

 雪は豪雪でも少雪でも困る人がいることが悩ましい。雪が降ること、雪があることで生計を立てる人たちがいる。この冬は、妙高や魚沼など雪を要する産業がある地域には、一定量が降っており、少雪による悲鳴は聞こえてこない。

 テクノロジーが発達し、マーケットの分析や科学的な管理が可能になった。しかし、天気予報、降雪予報は数日前にしかわからないし、日常的に外れることも多い。降雪が予報から予知に進化すれば、地震予知と同等かそれ以上に、人々の暮らしに役立つのではないか思う。世界の人口の半分は降雪地、雪国に住んでいる。

2019年1月19日 (土)

非常と異常

 最近は「非常時のために備えること」が流行のようになっている。それは企業や組織だけではなく、個人にも要請されている。

 しかし、なかなか非常時というのは訪れない。非常時がないというのは、それはそれで幸福なことではあるが、来るか来ないかわからないこと、確率的に低いことに、過度に時間と労力、予算を費やすのは効率が悪い。

 一方で、「異常なこと」に対しては、時間も労力も予算もかけないのはなぜだろう。多くの日常、多くの正常に「異常なこと」が頻発しているのに、組織や企業、そして個人も、その対策を講じない。

 日常が異常、正常が異常であることに誰も気づかない。あるいは、気づいていても気づかぬフリをしている。堕落した組織では、その際の「演技」の稚拙が、出世を左右する。

 ひとつだけ例を記しておく。毎日の残業が3時間であれば、それは勤務時間が11時間ということだろう。そのことに1,500人が気づいていながら、それを正常とする風土から抜け出せないでいる。だからその組織では、人が死ぬ。

 死には3種類ある。「命を失う死」、「職業を失う死」、そして、「精神の死」。

 高いリスクを持つ金融商品を資産家でもない老人や庶民に売りつけて生き延びている者たちは、すでに「精神の死」を迎えている。

2019年1月18日 (金)

爽快なニュース

 ネット上に爽快な配信ニュースがあった。以下、引用。

 イムケ・ヴェーベンホルスト氏は女性として初めてドイツ男子サッカーリーグの上位5カテゴリで指導者になった。彼女はドイツ5部リーグ「ニーダーザクセン・オーバーリーガ」で最下位に沈むクロッペンブルクの指揮官に就任した。監督がロッカールームに入室する際、選手が服を着た状態かはっきりとさせるため声をかけるのか?とウェルト紙の記者が冗談めかして尋ねると、30歳の監督は、「もちろんしない。私はプロ。男性器の大きさで起用する選手を選んでいる」と皮肉を込めて答えた。同監督は「自分が他の女性にとっての先駆者と見なされたくない」という。チーム公式サイトで監督は「この話題は私を悩ませている。私は自分の性別ではなく、その指導力で評価されたい」と語った。「リーグに残留するために、われわれには12試合しか残されていない。難しい仕事になる」、「何人かの仲間は、私の新しい仕事について自ら進んで死ぬようなものだと評し、なぜこんなことをするのかと聞いてきた。しかし、他のクラブが必ずしも私を求めているわけではない」、「今ある唯一の恐れは、私が女性であるという事実によって降格が批判されることだ」。

 素晴らしい。監督が指導力と成績以外の何で評価されるというのだろう。記者はお粗末だったが、老いぼれジャーナリストの批判などせずに、この監督が監督として成功することを祈ろう。

2019年1月17日 (木)

Welcome back to the 70`s

20190117_nhk

2019年1月16日 (水)

蜜柑と林檎

 コタツの上のカゴに盛られたミカンは冬の日常風景だった。昔は冬になるとスーパーの折り込みちらしには「ミカン1箱××円」という広告が必ず載っていた。ミカンは箱で買うものだったが、最近はそんな広告を見かけなくなった。その代わり、越冬用のリンゴを備える家庭が増えた。

 ミカンもリンゴもなぜか冬の果物。どちらも好きだが、どちらかといえばミカンよりもリンゴが好きだ。ミカンは南の果物で、リンゴは北の果物。ただそれだけの理由だ。

2019年1月15日 (火)

再び、若きスラッガー

 昨年も彼について記した。

 2018年2月1日 http://kasa.air-nifty.com/blog/2018/02/post-2472.html

 今年も彼の記事を見かけたので、記事を抜粋・引用する。

 横浜DeNAベイスターズの筒香嘉智選手(27)は報道陣を前に「昨年はスポーツ界でよくない問題点が浮き彫りになりました。時代は明らかに違う。スポーツ界が変わらないといけない。子どもたちのため。変わっていく必要がある」と語った。彼は昨年、「指導者の方が、指導というより暴言、罵声、事細かい指示が行われている。子供たちはできないのが当たり前。なぜそれに怒っているのか」とスポーツ界の問題点を指摘した。「小さいころから細かいことを詰め込み過ぎるとスーパースターは生まれにくいと思います」。

2019年1月14日 (月)

2019年 正月の楽しみ

 正月の楽しみのひとつが「古い映画」を観ること。正月の深夜は古い映画が放送されていたものだったが、近年は若い芸人や地方局が製作した番組などが放送されていて、減少傾向にある。

■ロング・グッドバイ(The Long Goodbye) 1973年アメリカ

 架空の人物で世界で有名な「探偵」といえばシャーロック・ホームズ、エルキュール・ポワロ。フィリップ・マーロウは、それらに次ぐ存在だろうか。レイモンド・チャンドラーのハードボイルド小説を原作とする映画。原作と映画では登場人物は同じでも、ストーリーが省かれたり、作り替えられたりしているようだ。1970年代のアメリカ映画の映像はいつもかっこいい。いくつかのアレンジで流れる「The Long Goodbye」の曲も同様。原作はもちろん、この映画にも影響を受けた文化人は多い。ラストシーン。ジェームズ・スペンサーならば、それが例え映画であっても、裏切った友人を殺さなかっただろう。金田一耕助ならば、頭を掻いて終わっただろう。

■ストレンジャー・ザン・パラダイス(Stranger Than Paradise) 1984年アメリカ

 モノクロの映画で奇怪な音楽が流れる。人生の歯車は多くの場合、ぎこちなく回る。しかし、それが噛み合って、うまく回ることもある。そうだからといって、みんなが幸せになるとは限らない。ほとんどのことは「それほど大きな意味はないのだ」と、気楽になれる。

■ストリート・オブ・ファイヤー(Streets of Fire) 1984年アメリカ

 この作品が1984年のアメリカ映画だったせいで、ずっと抱いていた勝手な先入観があった。ずっとブルース・スプリングスティーンの「闇に吠える街」(Darkness on the Edge of Town)に入っている「ストリート・オブ・ファイヤー」が主題歌だと思い込んでいた。映画の冒頭、「ロックンロールの夢物語」とテロップが現れ、全編のバックにロックミュージックが流れる。物語や時代背景などアメリカ人の心には刺さるのかもしれないが…。

■ボディガード(The Bodyguard) 1992年アメリカ

 映画「用心棒」、刀、そしてサムライと、バブル期の日本が影響力を持っていたことを表すような場面が登場する。若い頃、この映画を最も好きな映画だと話していた時期があった。「男が女性を、愛した女性を守る」というのは、映画に限らず、最も根元的なテーマ。“レイチェル・マロン”がプライベートジェットから駆け降りるラストシーンで「オールウェイズ・ラヴ・ユー」(I Will Always Love You)が流れる。この曲はホイットニー・ヒューストン最大のヒット曲で、「カントリーソングをリメイクしたもの」であることを知った。圧倒的な歌唱力で世界を魅了した歌姫は、もうこの世にいない。ケビン・コスナーはホイットニー・ヒューストンの葬儀で17分間の弔辞を読んだという。若い頃、この映画を最も好きな映画だと話していたことを誇りに思う。

■ディパーテッド(The Departed) 2006年アメリカ

 第79回アカデミー賞作品賞。マーティン・スコセッシ監督初のオスカー受賞作になった。「インファナル・アフェア」(Infernal Affairs 2002年 香港)のリメイクで、日本でも映像化(ダブルフェイス 2012年)された。ラストシーンまで息が抜けない。

■蝉しぐれ 2005年

 原作は藤沢周平氏の代表作「蝉しぐれ」。丹念に作り込むことができた分、出来はドラマ版(2003年)の方がいい。しかし、映画は監督・黒土三男氏の執念の作品。「藤沢氏と蝉しぐれ」への崇敬の念が、映画を美しいものにしている。ドラマ版の主役二人はこの役を足掛かりにし、映画の方は仕事として出演している、美しすぎる二人だった。何度か記しているとおり、ドラマ版で牧助左衛門を演じた勝野洋の演技は素晴らしい。

■必死剣 鳥刺し 2010年

 原作は藤沢周平氏「隠し剣孤影抄」の短編「必死剣鳥刺し」。この小説の主人公は死を覚悟して生きる者。主演の豊川悦司にはオーラが漂っていて、生命力に満ち溢れている。それが仇となって前半は戸惑う。しかし、ラスト10分。壮絶な殺陣のシーンで、その生命力が活きる。

■アゲイン 28年目の甲子園 2015年日本

 「マスターズ甲子園」を題材に親子世代間の葛藤と融和を描いた映画。父親世代を演じた有名な俳優陣は食傷気味なキャスト。対して子供世代の俳優陣は次世代を背負う実力派が出演していたことに驚くほど。浜田省吾が主題歌に応じたのは野球、高校野球へのリスペクト(自身が高校球児だった)だろう。「マスターズ」世代への淡く切ない応援歌。

2019年1月12日 (土)

名誉ある静観

 隣国・韓国との関係が悪化している。韓国とはヒストリカルな課題があるが、その事に対してヒステリカルに対処しても仕方がない。多くの日本人は「ヒステリックなのは韓国(人)だ」と言うが、自分はそうは思わない。

 日本の人口は韓国の2.5倍、国土面積は3倍、GDPは3.5倍。韓国製品で欲しい物はひとつもないし、文化人やスポーツ選手、芸能人、政治家でも誰一人として影響を受ける人物いない。多くの国民が同じような感覚ではないだろうか?

 逆の立場を考えてみれば、関係悪化の根底にあるものが、羨望や嫉妬心に近いものであることは容易に想像がつく。

 それらの国民感情を、国内で濾過し、浄化し、政治や経済の発展に昇華させることが国際化ということだと思うが、彼らにはまだその機運がない。対日(抗日)政策で熱狂した大統領を、国民は必ず牢に入れるか、死に追い込む。

 未成熟な国・国民性であるところは日本と大差ないが、少なくとも国際的なルールを知っているという点では天地ほどの差がある。床や地面に寝転び、足をバタつかせ駄々をこねる子供をあやすのは労力がいる。腰をかがめ、膝を折り、飴かチョコレートかキャラメルが必要な時もある。

 彼らが大人になるのを待とう。彼らはやがて泣き止むだろう。名誉ある撤退ならぬ、名誉ある静観。ヒストリカルな議論、ヒステリカルな物言いの相手をしても、問題が何一つとして解決されないことは、これまでの歴史が証明している。

2019年1月 8日 (火)

新潟デビューと新潟ステップ

 JRAから2018年の年度代表馬など各賞が発表された。年度代表馬はアーモンドアイ(最優秀3歳牝馬も併せて受賞)。最優秀4歳以上牝馬・リスグラシュー、最優秀ダートホース・ルヴァンスレーヴ。3頭に共通するのは「新潟デビュー馬」。最優秀3歳牡馬・ブラストワンピースも新潟記念の勝ち馬。

 有力馬や良血馬、あるいは高額馬は秋以降の中央開催でデビュー戦を迎えることが多い。しかし、近年は競走馬の育成技術の向上や育成施設の充実から、競走馬の能力も早期に開発され、発揮されている。早い時期の新馬戦からも、多くの活躍馬が出ている。

 「夏の新潟デビュー」がオルフェーヴルやアーモンドアイのように大物輩出の第一歩になるといいし、「夏の新潟ステップ」がブラストワンピースのように大成する登竜門になるといい。

2019年1月 6日 (日)

原発への投融資

 メガバンクの一つ、りそなホールディングスは、核兵器を開発・製造・所持する企業に対して融資を行わない方針を定め、公表した。こうした取り組みは国内の大手銀行では初めだという。

 一昨年(2017年)7月に国連で「核兵器禁止条約」が採択された。欧州を中心に当該企業に対する融資を禁止する銀行や投資を行わないとする機関投資家が広がっているという。

 同HDが昨年11月に公表した「社会的責任投融資に向けた取組」には「核兵器・化学兵器・生物兵器や対人地雷・クラスター弾などの製造企業」、「人身売買や児童労働、強制労働への関与が認められる企業」、「環境に重大な負の影響を及ぼすおそれのある開発プロジェクト」などへ融資を行わないと明記され、融資先の社会・環境に配慮した活動を支援するとした。

 メガバンク大手4行と、大手4生保にアンケートを実施したところ、いずれも非人道的兵器への投融資を回避する方針は策定しているものの、融資対象外として核兵器製造企業を明記していなかった。2行は「核兵器製造を使途とする融資は禁止している」と説明し、2行は「個別取引ごとに慎重に判断している」と回答した。(毎日新聞)

 日本の銀行はラブホテルの建設資金は融資しないが、核兵器の部品製造には融資してきたのだろう。原子力発電への投融資は、いつ規制されるだろう。我々の暮らしでは、原子力発電による電力を使用せず、もうすぐ丸8年が過ぎる。

2019年1月 4日 (金)

路上から空中へ

 フォークギターによる路上ライブを繰り返し、スターになった男性2人組に関するニュースが目に留まった。

 彼らは12月に自身の公式サイトで「今後の活動について重要なお知らせがあります」と告知。お知らせの公表日について、日付と時刻を指定していたことから、解散等の重要な発表かと身構えるファンが多数いたという。

 しかし、発表された重要なお知らせは「2019年のツアーが決定した」というものだった。発表は彼らがインターネットテレビに出演する形で行われたといい、内容がネガティブなものではなかったため、ファンの間では今回の発表方法について賛否が分かれているという。

 路上から歩み始めた2人が、現在は空中にいるということだろう。

2019年1月 3日 (木)

初詣

20190103 蒼紫神社(あおしじんじゃ)へ。参道にはわずかに雪が残っている程度で、大げさな降雪予報は「外れ」に近い。尤も、予報する側からしてみれば、軽い降雪予報が外れるよりは逆の方がいいわけで。

2019年1月 1日 (火)

非戦

 算数と数学が苦手な自分が数字に囲まれた職業を選択し、今ではそこから抜け出せないで生きていることに、苦笑いするしかない。

 ずっと算数と数学から逃げてきて、それらの試験からも逃避し続けた。

 そのことがある意味、「負けの人生」の要因であるのだが、それは「不幸な人生」ではない。

 進むか退くか、挑戦か撤退か。自分の人生の選択は、撤退や現状維持とする判断が多数を占めた。

 不登校、登校拒否をした経験がある子供達が多数を占めたら、その時、世界から戦争が無くなるような気がする。勝つこと負けることよりも戦わないことを選択するから。

 撤退や現状維持が、立派な戦略であり、人生の指針・方針である世の中に変わりつつある。

2018年12月30日 (日)

1234から1324

 人間のタイプには様々な類型がある。あまりに低レベルの分類で恥ずかしい気持ちがあるが、わかりやすいので4つのタイプを例示してみる。

 タイプ1  仕事の能力が高く、人間的な魅力がある人(成績が良くて、性格も良い)

 タイプ2  仕事の能力が高く、人間的な魅力が低い人(成績が良いが、性格が悪い)

 タイプ3  仕事の能力は相対的に低く、人間的な魅力がある人(成績が悪いが、性格は良い)

 タイプ4  仕事の能力は相対的に低く、人間的な魅力が低い人(成績が悪く、性格も良い)

 これまでの社会ではタイプ1、次にタイプ2、タイプ3、タイプ4の順に、特に会社や学校で評価されてきた。

 これからの社会ではタイプ1、次にタイプ3、タイプ2、タイプ4の順に評価されるのではないか。

 かなり確信的にそう思っている。

2018年12月29日 (土)

リフォーム

 お洒落をすることや流行にはかなり疎い。しかし、そこに興味があるなしに関わらず、最低限のマナーはあると思うので、多少は気を配る。

 スーツ、スラックス、ワイシャツ、ネクタイ、靴、ベルト、ハンカチ…。男が公(おおやけ)の場面で身につけるものはこのくらい。衣類は特に毎年毎年の流行はあるが、気にしたことはない。それでも仮に「5年放って置いた」とすれば、たいへんなことになる。

 少し古くなったスラックスをリフォームに出している。この夏に夏物を2本。先月、今月と冬物を2本。

 リフォームの内容は「幅詰め(はばつめ)」。幅詰めは膝を頂点に三角形状に生地を切り取る。その際、デザインを損なわないように膝から下の2ヶ所を切り取り、それぞれを縫製する。左右で4ヶ所。その仕事の跡はどこにも見えないほど鮮やかだ。

 繊維産業が発達した町で育った自分にとって、裁縫や洋裁は身近なものだった。何十台もミシンが並ぶ工場が近所にあったし、ミシンを鮮やかに操る女性を何人も見てきた。

 少し古い形のスラックスが、再生される喜び。その喜びの中には、熟練された技術(裁縫・洋裁の世界ではたいしたことではないのかもしれないが)、見事な仕事に対する敬意の気持ちが入っている。

 「次はどのスーツを再生しようか」と考えている。

2018年12月28日 (金)

歯の打撲

 先日、不注意で転倒した。濡れた路面、滑りやすい靴、原因はいくつかあるが、自分の不注意に尽きる。転倒する姿はマンガやドラマで見かける大げさな演技のようだったと思う。

 打撲や擦り傷程度で済んだので良かったが、唯一、奥歯に残る違和感が気になっていた。

 調べてみると ①歯は交通事故、転倒、人や物との衝突、けんかなどで打撲症状があること。 ②歯が浮いたような「挺出感(ていしゅつかん)」が続くことがあること。 ③その場合、1週間ほど安静を保つことで自然に治癒すること。を知った。

 転んで得たものは、歯に打撲症状があることと挺出感という言葉だ。

2018年12月27日 (木)

長い時間

 今日は今シーズン初めて、本格的な雪が降った。

 仕事で車に人を乗せ、往復4時間運転した。雪道の運転は楽しいものではないが、それ以上に助手席に乗った人との会話(とは言っても、ただ一方的に向こうが話しているだけだったが)が苦痛を極めた。

 同乗者にはいくつか同情すべき点があり、情状酌量の余地はある。今日が初対面だったこと、先方がサービス業の営業担当だということ。しかし、長い忍苦の時間となった大方の責任は彼にある。

 今回のような状況下で、自分への戒めの意味で記しておきたいことは、「無言・沈黙を恐れない」ということだ。

2018年12月26日 (水)

写真のタイトル

20181225 「黄昏時」 「雨上がり」 「踏切」 「線路」 「貨物列車」 「棄てられた自転車」 「テールランプ」

2018年12月25日 (火)

立花登青春手控え3 2

 藤沢周平氏の「獄医 立花登手控え」を原作とするNHKBSプレミアム時代劇「立花登青春手控え3」が完結。全7回と短いシリーズだったが、第6話「影の男」などが心に残る。

 但し、“ 人を知らずして医はその技を揮(ふる)えず 心を知らずしてその道を歩めず ”のコピーはいささか誇大広告気味か。

 立花登の「医術」によって救われたエピソードは僅か。彼の「柔術」によって不器用に生きる多くの人々が救われた。

2018年12月24日 (月)

クリスマス

 2007年の秋に政権を放り投げた安倍首相が、民主党政権に代わって第2次安倍政権を誕生させたのが2012年12月26日だった。明後日でちょうど6年になる。

 2018年下期に入って日経平均株価は10月2日の24,448円(取引時間中)を高値として、連休前の週末に20,006円(同)の安値をつけた。下落幅は▲4,442円、下落率は▲18%。

 ニューヨークダウ平均株価は10月3日の26,951㌦(取引時間中)を高値として、同じ週末に22,396㌦(同)の安値をつけた。下落幅は▲4,555㌦、下落率▲17%。 

 アベノミクスは一巡した。ちょうど循環が終わった。多少、手遅れではあるが、経済的な面、特に働かずして得た“あぶく銭”については、その泡が消えないうちに自己防衛すべき。もちろん、国や政治が後追いするような、「生活改革を志向する一部の成長業種と企業」に対する投資は含まない。

 今年のクリスマスに鳴る鐘は「警鐘」。 「警鐘」というクリスマスプレゼント。

2018年12月23日 (日)

不穏な空気

 天皇誕生日。陛下は在位中で最後の誕生日となる23日を前に、自身の生涯と自身の御代「平成」を振り返られた。

 多くの叡智と思慮に満ちた言葉の数々。その中で次の一文が名言であり金言。

 「我が国の戦後の平和と繁栄が、多くの犠牲と国民のたゆみない努力によって築かれたものであることを忘れず、戦後生まれの人々にもこのことを正しく伝えていくことが大切であると思ってきました。平成が戦争のない時代として終わろうとしていることに、心から安堵しています」

 一方、週末に報じられたニュースの中には不穏な空気が漂っている。

 ①「国連予算の分担率で、日本はこれまで30年以上に渡ってアメリカに次ぐ2位の予算を負担してきたが、次年度から中国に抜かれ3位に後退する」という事実。これに対し、「日本の経済力の相対的低下と、世界第2位の経済力を持つ中国の成長を印象付けた」という報道。

 ②「政府はクジラ資源の管理を担うIWC(国際捕鯨委員会)から脱退する方針を固めた」という事実。これに対し、「日本の国際機関からの脱退は異例。国際社会から協調軽視との批判を浴びることは必至」という報道。

 ③「政府は韓国海軍の駆逐艦が海上自衛隊の哨戒機に対して火器管制用レーダーを照射(ロックオン)したことに対し、韓国に抗議した」という事実。

 「アジアとの共生」、「世界との協調」は天皇陛下の“遺言”と受け取ったのだが。

2018年12月22日 (土)

2018年 有馬記念

20181222 リピーターレースである有馬記念。今年、その資格を持つのはシュヴァルグラン(父ハーツクライ)だが、6歳馬の彼にとって強い3歳・4歳世代の台頭を封じるのは至難の業だろう。外枠も厳しい。

 「来年リピートする馬の1回目」という逆算と、最も好きな馬であるブラストワンピース(父ハービンジャー)に期待。しかし、この馬は上がり3ハロン最速でも届かない可能性がある。

 やはり、レイデオロ(父キングカメハメハ)は外せない。C.ルメール騎手は“年度代表騎手”だろう。キセキ(父ルーラーシップ)も凄い馬だが、天皇賞・秋、ジャパンカップのレースレコードを演出した彼に、余力が残っているかどうか。この馬も外枠。ミッキーロケット(父キングカメハメハ)は宝塚記念を勝っており、無印は危険。

 今年の有馬記念はもう1頭、是非オジュウチョウサン(父ステイゴールド)を買いたいと思っていたのだが。枠順抽選会で武豊ジョッキーが1枠1番を引き当てたシーンがあまりに劇的過ぎた。平地GⅠ歴戦の馬たちを退けるのは難儀だ。内枠+M・デムーロ騎手のモズカッチャン(父ハービンジャー)の評価を上げる。内枠からもう1頭。マカヒキ(父ディープインパクト)とサトノダイヤモンド(父ディープインパクト)に挟まれたパフォーマプロミス(父ステイゴールド)を。

 ◎レイデオロ ○ブラストワンピース ▲モズカッチャン △ミッキーロケット △パフォーマプロミス

【12/23 追記】平成最後の有馬記念(第63回)は唯一の3歳馬 ブラストワンピースが馬場の真ん中を力強く抜け出し快勝。2着レイデオロ、3着シュヴァルグラン。「内枠有利」のレースにはならなかったが、「3歳馬が強いレース」、「リピーターレース」の傾向はそのままだった。障害王者・オジュウチョウサンは9着。一昨年のダービー馬に先着しているのだから、充分過ぎるほど力は示した。

2018年12月21日 (金)

ボディブローのように

 あるニュースのインタビューで不幸な境遇にいる彼は「ボディブローのように効いてきた」と答えていた。その言葉を聞いて、少し醒めたような気になった。

 ボクシングのパンチの種類にボディブローというのがある。パンチの種類には他にもストレートやアッパー、ジャブ、フックなどがあるが、腹部を打つボディブローだけが、様々な場面で「例え」として使われる。その使われ方というのが「ボディブローのように」。

 一撃で倒したり、倒されることは少ないが、ジワジワと打撃を与え(あるいは受け)、徐々に悪い方向に向かうことを比喩的に表現する時に慣用句的に使われる。

 しかし、「ボディブロー」が「ジワジワと効いてくる」というのは、なぜだろう。彼や、その慣用句を使う人たちはボクシングの経験者だろうか。あるいは経験者でなくとも、ストリートファイトや仲間とのイザコザでケンカの経験があるからだろうか。本当にボディブローはジワジワと効いてくるのだろうか。

 「徐々に追いつめられて」、「少しずつ予期せぬ方向へ」など、その方がわかりやすく、かつ、胸に迫る言葉がたくさんある。

 取って付けたような表現は、人の心を冷めさせる。

2018年12月20日 (木)

鉄の音(長岡市)

20181217 月曜の午後。半円の虹がかかった。

 今週は忘年会。近年、大手通でシャッターを閉めていた店舗が次々と飲食店になっている。「鉄の音」(てつのね)もそんな飲食店のひとつ。

 悪くない店だが、料理を愉しむという雰囲気はない。仲間でわいわい酒を酌み交わす店。地元民なら誰もが知るファストフード店が経営母体だとか。飲食メニューの中に中途半端に粉ものを織り交ぜるのではなく、いっそのこと、それらのもので酒を飲ませたらどうか。焼きそば、お好み焼き、締めはソフトクリームでいい。それが看板メニューなのだから。

 長岡大手通酒場 鉄の音 長岡市大手通2-2-12 ℡050-3314-1301 営業時間:17時~24時 定休日:日曜・年末年始

2018年12月19日 (水)

秋葉原

 秋葉原という街を初めて訪れた。学生の頃から「家電の街」だったが、当時から現在まで、縁もなく用もなかった。

 バブル期以降は“オタク文化”の発信地として、独特・特殊な街というイメージを背負った。やがて秋葉原は日本のメインストリームから外れたサブカルチャー文化の発信地としての地位を築いた。近年、AKIHABARAは、その文化を体験しようとする外国人旅行客が多数訪れる観光地になった。同時に急速にオフィス街化が進んでいる。

 初めて訪れた秋葉原の街は、整然としていて、抱いていたイメージとは正反対だった。思い切って秋葉原の文化に触れる施設にも入ってみた。ここもイメージとかけ離れた良質のサービスを提供していた。

 家電、アニメ、アイドル…。いつまでもサブカルチャーではない。文化にも新陳代謝が必要だ。

2018年12月18日 (火)

高田公園(上越市)

201812131201812132

 桜で有名な高田公園。中でも有名な夜桜は日本三大夜桜のひとつに数えられる。「高田城百万人観桜会」と名付けられているとおり、期間中は花見客でごった返す。

  この公園を訪れると、いつも同じことを考える。それは、藤沢周平氏の影響で度々訪れる「鶴岡市(山形県)に似ているなぁ」と思うこと。

 上越市は1971年に高田市と直江津市が合併した都市。当時の人口(概数)は、高田市が75千人、直江津市が45千人。平成の大合併を経て、上越市の人口は192千人。山形県鶴岡市は現在125千人、同酒田市は102千人。仮に両市を合併した“庄内市”は227千人になる。

 高田市と鶴岡市は城下町。直江津市と酒田市は北前船の寄港地で商業都市、あるいは港を持つ漁師町という点でも似ている。こうした都市の特性や規模が似ていることに加えて、高田公園と鶴岡公園がとてもよく似ている。

201812133201812134

2018年12月17日 (月)

プラカード、署名、演説

 3月と12月の平均気温を比較すると、12月の方が若干高い。先週の雪は街角から消え、穏やかに晴れた日曜の午後、市庁舎前の街頭が賑やかだった。

 賑やかだった理由は動員された人たちがいたから。ひとつは政党。のぼりを片手に署名活動。もうひとつは宗教団体。チラシを配りながら勧誘活動。

 2つのグループでは若い女性の姿が目立った。プラカード、のぼり、チラシ、署名活動、そして演説。2つのグループは似たようなやり方で似たようなことを言っている。

 政党の署名活動の方は大人数で攻めてくるが、ひとりひとりの圧力は弱い。一方、宗教の方は、数人なのに懸命さや必死さは伝わってくる。しかし、演説の内容は終末論と末法思想。

 その光景は、型の整わないピースで構成された「パズル」を組み立てるような感覚に映った。

2018年12月16日 (日)

繋がらないバトン

 この冬の間に閉店することが公表されている「イトーヨーカドー丸大長岡店」へ。ひとつひとつのフロアを眺め、歩いた。多少、センチメンタルな気分で帰ってきた。

 同店の開店は1988年。満30歳は“平成の世”30年間と符合する。時代の変わり目、節目としてはいい区切り考えられ、潮時とも言える。

【長岡市の大規模店の変遷・盛衰】(平成以降) 1988年 イトーヨーカドー丸大長岡店開店 1989年 ジャスコ長岡店開店 1995年 長崎屋長岡店閉店 1997年 イチムラ百貨店閉店/丸専デパート閉店 2000年 プライス(丸大)閉店 2005年 ダイエー長岡店閉店 2007年 リバーサイド千秋開店 2010年 大和長岡店閉店 2019年 イトーヨーカドー丸大長岡店閉店

 閉店理由には様々な見方がある。売上低迷、他店との競合、小売業態の環境変化。車社会になったことによる利便性欠如等々。しかし、そのどれもが本質ではないと思う。

 地方のどこの中小都市の駅前ビルが、デパートとして成功し、成立しているだろう。人口減少。少子化。インターネットを介した商取引の増大。中央資本への富の集中。

 これまでの世の中には、地方にもバトンの受け手がいた。しかし、これからの世の中にはバトンの受け手がいない。

 「バトンが繋がらない社会」では営みが止まる。

2018年12月15日 (土)

手帳のこと 2018

20181215 手帳を買う時期が来た。去年も手帳について長々と記した。

 去年は手帳の購入を躊躇した結果、思い切って100円ショップのものにした。元々、手帳でスケジュール管理していないし、必要最低限の機能に絞れば、それで充分に足りたと思っている。しかし、多少の不便もあって、結局、もう一冊を併用する形になった。

 「手帳産業や業界が縮小傾向にあることは想像に難くない」と、去年書いたが、その真逆に「大人気の手帳がある」と見聞きして、2019年用はそれを購入した。

 丁寧な造り。配慮された設計。気の利いた付属物。パラパラとめくっただけで、その性能に驚かされる。使用中の100円手帳と比較すれば、品質の差はあきらかだった。しかし、その高揚感は長く続かなかった。

 手帳の半分、およそ70ページを占める方眼メモに、俺は一体何を書くだろう。フォントサイズが6か5の路線図は老眼で使えない。経本のようなサイズや触感は「ありがたみ」があり、とても雑に扱えない。手帳は身近なツール。使いやすさ重視、相性重視。これでは手帳に使われてしまう。

 そう考えると、一昨年まで使っていた手帳メーカーのものが、自分に合っていたことに気づかされる。以下は昨年のブログから引用。

 「何年もの間、手帳は決まったものを使っていた。購入したその日のうちに裏表紙をめくった頁に氏名などを記入する。その手帳にはアドレス帳が別冊に挟み込まれていて、そのアドレス帳は買ったその日に処分する。これは年に1度の決まり事だった。今年もその決まり事を受け継いで、過去の手帳に積み重ねることも価値あることかもしれない」

2018年12月14日 (金)

辺野古

 辺野古。なかなか「へのこ」とは読めなかったはずだが、今では大多数の日本人がこの地名を知っている。

 14日、在日アメリカ軍普天間飛行場を沖縄県名護市辺野古へ移設するため、政府が建設地となる海への土砂投入を開始した。

 安倍政権によって数々の生煮え案件が強権的に執行されることに、日本人は慣れてしまった。インターネットで多数の支持「いいね」を受けている代表的なコメントを抜粋・引用してみる。

 ①米軍基地は国民の要請で配置されているわけではない。敗戦により民主主義の防波堤になっているに過ぎない。それ故に沖縄が中国に侵略されていない。中国に乗っ取られたら、観光資源の海は汚染され、沖縄で商売できなくなる。沖縄の税金で建設されているわけではない。基地負担に対する補助金も国民の血税が投入されている。無駄にするわけにいくもんか。

 ②安倍氏の地元・山口県には岩国基地、菅氏の地元・神奈川県には横須賀基地や厚木基地がある。米軍基地の負担は何も沖縄だけが背負っている訳じゃない。沖縄だけが犠牲者ヅラしないで欲しい。

 ③沖縄の人達の気持ちは察します。鳩山政権時に希望を見せられ裏切られた形。責任が取れない国家運営する能力がない政党が政権を取ると問題を修復するのが大変です。

 ④自然破壊が反対の理由であれば那覇空港の新滑走路建設にも同様の熱量をもって反対すべきではないか。地政学的観点からも沖縄から基地を無くすことは不可能でしょう。沖縄の負担を軽減して分散することは必要でしょうけど。

 ⑤民意が反対ならば、国からの振興費を断ってからでないと違うように思います。反対だけど金をくれ?って矛盾を感じます。県民投票で賛成多数になったら知事はそれに従うのですか?

 ⑥沖縄県が国地方係争処理委員会の設置と審査の申出をしているようですが、設置要件に及ばない蓋然性が高い。時間と税の無駄使いをしているならば、国の特別補助金を受け入れ、県民の社会福祉・地域振興に行政の矛先を向けた方が沖縄県のためになるのではないのでしょうか。沖縄は地政学的に基地設置せざるを得ない現状に間違いはなく、沖縄の統治をするものがどこであれ安全保障において基地設置を免れることはない。

 これらのコメントは、いずれも「暴論」なのに、ネット記事閲覧者の大多数から支持を受けている。

 このように「沖縄」は何度も埋め立てられる。「沖縄」は戦場であり続ける。

 自国民の多数派が沖縄の味方ではないという現実。

 「辺野古」の地名は知っていても、辺野古が沖縄のどこなのか、指をさせる日本人は少ないだろう。

2018年12月13日 (木)

分水嶺

20181213 人に迷惑をかけないこと。弱い者いじめをしないこと。困っている人を助けること。老人を労ること。

 親に教わったことはそのくらいだ。

 物事をどの方向から捉えるようになるか。その分岐点は10歳になる前にはやってくる。

 雨や大気中、地中の水分が分水嶺によって流れ出す方向が決まっていくように、人がどのように生きていくことになるかの分水嶺がある。

2018年12月12日 (水)

安全パイ

 テレビタレントやテレビ番組について、あれこれ記しても意味がないのだが、彼の味方が少ないようなので…。

 多数の漫才師などがネタを披露する番組で、米軍基地や性的少数者(LGBT)、朝鮮学校、原子力発電の問題などについて、社会風刺を交えた漫才をした芸人コンビがいた。彼らはおよそ6分半の間、ほぼ時事問題ばかりの漫才を披露した。

 会場にいた観覧者や、おそらく視聴者も、爆笑とか大笑いしたとはいえないが、とても良かったと思う。これだけ多様性が叫ばれている社会で、笑いにも多様性があるべき。彼らの漫才は、今はまだ「苦笑い」にとどまったが、それでかまわない。

 漫才師に限らず、テレビタレントや映画俳優などが社会を風刺することも「あり」だ。過去の芸能史を辿れば、それなりに社会風刺があったと思われるが、少なくとも現在はゼロに等しい(もちろん一部例外的な芸人もいる)。

 現在は、勲章をもらったり、権力者と食事する大物芸人が幅を利かせている。勲章は向こう側が「あげるよ」と言ってくるもの。食事も向こう側から誘ってくる。代金を割り勘したからいいってものではない。こちら側から「勲章くれよ」、こちら側から「総理大臣、メシ行こうよ」というのは通じないはず。つまり、彼らは「安全パイ」なのだ。

 そのことに気づき、狭い獣道(けものみち)を歩き始めた芸人がいることを、とても微笑ましく思っている。

2018年12月11日 (火)

酒場の匂い

 年末に向けた仕事の峠はこの辺りか。まだ3週ある。奥に峠があるだろう。

 厄介な残業を終えて、外に出ると気温は思った以上に下がっていた。コートのボタンを急いで留め、帰り道には駅ビルの中を通るルートを選択した。わずかに遠回りになるが、こちらにはずっと屋根がある。

 ショッピング街のシャッターが降りる頃、駅に向かって歩く人の頬はほのかに赤い。そして、すれ違い様にアルコールの臭いがする。

 思いがけず酒場の扉が開き、そこから独特の生暖かい空気が噴き出す。その生暖かい空気が凍てついた道を歩く者を誘う。

 厨房から聞こえる音。熱燗から立ち上る微かに香る気体。鍋から小鉢に盛り変えられた煮込みが放つ湯気。人々の動作、賑やかな会話。笑顔と愚痴。それらすべてが酒場の匂い。

2018年12月10日 (月)

闇の歯車

 CS放送「時代劇専門チャンネル」の開局20周年記念として藤沢周平原作が映像化されている。第3弾にして最後の番組が「闇の歯車」。

 藤沢作品の中で「闇の歯車」は異色と評されることが多い。「闇の歯車はサスペンス」というのが定説。確かに物語をジャンル分けすればそういうことになるが、藤沢氏の長編は「雲奔る」、「義民が駆ける」、そして「闇の歯車」と続く。藤沢氏がその後、大作家の道を歩んだ(時代小説家として。御本人は偉ぶる素振りもない)ことを顧(かえり)みれば、初期の作品といえる。

 刊行当時、既に直木賞作家だった藤沢氏に対して失礼だが、ある意味“試行錯誤” あるいは “目先を変える”という意味合いがあったのではないかと愚推する。藤沢氏がハードボイルドでも、淡い恋愛小説でも、“ジャンルを問わずこなしたであろう”ことは、氏のファンなら衆目一致するところだろう。

 今回製作される映像はテレビ放送の前に大都市の映画館で限定上映されるという。没後20年以上を経て、「藤沢作品の集客力」が試されているような気になる。佐之助を演じるのは瑛太、伊兵衛は橋爪功。CSでの放送は2019年2月9日。BS放送、つまり自分が視聴するのは来年の今頃だろうか。

2018年12月 9日 (日)

春成百日 冬成一日

20181209 冬から春になるまでは100日かかる。

 冬になるには1日で足りる。

2018年12月 8日 (土)

少子高齢化

 日本の社会構造を一変させる「歴史的政策転換」と言われる改正出入国管理法が、今朝、未明の参院で可決成立した。

 現在の、または将来の国の政策や制度を検討する時、そのほとんどが「少子高齢化」に行き着く。そこに帰結するのは当然なのだが、科学的分析、統計的分析は数十年前から言われていたこと。この国は国民主権の国。将来を見据えた選択をしてこなかった「国民」の責任は重い。

 それにしても「少子高齢化」に責任を転嫁し、責任を依存するのは、これまで後手後手の対策しか実行されなかったこと以上に恥ずかしい姿だ。

 最近、2017年9月のウェブページに記したことを自画自賛している。

    http://kasa.air-nifty.com/blog/20170901.html

  1 遷都(首都移転)  2 資産課税(富裕税)  3 宗教法人課税

 骨太などという言葉は使い古されているが、「大鉈(おおなた)」というのはこのような“ショック療法的施策”だと思う。社会的なショック療法は庶民にばかり施(ほどこ)され、その後遺症に苦しまされるが、この3つの施策は既得権益層に効く。

 姑息な政権による姑息な施策ばかりが、“強行採決だらけ”という手段で採決されていく。この時代の選択が将来に禍根を残すように思う。

2018年12月 7日 (金)

閉塞冬成

 二十四節気の「大雪(たいせつ)」  七十二侯の「閉塞(そらさむく)冬と成る」

 冬型の気圧配置が強まる影響で、北日本・日本海側で大雪や暴風となる予報が出ている。

 暦(こよみ)は予知機能を持っている。冬が来ることがわかり、雪が降ることがわかる。

2018年12月 6日 (木)

競馬を愛する人々

 今年の有馬記念(12月23日)ファン投票の結果が発表された。ファン投票の得票上位10頭には有馬記念への優先出走権が与えられる。

 1位はレイデオロ(2017 ダービー、2018 天皇賞・秋)、2位はアーモンドアイ(2018 牝馬3冠馬、2018 ジャパンカップ)。これに続く3位にオジュウチョウサン(2016~2018 障害GⅠ5勝)が選出された。上位3頭だけが10万票を超え、得票数でオジュウチョウサンは3強を形成した。

 このようなことは競馬では度々起こる。

 オジュウチョウサン(父ステイゴールド)は障害競走の絶対王者。しかし、平地では1000万条件勝ちの実績しかない。彼は有馬記念の前日に行われる中山大障害(1着賞金6600万円)に出走すれば、勝つ確率が高い。少なくとも有馬記念を勝利する確率よりはかなり高い。それでも、彼のオーナーや厩舎は彼を有馬記念に出走させる。もちろん、競馬はギャンブルなので “胴元” = JRA の思惑もあるだろう。

 競馬を愛する人々の多くは「夢や浪漫を抱く人々」で構成されている。だからファン投票で票を投じる。実際に馬券を買う。出走頭数にもよるが、上位人気に推されても何ら不思議ではない。

 最近10年間の有馬記念でオジュウチョウサンの父、ステイゴールドの産駒は4勝している。彼は有馬記念が行われる中山競馬場で実施された障害GⅠを5連勝している。これらのことを競馬ファンは知っている。そして、「奇跡的な出来事が少なからず起こるのが競馬」だということを競馬ファンは知っている。そして、「ギャンブラーは自ら穴を掘り、その穴に落ちるような特性がある」ことも、競馬ファンは知っている。

 競馬を愛する人々はロマンチスト。憎めない、愛すべき人々。

2018年12月 5日 (水)

加害者としての被害者

 大相撲の力士・貴ノ岩が付け人の力士に暴行したことが明らかになった。貴ノ岩は昨年、横綱(当時)日馬富士から暴行を受けた被害者だった。

 相撲界に残る暴力体質、体罰の慣習は、これまで度重なる事件で白日のもとに晒されてきた。相撲界の悪しき伝統に加え、彼らモンゴル人の国民性やモンゴル出身力士のコミュニティがそういったものに寛容(日常的)である可能性もある。

 才能に恵まれた力士が、その能力を発揮できないままで、引退したり、怪我に苦しんだり、頓挫することは、モンゴル人力士に支えられている相撲界にとって損失以外のなにものでもない。

 これ以上、「被害者を出さない」ということはもちろん、「加害者という被害者を出さない」ためにも、相撲協会に課せられた責任は大きい。

2018年12月 4日 (火)

罪刑法定主義

 師走としては記録的な暖かさを記録した今日、お昼のワイドショーでは各局が「東名あおり事故」の裁判員裁判を取り上げていた。

 東名あおり事故 … 2017年6月、神奈川県の東名高速道路上で、あおり運転で停車させた車に大型トラックが追突。停車させられた車から降り、路上にいた夫婦を死なせたとして、26歳の男が危険運転致死傷罪などに問われている。

 ワイドショーの司会を務めるテレビタレントは被害者や遺族側に立ち、被告を厳罰に処すべきと世論を誘導している。世論もそちら側になびいている。

 「罪刑法定主義」 どのような行為が犯罪であるか、その犯罪に対してどのような刑が科せられるかは、あらかじめ法律によって定められることを要するとする原則。これには4つの派生原則 ① 慣習刑法の排除 ② 遡及処罰の禁止 ③ 絶対的不定期刑の禁止 ④ 類推解釈の禁止 がある。

 被告には厳罰を望む。しかし、それは「予め定められた法律の範囲内」で。

 感情で刑罰が決められる世の中は、恐ろしい世の中だ。

 被告は刑務所ではなく、実社会で罪を償うという道がある。そう考える理由は、被告にとってむしろその方が厳罰だと思うからだ。

2018年12月 3日 (月)

炭坑夫とジャーナリスト

 ロシアではジャーナリストの殺害が日常的に起こる。

 国際的な非営利団体「ジャーナリスト保護委員会」(Committee to Protect Journalists:CPJ)によれば、1992年以降、ロシアでは58人のジャーナリストが殺害されている。

 ロシアの新聞記者がインタビューで「炭坑夫が炭坑に入るように、警察官がパトロールに出掛けるように、我々は取材活動を行う」と語っていた。

 彼は炭坑夫と警察官に例えた真意は「ジャーナリストは、炭坑夫や警察官と同じように、その職を全うしようと思えば、命の危険が伴う職業だ」という矜持だ。

 日本の記者やジャーナリストは、新聞社やテレビ会社、メディアの社員という意識の他に「命を賭した仕事である」という認識を持つ人はどのくらいいるだろうか。自称“ジャーナリスト”が大半だろう。

2018年12月 2日 (日)

皇嗣の見識

 秋篠宮文仁親王(以下、親王)が53歳の誕生日を前にした記者会見(22日)の内容が公開され、皇室行事・大嘗祭(だいじょうさい)について、「宗教色が強いものを国費で賄うことが適当かどうか」と述べ、公費で賄うとする政府見解と異なる考えであることを示された。

 大嘗祭は、一世に一回の儀式で、新天皇が世の中の安寧と五穀豊穣を祈る儀式。前回、大嘗祭が行われ、公費支出された際にも「政教分離に反する」という批判が一部にあった。

 親王は来年5月に皇嗣(こうし)となる方。その方が「内廷費(皇室の私費)で賄うべきではないか」と、政府方針に疑義を呈したことが「異例だ」と報道されている。この会見で親王は、自身の家族の婚姻に関する報道についても真摯に穏やかに現状認識を示されていた。

 高いバランス感覚を持った、極めて優れた人物なのだと感心し、感嘆した。

 諸外国との皇室外交等で培われた国際感覚。官舎住まいだった后(きさき)を選ばれた庶民感覚。そして、考え方を異にする者たちへの“市民感覚”。

 今回の発言は異例でもなんでもなく、皇嗣の見識に、政府もマスコミも追いついていないだけだろう。

2018年12月 1日 (土)

朝まで生テレビ

 昨日の深夜に放送された「朝まで生テレビ」の録画を見終わった。それこそ学生の頃は、本当に朝まで見ていた。もう30年近く前になる。

 今回のテーマは「激論!外国人労働者問題と日本の未来」。このテーマは「30年前と一緒だな」と思っていたら、番組HPにそのことが記されていた。

 「朝まで生テレビ」では、1990年の入管法改正を前に「激論!開国 or 鎖国 どうする外国人労働者」(1989年10月)を放送しました。あれから約30年。果たして何がどう変わったのでしょうか。改めて、人口減少の実態、外国人労働者を受入れ、共生している自治体の実状を含め、外国人労働者問題と日本の将来について徹底討論する」(抜粋)

 つけ加えるなら「激論!外国人急増!ドーするニッポン」(1992年1月)の記憶も残っている。

 在日外国人は約264万人(法務省)。これは都道府県人口13位の京都府の人口よりも多い。外国人労働者は約128万人(厚労省)。これは同じく31位の青森県の人口を凌ぐ。長岡のような田舎でも、外国人労働者を見かけることが珍しくなくなった。

 外国人労働者の受入れや処遇、そして外国人の移民問題の本質は、日本の少子高齢・人口減少の問題。彼ら、彼女らの力を借りなければ、この国は生き延びて行くことはできず、国が成り立たない。

 政府が入国管理法の改正を急ぐ大きな理由が、経済界・産業界との“バーター取引”であることは容易に想像がつく。

    http://kasa.air-nifty.com/blog/2016/06/post-feb3.html

    http://kasa.air-nifty.com/blog/2018/11/post-06f8.html

    http://kasa.air-nifty.com/blog/2018/11/2-c9e3.html

2018年11月30日 (金)

本の帯

 芸人には多才な才能に恵まれた人が多い。企画力、着想・発想力、構成力、演技力、体力、コミュニケーション能力…多くの才能を兼備していなければ、“売れっ子”になることは難しい。

 あるバラエティ番組で見た彼は、活躍の場をテレビや演芸場から、芸術分野やインターネットを活用したビジネスの分野などに拡げている。そういった活躍を続ける中で、彼が記した本が異例の売り上げを記録したという。

 彼の本の「帯」には、日本を代表する大物プロデューサー、IT企業の社長、有名な実業家や出版社社長等が推薦文を寄せている。彼には多少興味を持ったのだが、帯の面々を見聞きして、購入をとりやめた。

 多読家でない自分は、本選びには慎重になる。可能な限り、(読後感の悪い)失敗の数を少なくしたい。自分が好きな作家やジャンルだけを読むことや嫌いな物は避ける傾向は、もしかすると読書の本質から逸脱し、醍醐味を味わえないでいるのかもしれない。気分や大げさなにいえば、自分が置かれている境遇で、これまで手に取らなかった作家や分野の本を購入することがある。自分にも何度かそのように高揚した気分の時があった。しかし、そんな時に“挑戦”した本では、失敗した経験しかない。

 「帯の文などはオマケ。本や作者の本質は本の中にある」というのはその通りだろう。では、何故「帯」があり、その帯に超大物人物たちの名が並ぶのだろう。冒頭の帯に名のある人たちは、いずれも「壁を突破してきた人たち」という印象だ。既存の枠組みを乗り越え、新たな価値や新たな仕組みを創造した人たち。尊敬に値する。しかし、彼らは既に「権威的な領域に入ってきた人たち」でもある。

 彼はその臭いを嗅ぎ分けられていない。芸人の彼が自身の領域を拡大していく過程で、権威的な人々にサポートを受けていることが、1冊の本の帯に明示されているように思う。

 そのことは、残念ながら彼自身が突破者ではなく、彼らの「コンテンツ」であることの証だと思う。曲解だろうか。

 「一流ミュージシャンが奏でる“ファンファーレ”では“革命”は起きないだろう」というのが、自分の考えだ。

2018年11月29日 (木)

貞観堂(柏崎市)

 仕事で訪れた柏崎市高柳町(旧刈羽郡高柳町)。そこで何度かUターンを繰り返しているうちに、見事な庭園の前に出た。

201811261201811262

201811263

 貞観園は江戸時代中期に造園された京風庭園で、江戸幕府の庭師・九段仁右衛門、茶人・松村宗悦らが造園にかかわったとされる。中心となる貞観堂は築200年を超え、庭園に広がる苔が見事だという。

 当日は月曜で定休日。しかも今シーズンは明日で閉園となる模様。苔は庭園内にとどまらず、庭の前を流れる小川に架かる橋や石塀にも(写真)。

 柏崎市高柳町岡野町593 ℡0257-41-2100 開園期間・時間:6月1日~11月30日 9時~17時 定休日:月曜 入場料:大人500円 子・中学生250円 詳細はHP http://teikanen.jp/ 

2018年11月28日 (水)

七転び八起き

 昨日は高崎へ。わずか10日の間に2度目の高崎。縁あって「高崎だるま」にふれ合う機会を得た。製造現場はこの時期が最盛期。

201811271201811272

 以下は「群馬県達磨製造協同組合」HPから抜粋して引用

 高崎市豊岡・八幡地域を中心に、だるまづくりが始まったのは、今から200年以上も前のこと。群馬県(上州)は昔から、養蚕が盛んな地域。蚕(かいこ)は繭(まゆ)を作るまでに4回脱皮を繰り返す。その蚕が殻を割って出てくることを「起きる」といい、養蚕農家ではその言葉にかけて“七転び八起き”のだるまを守り神として奉り続けてきた。また、上州は紙を張る、色を塗るというだるま作りの行程で、上州名物の“からっ風”と乾いた空気が、だるま作りに適していた。高崎だるまは、職人の技と上州の風土が生み出した芸術作品といえる。

 良く見るとだるまの顔は「眉毛が鶴、鼻から口ヒゲは亀」を模している。だるまは転がしてもすぐに起き上がる「七転び八起き」。重心の安定は心の持ち方を示し、どんな困難にも対処できる落ち着いた心と忍耐力を表しているという。「だるまの文化」は大切にしたい心の文化でもある。

 高崎だるま市 平成31年1月1日・2日 10時~16時 高崎駅西口駅前通り

2018年11月27日 (火)

朔風

20181127 朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)

 朔(さく)は北の方角という意味で、朔風(さくふう)は北風のこと。木枯らしが吹き、木の葉を払う頃。

 この時期、街を歩いていると、木の葉だまり、落ち葉だまりになっている場所がある。地形や町の造り、家屋の並び、その季節の風向きなどで、どうしても落ち葉などが吹き溜まってしまう。収集車などで清掃している姿を見かけるが、とてもすべては手が回らない。

 あの落ち葉はどこへ行くのだろう。落ち葉の行方は北風の行方。

 入管難民法などの改正案が自民党、公明党、日本維新の会などの賛成多数で可決され、衆議院を通過した。入管難民法の改正は産業界の人手不足に対応するため、外国人労働者の受入拡大を推し進めるもの。単純労働者の受入、実質的に「永住」に道を開く等、日本社会の一大転換点となる重要法案だ。

 あまりにも拙速な議論。日程ありきの審議。産業界への賃上げ要請とバーター取引であることは容易に想像できる。

 野党もメディアも、朔風に吹き飛ばされてしまった。

2018年11月26日 (月)

歴史的な名馬

20181125 アーモンドアイ(父ロードカナロア)は夏の新潟競馬場でデビューしている。アーモンドアイの戦績は6戦5勝だが、唯一の敗戦がそのデビュー戦だった。先行した馬を捕らえきれなかった。

 3歳牝馬の彼女は昨日のジャパンカップ(GⅠ東京競馬場 芝2,400㍍)を日本レコード 2分20秒6 で駆け抜けた(世界レコードという報道もある)。

 2017年8月6日の6レース(芝1,400㍍)でデビューした彼女について、自分のブログでは一言も触れていない。

   http://kasa.air-nifty.com/blog/2017/08/2017-f55a.html

 2010年8月14日に同じ新潟競馬場でオルフェーヴル(父ステイゴールド)がデビュー戦に勝利した日、競馬サイトに「未来のダービー馬を目指せ」と投稿し、後に彼が“新潟デビュー馬の3冠馬”となったことを誇らしく思ったことがあった。今回のアーモンドアイに関しては、彼女に失礼なことをしたと思っている。

 このブログでは競馬のことを記すことが多いが、自分が新潟競馬場デビュー馬や初勝利馬の“新潟馬券”を買うこと、応援していることも記している。同じ日の別のレースでデビューしたロックディスタウンやタイムフライヤーを応援して来たのに、この面でも彼女には悪いことをしたと思う。

 ジャパンカップの勝利と記録は歴史的な1勝。レイデオロ(父キングカメハメハ)が勝った天皇賞を今年のベストレースと記したが、ジャパンカップはそれを上回る衝撃的なレース。これで彼女の戦績は7戦6勝になった。来年は凱旋門賞挑戦だろうか。彼女は世界的な名牝から、歴史的名馬への道を歩き出した。

 しかし、牝馬である彼女は既に競走馬としての折り返し点は過ぎたと言っていい。これからも能力・走力・体力はまだまだ伸長しても、彼女の勇姿を見られるのは多くてもあと5戦というところだろう。あと1年だ。

 2019年は“新潟デビューの世界最強牝馬”、いや、“世界最強馬は新潟デビュー”という夢に酔いしれたい。

2018年11月25日 (日)

ぶらり途中下車のラーメン

 テレビ新潟(TeNY)で毎週日曜11時40分から放送されている「新潟一番サンデープラス」。この番組で定期的に特集・放送されるシリーズ「ぶらり途中下車のラーメン」を楽しみにしている。

 県内のローカル線を丹念に巡り(本当に乗車しているかは不明)、土地土地(駅々)のラーメン店を紹介していく。これまで信越本線編や弥彦線編が放送され、今日は飯山線の3回目だった。

 ラーメンの紹介は各地のミニコミ紙や雑誌、ラーメンを特集した本やクーポン券が付属しているもの等、様々ある。しかし、ラーメンの温度、店や店主の雰囲気などの情報は映像でなければなかなか伝わらない。

 番組で取り上げられる店、ラーメンは誰もが知っているような有名店ばかりではない。家族経営の零細店舗、地道な料理人、“ラーメン職人”たちの姿などが映され、ラーメンを取り上げているようで、実は「人」を描き出している。

 全てのラーメンには、土地の食文化があり、食べてもらうためのアイデアがあり、作り手の歴史と想いがある。少々大げさだが、このシリーズを見ていると食欲よりも幸福感を感じる。

    番組のHP https://www.teny.co.jp/1ban/

2018年11月24日 (土)

ネットリテラシー

 インターネット上にはあることないことが話題に上り、フェイクニュースの類も絶えない。冷静さを欠いたヒステリックな書き込みのほとんどは、自らは姿を現さず、その言葉は闇から放たれる。

 しかし、そんな過剰な意見にも、同意を意味する数万の「いいね」がカウントされている。その数は同意しない数の100倍だ。もちろん、すべての書き込みやコメントに100倍差がつくわけではない。逆に常に拮抗するわけではない。

 生まれた時からパソコンがあり、インターネットに触れ、物心ついた時からスマートフォンがあり、インターネットを利用した買い物、ゲーム、コミニュケーション・ツールに馴染んだ世代が社会を構成している。

 「ネットリテラシー」は「インターネット・リテラシー」の省略で和製英語。リテラシー(literacy)は読み書きの能力のこと。昔(大昔?)は、“読み・書き・そろばん”がリテラシーだったとすれば、これに外国語とパソコン、そしてネットリテラシーが加わったものが現代の“読み・書き・そろばん”という時代だろう。

 しかし、日常生活でインターネットを何気なく使っているだけでは、それらを会得していくのは難しい。つまり、家庭では難しいだろう。その能力の不足は、思わぬ形で、自らを被害者や加害者にすることがある。社会が、大人達が“悪いお手本”になってはいけない。

2018年11月23日 (金)

偶合か

 企業のガバナンスやコンプライアンスが問われる事件へと発展した日産自動車の外国人会長による巨額の報酬隠蔽事件。

 数ある報道の中で、ある“指摘”に唸らざるを得なかった。

 日本航空、オリンパス、カネボウ、東芝、スルガ銀行、そして日産自動車

 これら過去に粉飾決算等による事件を起こしたことがある企業が、同一の監査法人を使っているという指摘。

 当該監査法人は、「4大監査法人」の中で、上場企業のうち最も多くのクライアントを有しているというから、確率的にそうなることはやむを得ないのだが…。

2018年11月22日 (木)

新井総合公園(妙高市)

201811213201811214

 昨日から続く。「道の駅あらい」からわずか1㌔ほどの場所に「新井総合公園」がある。以下、HPから引用。

 「ナイター照明付きの野球場、テニスコート4面(ハードコート)のほか、全天候型ウレタン舗装の日本陸連公認の4種陸上競技場(400㍍・9レーン)、陸上競技場外周には、ローラースキーコースが舗装されており、屋外球技場(全天候型人工芝グラウンド)とスポーツ施設が充実しています」

 仕事の休憩に駐車場を利用しただけ。とても立派な施設で驚いた。平日の昼のせいか、利用者は散歩している老人が数人。存分に若者に使って欲しいが、その若者がいない。

 全国の野球場や陸上競技場、テニスコートなどは、将来どうなるんだろうかと、心配になってしまった。

 新井総合公園 妙高市錦町2丁目2091 管理棟℡0255-73-7500

2018年11月21日 (水)

道の駅 あらい(妙高市)

201811212「道の駅あらい」(以下、「あらい」)は少なくとも新潟県内の道の駅で商業的に最も成功した施設。

 国道18号と上信越自動車道新井スマートICが接する立地、新井PAからも徒歩で利用できる利便性など、この施設が大成功に至る下地としてあった。

 観光地や地方自治体は、目的地となることを望み、通過点となることを良しとしたがらない。もちろんこの施設は目的地としての役割も担っているし、充分にその責任を果たしているが、自分のようなよそ者から見ると、「通過点に徹していること」が最大の成功要因だと思う。

 「あらい」は国道18号は北信と呼ばれる長野県北部と、新潟県西部の上越を繋ぐ、中間に位置する。また、長野県や中部各県から北陸へ抜ける、あるいはその逆でも、「あらい」は中間に位置している。

 「あらい」に立地する飲食店や物販・土産物屋等のバランスも良い。日本酒があり、日本海の海鮮があり、農産品が溢れている。飲食店では寿司店があり、上越を代表するラーメン店がある。もちろん蕎麦処もある。この種の施設にありがちな地域の情報発信施設もあるにはあるが、完全に脇役。脇役に徹している。

 国道18号線を挟んだ東側で大規模な造成工事が進んでいる。「あらい」の施設拡大となるようだ。当然だろう。

 道の駅あらい 妙高市大字猪野山58-1 ℡0255-70-1021 営業時間・定休日は施設により異なる

2018年11月20日 (火)

コストカッターの末路

 2012年頃、仕事で武蔵村山市を訪れる機会があった。西武拝島線・武蔵砂川駅から2㌔ほど離れたところにある企業に向かう途中に、広大な空き地が広がっていることに驚いた。「日産の村山工場の跡地ですよ。今は宗教法人が所有しています」。タクシーの運転手がそう教えてくれた。

 ルノー(フランス)、日産自動車、三菱自動車工業の会長で、ルノー・日産・三菱アライアンスの最高経営責任者 カルロス・ゴーン氏(64)が有価証券報告書虚偽記載等の容疑で逮捕された。偽った報酬は巨額で、かつ、その手法が悪質だったとされている。他にも企業を私物化していたことによる複数の容疑がかけられている。

 彼の登場は衝撃的だった。業績不振に陥った日産自動車を再建するため、フランス・ルノー社から送り込まれた彼は、「日産リバイバルプラン」という再建計画を策定し、実行した。冒頭の村山工場は、その計画の中で閉鎖された。

 リバイバルプランは成功した。日産は世界各国で人員を削減し、下請け企業を半減させる等、購買コストを圧縮。2兆円以上あった有利子負債をわずか4年で完済した。結果、彼は「カリスマ経営者」となり、同時に「コストカッター」という異名がついた。

 事件の発覚には内部告発があったとされる。また、捜査には日産の社員が協力し、司法取引制度が適用されたという。例えそうであっても、日本を代表する世界的企業で、不正が「素通り」したことに寒気を覚える。

 彼は21世紀初頭を代表する歴史的経営者だった。が、既に過去形だ。彼には税金が「コスト」だったのだろう。

 もうひとつ。彼の後を追った「ミニ・コストカッター」たちは、この機会に“切られる側の人々”に思いを馳せるべきだ。コストカッターは他者を切ることで、自らの報酬を上げる。ほとんどのコストカッターたちは、自らの身を削らない。

2018年11月19日 (月)

高崎市

 20181118昨日は所用で高崎市へ。

 群馬県は「海なし県」だが、海があるから良いということはない。海の近くに住めば、その「ありがたみ」よりも、その不便性に気づく。海の近くでは行動半径が内陸の半分になる。

 内陸県の気候は少し気になるところはあるが、とても住み良い街のように思えた。

 雪が降らない。関東各地が日帰り圏内。そして、新潟にも近い。

2018年11月18日 (日)

千載一遇

 今週はロシアとの領土返還交渉がニュースになった。日本は北方領土の返還交渉で「四島一括返還」を標榜してきた。「標」はしるし。「榜」は立て看板。町の中でも唐突にそのスローガンを目にしてきた。山は動くだろうか。

 先週末、帰宅する路上で意気揚々と歩く人に会った。旧知の人だったので、名刺交換とわずかな時間、立ち話をした。1分に満たない立ち話の間、自分はほぼ一方的に喋り続けた。その理由はいくつかあるが、そうした最大の理由は、彼の話を聞きたくないからだった。名刺を見て、彼は滅多にない業務に携わっていることを知った。

 千載一遇という言葉は「千年に一度しかめぐりあえないほどまれな機会」という意味。1000年を生きる人はいないから、この言葉を使うときは「一生に一度、生涯に一度の稀な機会」ということになる。  

 彼が携わる仕事は「地域と共に」というもの。相当に使い古されている。「地域の企業、地域による、地域のための」…聞いていて嘘臭く、真実味に欠ける。日本において「地域」は衰退する。少なくとも中期的には。 

 企業に必要なのは経営者と実務家だ。しかし、起業に必要なのは夢想家と思想家ではないか。

 利益を最大する施策や究極の合理化・効率化施策はこれからでも間に合うし、第一、これまでも散々検討されてきたことだ。

 新たな企業文化、企業風土・風習、組織内の価値観…これらを構築する千載一遇の機会を得ていることに、彼や彼らは気づいているだろうか。

2018年11月17日 (土)

金盞香/インディアンサマー

 天候が安定せず、崩れがちな10月と比べて、新潟の11月は穏やかに晴れる日が多い。

 11月17日 七十二候の「金盞香」(きんせんかさく)は立冬の末候。しかし、キンセンカは寒さを感じさせない。金盞は金盞花(キンセンカ ≒ マリーゴールド)とは違い、水仙のことを指す。水仙は冬の花。

 晩秋から初冬にかけて、穏やかで暖かい日が続くことを「小春日和」という。また、欧米圏でも「インディアンサマー」という。日本では春に、(語源となった)北米では夏に例えた違いはあるが、穏やかな日が続く。

 浜田省吾の「MIND SCREEN」(1979年)に「インディアン・サマー」という曲がある。このレコードは様々な理由・経緯から複数の女性作詞家が起用されている。この曲もその中の1曲。

 詞の世界は確かに言葉選びなどに多少の違和感がある「かもしれない」。だがそれは、様々な理由や経緯を知ってから感じたこと。貸しレコード屋の「えるぴい」で借りて聴いていた頃から、その違和感を感じていたかといえば、自信がない。

 詞は「真夏の恋の想い出を、波が押し寄せる渚で回想する」曲。

 しかし、彼のメロディで、彼が歌うことで、「その恋がたったひとつの夏ではなく、最も熱く恋をした人生の夏だったこと」も想起させる。

2018年11月16日 (金)

長岡市場食堂(長岡市)

20181110 「長岡市場食堂」は長岡市新産の長岡中央水産㈱の駐車場内にある食堂。

 食券方式。土曜日は混雑。昼時間を避けた方が無難。写真は「まぐろ盛り合わせ定食」(1,100円)。「寺泊まで行かなくてもいいな」となる。メニューは日替わり、焼き魚、煮魚、フライ、おでん…。運営会社や出入り業者の食堂としても機能している模様。「鶏の唐揚げ定食」が気になった。次回はそれを。

 長岡市場食堂 長岡市新産1-1-3 ℡0258-46-8905 営業時間:9時~15時 定休日:日曜・祝日・市場休業日

2018年11月15日 (木)

駄々っ子

 2週間前に光回線の引き込み工事が完了した後から、インターネットが不調になった。

 原因を特定するための電話で4名、故障対応で1名の担当者とやりとりした。幸いなことにすべての人が真摯な対応をしてくれた。

 技術的なこと以外に気になったことがひとつだけあった。それは担当者の多くがある特殊な表現を用いたことだ。

 その表現は「悪さをしているから」、「悪さをしていたから」というもの。恐らく、「不具合は見当たらないが、機器の相性やマッチング不良が原因で」というようなニュアンスで使っていたのだと思う。

 パソコンの中、ルーターの中、あるいは光回線の中、または、建物内の配電室に、“いたずらっ子”か“駄々っ子”が潜んでいるのが原因のようだった。

2018年11月14日 (水)

強行軍

20181114 今日は強行軍だった。1日の走行距離は300㌔、うち8割が一般道。

 長岡市から南魚沼市。次の目的地は妙高高原。カーナビは高速道に乗り、長岡JCTを経由したルートを示したが、一般道ルートを選択。

 十日町市へは「上沼道」(上越魚沼地域振興快速道路)、津南町→飯山市→斑尾高原→妙高高原というルート。

 高原の紅葉は最盛期を超えていた。途中、小雨に降られたが、妙高市に入る頃には快晴になった(写真)。

2018年11月13日 (火)

帰宅

 夕暮れの空は先月までの力強いオレンジ色から、色が抜けたような浅い黄色に変わっている。

 郊外へ延びるなだらかな坂道の先から、薄暮の空と同じ色をした車のヘッドライトが、雫のように滴り落ちてくる。

 東の空から上る朝陽が人々を吸い上げ、西の空に沈む夕陽が人々を解放する。

2018年11月12日 (月)

カレーブーム

201811091 今月初め、カレーチェーンとして事業拡大を続ける㈱ゴーゴーカレーグループが、後継者不在に悩むカレーの名店を募集し、その味を未来へつなげる「承継公募サービス」を開始すると発表した。

 このサービスが一般的なM&Aと異なるのは承継した店の味を守るということ。若い経営者だけあって、アイデアと柔軟性に長け、地域の食文化としての店と味を成長戦略に取り込んでいる。

 市内に「ゴーゴーカレー長岡東スタジアム」が出店したのは夏だった。以前ブログに記した「インド料理ニサン」がアクロスプラザにも出店した。蔵王橋の西側にある「ナンハウス長岡店」はイオンのフードコートに「インドキッチンナン カレーハウス」、駅前に「ナンカレーハウス駅前店」をオープンさせた。

 「オーシャンテラス」をカレー店に分類するのは微妙だが、カレーメニューは充実している。大島の「バンヤン」は本格的カレー店。なんといっても老舗は「ナカタ」ということになる。また、大手通の一角にできた「Lemy」は持ち帰りカレーと、市内のカレー店はバラエティ豊か。

 気がつけばカレーブームだ。写真は「Lemy」。各掲載店の情報は省略。

2018年11月11日 (日)

立花登青春手控え3 1

 “ 人を知らずして医はその技を揮(ふる)えず 心を知らずしてその道を歩めず ”

 NHKBSプレミアムで「立花登青春手控え3」の放送が始まった(毎週金曜 20時)。2016年(8回)、2017年(8回)に続く、シリーズ最終作(7回)とされている。

 藤沢周平氏の「獄医 立花登手控え」を原作とする時代劇。

 「立花登は小伝馬町にある牢獄で医者として経験を積む。牢屋に出入りする人間たちに関わる事件や人情に触れ、持ち前の正義感と柔術の力で事件を解決していく。過去2つのシリーズでは人として目ざましく成長する登の姿が描かれた。最後のシリーズでは、登の将来に関わる新たな出来事が巻き起こる。医者としての仕事、従妹・ちえとの恋、そして事件。登が颯爽と活躍する姿を描く青春時代劇の最終章」(番組HPを抜粋引用・加筆)

 立花登を演じているのは溝端淳平。清廉なイメージは立花登を演じるに相応しい。見事なキャスティング。

2018年11月10日 (土)

搾取され続ける地方

 2回ともトップニュースにならなかったのはなぜなのか。

 11月1日 柏崎刈羽原子力発電所内で火災が発生した。火災は「非常用の電気ケーブル」だった。

 11月8日 1日に発生した柏崎刈羽原発地下通路内の非常用電気ケーブル火災で、東京電力からの通報を受けた消防は、およそ2時間にわたって誤った地点で火元を探していた。つまり、消火活動に着手できていなかったということ。

 いずれのニュースも報道各社はトップニュースとしては扱わなかった。なぜなのか。

    http://kasa.air-nifty.com/blog/2017/09/post-33cf.html

    http://kasa.air-nifty.com/blog/2017/03/2017311.html

 原子力発電という制御できないシステムに対する不信感は1㍉も拭えていない。それにも増して東京電力という胡散臭い集団に対する不信感は、もはや北朝鮮に対するものの比ではない。そして、それを報道するメディアも、スポンサーに忖度しているのだろう。「ほぼ敵」と考えていい。

 原子力発電が安全ならば、東京湾を埋め立てて造ったらいい。

 地方は東京に搾取され続ける。地方で生まれ育った若者を、地方でコツコツと貯蓄されて来た老人の金を、そして、安全を。

2018年11月 9日 (金)

越後富士

 妙高山(2,454㍍)が美しい山であることに異論の余地はない。ただ、別名“越後富士”だというのは、新潟県民でも知る人は少数なのでは…?。

201811081201811082

2018年11月 8日 (木)

シャンパンファイト

 先週、プロ野球日本シリーズが終わった。野球に興味がないので、ブログで記す機会もない。

 日本シリーズは近年、リーグのチャンピオン(ペナントレースの勝者)同士が闘うのではなく、クライマックスシリーズを制したチームが闘うことになった。今年もパ・リーグ2位のチームがシリーズを制した。対戦成績はセ・リーグの35勝、パ・リーグの34勝となり、最近10年に限るとセ・リーグの2勝、パ・リーグの8勝。ペナントレース中に行われるリーグ交流戦の対戦成績が同じ傾向を示すとおり、チーム力はパ・リーグ上位が顕著になっている。

 理由はいくつか考えられるが、個人的には経営層の質、特に親会社の業種が大きな要因であるように思う。

 【球団経営する親会社の業種】

  セ・リーグ 新聞社(2球団) 鉄道 飲料 自動車(実質) IT(ソフト開発)

  パ・リーグ IT(2球団) 鉄道 食品(2球団) 金融

 これ以上は深く掘り下げない。今日、記そうと思ったことは「ビールかけ」のこと。「ビールがもったいない」とか野暮なことを言いたいのではない。半年に及ぶ長いペナントレースの勝者にはビールかけくらい許されていい。世界中の多くのスポーツで“シャンパン・ファイト”の類が慣習的に行われているように、勝者の特権を奪うつもりもない。

 しかし、それを見せられる方には、多少の嫌悪感が残るのは事実だろう。「ビールかけ」を見せて欲しくない、見たくない人が一定数存在する。なぜなら、「ビールかけは見苦しい」からだ。

 ①メディア取材のあるビールかけは日本シリーズ優勝球団に限定する。 ②ペナントシリーズやクライマックスシリーズの勝者、その他の場面で行うことは構わないが、その場合は「球団内でのみ行うこととし、メディア開放は行わない」としたらどうだろう。

2018年11月 7日 (水)

切り札 vs ジョーカー

 トランプ大統領のトランプ(Trump)という名を奇妙に感じるのは日本人だけのようだ。日本でトランプといえば、スペード・ダイヤ・クラブ・ハートのマークがついたカードゲームのことを指す。しかし、英語でトランプは playing cards と言うそうだ。 Trump は「切り札」という意味で、勝利や征服を意味する triumph が語源だという。

 アメリカの中間選挙が投開票された。上院は共和党が多数派を維持し、下院は民主党が多数派を奪還した。今後の世界情勢について、早速、アナリストらの分析が始まっている。トランプ大統領は、自分が先鋭的とか急進的であってこそトランプであることを理解している。彼が穏健派に転じることはない。多数派であれば更に自身のやり方を推し進め、少数派であればより過激に振る舞うだけだろう。

 アメリカの社会が微妙に民主党を勝たせたことは、アメリカの底力だと思う。一方に傾斜し、雪崩を起こすことがない。それでも世界の潮流は右傾化であり、自国第一主義だ。

 “Trump”が切り札ならば、“トランプ”ではジョーカー(Joker)、つまり道化師がゲームを逆転する。

 次の世代に道化師が現れるとすれば、彼は年寄りではないだろう。45歳前後の若き道化師(リーダー)が出現すれば、30歳年上の老経営者(プレジデント)はひとたまりもないはずだ。

2018年11月 6日 (火)

亀よさらば

 亀は長寿の代表格のような動物。これには「細胞の代謝が遅い」という生物学的な裏付けがある。亀は「浦島太郎」の伝説や昔話で、主人公を竜宮城に連れて行く。「鶴は千年、亀は万年」のことわざでは、長寿の象徴として扱われ、吉兆の意味を持つ。一方、「のろま」の象徴として扱われ、いくつか亀を用いた侮蔑表現がある。

 人は時に、長寿に肖(あやか)りたいと亀を崇(あが)めてきた。人は時に、のろまな亀を馬鹿にしてきた。

 亀は長寿ゆえ、のろまだからゆえに、常に人の隣にいたのだと思う。

 亀は亀として生きる。亀以上でも、亀以下でもなく。

2018年11月 5日 (月)

螺旋状の循環 2

  27年前、国際文化論の授業では「外国人労働者をどう受け入れるか?」を議論した。労働市場の開放は、一定数の日本人労働者の職業を奪うことが想定された。しかし、その議論も含めて、大きな問題にや社会的な課題には発展しなかった。バブルの後始末に負われた日本の人手不足は、やがて“人余り”となったからだ。

 しかし、今回は経済や景気の波が解決しはしないだろう。少子高齢化の日本では慢性的な人手不足が続くからだ。出入国管理法の改正案を同じ産業界でも温度差があるように感じる。デフレ業種といわれるチェーン展開業種や新業態・新店舗の出店を積極的に進めたい業種、そして、建設業の深夜労働、ホテル業の客室清掃、交代制のシフトを組む製造業などは外国人労働者に頼らざるを得ない現状がある。これまでの「外国人技能実習生」の制度が黒に近いグレーだったことは、自分も目の当たりにしてきた。改正案では受入れ拡大業種として14分野が検討され、これに含まれないコンビニエンスストア業界は追加を希望しているという。一方、労働組合は「進め方が拙速」と懸念を示している。

 「クズネッツの波」が15年~20年で起こるとすれば、バブルの後遺症に悩まされた時間をプラス10年した現在。「コンドラチェフの波」として48年~60年で起こるとすれば、IOT、AIの大規模な技術革新でマイナス10年した現在が景気循環の節目に当たっているように思う。

 時間が経過し、時代が変わり、歴史が繰り返されている。それはまるで螺旋状に。

 但し、その螺旋が「上向き」なのか、「下向き」なのかの判断は“微妙”と言わざるを得ない。

2018年11月 4日 (日)

螺旋状の循環 1

 景気循環には「キチンの波」、「ジュグラーの波」、「クズネッツの波」、「コンドラチェフの波」がある(とされている)。「キチンの波」は在庫投資による40ヶ月の周期、「ジュグラーの波」は設備投資による7年~10年の周期、「クズネッツの波」は建設投資による15年~20年の周期、「コンドラチェフの波」は技術革新による48年から60年の周期とされる。

 11月2日 出入国管理法の改正案が閣議決定。外国人労働者の受け入れ拡大に向け、新しい在留資格を創設する。政府は新制度を来年4月にスタートさせる考え。これに対し野党は「事実上の移民政策だ」として反対する姿勢。制度改革が議論される背景には深刻化する人手不足がある。

 現在の状況が27年前と瓜二つ。そっくりだ。

 27年前。大学4年の秋。就職活動を終えた自分は人生で最も自由な時間を満喫していた。経済上のバブルは崩壊していたが、バブルの余熱は世の中を覆い、蔓延していた。

 アルバイト先の配送センターでは外国人留学生と並んで働いた。全てのアルバイトの中で、最も長く勤務していた“古株”は中国人留学生だった。中東からの留学生は体臭がキツく、それを察知した部門長は、彼に別の仕事を与えた。そのアルバイト先は早朝を除き、ほぼ24時間稼働しているようだった。同じ仕事をいくつかの時間帯で別々の人間が担当していた。夕方、迎えのマイクロバスが最寄り駅に着くと、バスからは勤務を終えたパートの女性たちが降りて来た。その仕事を昼は女性パート、夜間は自分たちのような学生や留学生、そして深夜は外国人労働者が担っていた。

 そんなアルバイト明けの授業に「国際文化論」という時間があった。所属していたゼミでは常に違和感を感じ、居心地が悪かったが、その授業の時間では、大学という存在、大学生という環境に感謝することがあった。担当は専門知識を有する若い講師だった。自由な議論、アカデミックな時間。そこでの議論に結論はなかった。多数派が存在しないのだ。 <続く>

2018年11月 3日 (土)

イタリア食堂 amico (長岡市栃尾)

201811031201811032

201811033201811034

 イタリア食堂amico(アミコ) 地域に愛される名店。隣席は70代の夫婦。斜向かいも70代の夫婦。窓際の席では3世代の親子が食事会をしていた。

 イタリア食堂 amico 長岡市栃尾大町2-5 ℡0258-52-1323 定休日:水曜・第2木曜 営業時間:11時半~21時半(L.O) 昼休憩14時半~17時半

2018年11月 2日 (金)

公共放送(仮)

 最近、にわかに「4K」・「8K」という言葉を見聞きするようになった。4K・8Kは現行の映像規格を超える超高画質映像のこと。現在の4倍から16倍の画素数により、立体感・臨場感ある映像を体感できるようになるという。

 NHKはこの4K・8Kをスーパーハイビジョンと称し、今年12月1日からNHK4K、NHK8Kの放送を開始する。現在の放送が4K・8K規格の映像に変わるわけではない。4K・8K規格の「チャンネル」が増える。

 前回の東京オリンピック時にカラーテレビが国民生活の中に大きく浸透したように、今回の東京オリンピックがこれらの普及に“活用”される。

 NHKの年間受信料は24,770円(最も安価なプラン)。この費用を捻出するために、時給800円の人は31時間働かなければならない。31時間働くということは、1日8時間で4日間を要する。一方でNHK職員の平均給与は1,500万円を超えるという報道もある。

 次世代超高画質映像の開発や放送にかかる設備の費用はこれらの“血税”ならぬ“血受信料”から拠出されている。非正規雇用で年収120万の貧困家庭も、年収1,500万円のNHK職員も、年収1億円の富裕層も、同じ負担を強いられるのが受信料。民間事業者では当たり前になっている放送のスクランブル化は着手される気配がない。

 市民感覚や国民感情、そして生活者の目線を持たない「公共放送(仮)」。超高画質映像がどれほど立体感や臨場感を写し出そうと、「公共放送(仮)」の実態は不透明で、その内実は独自の財源を持った単なる「放送省」だろう。省益、既得権益の塊(かたまり)でしかない。

2018年11月 1日 (木)

近くて遠い心

201811013 2017年8月 韓国の文大統領が日本の植民地時代の「徴用工問題」について、「個人請求権が存続する」との見解を示した。文氏は弁護士時代に元徴用工の人々の支援を続けた人物。

 2018年10月 韓国最高裁は第二次大戦中の日本で強制労働させられたとする元徴用工の訴えを認め、日韓の戦後補償問題で初めて日本企業に対する賠償命令を下した。

 日本と韓国は1965年に日韓請求権協定を締結。韓国は当時の国家予算の2倍に当たる5億ドルの経済協力金を日本から受け取っている。また、韓国政府は1998年までに日本から贈与無償資金協力を200億円以上、技術協力を900億円以上受け取り、政府貸与支出総額は3,601億円に上るという記録もある。

 この感情は、痛みであり、傷みであり、悼みでもある。それは限りなく悲しみに近く、哀れみに似て、諦めの寸前。

 韓国は隣国。それでも「近くて遠い国」だと感じる。その理由は、心の距離が遙か彼方にあるからだろう。

2018年10月31日 (水)

腰痛と便秘

 腰痛と便秘には因果関係があるという。腹筋など筋肉の機能低下が、腰痛であり、便秘を引き起こす。

 老化であり、劣化。この大きな影に対峙しようとは思わない。長生きをしようとは思わないからだ。

 しかし、生きているうちは健やかでいたい。健やかでないことは、何にも増して周囲に迷惑をかける。

2018年10月30日 (火)

「光」という名のもとに

 もう15年近く前、「ADSL」、「ブロードバンド」と呼ばれるインターネット接続サービスが始まった頃、部内で真っ先に導入し、同僚から羨ましがられたことがあった。それ以来、新たな通信サービスには可能な限り対応してきた。それは羨ましがられる優越感からではなく、技術や機器の進歩、つまり、イノベーションを実感できるからだった。

 しかし、その後、フレッツ光の時代から、光コラボレーションの時代になり、ドコモ光を利用、と通信サービスの名称は変わっても、通信面の技術進化を感じることはなくなっていた。長い間、日々のインターネット利用で、不便さ・不快さを感じていた。

 集合住宅のフレッツ光の配線は「共同利用方式」の場合、①光配線方式 ②VDSL方式 ③LAN配線方式という3つの方式がある。誤解を恐れず言えば①の光配線方式以外は「なんちゃて光回線」だ。①光配線方式とは純粋に「光ファイバーを用いて」各戸まで接続する。一方、②VDSL方式は「電話配線を用いて」接続する。③LAN配線方式は構内の「LAN配線を用いて」接続する。

 ようやく光回線工事が完了した。通信環境は大きく改善した。特に大容量の動画をダウンロードするスピードが大幅に改善した。集合住宅の既存設備が「ひと昔前」だったことが、これまで不便さ・不快さを感じてきた最大の要因ではある。しかし、「光」という名のもとに「なんちゃって光」環境を甘受せざるを得なかったことは、通信会社にも責任の一端があるように思う。理由は簡単。「光回線」も「なんちゃって光」も、料金が変わらないからだ。

2018年10月29日 (月)

2021年

 ドイツのメルケル首相が任期満了する2021年に退任する意向を表明した。メルケル氏はドイツ国内で「永遠の首相」、欧州で「欧州の事実上の指導者」、世界で「最も影響力のある女性」と呼ばれてきた、21世紀初頭を代表する政治家。

 ニュース解説によると、自らの退陣をスケジュール化することで政治や党内の混乱を収めようとする狙いがあるという。しかし、そんなことが上手くいくのだろうか。政治は権力闘争。先が見えた者を権力の座に座らせておくだろうか。退任までは3年近くある。

 12月に行われるドイツキリスト教民主同盟(CDU)党首選で、反メルケル派が選出されることになれば、ポピュリストが台頭する潮流の中で「ドイツよお前もか」ということになる。また、連立する社会民主党(SPD)が連立を維持しないとなれば、世界の不透明感は一層強まる。

 2021年は安倍首相の任期とも重なる。世界の枠組みや方向性が決定ずけられるのが2021年なのだろう。

2018年10月28日 (日)

今年のベストレース

 週末の天気予報は雨だったが、まずまずの天気になった。新潟競馬場の秋開催が今日までだったので、通常立ち入ることができない芝コースを開放するイベントがあった。これに出掛けることも考えたが…。雨予報だったことが悔やまれる。

 昨日のブログに記した天皇賞・秋 の予想が的中した。しかし、そのこと以上にレースそのものが素晴らしかった。やはり、出走する頭数はフルゲートである必要はない(1頭競走除外になり12頭で実施)。むしろ、おかしな流れや前が詰まるようなことがなく、レースの質は上がったのではないか。

 今日のレースは今年のベストレース。強い4歳世代が1着から4着を占めた。勝ったレイデオロ(父キングカメハメハ)の走破時計1分56秒8も素晴らしい。日本レコードタイム1分56秒1が出た2011年のレース(勝馬 トーセンドョーダン 父ジャングルポケット)に匹敵する。

 先行して3着に粘り込んだキセキ(父ルーラーシップ)が勝ってもおかしくなかった。それを上がり3ハロン最速で追い込んだサングレーザー(父ディープインパクト)が勝ったレースだった。しかし、先に抜け出していたレイデオロを捕らえることはできなかった。同じ父を持つドゥラメンテ(2015年の皐月賞・ダービー2冠馬)よりも強いかもしれない。

2018年10月27日 (土)

2018年 天皇賞・秋

 彼を2歳の夏から知っている。かなり高齢になったと思っていたが、彼はまだ5歳だ。

 ロードクエスト(父マツリダゴッホ)は2015年のGⅢ新潟2歳ステークスの勝ち馬。今日のGⅡスワンステークスで、春のGⅠ安田記念を勝ち、単勝1.3倍の支持を集めていたモズアスコット(父フランケル)をハナ差で制した。

 彼は2番人気だったので、決してダークホースではなかったが、伏兵馬や穴馬がなぜ「Dark」と称するのか不思議だった。Darkには「暗い、闇の、薄黒い」という意味のほか、「あいまい、わかりにくい」という意味を持つ。確かに有力馬や人気馬は誰の目にも明らかだし、注目されている。馬の調子や隠れた適性を見つけだしてこそダークホースになり得る。

 今秋のGⅠレースは馬が競走しているというよりも、騎手が競走しているようなレースが続いている。有力騎手には有力馬への騎乗依頼が来るから、仕方ない面もあるが、騎手の稚拙が問われるようなレースは望まない。秋の東京競馬場開催は最もハイレベルで紛れの少ない競馬が繰り広げられる。特に明日の天皇賞・秋は近年の王道距離である2,000㍍。最も強く、最も速い馬に勝ってもらいたい。出走頭数13頭が少ないという見方もあるが、欧州などでは平気でひと桁の頭数でGⅠレースが行われている。

 ダークホースについて触れたので、このレースのダークホースから。▲ステファノス(父ディープインパクト)。2015年のこのレースを2着。2016年に3着。2017年は極悪の馬場に泣き10着。高齢馬(7歳)にいいデータは残っていないが、近走は彼の鋭い末脚が戻っている。展開ひとつで馬券内があると思う。後は昨年の皐月賞馬アルアイン(父ディープインパクト)、ダービー馬レイデオロ(父キングカメハメハ)、菊花賞馬キセキ(父ルーラーシップ)が揃う4歳馬から、◎サングレーザー(父ディープインパクト)、○レイデオロ、△スワーヴリチャード(父ハーツクライ)。

2018年10月26日 (金)

滑走路

 旧優生保護法のもと、障害者などに不妊手術が繰り返された問題では、「旧」の文字が付されることで、あたかも古い問題であるかのように錯覚する。優性保護法は1948年から1996年まで存在した。ついこの前までの出来事だ。優生保護という法律も言葉も、この上なく破廉恥なのに、人々は「そういうものだ」と素通りして来た。そして、現在進行形で放置し続けている言葉が「非正規」ではないか。

  非正規の友よ負けるなぼくはただ書類の整理ばかりしている

  青空の下でミネラルウォーターの箱をひたすら積み上げている

  うしろ手に携帯電話抜くときにガンマンになった気がする僕は

  青空と発音するのが恥ずかしく なってきた二十三歳の僕

  空だって泣きたいときもあるだろう葡萄のような大粒の雨

  筍のように椅子から立ちあがる昔の僕のような少年

 「歌集 滑走路」 を遺した萩原慎一郎氏は“非正規”の歌人。彼は「非正規雇用」の歌人。「逆境に負けず生きる希望を歌った」と評され、「彼の歌は心を射抜く」と評される。

 しかし、彼は32歳で命を絶った。彼は逆境に負けたのだ。彼を敗者にする社会とは何だろう。そのこと自体が「非正規な社会」の証左だろう。

 彼の歌が心を射抜くとは思わない。彼の歌は心にとどまり、そして、住みつく。それほどの力を持っている。

2018年10月25日 (木)

騙されないで

 長い間、内戦下にあるシリアで拘束されていたフォトジャーナリストが解放された。3年4ヶ月ぶり。彼は抑圧された者に寄り添おうとした稀有なジャーナリスト。しかし、かよわい命を大事にしたいと願う者は、自分のかよわい命も粗末にしないだろう。

 10/2にバブル後の最高値24,448円をつけた日経平均株価。今日の終値は21,268円。前日比▲822円値を下げた。この間、前日比▲915円、▲423円、▲604円の日がある等、荒い値動きになっている。アメリカの金利上昇。金利上昇に伴う住宅市場の伸び率の鈍化。アメリカと中国の貿易戦争の激化。サウジアラビアによるジャーナリスト殺害事件が産油国・中東情勢にも影響を及ぼしている。こんな時、株屋は必ず「業績好調な売られすぎ銘柄の買い時だ」と言うだろう。

 冒頭の話を例えに使うなら、長い間、バブルの後遺症に喘(あえ)いだ日本経済は、ある意味「拘束」状態にあった。そして、アベノミクスによって解放された。しかし、アベノミクスはとうの昔に終わっている。「かよわい命=かよわい資産」を大事すべき。かけがえのない資産を粗末にしないこと。

 世界は「自国至上主義」になってしまった。世界を牽引するリーダー達が、自国第一主義者たちで占められる現状は「第二次世界大戦前と酷似している」という指摘もある。

 アメリカ、中国、ロシア、中東…それらの指導者たちを日本人は批判できない。経済において自国至上主義の引き金を引いたのは、この国の首相だった。彼を選び、彼を信任し続けている姿は、世界から自国第一主義の国と思われているはずだ。

2018年10月24日 (水)

スマホ化する車

20181024 発売されて間もない スバル フォレスター Advance を運転する機会があった。

 フォレスターが鳴り物入りで登場したのが1997年。当時(今もそうだが)、車高の低い車に乗っていた自分は、隣の駐車スペースに停まっていたフォレスターの耐雪性、悪路走破性を羨ましく思ったものだった。

 e-BOXER リチウムイオンバッテリー SI-DRIVE X-MODE アイサイト・ツーリングアシスト… 先進機能満載の機器は、ナビなどを含むとスイッチ類だけで50種類を超えているのではないか。

 慣れれば便利なのは間違いないが、多機能性が情報過多にも繋がっていて、少し疲れてしまった。搭載している機能を1割も使いこなせないでいるスマホと似ている。自分の車を「高性能な電化製品」だと感じたのが2010年。2030年の車を運転できるのだろうか。

2018年10月23日 (火)

人間 < 機械

 システマチックな人間 よりも エモーショナルな機械 の方が

 メカニカルな人間 よりも ヒューマニティな機械 の方が

 たぶん、いいと思う

2018年10月22日 (月)

最初の傘

 薄暗いその店に買い物に行くのは決まって雨の日だった。

 幼い頃、近所に警察署があった。その前には駅に行くバスの停留所があった。

 そのバス停の脇に、間口は二間ほど、奥行き5㍍ほどの小さな平屋が建っていた。

 平屋には老婆がいた。老婆は裸電球の灯りの下で傘を売っていた。傘は壁に吊され、何段にも立て掛けられ、上がり框の上にも積み上げられていた。

 その店で初めての傘を買った。それから何度も傘を買った。

 あの店は店舗としてあったのか、それとも住居を兼ねていたのだろうか。

 明日からの天気予報が下降気味だったことを思い出し、傘を買った。使っている傘はコンビニで買ったもの。思いもよらず丈夫で長持ちした。どこかに忘れてくることもなかった。5年近く使った。

 傘はまだ使えるが、骨組みの先端が錆びている。傘を閉じたときに雨水が錆びた骨を伝って滴り落ちてくる。先日はその薄い茶色の雨が、ワイシャツにシミを作った。

 半世紀近くの時間が経過した。

 今は、雨が降ってから傘を買いには行かない。雨が降る前に買いに行く。

 俺は成長した。

2018年10月21日 (日)

消費税のこと

 2019年10月の消費税率引き上げ時に実施する税負担感の緩和策が検討されている。キャッシュレス決済時にポイントを還元する、商品券を配布する、現金を給付する等々の施策が検討されている。

 1989年4月に導入された消費税は当初、税率は3%だった。1997年4月に5%、2014年4月に8%にそれぞれ引き上げられ、2019年10月から10%になる(予定)。

 1989年は平成元年だから、30年をかけて税率10%とするのは、税制の導入速度からすれば遅々としたものかもしれないが、長い年月をかけて定着させたのは日本的で良かったと思う。バブル経済崩壊の後始末から、「結果的に30年かかった」というのが実態だが。

 消費税の導入前は主に贅沢品や嗜好品に物品税が課せられていた。あの頃、劇的に変わったのが洋酒の値段だった。それまで高級と言われていた洋酒だったが、実は価格のほとんどが税金だった。当時は贈り物としてもよく見かけたが、現在ではお遣い物としての価値はかなり下がった。

 「消費税の引き上げ」には、ずっと賛成だった。消費税の本質は2つあって、ひとつは税体系を世界標準に近づけること(税に占める間接税割合の適正化)。もうひとつは消費税収によって、国民福祉の負担をカバーすること。いずれも正論だからだ。

 消費税が10%で打ち止めとはならないだろうが、延期・先送りしたからといって、いいことは何もない。平成時代は消費税の時代として改元され、2019年は「シャウプ勧告」から70年。「節目の年」であることに間違いない。

2018年10月20日 (土)

2018年 菊花賞

 明日は競馬「クラシック三冠」最後の菊花賞。近年の競馬界では、2,000㍍、2,400㍍の世界標準距離のレースが重んじられ、3,000㍍の菊花賞は虐げられている状況にある。このことは競馬オールドファンほど納得できないと思う。

 すべての3歳馬にとって菊花賞は未知の距離に挑むレース。春の実績馬が貫禄を示すか、夏に成長を見せた馬が巻き返すか、あるいは、夏の上がり馬が長距離適性を発揮するか、興味は尽きない。

 今年は夏の新潟開催をステップに参戦する馬が4頭、新潟デビュー馬が3頭、計7頭いる。馬券は懲りずに「新潟馬券」を買う。

 ◎ブラストワンピース GⅢ新潟記念で古馬を圧倒。新潟記念を夏のローカル重賞から、新たな菊花賞路線として確立するためにも、この馬には好走以上の結果を期待。

 ○グロンディオーズ 夏の1000万条件・信濃川特別を快勝した。現地観戦していたが、2着以下を3馬身突き放したのには驚いた。相手は良血馬が揃っていた。ここまで4戦3勝。“遅れてきた大物”。

 ▲グローリーヴェイズ 夏の1600万条件・佐渡ステークスを勝っている。やや低調な相手だったが、準オープン勝ちという実績は軽視できない。

 △ユーキャンスマイル 夏の1000万条件・阿賀野川特別を勝った。母の父がダンスインザダーク。

 △タイムフライヤー 新潟デビューのGⅠ馬。 

 △オウケンムーン 新潟デビューの重賞馬。 

 △シャルドネゴールド 新潟デビュー馬。新潟の新馬戦の歴史上、この馬の新馬戦がベストメンバー。

 【追記】 長距離レースは騎手の力量が占める割合が高いことを改めて痛感した。新潟馬券は発動しなかったが、3着~7着を△◎▲△△が占めた。これはこれで納得できる結果。来年も夏の新潟をステップに菊花賞に歩む馬が増えるといい。

2018年10月19日 (金)

らあめん天山 長岡店(長岡市)

 長岡駅東口を出てすぐ。雨に濡れずに入店できる。店内は左奥に小上がり席。6人座れるテーブルが2つだが、4人ずつがいいところ。正面の厨房前にカウンター席。テーブル席が4つ。平日の昼だったが、ほぼ満席だった。

 駅近という立地から、来店客はサラリーマン、学生、交通機関を利用する高齢者など。それに合わせるようにラーメンの種類も多様。少し迷ったが「背脂 塩らあめん中盛」(702円)を。中盛は無料。時間がなかったので写真を撮る時間がなかった。薄い緑色をしたクロレラ麺が特徴。だが、特に違和感はない。麺は細麺か太麺を選べる。塩をオーダーしたので細麺を選んだが、麺が細いとは感じない。自家製太麺はどんなものか興味が湧く。かなり昔、見附の天山本店で食べた時の印象は「ボリュームがある若者向けの店」だった。今回は量も質も二重丸◎の印象に変わった。

 らあめん天山 長岡店 長岡市台町8-19 長岡市台町8-19 ℡0258-33-1315 営業時間:11時~24時(日・祝21時) 定休日:不定

2018年10月18日 (木)

蟋蟀

 蟋蟀は「キリギリス」 読めないし、書けない漢字。

 今日からは七十二候の「蟋蟀在戸」(きりぎりす戸にあり。キリギリスが戸口で鳴く時期)

 窓を開け、耳を澄ますと、虫の声は一時期よりもかなり小さくなっている。冬の夜が静かなのは、夏の蝉や秋のコオロギや鈴虫、キリギリスなどの虫の鳴き声がしないからかと気づく。

 夏物の衣類で過ごしていたが、それでは肌寒い。夏季の寝具で過ごしていたが、朝目覚めると上掛けにくるまっている。

 猛暑の夏だったからこそ、いつもより寒い冬が、いつもより早く来るかもしれない。来週は霜降だが、朝霜はそれまで待てるだろうか。

2018年10月17日 (水)

苗名滝苑(妙高市)

201810101201810102

 妙高市杉野沢にある苗名滝(なえなたき)は日本の滝100選に選定される名瀑。その入口には食事処、茶屋などがあるが、一番大きな食事処が苗名滝苑。

 流しそうめんの設備「竹とよ式」と「回転式」が常設されていて、これが最大の特徴。ほかに、そば、山菜、きのこなどの定番と、湧き水で育ったニジマスやマスなど、季節毎のメニューを楽しむことができる。

 写真は「滝ますの唐揚げ御膳」(1,550円)。食べきれないほどの量。カウンターに数種類の漬け物が置いてあり、これだけでごはんのおかずになる。味・量ともに観光地の食事というよりも、地元の食事を食べさせてくれる良店。特筆すべきなのは店員の女性。流暢な英語を話していた。

 もう1枚の写真は苗名滝ではなく「いもり池」。10月10日、 紅葉には少し早く、覗き込んで見た写生する人たちの絵の方が美しかった。

 苗名滝苑 妙高市杉野沢2092 ℡0255-86-6536 営業時間:9時~17時 定休日:11月上旬~4月中旬クローズ

2018年10月16日 (火)

牝馬3冠

20181015 12週連続のGⅠ開催(※)はアーモンドアイ(父ロードカナロア)が2012年のジェンティルドンナ(父ディープインパクト)以来の“牝馬クラシック3冠”(史上5頭目)で幕開け。単勝1.3倍の圧倒的支持に応えた。新馬戦の時にはここまで強い馬になるとは想像できなかった。

 何度も書いているとおり、アーモンドアイがデビューした2017年8月6日(新潟競馬場)は、1800㍍の新馬戦でロックディスタウンが勝ち、タイムフライヤーが2着。1400㍍の新馬戦でアーモンドアイが2着に敗れ、レパードステークスでエピカリスが3着に敗れた日。

 以前、強い牝馬について記したことがあった。本当の価値や真価は次走・ジャパンカップと古馬になってからだが、“史上最強牝馬”となる可能性は高い(写真は2018.5 オークス)。

  http://kasa.air-nifty.com/blog/2017/11/post-f6e7.html

 ※今年は例年、地方開催されるJBCのスプリント、クラシック、レディスクラシックがJRA京都競馬場で開催される。但し、JBC各レースは「JPNⅠ」に区分される。

2018年10月15日 (月)

李舜臣とは

 韓国・済州島で行われた国際観艦式で、韓国海軍が艦艇に李舜臣将軍の旗を掲げたという。ややこしいことをする国だ。

 「旭日旗」の掲揚自粛を求められた海上自衛隊は、この観艦式への自衛艦派遣を断念していたが、観艦式に参加した10カ国のうち7カ国は軍艦旗を掲げ、残る3カ国は国旗=軍艦旗を掲げた。

 「招く客に対し、公式な旗の掲揚を自粛するよう要請しておきながら、自国はそれらとは全く無関係の旗を掲揚する」。政府関係者は抗議したというが、抗議は不要。静観すべきだろう。

 ところで李瞬臣とは誰か。豊臣秀吉の朝鮮侵略で豊臣軍を撃破した韓国の英雄だという。「自国のために闘った者は英雄」という視点だろう。それならばなぜ、日本が自国のために闘った者を英雄視することに反発するのか。

 いっそのこと日本で李瞬臣の映画やドラマを作ってみてはどうか。もちろん英雄を英雄として描く。決して貶(おとし)めてはならない。日本では必ずしも勝者側の視点だけで映画やドラマや舞台や小説や、その他の文化的創作が行われている訳ではない。豊臣秀吉を「悪者」として描く自由が、日本にはあり、文化的・芸術的作品として受け入れる社会がある。

2018年10月14日 (日)

ドン・キホーテ 4景

 ① 「ドン・キホーテ」(1605年・1615年)はスペインの作家ミゲル・デ・セルバンテスの小説。「ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ」が冒険の旅に出かける物語。

 ② 1985年3月に発売された尾崎豊のセカンドアルバム「回帰線」。その2曲目に「Bow!」という曲が入っている。

  否が応でも社会に飲み込まれてしまうものさ 若さにまかせ挑んでくドンキホーテ達は 世の中のモラルをひとつ飲み込んだだけで ひとつ崩れひとつ崩れすべて壊れてしまうものなのさ

  あいつは言っていたねサラリーマンにはなりたかねえ 朝夕のラッシュアワー酒びたりの中年達 ちっぽけな金にしがみつきぶらさがってるだけじゃNO NO 救われないこれが俺達の明日ならば

  午後4時の工場のサイレンが鳴る心の中の狼が叫ぶよ 鉄を喰え飢えた狼よ死んでもブタには喰いつくな

  夢を語って過ごした夜が明けると逃げだせない渦が日の出と共にやってくる中卒・高卒・中退学歴がやけに目につく愛よりも夢よりも金で買える自由が欲しいのかい

  午後4時の工場のサイレンが鳴る心の中の狼が叫ぶよ 鉄を喰え飢えた狼よ死んでもブタには喰いつくな

 ③ 1990年頃、住んでいた街にディスカウントショップがあった。商品ラインナップはホームセンターとは違う。必要か必要でないかで区分すれば、必要のない物を多数陳列しているような店だった。新聞の折り込み広告も驚くほど簡素で、いくつかの目玉商品だけが掲載されたものだった。何度となく、その目玉商品だけを買いに出掛けたことがある。その店の名前は「ドンキホーテ」といった。

 ④ 10月11日 ディスカウントストアの「ドンキホーテホールディングス」(以下、ドンキホーテ)は、総合スーパー「ユニー」を子会社化すると発表した。ユニー、ファミリーマート、ドンキホーテをあわせた売上高は約4兆7千億円となり、イオン、セブン&アイに次ぐ国内3位の流通グループとなる。ドンキホーテの社長は「(ユニー系列店を)5年で100店舗をめどに業態転換する」とした。残る90店舗は「アピタ」などの店名を維持する。従業員の雇用は維持され、既存店閉鎖の予定はないとした。

 ①の時代から400年。日本では「ドンキホーテ」は大型小売店のことを指すようになった。②の時代、③の時代から30年~35年。ほとんど“がらくた”のようなものを売っていたドンキホーテは、凋落する長崎屋やユニーに代わって、小売業界の中心企業になった。

 30年は短いのか、長いのか。結果的には下剋上。物事を転換させていくのは人であり、時が物事を変えていくのではないが、「時の流れ」に抗(あらが)える人はいない。

2018年10月13日 (土)

あしょらー

201810061 技郎(ぎろう) 730円 完全に「あしょらー」

 http://kasa.air-nifty.com/blog/2018/04/post-9d1d.html

2018年10月12日 (金)

浪川レポート

 世の中が「こうなる前」から、金融ジャーナリストの浪川攻氏は「毎日新聞 経済プレミア」で金融業界の異常性をレポートしていた。

 (引用・抜粋) 採用活動が終盤戦を迎え、売り手市場が継続する中、地銀業界は苦戦を強いられている。「内定数が採用予定数に達しない。面接に訪れる学生が少ない」。「130人に内定を出したが(辞退者続出で)、現在では70人に減少し、再び、採用活動を本格化させた」。地銀はかつては優良企業とされ、優秀な学生が集まる、「狭き門」だった。地銀幹部は「地銀は将来、人口減少で苦戦し、将来ビジョンを描けないという報道が相次ぎ、学生たちの足が遠のいた」、「金融庁が複数の地銀が存続できない都道府県というシミュレーションを公表しているのだから」と恨めしげに語る。しかし、それだけが理由ではない。学生は先輩などから「過剰な営業目標を与えられる」という話や「入社数年で退社した」という情報も得ている。地銀の人気度はいや応なしに低下せざるを得ない。「県庁か地銀かの選択で悩むような学生を、率先して採用するような時代は終わったことを地銀は痛感していいのではないか」(金融庁幹部)。

 浪川氏はレポートの最後にJPモルガン中興の祖・デニス・ウェザーストーン氏の名をあげ、「イギリス労働者階級出身のウェザーストーン氏は家庭の事情で大学へは行けず、JPモルガンの英国拠点に高卒で入社した。その人物が後年、この大銀行をよみがえらせた。地銀の皆さんはこの話をご存じだろうか」と結ぶ。

 素晴らしい指摘だと思う。

 文中の地銀幹部は未だにマスコミ報道や金融庁に「採用難」の責任をなすりつけている。

 地銀は「オワコン」。マスコミ、金融庁、超異次元経済緩和政策(=政権)の責任は、それぞれ1%程度ではないだろうか。

 ほぼ100%が自業自得だろう。

2018年10月11日 (木)

よろずや平四郎活人剣 2

 「よろずや平四郎活人剣」の再放送を見終わった。全10回なのであっという間だった。

 同じ日、外国の有名な高視聴率ドラマを日本版にリメイクしたドラマを観たが、30分と観ていられなかった。

 人それぞれに好みがあるので構わないが、現代劇に感情移入することが難しくなり、時代劇だと多少の粗(あら)も気にならない。

 旗本・神名(かんな)家の末弟・神名平四郎は、兄である目付・神名監物とは腹違いの子。妾の子である平四郎は“冷や飯食い”の存在。 暮らしに窮した平四郎は裏店で「よろずもめごと仲裁つかまつり候」という看板を掲げる。世間知らずで楽天家の平四郎が巧みな「剣と口」で、よろずのもめ事を解決していく。神名平四郎は中村俊介、神名監物を内藤剛志が演じた。

 とても清々しいドラマの影響で、「よろずや平四郎活人剣」(上・下)を読み返している。

 裏店で「よろずもめごと仲裁つかまつり候」という看板を掲げた平四郎は、市井のもめごとに介入し、それを解決していく中で、自身の出自や生い立ちという境遇、そして自身に内在する劣等感という「もめごと」を同時に解決して行った。

    http://kasa.air-nifty.com/blog/2018/09/post-1541.html

2018年10月10日 (水)

「民主主義の死に方」

 たまたま読んだ10月7日の読売新聞1面「地球を読む」で、「民主政の危機 偏った民意が招く独裁」(細谷雄一慶応大学教授)を読んだ。

 世界の民主政、民主主義に基づく世界各国の政治に巨大かつ重大な変化が生じているという内容。その変化に注目する著作が立て続けに刊行されており、1冊が「民主主義の死に方」(新潮社)、もう1冊が「民主政の終わり方」(日本未刊行)だと紹介されていた。

 「民主主義の死に方」の版元の紹介文 「裁判所を抱き込み、メディアを手なずけ、憲法を変える。独裁者は合法的に民主主義を破壊する」。

 彼は自らの任期延長のため、所属政党のルールを変え、「戦争をできる国が普通だ」として、戦争に続く道を舗装し続け、いよいよ憲法改定前夜にまで“進軍”してきた。

 単にサラリーマンとしての成功者に過ぎない経済界の首領たちを、短期的な政策(彼らのほとんどは自らの任期中の成績にしか興味がない)で取り込み、資産家には株価による「濡れ手で粟」の甘い汁を吸わせ、庶民には些細な賃上げをもって「経済の再生」とした。

 超異次元金融緩和施策という自爆装置を仕掛けた彼は、ペテン師であり、詐欺師であり、ある意味、催眠術師だ。しかし、彼の正体は「民主主義の破壊者」なのかもしれない。

 世界に力を持つ政治家は多いが、“悪質”という意味では他の追随を許さない。

 「裁判所を抱き込み、メディアを手なずけ、憲法を変える。独裁者は合法的に民主主義を破壊する」

 やはり「最後の砦」は憲法だ。

«輪島の時代